「夏の夜の野外コンサート」

15 2月
2011年2月15日

日本は真冬。私の実家(北海道)では、マイナス28度だとか…。そうですよね、1月から2月と言えば、一番気温が低くなる、寒さ厳しい時期でした。 日本とは何もかもが正反対の南半球・ブラジルでは、日本の厳冬期が、夏の盛りに当たります。ここサルバドールでは連日34度あたりで、夜になっても蒸し暑さが続くようになってきました。 年中が真夏と思われがちなブラジルですが、実はしっかり冬も存在していて、特にサンパウロやポルトアレグリなどの南部の冬は、コートが必要なくらい寒いのですよ。 ですので、日本の夏休みにブラジル旅行に出かける方は、上着のご用意をお忘れなく!

さて、今はブラジル中どこへ行っても暑い「夏」です。一番、ブラジルらしさが実感できる季節かと思います。

そして夏のサルバドールと言えば、音楽!11月半ばから3月頃までにかけて、1年で一番、音楽関連イベントが多くなる時期です。 たとえば、2月上旬の木曜~日曜にかけて4夜連続で行われる野外コンサート「Festival de Verão(フェスティヴァウ・ジ・ヴェラォン)」は夏祭りと直訳できますが、国内外のビッグアーティストが多数参加する大規模なイベント。 かれこれ12年続いている、夏の風物詩的存在です。

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登場するアーティストは、地元バイーアの人気歌手で、今や国民的歌手とも言える歌姫Ivete Sangalo(イヴェッチ・サンガーロ)や、カーニバルで一番人気のChiclete com Banana(シクレッチ・コン・バナナ)を中心に、サンパウロからはMaria Gadú(マリア・ガドゥ)やBelo(ベロ)も参加します。 会場となる大規模な屋外展示場(Parque de Exposições、パルキ・ジ・エスポジソィンス)には、これら大物アーティストが歌うメインステージの他、「サンバの家」「パゴージの家」など、小規模なショウが行われるジャンルごとのミニステージが常設され、とにかく、どこを歩いても音楽が流れている状態…。とっても賑やかです。 このイベント目当てに、サンパウロやリオ、ベロオリゾンチなどの都市部などから大勢の若者が押し寄せて来ます。とにかく人の入りがものすごいので、ステージの前の方でアーティストを良く見たい!という場合には、東京の通勤ラッシュも真っ青のおしくらまんじゅう状態になりますから、スリなどにはくれぐれもご注意ください。

バイーア音楽を語る上ではずせないアーティスト、Carlinhos Brown(カルリーニョス・ブラウン)が主宰するステージ、「Sarau du Brown(サラウ・ド・ブラウン)」も、1月中旬から毎週日曜日に開催されます。毎回、さまざまアーティストが招待され、彼と共にステージに立ちます。 こちらは会場の規模がそれほど大きくないため、やはり混雑は激しく、やはり身の周りへの注意は欠かせません。

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サルバドール最大のコンサートホール、Teatro Castro Alvez(テアトロ・カストロ・アウヴェス)に隣接する野外ホール、Concha Acústica(コンシャ・アクースチカ)で不定期に行われるライブも非常にオススメです。今年に入ってから、私はすでに2回、ここでのライブに行きました。 1回目は、新世代の女性サンバ歌手、Mart’nália(マルチナーリア)のショウ。彼女のアフリカ公演を収録したライブDVDのお披露目イベントでしたが、独特のパーカッションのリズムに乗った軽やかなサンバは、自然に体がノッてしまうような心地よさで…素晴らしいライブでした。

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2回目は、バイーア出身の大御所で、ブラジル文化大臣を務めたこともある超有名アーティストのGilberto Gil(ジルベルト・ジウ)。何度か来日公演もしていますから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。来年には70歳になるというのが信じられないほどのお元気さで、約2時間のステージを休みなしに歌い続けました。 とにかく息の長い歌手ですから、ファン層もお年寄りから若者まで非常に幅広く、会場は大賑わいながらも非常にアットホームな雰囲気でした。やはりノリのいい曲では全員が立ち上がり踊りだし…実にブラジルらしいコンサートを体験できます。 この会場は、そこまで混雑しませんから、どちらかと言うとリラックスしたムードで音楽を楽しめます。(でもやはりここはブラジルなので、完全に気を抜いてはいけませんが)

また、屋外ではありませんが、テアトロ・カストロ・アウヴェスでも、大物アーティストのショウが頻繁に行われますから、音楽好きの方は要チェックです。座席も指定席であることが多いので、ゆったりと楽しめます。

そして間もなく、サルバドールが一番盛り上がるイベント、Carnaval(カルナヴァル)が始まります。これはキリスト教の謝肉祭に由来するもので、年によって日程が違いますが、今年は3月8日がカルナヴァルの日。したがって、その前の週の木曜日の夜から、サルバドールのカルナヴァルがスタートします。 通常は2月中に行われることが多いので、今年はちょっと遅いなぁという印象がありますが…内容は今年も変わらず、人気アーティストの移動型野外コンサートに群衆がついて歩いて踊り狂う…ということが夜な夜な繰り広げられます。 カルナヴァルについては、これまた語ると長くなりますので(笑)、また次回にでも。 今年のカルナヴァルに参加するご予定の方は、不肖私のサイトでぜひ予習下さい。

夏の夜、日が落ちて少し気温が下がり、夜風が気持ちよくなる頃の野外コンサートは、実に格別です。空には星がクッキリときらめき…まさに、夜に酔いしれることができるひととき。この時期サルバドールを訪れるなら、ぜひ一度は経験いただきたいものです。

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今回ご紹介した音楽イベントなどの情報を得られるサイトを下記に掲載します。ご参考までに。

フェスティバル・ジ・ヴェラォン www.festivaldeverao.com.br/ 各種ライブのチケットのオンライン購入サイト http://www.ingressorapido.com.br/ バイーア州作成のカルナヴァルサイト http://www.carnaval.salvador.ba.gov.br/2011/Capa/ コンシャ・アクースチカ http://www.tca.ba.gov.br/04/03cacus/index.html テアトロ・カストロ・アウヴェス http://www.tca.ba.gov.br/04/02scoro/01sprin/index.htm サルバドール個人旅行徹底ガイド(私のサイト) カルナヴァルについての記事 http://salvador.yu-yake.com/

サルヴァドールの伝統行事、ボンフィン祭り

03 2月
2011年2月3日

夏真っ盛りのブラジル・サルヴァドールでは、深夜・早朝の激しいスコールが降る日も増え、ますます蒸し暑さがアップしております。今から3月頃までが観光のハイシーズンとなり、他州や他国からの観光客が多くなって来ます。

この時期、海も空も青々として美しい夏らしい日が続くと言った「気候的」にも観光に最適なのですが、音楽イベントや年中行事も楽しいものが多くなる時期なのです。数回にわたり、いくつかそういったイベントをご紹介していきたいと思います。

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まずは、年の初めの一大行事で、1月の第2木曜日に行われる「ボンフィン祭り」。ポルトガル語ではLavagem do Bonfim(ラヴァージェン・ド・ボンフィン)と言い、直訳すると、ボンフィン洗いという意味になります。市内で最も有名な教会の一つで、病気やけがを治すパワーを持つと言われ信仰者の多い「ボンフィン教会」を、1年に一度、洗い清めるというのが目的のイベントです。

基本は宗教的な儀式で、朝早くから、伝統衣装の白いドレスをまとった女性を中心とした信仰者たちが、花や聖水を手に教会へ向かって行進します。教会に着いたら洗い清める儀式があり、その様子は多くのマスコミによって全国に報道されます。

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このイベント、もともとはこのような儀式がメインなのですが、近年ではかなり「お祭り騒ぎ」ムードが強まっています。と言うのも、教会に向かう行進の列には、地元のパーカッションバンドが加わったり、有名シンガーが歌いながら参加したり…。そして、そこに群がる見物客たちで通りは埋め尽くされ、まさにミニ・カルナヴァルのよう!

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なんと付近は「祝日」状態になり、お店や会社も休みになるんです。そのくらい大規模で賑やかな、1月のお祭りです。

私も2009年に一度だけ見物人として「参加」しましたが、これがなかなかハードです。ボンフィン教会をゴールとする行進ルートは、お土産市場として知られるメルカド・モデーロ付近からスタート。その間、実に8キロもの距離があるんですよ。しかも、じりじりと太陽が照りつける炎天下での8キロ行進!想像するだけでも暑いですね。

しかし、次々に現れるグループの出し物が面白くて、全く飽きることなく8キロを歩き通せました。音楽集団のみならず、カポエイラや自転車、乗馬のグループなども登場します。途中、露店で缶ビールやコーラを飲んだり、アイスクリームを食べたりして休み休みの行進です。後半はさすがにばてて来ますが、ゴールのボンフィン教会が目の前に迫って来るあの感動は、何とも言えません。

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このイベント、朝の8時頃から夕方近くまで続いています。人混みがものすごいので、軽装で、帽子やサングラスを忘れず(もちろん日焼け止めも)、身の回り品にはくれぐれも気を付けてお出かけ下さい。昨今、デジカメを持つブラジル人もかなり増え、道端で撮影することもそんなに目立つ行為ではなくなりましたが、やはり場所によっては危険なこともあります。あからさまに首からぶら下げるのではなく、シャツの下やショルダーバッグに隠すなどして、撮影は速やかに行いましょう。

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プレ・カルナヴァルと呼ぶ人もいるほど、賑やかで華やかなイベントですが、実際のカルナヴァルに比べると規模はずっと小さく、危険度も低いです。もしこの時期にサルヴァドールにいらっしゃるなら、ぜひその雰囲気を少しでも感じ取ってみてはいかがでしょう。なお、8キロ歩くことに自信がない方は、最初からゴール地点のボンフィン教会に行くのもいいでしょう。

さて、2月2日には、これまた有名なお祭り「Festa de Iemanja(フェスタ・ジ・イエマンジャー)」がRio Vermelho(ヒオ・ベルメーリョ)地区を舞台に繰り広げられます。これについては次回詳しくご紹介しましょう。

名物「ムケッカ」を食べよう

30 1月
2011年1月30日

ブラジル北東部、特に私が住むサルヴァドールの名物料理の1つがMoqueca(ムケッカ)。ブラジル料理店はもとより、カジュアルなバール(おつまみとお酒を楽しむ店)や、時にはフレンチやイタリアン系のお店まで…実に数多くのレストランに、このメニューが存在します。ぽってりとした土鍋の中にはぐつぐつ煮え立つ黄色いスープ、具には魚介類がたっぷり入り、トマトやピーマンがカラフルに彩りを添え…見た目にも華やかで、気持ちが明るくなるような、とてもバイーアらしい一品です。

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私自身、ブラジルに来るまで見たことも聞いたこともなかったこの料理。なんでも、「デンデヤシというヤシの木から取れるデンデ油」と、「ココナッツミルク」を使うことが特徴だということですが…まず、デンデ油というのが想像しにくいですよね?

でも、サルヴァドールに引っ越してきて、近所のスーパーで普通に売られている「デンデ油」を見て、なるほどこれは独特だな…と一目でわかりました。まず、色が濃いんです。例えるならコーヒーのような茶褐色。これが食用油?と一瞬、ぎょっとするのですが、ここバイーア地方では、ムケッカのみならず、ほとんどの料理にこの油が使われています。

世界の郷土料理の中には、「地元では愛されているかも知れないけど、旅行者の口にはちょっと…」という一品もありますよね?しかし、幸いにして、ムケッカは、口にしたほとんどの方々から「これは旨い!」との評価を頂いているのです。魚介のスープ煮をご飯にかけていただくスタイルは、どこかカレーライスにも似て…日本人には特に受け入れやすい料理と言えるかも知れません。(ただし、デンデ油が強すぎてお腹を壊す方がまれにいますのでご注意下さい。)

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もちろん私も大好きなので、ずいぶん食べ歩きました。今回はその中から、私のお勧めで、かつ、地元ガイドブック(Guia Quatro Rodas BRASIL2011)誌においても高評価を得たお店を紹介します。

海沿いのメインストリートに面したアクセスの良さ、バイーア観光局のお墨付きを得ているという信頼感からも人気が高いのがYemanjá(イエマンジャー)http://www.restauranteyemanja.com.br/。ムケッカの具は、魚、エビ、泥ガニ、タコなどから選択できます。週末は混み合うので、静かに食事を楽しみたい方には不向きかも。

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バイーア料理レストランのランキング1位に選ばれることも多い人気店Paraíso Tropical(パライゾ・トロピカウ)http://www.restauranteparaisotropical.com.br/は、自家製農園に囲まれた自然いっぱいの環境が魅力。ムケッカの種類も豊富で、食材の多くを自家栽培している点がポイントです。花をあしらった盛り付けも華やかで、誰もがその姿に感激するはず。場所が不便なところにあるのが惜しいところ。

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ベロオリゾンチやレシフェにも支店を持つBargaço(バルガッソ)http://www.restaurantebargaco.com.br/も、安定した美味しさを誇る老舗です。スタンダードなムケッカを味わえます。ここは広い庭に面したセミ・オープンのテーブルが心地よく、子ども向けの遊具もあり、家族連れに最適です。   旧市街・ペロウリーニョでムケッカなら、Sorriso da Dadá(ソヒーゾ・ダ・ダダ)がお勧。場所柄、外国人観光客も多いためか、デンデ油を控えめに、マイルドに仕上げているようで、とても食べやすい味です。

どのお店でも、ムケッカを一品頼むと、必ずご飯とファロッファ(マンジョッカ芋の粉)、ピラォン(魚介のエキスたっぷりの、とろみの強いスープ)、それにピメンタ(自家製の辛味ソース)がセットで付いて来ます。そのボリュームたるや、1人前を二人で食べても多すぎるほど!他の料理も試したいなら、4人以上が理想ですね。

とにもかくにも、サルバドールに来たら、いえ、ブラジルに来たら一度は味わっていただきたいムケッカ。病みつきになること、必至です。

「オールインクルーシブのリゾートで過ごす休暇」

02 1月
2011年1月2日

日本の皆さま、新年明けましておめでとうございます。 …と言っても、実はこれを書いている今日は12月22日なんですが、年の瀬の気配というものをほとんど感じないブラジル・サルバドールです。年賀状の習慣はもちろんなく、初詣や新年会といったイベントもありません。その代わり、ナタウ(クリスマス)はお世話になった人や遠くの友人・親戚にカードを贈り、友だち同士が集って「Amigo Secret(アミーゴ・セクレット)」と言う「誰が誰に贈るかお楽しみ!プレゼント交換会」を盛大に行うなど、年に一度の重要な日となっています。

さてこの時期は多くのブラジル人が休みをとって家族と過ごします。その際、私が住むノルデスチ(北東部)沿岸の大型リゾートホテルに宿を取る人も多く、特に最近では「オール・インクルーシブ」と呼ばれる飲食費すべて込み込みのスタイルが人気です。私も、いくつか利用したことがありますので、少しご紹介しましょう。

まずは日本にもある、フランス資本のClub Med。クラブメッドではなく、クルービ・メッジと発音します。サルバドールから船で渡るイタパリカ島にあるClub Med Itaparicaには、近隣諸国(アルゼンチンやチリなど)やヨーロッパからの利用客も大変多いです。こちらの特徴はアクティビティが充実していること。テニス、ダンス、サーフィン、サーカスなどのスポーツ系から、料理やシルクペインティングといった趣味の教室まで、どれもホテル代に含まれていて、参加し放題!(一部、材料費が有料の場合もあります。)

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さらに、夜のショウも大変グレードが高く、身振りを基本とするコメディショウやディスコナイトなど、言葉がわからなくても満足できる内容ばかりなのは、やはり幅広い言語の顧客を意識してのことでしょう。

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サルバドール市内から車で約1時間半~2時間の場所にあるリゾートホテル群も素敵です。スペイン系列のIberostar(イベロスター)は、ホテル棟を2つ持ち、18ホールのゴルフ場まで有する広大な敷地が魅力。また、食べ放題飲み放題の食事と言えば大きなビュッフェレストランが定番ですが、ここではステーキハウス、日本のホテルの鉄板焼きレストラン(シェフが目の前でパフォーマンスをするタイプ)などもあり、食いしん坊にはたまりません。

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コストパフォーマンスが良いなぁと思うのは、ポルトガル系列のVila Gare Mares(ヴィラ・ガレ・マーリス)。ビュッフェのお料理も日替わりでとても美味しいし、プールも巨大で清潔です。もちろんアクティビティや夜のショウもあり、「敷地内でのんびり過ごす」というリゾートホテルの楽しみ方は十分実現できます。

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ところで、私たち日本人の旅行スタイルとは、「短期間で効率よく回り、ひとつでも多くのところを見たい!」という、やや慌ただしいものが多いかと思われます。ひとえに、休暇期間が短いゆえの行動なのですが…。そういったタイプがお好みのお客様には、リゾートホテルは退屈では?と思われるかも知れませんね。

でも、いずれのホテルにも、必ず地元の旅行会社のカウンターがあり、サルバドール一日市内観光などのツアーを扱っています。こちらは有料になりますが、滞在中数回はこういったものを利用し、残りはブラジル人や外国人ツーリストと一緒にわいわいと水中エアロビなどを体験する…という過ごし方も、なかなかオツではないでしょうか。

そして、ぼーっとプールサイドにねそべり、トロピカルカクテルなんぞを飲みながら、日常のすべてを忘れてリラックスする…。そんなブラジル人ビジネスマンたちの姿を見ていると、ああ、これこそがまさに「休暇」だなぁと、せかせか型日本人の私は妙に納得させられるのです。

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ちなみに、いずれのリゾートホテルも、クリスマスや年末年始、カーニバルシーズンなどは、5泊6日、6泊7日などの特別宿泊パッケージとしてしか予約を受け付けてくれなくなります。そして値段が跳ね上がります。ですので、これらの時期を若干ずらして予約するのが賢い選択と言えましょう。特に4月~10月のローシーズン(7月の夏休み除く)には、ずいぶんお得な値段で泊まれることがありますから、狙い目ですよ。

ブラジルで迎えるクリスマス

15 12月
2010年12月15日

クリスマスまであと10日となりましたね。カトリック教徒が多いここブラジルでは、ナタウ(クリスマスを意味するポルトガル語)はとても大切な日とされています。日本ではどちらかというと、クリスマスイブは恋人同士で過ごすロマンティックな夜…というイメージですが、ブラジルでは全く違い、家族みんなで教会に行き、家で賑やかにご馳走を食べてお祝いするという、完全なファミリーイベントとなっています。(年末年始を実家で家族とともに過ごすケースが多い日本ですが、ブラジルでは逆に年越しは友達や恋人と過ごすようです。こんなところも正反対とは、おもしろいですよね、地球の裏側の文化って!)

ナタウはもともと宗教的なお祝いですが、いわゆる「クリスマス商戦」として、各ショッピングモールでは熱心なプロモーションが展開されます。モール内に設置される巨大なクリスマスツリーも客引きの目玉となる重要なポイント。毎年趣向を凝らした見事なツリーと装飾が、買い物客を楽しませてくれます。

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どのモールにも必ず「真っ赤なマント・白いおひげのパパイノエル(サンタさん)」がいて、子どもたちと一緒に記念撮影をしてくれます。休日ともなれば、順番待ちの長い列が出来るほどの人気!写真を見ておわかりの通り、暑い南半球のサンタさんだからと言って、半袖半ズボンの薄着にはなりません。子どもはノースリーブなのに、サンタさんは伝統的なラップランドスタイルって、絵的にはなんだかミスマッチですよね。サンタさん、暑くて大変そう…という心配は御無用。モール内はとてもよく冷房が効いているので、マントでも蒸れてしまうことはありません。

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さて日本でのクリスマスディナーは骨付きチキンや七面鳥に、可愛い装飾がたくさん乗っかったケーキというのが定番ですが、さてブラジルはと言いますと… この時期だけスーパーに登場するのがこちら!

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レイタォンと呼ばれる「小ブタ」です。これを屋外のロースターで丸焼きにして家族みんなで囲むのが、こちらのクリスマスのご馳走のようです。ロースターなんて各家庭にあるの?とお思いでしょうが、さすがにマンション住まいでは無理です(笑) 多くのブラジル人家族は、クリスマス休暇を郊外の別荘や実家で過ごすわけですが、そこでは丸焼き可能なことが多いようですよ。

そして日本のようなクリームたっぷりのクリスマスケーキというのは、ブラジルには存在しません。クリスマスのお菓子として最もポピュラーなのが、イタリア由来の「パネトーネ」と呼ばれる焼き菓子です。お菓子と言うかパンと言うか…独特の酵母を使って焼かれたパネトーネの食感は、モチモチ、しっとりとした甘さが特徴。中にチョコチップやドライフルーツを入れ、バリエーションを広げています。私はこの時期、パネトーネとコーヒーを朝食代わりにいただくのが恒例となっています。

また、ホスカと言う、リング型のパンもクリスマス時期ならではの食べ物です。シュガーペーストで白くコーティングし、上にはカラフルなドライフルーツを飾って…テーブルに一つあるととても華やかですよね。

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ちなみにブラジルでは12月25日は国民の祝日となっています。この日から元旦まで連続休暇となる企業も多く、もちろん学校もお休みとなります。お正月3が日という概念がないので、企業によっては1月2日から仕事始めというところもありますから、年末の最終週でゆっくり骨休めをするということのようです。海沿いのリゾートホテルなどでのんびりするブラジル人家族も多いですから、この時期、宿が取りにくくなりますのでご注意下さい。

日本の皆さんも素敵なクリスマス&新年をお迎え下さい。ブラジルからのコラムを愛読下さり、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

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