ウクライナの大晦日パーティー

16 2月
2011年2月16日

西部カナダの内陸3州(アルバーター州、サスカチュワン州、マニトバ州)には東ヨーロッパ系の移民が多い。その中でもウクライナ系の人口は多く、大きな都市には必ずといっていいほど「ウクライナ文化会館」や「ウクライナ人会」が存在する。私の住むカルガリーにも2つの立派なウクライナ文化会館があり、ウクライナの言語や踊り、歌などの文化を守り受け継ぐ活動が行われている。

 

去る1月14日はユリウス暦の大晦日。この日には毎年ウクライナ文化会館で「Malenka」と呼ばれるウクライナの大晦日パーティーが催される。毎年気になってはいたのだが、今年は思い切って友達のウクライナ系カナダ人にくっついて、ドキドキワクワク初参加してきた。

 

カクテルパーティー、ディナー、パフォーマンス、ダンスで成るこのパーティー、参加者は100人以上と規模が大きい。そして参加者の中でアジア人はわずか3人ほど、目立ってます、私(笑)。そのおかげか、知らない人も皆優しく話しかけてくれ、料理や文化についていろいろ説明してくれた。出る釘が得をしたようだ。

 

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ディナーはセルフサービスで好きな物を好きなだけ。欲張っててんこ盛りの私のお皿…。

 

さて、私の一番のお目当てのディナーは、ビュッフェ形式。メニューは前菜がサラダ、ビートやキュウリのピクルス、ウクライナ風ソーセージ、豚の頭肉の煮こごり、カーシャ(雑穀を牛乳で甘く煮た東欧風お粥)、魚の酢漬け。主菜はごはん入りロールキャベツ、 ヴァレーヌィク(東欧風餃子)、ローストビーフ西洋わさびつき、マッシュポテト、コーンのクリーム煮、ニンニクと豆の煮たもの、ザワークラウトと豚肉の炒め物などなど。デザートは胡桃のケーキ。文化会館の会員さんが作ったということで、どれもとっても家庭的なお味。私は特にカーシャと、ザワークラウトと豚肉の炒め物、コーンのクリーム煮の美味しさに感動!きっと何代も引き継がれた秘伝のレシピなのでしょう。

 

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ウクライナの合唱グループ。民族衣装が素敵。

 

食事の後はバイオリンやマンダリンで成るウクライナ・オーケストラの生演奏に合わせて、ウクライナの民族舞踊や合唱のパフォーマンス。コサックダンスはカラフルな衣装でクルクル回る女の子達と、腰を低くして足を高く挙げたり、ものすごく高く跳躍する男の子達のハイテンポなパフォーマンスで盛り上がりを見せた。合唱は人気の高い歌になると、観衆もいっしょになってみんなで歌ってハイテンション! 最後には会場がダンスフロアになり、生演奏のポルカに合わせて老若何女皆ダンス。ウクライナ文化がギュッと凝縮された楽しい夕べだった。

 

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ウクライナの民族舞踊団。生演奏に合わせて踊る。

 

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刺繍された洋服や、赤いブーツがかわいい。

 

人種のるつぼのカナダならでは各国文化のイベント。改めてカナダの多様さを実感できる時間だった。インド、中国、イタリアなど大きな移民のコミュニティーが他にも多々あるカルガリー。今度はどの国のイベントに参加してみようかしら、と今から物色中の私なのであった。

カナダのバレンタインデー

14 2月
2011年2月14日

日本ではバレンタイン用のチョコレートが売れに売れるこの季節。カナダでもやはり同じく、スーパーやショッピングモールはバレンタインデーの贈物用のチョコレートでいっぱいだ。大きく違うのは客層。日本ではほとんど女性ばかりだが、ここカナダでは男性も女性もチョコレートを買いに並ぶ。どちらかというと男性の方が多いくらいだ。

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スーパーに並ぶ色とりどりのチョコレート

 

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やっぱりハート型が一番人気?

 

そう、カナダのバレンタインは日本のように女性が男性にチョコレートをあげるという一方的な習慣はない。恋人や夫婦がプレゼントを交換し合ったり、男性が女性をディナーに連れて行ったりして、お互いの愛を確かめ合うための日なのだ。どちらかというと男性が恋人や奥さんに花やチョコレート、宝石などを買う方が多いくらいかもしれない。カナダの女性はラッキーだ!

さて、そんなバレンタインデーが間近に迫った2月のはじめ、カルガリアン達がこぞって足を運ぶチョコレート専門店がある。その名は「Chocolaterie Bernard Callebaut(ショコラテリー・ベルナルド・カラボー)」。
現在はカナダ西部とアメリカに30店舗あまりの支店をもつこの有名チョコレート店はベルギーから移民して来た創業者、ベルナルド・カラボー氏が一代で築き上げたものだ。残念ながら去年からオーナーは変わってしまったが、今でもカルガリーで人気高い高級チョコレート店だ。

ここのチョコレートは添加物や香料はいっさい使わず、厳選された原材料だけをベルギーや世界各国から取り寄せるこだわり。種類もホワイトからダーク、トリュフからチョコレートソースまでバラエティーに富む。香りが高く、味はとても濃厚で、リッチ。値段は張るが、安いチョコレーをたくさん食べるより、ここのチョコレートを一つだけじっくり味わいながらいただく方がずっといいと思うのは、私だけでないはず。

 

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本店内のチョコレート工場

本店ではチョコレート工場見学もでき、ここだけに併設されている小さなカフェでは、ホットチョコレートやチョコレートアイスクリームもいただける。チョコレート専門店のホッとチョコレートやアイスクリームは甘すぎずコクがあり、さすがにおいしい!

 

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本店限定、ホットチョコレート

 

甘ーくてちょっぴり苦く、かつ濃厚。まるで恋そのもののようなお味の高級チョコレート。今年もカルガリーの恋人達のハートをつかんで離さないことは間違いなさそうだ。

 

Chocolaterie Bernard Callebaut のウェブサイト(英語):

http://www.bernardcallebaut.com/users/folder.asp

カルガリー空港にも支店があるので、日本へのおみやげにも便利ですよ。

Cross Iron Mills Shopping MallとBass Pro Shops

27 1月
2011年1月27日

さて、皆さん、これはいったいどこの写真でしょう?博物館?それとも動物園?

 

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いやいや、これは Bass Pro Shopsというアメリカ系のアウトドアショップの内装です。アメリカには数十件あるこのお店、カナダではまだトロントとカルガリーの2件のみ。カルガリー店は2009年にオープンした南アルバータ州で一番大きいショッピングモール、 Cross Iron Millsの中にあります。 Bass Pro Shopsカルガリー店の全面積は約14000平方メートルと、東京ドームの3分の一の大きさ。その大きいお店の中にオオカミ、熊、ムース、鹿など400体の動物の剥製が至る所に飾られ、博物館顔負けの雰囲気を醸し出しています。

 

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Bass Pro Shopsの外観

 

売っているのは釣りをはじめ、狩猟、キャンプ等のアウトドア用品。本気で釣りや狩猟を楽しむ人にはたまらないプロ向けグッズがいっぱいです。特に釣り用品は豊富で、小さな釣り用具から大型モーターボートまで万全の品揃え。

 

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Bass Pro Shopsの入り口。たくさんの角で飾られたゲート

といっても、私のように釣りも狩猟もしない一般人でも充分楽しめるのが Bass Pro Shops。剥製に囲まれたロッキーの山景を再現したような内装はもちろん、中にはレーザー銃で狩猟がシュミレーションできるゲームがあったり、軽食を食べられるコーナーも。そして、この軽食コーナーで人気なのがFudge(ファッジ)というソフトキャンディー。ここのファッジはクリーミーでかつ甘すぎず、値段もお手頃でオススメ。私の一番のお目当ては、実はこのファッジだったりします(笑)。

 

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シロクマの剥製のそばには大型の水槽が

 

また、狩猟をする人のため、とにかく迷彩柄グッズが豊富。服はもちろん、帽子やバッグ、靴までなんでも迷彩柄がそろいます。この間行ったときはなんと下着まで迷彩柄のものを発見。ちょっと変わったおみやげを探すのにもいい所かもしれません。

 

アウトドアファンから子供連れの方、ただの野次馬(ハイ、私です)、甘党(これも私)、迷彩柄ファンまでみんなが楽しめてしまうこの Bass Pro Shops。ただのショッピングセンターを回るスケールの大きさに、北米らしさを体感できます。

 

Bass Pro Shopsのウェブサイトはこちら(英語): http://www.basspro.com/homepage.html

Cross Iron Millsショッピングモールのウェブサイトはこちら(英語): http://www.crossironmills.com/

 

カナダのクリスマスとお正月

05 1月
2011年1月5日

日本でクリスマスと言えば、カップルで過ごすロマンチックな時というイメージがある。これをカナダ人に言うと、すごくびっくりされる。カナダのクリスマスは日本のお正月のように家族と過ごすファミリーイベント。キリスト教の家は家族そろって教会に行ったり、クリスマスイブやクリスマスの日は親戚一同集まっての夕食パーティー。宗教的な人には神聖な、そしてそうでない人にも家族や周りとの絆を深めることのできる大切な文化的行事だ。

 

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家族でジンジャーブレッド(クッキー)ハウスを作るのも楽しい時間

 

とは言っても、子供達(そして一部の大人も)がパーティーよりもずっと楽しみにしているのは、やっぱりクリスマスプレゼント。カナダでは家のクリスマスツリーの下にそれぞれへのプレゼントを飾っておいて、25日の朝に家族みんなで集まってプレゼントを一斉に開ける。子供だけでなく、大人もそれぞれにプレゼントを買い合う習慣がある。家族や、友達、同僚なども入れるとけっこうな量のクリスマスプレゼントを買い込むことになり、毎年11月末から12月末にかけては駐車場所を探すのに困るほどにショッピングモールが混み合う。クリスマス商戦が激しいためセールも多く、人混みを厭わなければ買い物にはお得な季節だ。

 

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ショッピングモールのクリスマスデコレーション

 

さて、クリスマスシーズンに買い物以外に人々が夢中になるのがクリスマスの飾り付け。日本でクリスマスのイルミネーションというと商業施設が主だが、カナダでは自宅をクリスマスライトで飾り付ける家庭もとても多い。零下10度のなか、はしごを使って家の周りに一生懸命クリスマスライトをつけている人も良く見かける。自分ではできない人用に、クリスマスライト飾り付け専門会社まであるほどだ。凝る家庭はとことん凝って、お隣に負けるなとばかりに屋根や庭の木にたくさんのライトが光る。クリスマスライトで有名な

家もカルガリーに何件かあり、地域の人がミニ観光にやってきて写真を撮ったりするほどだ。

 

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クリスマスライトが光る家々

 

 

年賀状の変わりにクリスマスカードを送ったり送られたりするのもカナダの習慣だ。遠くの人には郵送するが、普段会う人には直接会って渡すのが年賀状と違って面白い。

 

 

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もらったクリスマスカードを家に飾るのもカナダの習慣

 

さて、そんな風に盛り上がりを見せるクリスマスだが、お正月はうってかわって静か。1月1日は休日だが、特に何もしない人が多い。唯一盛上がるのが大晦日の夜の年が変わる時だ。人々はバーやクラブ、友人宅などで年が変わる瞬間をカウントダウンし、友人と共に賑やかに過ごす。都市によっては年越しの瞬間に花火を上げる所もある。どちらかというと若者がワイワイ騒ぐイベントという感じだ。カナダ人のクリスマスの過ごし方は日本のお正月の過ごし方に近く、お正月の過ごし方は若者のお祭りという点で日本のクリスマスに近いと言えそうだ。

 

文化や行事は違っても、イベントを通して人との絆の大切さを再確認できるこの季節。みなさんもご家族やお友達と楽しい時間を過ごしてくださいね。2011年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

カルガリーの人気クリスマスパーティースポットは学校内?

20 12月
2010年12月20日

日本では忘年会シーズンの12月。カナダでも11月末から12月末にかけては会社や友人間の「クリスマスパーティー」で忙しい。カナダで何件か違う会社に勤めたが、こちらの忘年会は「十社十色」だ。レイクルイーズの高級ホテルに泊まりがけで盛大なダンスパーティーを開く会社。部署の仲間だけでクリスマスランチに出かける会社。市内のレストラン貸し切りでクリスマスディナーをする会社。社員の家でホームパーティを開く会社。社風や景気がクリスマスパーティーから垣間みられて、なかなか面白い。

 

さて、この時期ランチやディナーパーティーで常に混み合い、予約を取るのがほぼ不可能なレストランがカルガリーに何件かある。その中でも最も人気が高いのがHighwoodだ。

 

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レストランの入り口

 

Highwoodのロケーションはレストランの多いダウンタウンや17アベニューではなく、なんと SAITという公立専門カレッジの中だ。 SAITはビジネスやコンピューター、エンジニア関連のプログラムなどを幅広く提供している学校で、 Highwood はこの学校の旅行、ホテル関係の学部に運営される。レストランは生徒達の実習の場なのだ。

 

シェフ志望の学生が料理を作り、飲み物はバーテンダー志望の学生担当。注文や案内をしてくれるのは、旅行関係のマネージメントを学んでいる学生達。初々しい学生が一生懸命注文を取ったり、先生に直されながら飲み物を作ったりしている様子が見られて、なんだか可愛らしい。

 

さて、学生の学び舎であるこのレストランがなぜこんなに人気が高いのか。

 

まずは値段の安さ。5コースのディナーが44ドル(約4000円)とかなりリーズナブル。コースはパンで始まり、スープ、サラダ、前菜、主菜は数種類の中から選び、デザートは食べ放題のビュッフェ。カルガリーで4000円で5コースお腹いっぱい食べられるレストランは他にないだろう。

 

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前菜の海老のココナッツ仕立て

 

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トマトとモッツアレラチーズのサラダ

そして、人気の一番の理由はなんといってもおいしさ。儲けではなくて学生育成が目的のため、使っている素材の品質がまず高い!調理も先生の厳しい指導のもと行われるためか、お肉の焼き加減やソースの味などもすばらしい。パンもデザートもすべて学生達がその日に作った新鮮なもの。メニューは創作的なものも多く、盛りつけも凝っていて、さすが料理学校。メニューは一年に一度変わるので、毎年足を運ぶのが楽しみだ。

 

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主菜のラム

 

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主菜のサーモン

 

さて、クリスマスシーズンが終われば予約が取りやすくなるこのレストラン。カルガリーにお出での際はぜひぜひお試しあれ! 学校が開いている間のみの営業のため、週末や夏休み(6月中旬から9月初旬まで)はお休みなのでご注意を。

 

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デザートビュッフェ。今回はタルトが中心。

 

ウェブサイトはこちら(英語):

http://sait.ca/pages/about/organization/departmentlistings/hosptour/highwood/

 

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