料理の鉄人出演のシェフに会えるレストラン

08 5月
2011年5月8日

今年のカルガリーの冬は長い!4月中旬になっても雪の日が続き、やっと雪が溶けたと思うとまた次の雪が積もり、まだまだ冬景色。気温もなかなか上がらず、ダウンジャケットが離せない毎日。春ってほんとに来るの?という陽気だ。唯一日照時間だけは毎日確実に長くなって来て、なんとか春を感じることができてうれしい。

 

日本で春というと四季の中で一番美しい季節だが、カルガリーの春は微妙だ。まだ寒いのであまりアウトドアスポーツは楽しめないし、かといってスキーには少し遅い。また溶け始めた雪は少し泥色で、その下から冬の間隠れていたゴミや枯れた芝生が出て来て、辺り一面土色。まだ花や緑が出てくるのには早いので、実はあまり美しくない季節だ。

 

ということで、春になっても私の楽しみは食道楽。今回はカルガリーで今 人気ダントツ一位のレストラン、「NoTable」の紹介をしようと思う。

 

Bownessというカルガリーの北西のはずれの方に位置するこのレストラン。あまりポピュラーでない街はずれ的な場所にありながら、「NoTable」はいつも予約が取れないほどの大人気だ。その人気たるや、週日の夕方6時でも予約でいっぱいで、席待ちをするほど。その人気の理由はレストランのオーナでシェフのNoble氏だ。彼はカナダ人で唯一日本の「料理の鉄人」に出たことのある有名シェフ。和の鉄人森本正治氏と対決して惜しくも敗れた。このレストランを開く前は一流ホテルのシェフを何十年も勤めていた方だ。「NoTable」は彼の長年の夢だったそうで、その意気込みが伝わってくる。

 

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客席から見える自然木を使った回転式グリル

 

さて、このレストランの大きな特徴は「料理の鉄人」のセットを思わせるオープンキッチン。キッチンと客席の間に壁がないので、厨房の様子が客席からよく見える。毎日白衣を着たNoble氏が自らキッチンに入って、目を光らせながら調理をしたり、指示を出したりする様子を楽しめる。10席ほどあるカウンター席に陣取ると、キッチンの様子がつぶさに見られるのでおすすめ。また運が良ければシェフNoble氏が話しかけに来てくれるという得点も。日本好きという気さくな彼と日本を話題に話がはずむこと間違いなし。

 

さて、肝心のお料理はカナダ風西洋料理。回転式のグリルで自然木を使って焼いたお肉や、炭火で焼いた魚、ピザなど、どれも美味!値段も良心的で、量はかなりたっぷり。原材料も地元の良い物を中心に使っていて、毎回行く度にそのおいしさに感激。

 

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今月のハンバーガー、サラダ付き

 

さて、私のおすすめは月変わりの「今月のハンバーガー」や日替わりの回転式グリルメニューが。天然火で焼いたお肉は外側がカリカリで、中がとことんジューシーだ。前菜ではムール貝のスープのフライドポテト添えが私のお気に入り。でも何を頼んでも失敗がないので、安心していろいろな料理にチャレンジできる。

 

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私のお気に入りムール貝のスープ。つけあわせのフライドポテトも絶品!

 

オープンしたのは去年の8月と、まだ1年もたっていない新しいこのレストラン。この先どう発展していくのか楽しみだ。カルガリーにお越しの際は、ぜひぜひお試しあれ!

 

詳しくは「NoTable」のウェブサイト(英語)でどうぞ:
http://www.notabletherestaurant.ca/

 

カルガリーのレストランをはしごできるイベント「The Big Taste」

18 4月
2011年4月18日

毎年3月になると、カルガリアンが楽しみにしているイベントがある。50から70店のレストランが参加する「The Big Taste」と呼ばれるイベントだ。ダウンタウンをはじめ、カルガリー市内の参加レストランがそれぞれ3コースの特別メニューを作り、カルガリアン達はその期間限定メニューを10日の間各レストランで試すことができる。 値段はあらかじめ決められていて、ランチは15ドル(約1300円)か25ドル(約2100円)、ディナーは25ドルか35ドル(約3000円)。ちょっと贅沢したい人には、ワイン付きのグルメメニューを85ドル(約7200円)で出しているレストランもある。普段はなかなか行くことのないちょっと高級なレストランの食事を手頃な値段で楽しめて、また新しいレストランのお料理も気軽に試せるのが醍醐味で、イベント中は予約でいっぱいのレストランが多い。

 

毎年嬉々として参加する私は、今年ももちろんレストランのはしごをして来た。その中でも印象に残ったレストラン2件を紹介しようと思う。

 

まずは去年の夏にオープンしたばかりのレストラン、 Charcut Roast House。エアカナダのenRouteマガジンでカナダの6番目のレストランに選ばれたこのお店は、カルガリーダウンタウンで今最も人気の高いレストランだ。普段は主菜だけで40ドル前後だか、このイベント中は35ドルで3コースのディナーをいただけるのがうれしい。前菜は薄切りハムのマスタード添え、メインコースはサラダ菜とパリパリボテトが乗ったステーキ、デザートはジャム用のかわいいビンに入ったチーズケーキ。全体的に素朴な味でおいしかったけれど、 残念ながら「カナダで6本の指に入る」レストランとは思えなかった。正規の高いお値段でもう一度行きたいかと聞かれたら考えてしまうかも、というのが率直な感想だ。

http://www.charcut.com/(レストランのウェブサイト)

 

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お店で作られた手作りハム

 

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お肉がちょっと固めなのが気になったメインのステーキ

 

2件目は知名度ではCharcut Roast Houseにははるか及ばないが、同じくダウンタウンに去年10月にオープンしたレストラン、 Home Tasting Room。 店内はシンプルな内装だが、大きめのテーブルとゆったりした椅子でとても心地よい。客席から良く見えるキッチンがすごく小さいのには驚いた。お料理は35ドルのディナーで前菜は西洋かぼちゃのスープ、 主菜は鴨の脂の中でさっと火を通したステーキ、デザートはクリームブリュレ。どれも控えめな味付けで素材の味が最高に引き出されていて、美味!の一言だった。地元で採れた材料を大切に調理しているこのお店。私のお気に入りレストランになった。 http://www.hometastingroom.ca/(レストランのウェブサイト)

 

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お口でとろける絶品ステーキ

 

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甘すぎず、しっとりまろやかなクリームブリュレ

 

カルガリーの様々なレストランを気軽に楽しめる「The Big Taste」は、雑誌や人気ランキングに惑わされず、自分の好きなレストランを開拓できる絶好のチャンス。カルガリーの寒い春を大いに楽しくしてくれるイベントだ。

日本への祈り

12 4月
2011年4月12日

日本の大地震・津波による惨事に、カナダ全土がショックを受け、また悲しみに包まれています。テレビやラジオ、新聞でも地震の起こった日から日本に関するニュースが報道され続けている状況です。被害の規模に言葉を失い、亡くなった被災地の方、また今も厳しい状況におられる被災地の方を想い心が痛みます。

 

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カルガリーの大手新聞社、Calgary Heraldの紙面

 

日本人移民の少なくないカナダでは、家族や友達の安否を心配している日本人も多くいます。こちらではNHKも見られるのですが、CNN(アメリカのテレビ局)やCBC(カナダのテレビ局)と情報が食い違っていることもあり、ニュースを見比べてはどれがより現状に近い情報なのか見極めようとしています。また日本に滞在しているカナダ人は1万人以上と言われ、連絡がつかなくて心配しているカナダ人の家族もいるようです。こういう時は距離が通常以上にもどかしく感じられます。

 

遠くからなかなか具体的な支援もできず、もどかしい気持ちがつのった地震直後。10日以上経った今、様々な義援金募集活動が各地で始まっています。バンクーバー、トロント、カルガリーの日本領事館では銀行送金や窓口での受付で義援金を募り、集まった義援金を赤十字に送る予定です。また各地の日系コミュニティーでも様々な募金活動が行われています。

 

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アルバータ子供病院でのサイン帳カウンター

 

カルガリー日本人移住者協会/日系人協会では、3月19日に日系会館でオープンハウスがあり、日本文化の紹介や和菓子販売などを通して寄付を募りました。アルバータ子供病院では、姉妹病院の水戸子供病院お見舞いのメッセージを募るカウンターを設け、また被災者のための黙祷も行われました。バンクーバーではダウンタウンにある教会の大聖堂で3月20日に地震被害者のための祈祷会が行われ、宗教や人種に関係なく、被害に合われた方達のために皆が静かに祈りを捧げました。トロントでは4月3日に「東北関東大震災チャリティーショー・春のコンサート」を開催。チケットの売り上げが義援金として寄付されます。

 

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カルガリーやバンクーバーにある中華系スーパーマーケットチェーン店、T&Tでの募金ポスター

 

上記はほんの一部で、日系人はもちろん、カナダ人の各団体による様々な募金活動がカナダ全土で行われています。これからはより具体的な支援活動を考慮している団体も多く、ボランティアを常時募集している所も多いです。どんなに小さくてもカナダからもできること。日系人として、これからも長期的に続けていきたいと思います。

亡くなった方のご冥福を祈りつつ、 一日も早い被災地の方の救助と復興を心から願ってやみません。

 

スノーシューイングで雪のハイキング

29 3月
2011年3月29日

スノーシューイングという言葉を聞いたことがありますか?近年カナダでどんどん人気が出て来ているウインタースポーツで、一言で説明すると、西洋式かんじきを履いての雪上ハイキング。さて、かんじきと聞くと、藤や縄で作ってあるテニスラケットのようなものを想像する方も多いのでは。ところがどっこい、スノーシューはかんじきが馬車から自動車くらいに進化したもの。枠組みはおもに金属製で、その上に布やプラスチックが張ってあり、そこが雪の上に「浮く」ような作り。フレームの底にはスパイクが着いていて、氷の上でも滑らないようになっている。外見もカラフルで、なかなかおしゃれ。

 

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浮きの部分がプラスチック製のスノーシュー

 

いろいろなメーカーから様々な種類の物が出ていて、値段は1万円から4万円前後。軽さや大きさ、またスパイクの着き方などで値段が変わる。なかには雪上ジョギング用などというスノーシューもあり、これはやはり軽いので値段も張る。サイズは雪が深いほど長いものを使い、あとは男性用(幅広)と女性用(幅が狭め)に別れているのみ。自分の雪用ブーツにストラップで固定するだけなので、レンタルもしやすい。

 

さて、カルガリーから1時間ほどのカナナスキス、ピーターローヒード州立公園にはスノーシューのできるハイキングトレイルが豊富。きちんと整備がされているのに、どこも無料なのがうれしい。

 

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カナナスキス、ピーターローヒード州立公園のChester Lakeにて

 

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凍った湖の上をスノーシューで渡る

スキーではなかなか行くのも難しいような細い坂道も、スノーシューだとぐんぐん上れるし、スキーと違って徒歩のペースでゆっくり銀世界を満喫できるのも大きな魅力。 夏と同じハイキングコースでも、夏には渡れない凍った湖や川の上を通ったりできるし(もちろん安全な場合のみ)、凍った滝や雪山を間近で見られたり、冬にしか味合えない雪山を体験できる。そして、スキーができない人や子供、年配の方でも自分のペースで気軽に楽しめるのが人気の理由だ。

 

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犬の散歩もスノーシューで楽しみ倍増!

 

ウインタースポーツは苦手と言う方も、スノーシューイングなら気構えずに始められるかも?カルガリーではカルガリー大学のアウトドアセンターでスノーシューのレンタルすることもできるし(一日10カナダドル、870円ほど)、また初心者にはガイドつきのツアーもあり。寒いカナダの冬を2倍も3倍も楽しくしてくれるスノーシューイング。ぜひぜひ一度はお試しあれ!私のようにどっぷりとはまり、マイ・スノーシューを買うほど好きになる人がきっといるはず……。

 

カルガリー大学アウトドアセンターのウェブサイト(英語)はこちら: http://www.calgaryoutdoorcentre.ca/gear_rentals

 

カナナスキスのスノーシュー情報(英語)はこちら:http://tpr.alberta.ca/parks/kananaskis/Snowshoe_Trails.asp

余寒を肉三昧で吹き飛ばせ!

22 3月
2011年3月22日

もう3月だというのに、零下15度以下の気温が続き、雪もまだ降るカルガリー。冬が長いのは毎年のことだが、今年の冬は特別長い!!!本当にやってくるのかなあ、春。こう寒さが続くと疑いたくなる。

 

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外はまだまだ冬景色

 

ほぼ冬眠状態で、家にこもりながら寒さを愚痴っていたら、「これは焼き肉で元気つけるしかない!」と、友人に連れ出された。日本では夏バテのスタミナつけに焼き肉に行くような気がするけど……。

 

さて、友人に連れられて行った所はブラジル風バーベキューの店、「Gaucho」。さほど大きくない店内は満員状態の大にぎわい。予約を取ってくれていた友達に感謝!シェラスコと呼ばれるブラジル風焼き肉は、韓国の鉄板や網焼き肉と違い、鉄串に牛肉豚肉鶏肉を刺し通し、荒岩塩)をふって炭火でじっくり焼いたもの。余分な脂身が落ちて、なかなかヘルシーだ。ここの店には常時13種類以上の肉があり、威勢のいいお兄さんが大串の肉を持ってテーブルを回って来て、肉をお皿に直接切り分けてくれる。

 

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これは串焼き牛肉

 

お肉は外側が炭火でカリカリ、内側はジューシーで美味。味付けはシンプルだが、その分お肉の味がはえる。机の上にある牛さんカードが緑色の表側のうちは、ウエイターさんが休むことなくお肉を運んできて、お腹がいっぱいになったら牛さんカードを白色の裏側にして、「もういらない」というサインを見せるしくみ。

 

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牛さんカードの裏側には「No Thanks」の文字が

 

ステーキからソーセージ、ラム肉、手羽先、ハツまでいろいろ。さらにサラダバーもあり、野菜だけでなく、肉や魚、カレーなどもあり、結構豪華。中でもヤシの芽の水煮が筍のようでとてもおいしかった。肉を全種類食べようと頑張った私は、最後の方は息をするのが苦しいほど(笑)満腹になった。

 

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こんもりよそられたサラダバーのアイテム

 

ウエイターさんを始めお店の雰囲気もとても陽気で、なんだか南国に来たような気分。本場の各国料理が気軽に食べられるのは移民の街、カルガリーの長所だ。つかの間とはいえ、これは寒さからの良い脱出になったかもしれない。毎年寒い季節になると、カナダ人の厳しい冬をなんとか楽しんで乗り切ろうとする姿勢には感心させられるが、これもその一環。愚痴っても変わらない天気なら、そんな日にできることを楽しまなくっちゃ。

 

カナダ流冬の処世術よりも、私が一番身に付けているのは実は脂肪のような気がするが、それは考えないでおこう……。

 

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