カルガリーの冬

16 12月
2010年12月16日

カルガリーにいよいよ本格的な冬がやってきた。

 

カルガリーの本格的な冬って?

 

まず、最高気温が0度以下。先週から今日にかけては最高気温が零下10度を越える日はなく、今朝はなんと零下30度!そんな日でも、学校閉鎖になることもなく、カルガリアンは元気に通学、出勤。家や学校など建物の中はセントラルヒーティングなので常に暖かく、長袖シャツ一枚でも大丈夫なくらい。外と中の気温差に体もビックリ。

 

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市内の川も凍って上を歩けるほどカチカチに

 

もちろん降雪も。日本の東北のように二階にまで積もるような積雪はないといっても、降った雪が溶けない。その上を毎日車が通って雪を押しつぶすため、道路がツルツルに。雪が降る度に除雪車や塩や砂利を撒く車が来るけれど、それでも間に合わない状態で、運転するのが怖い…。

 

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滑りやすくなっている市内の主要道路

 

そして、さらに日照時間が短い!12月1日の日の出は8時18分、日の入りは4時33分。明るくなる前に通勤して、暗くなってから帰宅することになるため、太陽を見られる時間が短すぎる!とはいっても、バンクーバーの曇り空続きの冬と違って、日中は太陽が燦々と照っている日が多いのがカルガリアンの自慢らしい。気温はバンクーバーの方が東京と同じくらいで、ずっと過ごしやすいのに(笑)!

 

そんな厳しい冬にカルガリアンが楽しみにしているものが2つある。

 

一つ目はもちろんスキー。カルガリー近辺にはナキスカ、レイクルイーズ、サンシャインなど世界に誇るアルペンスキー場がたくさん。そして、ロッキー山脈内にはクロスカントリーが無料で楽しめるトレイルがいくつもある。私の周りにはアウトドアスポーツがあまりできない秋や春よりも、スキーの楽しめる冬の方が断然好き!と言う人が何人もいるくらいだ。

 

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カナナスキスカントリー内の、クロスカントリートレイル

 

さて、冬の間カルガリアンが一番待ち遠しくしているのはなんと言っても「シヌーク」(Chinook)だろう。シヌークは乾燥した暖かい風がロッキー山脈の東側に吹き込む現象のことで、アルバータ州の南部やモンタナ州で冬の間に起こる。世界でもめずらしい現象だ。原住民の言葉で「雪食い」を意味するシヌーク、この風が吹くと気温が一気に上昇し、文字どおり雪が食われるようにどんどん溶ける。前日零下30度だったのが、シヌークの吹いた日には一気に気温が10度まで上がったりすることもあるので驚きだ。同じアルバータ州でも州都のエドモントンではシヌークは吹かないため、雪は春まで溶けない。まるで砂漠の中のオアシスのように、カルガリーと周辺都市につかの間の「春」を運んでくれるのがシヌークなのだ。

 

マイナス30度の中遅れた電車を待ちながら、「今年も早くシヌーク吹かないかなあ!」と心待ちにしている私であった。

 

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通勤の道の木にフワっと降り積もった雪

 

バンフ・スプリングスホテルでプチ贅沢旅行

11 11月
2010年11月11日

バンフに行ったことのある人はきっとザ・フェアモント・バンフ・スプリングスを見たことがあるのではないか思う。バンフでは一番高級で、お城のような外観が目を引く大きなホテルだ。私も何十回も外から見たことはあるし、中にも観光やお手洗い拝借(スミマセン!!)のために何度か入ったことがある。でも、宿泊費が高いので、普段キャンプばかりしている一般市民の私には高嶺の花の憧れのホテルだ。

 

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ロッキー山脈の中にそびえ立つお城のようなバンフ・スプリングスホテル

 

そんな私にもこのホテルに泊まる絶好の機会がやって来た。バンフで年に一度開かれるBanff Mountain Film Festival開催中は普段は宿泊費が145ドル!普段は安くても300ドルほどなので、この機会を逃す手はない!と映画を言い訳にして1泊してきた。

 

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中もお城のような装飾

 

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パーティーが開かれるダイニングホール

 

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夜のホテル内のお散歩もムードたっぷり

 

さて、ホテルに着くと、今はキャンペーン中で、あと100ドル足せば会員専用のフロアに泊まることができるという。はじめはあと100ドルなんてとんでもない!と思ったが、良く聞いてみると朝食バイキングや夕方にはオードブルが食べ放題、アルコール以外の飲み物はいつでも飲み放題と言うではないか。もともと行ってみようと思っていたホテルのレストランの朝食が一人30ドルなので、主人と二人で60ドル。それならば、あと40ドル足すだけで、いろいろなサービスがついてきて、部屋もアップグレードするこのキャンペーン、お得かも!ということで、思い切って会員専用の階にとまることにした。

 

会員専用の5階には大きな暖炉があり山景が美しい専用リビングルームがあって、そこでいつでもお茶、珈琲、ジュースなどを飲みながらくつろぐことができる。夕方にはスモークサーモンなどのオードブルが、朝ご飯には西洋風バイキングが楽しめる。どちらも種類はそんなに多くないが、出てくる物の質はとても高く、どれもすばらしくおいしい!自分の部屋は思ったより小さかったのが残念だったが、家具やシーツがいかにも高級な感じで気持ちがよかった。

 

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会員制用リビングルーム

 

さて、このホテルに泊まる際に私がかなり楽しみにしていたのが屋外温水プール。20メートルのお風呂くらいの熱さのプールで、山や木々に囲まれた中ゆったり泳げる。私が行った時間はほとんど人がいなかったので、大の字になってボーッと浮かびながら大自然を満喫できた。外の温度の寒さとプールの熱さが絶妙に心地良く、のぼせることもなくのんびりした。

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屋外温水プール

 

あこがれのホテルで心も体も芯からほどけて、心ゆくまでゆったりできた週末。たまにはこんなプチ贅沢もいいかも!さて、これからまたしばらくは節約に励まなきゃ…。

カナダ初イスラム教徒市長の誕生とハロウィン

02 11月
2010年11月2日

10月半ばに終わったカルガリーの市長選挙戦結果がカナダ中を騒がせている。というのも、選挙を勝ち抜き、晴れて市長になったのは、38歳のイスラム教徒!!!若さはもちろん宗教的にも、人種的にも決してメインストリームでないNaheed Nenshiの勝利にはカナダ全体が驚き、また祝福をあげた。

 

ハーバード大学卒業で会社経営と同時にビジネス学科の教授でもあるNenshi氏。保守的と言われるカルガリーをどう変えていってくれるのか。みんながウキウキ、ドキドキ注目中。 (Nenshi氏 のウェブサイト: http://www.nenshi.ca/new/)

 

さて、選挙以外にカナダの10月に盛り上がりを見せるのがハロウィン。元々はヨーロッパの宗教行事で、収穫を祝うとともに、亡くなった人を偲ぶお祭りだったのが、今に至る。祭日ではないが、毎年10月の最後の日に祝われ、宗教色を失った今はどちらかというと文化的なフェステバルだ。テーマは不気味なものや怖いもので、死や精霊、おばけなどが主役。10月半ばになると、家の前を不気味にデコレーションする家がたくさん出て来て、家々のデコレーションを見ながらの散歩も楽しい。街ではハロウィン専門店やコスチューム屋さんが混み合い、仮装服を手作りする人達で布地屋さんや古着店も人があふれる。

 

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ハロウィン専門店

 

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ハロウィン専門店のショーケース

 

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近所の家のデコレーション ゾンビや魔女が歓迎してくれる...

 

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クモの巣だらけの木のもとには、お墓

 

当日はカボチャをくりぬいて、その中にろうそくを入れて玄関にかざる家が多い。そのために、10月末には所々で大きなかぼちゃが売り出される。

 

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ファーマーズマーケットで売られていた特大カボチャ。ろうそくが10本くらい入りそう。

 

当日子供はそれぞれおばけや魔女、じぶんのお気に入りのスーパーヒーロー、お姫様等々思い思いに仮装して「Trick or Treat!」(何かいいものくれなきゃ悪さするぞ!)と 近所の家々を周り、たくさんのお菓子をもらう。我が家も毎年たくさんの小袋のお菓子を用意して、ドアベルが鳴る度に出て行って、子供達の仮装をほめ、お菓子を手渡してあげる。だいたい夕方にやって来るので、ご飯中に何度も席を立つことも......。なかにはお父さんやお母さんが抱っこしながら1歳未満の仮装した赤ちゃんを連れて回っていることもあって、見ているだけでかわいい。

 

大人は大人でハロウィンの週末の金曜日や土曜日の夜に仮装してハウスパーティーやバーなどに出かけ、にぎやかな夜を過ごす。また仕事に仮装して来る人もいて、私が前に勤めていた会社では、投票して仮装大賞まで決める盛上がり様だった。自分の上司が女装して出勤して来たのにはビックリ(笑)。子供も大人もちょっとハイテンションになって、人の愉快な一面が見られたりするこの日。家族の行事のクリスマスとは一風違った、愉快で楽しい行事だ。

バンフの穴場レストラン

22 10月
2010年10月22日

秋の少し肌寒い澄んだ空気がとても心地良い今日このごろ。こういう気候が続くと「長い冬が来る前に!」と張り切って出かけたくなる。カルガリーから車で1時間あまりの所にあるバンフの街は、秋はもちろんカルガリアンが1年を通して遊びに行くスポットだ。

 

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バンフの街並

 

ロッキー山脈内の国立公園であるバンフは日本人観光客に大人気のスポットでもある。バンフ市街にはたくさんのホテルやレストラン、お土産屋さんがならび、日本語のサインが所々に見られ、日本語の話せる店員さんがいるお店も少なくない。 無理したら日本語だけでも通ってしまいそうな街だ。

 

やはり観光地ということで、観光客向けのレストランが多い。おいしく、質のいいお店もたくさんあるが、値段が高め!旅行本やウェブを見ても、しっかりしたディナーを楽しむにふさわしいお店の紹介が多いように思う。

 

そこで、今日は有名店ではないけれど、地元の人が良く行くカジュアルでおいしいスポットをいくつか紹介してみよう。

 

さて、私がバンフでよく夕飯を食べにいくのが St James’s Gate Olde Irish Pub。パブだけにレストランと言うよりは西洋居酒屋という趣のこのお店、ビールの種類が豊富なのはもちろんごはんがおいしい!量もたっぷりで、値段はメインが13ドルから21ドル(約1000円から1700円)と良心的。ここのごはんメニューの中で私の一押しは Seafood Boxty。アイルランド料理の Boxtyは、ジャガイモの千切りをパンケーキのように平たく焼いたもの。シーフード Boxty にはひらめやサーモン、えび入りのクリームソースがたっぷりかかって、お腹もこってり大満足。ちなみにここでバッファローの Boxtyにもトライしたものの、シーフードの方が断然おいしい! 詳しくはお店のウェブをどうぞ。

http://stjamesgatebanff.com/(英語)

 

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シーフード Boxty

 

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揚げたてポテトチップス

 

さて、昼ご飯に一押しのお店はBarpa Bill’s souvlaki 。小さなギリシャ料理のテイクアウトのお店で、店内にはカウンター席が何席かあるのみ。小さな店とあなどることなかれ、昼時はいつも客足がたえることない人気。ピタパンに包まれた串焼きしたお肉は、シンプルかつすこぶるおいしい。天気のいい日にはテイクアウトして、ピクニックするのにはピッタリ。値段もサイドも含めて10ドル(約800円)ほどとうれしい。

 

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鶏のスーヴラキとギリシャサラダ

 

朝ご飯に地元の人で混み合う店はWild Flower Bakery。焼きたてパンやオーガニックの珈琲、お茶がおいしい。天気のいい日に、屋外席で日光浴しながら遅い朝ご飯をゆったり楽しむのが私の楽しみ。

http://www.wildflourbakery.ca/

 

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卵とチーズのサンドイッチ、ベリーソースかけワッフル、紅茶とカフェラテ

 

皆さんも旅行先の隠れた穴場スポット、見つけてみて下さいね!

収穫の秋の楽しみ、ファーマーズ・マーケット

15 10月
2010年10月15日

今日でいよいよ暦も10月。カナダは朝晩の気温が下がり、紅葉も増え、すっかり秋!日本では栗ごはんやさんまの塩焼きがおいしいこの季節、カナダで秋の味覚と言えば……ううう、特になし…。カナダに住んでいると、食事の季節感のなさにがっかりすることが多い。日本では夏は素麺や冷や奴、冬は鍋など季節によって 食材はもちろん調理法も変わるのが当たり前。一方カナダではメキシコやカリフォルニアなど暖かい地域からの輸入野菜が多いせいか、食材は1年を通してほとんど変化がなく、調理法も同じ。4月の復活祭、10月の感謝祭、12月のクリスマスに食卓に上がるごちそうがほとんど同じなのには幻滅!

 

さて、そんなカナダの秋に、私が楽しみにしているのがファーマーズ・マーケット。近郊の農家の人が野菜を直売するマーケットは、季節感ある野菜や果物を買えるめったにない機会!普段スーバーマーケットでは買えないような新鮮な野菜や果物がせいぞろいで、値段もお手頃。

 

私が良く行くカルガリーのクロスロードマーケットはこの時期地元の人で混み合う。営業は週末の金、土、日曜日3日間で、屋外マーケットは夏と秋の間のみ、屋内は1年中オープン。屋内ではフードコートや精肉店、チーズ屋、ベーカリー、パイ屋など何十件もの小店が並び、品質の良い食料品が手に入る。

 

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味見をしてから買えるチーズ屋さん。年季の入ったビンテージもののチーズがおすすめ

 

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何十種類もの蜂蜜が並ぶハニー屋さん はちみつ花粉や蜜ろうを使ったろうそくもある

 

さて、私のお目当てアウトドアマーケットでは色とりどりの野菜があふれんばかり!量り売りなので、自分の好きなものを好きなだけ袋に入れてお会計。日曜日の閉店間際に来ると、ものすごい安売りをしている店もあってかなりお得。ただし土曜日の朝に来た方が品揃えはだんぜん豊富。

 

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今が旬のパプリカ。肉厚でおいしい!

 

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りんごや桃、そしてこの時期しか買えない生のプルーン

 

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どうやって食べるのかな、セロリの根っこ

 

カナダの大都市にはたいていあるファーマーズ・マーケット。私は旅行中には必ずその都市のファーマーズ・マーケットに足を運ぶ。現地の人々の食生活が垣間みられるし、お土産屋さんやスーパーではなかなか出会えないその土地ならではの逸品に出会えること間違いなし!みなさんもカナダ旅行の際にはぜひぜひファーマーズ・マーケットに足を運んでみてくださいね。

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