カテゴリー: レジャー

国立公園内にあるパエリア村

27 6月
2011年6月27日

エル・パルマールはバレンシア市の中心から南に20km弱離れたアルブフェラ湖畔にある
人口800人にも満たない小さな町。アルブフェラ国立公園の中に位置しています。
アルブフェラ湖は地中海に隣接するスペイン最大の湖で、野鳥が集まる湿地帯として有名です。
また、周辺はスペイン一の米どころ。今の時期は青々とした水田風景が広がり、日本を思い出します。
ちなみに、アルブフェラとはアラビア語で小さな海と意味だとか。 続きを読む →

華麗なる騎馬闘牛

15 4月
2010年4月15日

バレンシアの火祭りプログラムの一環として、今年も10数日に渡る闘牛の連続興業がありました。
闘牛というと、赤や青の生地にキラキラ光る装飾のついたきらびやかな衣装を着た闘牛士が
ピンク色のカポーテや赤いムレータで牛を操るシーンをイメージしますよね。

それ以外に、騎馬闘牛があることはご存知ですか? 闘牛士が馬上から牛に挑む闘牛です。
日本ではあまり知られていないようで、私もスペインに住むまでは知りませんでした。
もっとも普通の闘牛に比べると興業回数もわずかです。

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全力疾走する馬と闘牛のスピード感。スタイルがよく、手入れの行き届いた馬。
初めて見たときに、その躍動感と馬の美しさに感動しました。

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もともと闘牛といえば貴族や騎士が行う騎馬闘牛を指すものでしたが、
18世紀以降は馬を使わない徒歩闘牛が主流になったそうです。
徒歩闘牛同様、1回の闘牛で6頭の牛が使われ、3人もしくは6人の騎馬闘牛士が登場します。
これもまた同じように、手槍、銛、とどめの手槍の3シーンがあり、
騎馬闘牛士はシーンごとに違う馬を操ります。

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<6人の騎馬闘牛士の入場シーン>

アースカラーの渋い乗馬服に身を包んだ騎馬闘牛士は、
きらびやかな衣装をつけた闘牛士とは違った魅力があります
(中にはフリルのブラウスに刺繍がほどこされた長いジャケット姿の貴族風衣装を着る騎馬闘牛士も)

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<好きです、セルヒオ・ガラン(笑) http://www.sergiogalan.com/ >

そして何よりも騎馬闘牛士の華麗な馬さばきが一番の見どころでしょう。
とがった角で馬を刺さんばかりに追ってくる牛をうまくかわしたかと思えば、
牛を挑発するために馬を後ろ脚だけで歩かせたり踊るように操ったりと、まさに人馬一体。
また、牛に銛や手槍を刺す時に片手だけで手綱を持つのはもちろんのこと、
両手とも手綱から放して牛に挑むこともあります。

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騎馬闘牛士の華麗な技にどんなに魅せられても、傷つき息絶えて行く牛を見るのは心が痛みます。
闘牛というショーは、尊い牛の命を犠牲に成り立っていることを忘れてはいけませんね。

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<素晴らしい闘牛を披露した闘牛士を称える白いハンカチを振り、主催者に褒美を要求する観衆。褒美とは仕留めた牛の耳と尻尾。この数と出場回数で闘牛士のランキングが決まる>

春の訪れを告げるアーモンドの花

10 3月
2010年3月10日

日本で春の花と言えば桜を思い浮かべる人が大勢いることと思います。
私が最後に桜を見たのは、スペインに転職する直前の2002年。
あの時は、桜がこんなに恋しくなるとは思っていませんでした。
そんな私を慰めてくれるのが、アーモンドの花。
アーモンドはバラ科サクラ属の木なので、花が咲いた様子が桜によく似ているのです。
ただ、日本の桜に比べて開花時期が早く、バレンシアでは毎年まだ風の冷たい2月の半ば頃に咲き始めます。
この時期になると日が長くなり日差しも明らかに冬とは違ってくるので、
アーモンドはまさに春の到来を告げる花なのです。

これはバレンシアの山間の小さな村。
このあたりの山道を行くと、ところどころに咲くアーモンドの花が目を楽しませてくれます。

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近くではアーモンドの実を売っていました。殻に入ったアーモンドを見たのは、これが初めて。

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アーモンドの花を見ると春の訪れを感じて嬉しくなると同時に、日本への郷愁にかられます。
首都のマドリーのとある公園にはアーモンドの木がたくさん生えているそうで、
毎年在住日本人がお弁当と敷物を持ってお花見に行くとか。
日本人の友達に会うと、「アーモンドの花が咲き始めたね」と話題にのぼり、
その後に「私はもう○年も日本の桜を見ていないわ」と話が進みます。
桜は日本人の心の花と言われますが、桜のないところではアーモンドの花が代役のようです。

私の住む町でも、ちょうど今、桜に似た何種類かの花が咲いています。
公園に1本だけポツリと植えられたアーモンドはほぼ満開。

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息子の通う幼稚園の裏にあるさびれた山にも彩りを与えてくれています。

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また、近所の広場には赤茶色い葉をつける桜に似た花が咲きます。
おそらくアーモンドの一種なのでしょう。

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スペインはアメリカ合衆国につぐ世界第2位のアーモンド生産国で、
100種以上のアーモンドが生産されています。その半分は、お菓子屋ケーキに使われるとか。
食用以外では皮膚疾患治癒用オイルや石鹸、化粧品にアーモンドオイルが使用されています。
もともとはアジアが原産ですが地中海気候に非常に向いているそうで、
カタルーニャやバレンシア、アンダルシアの地中海岸やバレアレス諸島、アラゴン州が主な産地です。

なお、スペインにも桜はあります。
ポルトガルとの国境近くにあるエストレマドゥーラ州カセレス県のヘルテ渓谷は桜の名所。
ここは有名なさくらんぼの産地で、一説によると300万本ものさくらんぼの木があるとか。
渓谷を埋め尽くす桜の写真を見て以来、いつかぜひ行ってみたいと憧れています。

さて、アーモンドの花のほかに、バレンシアに春の訪れを告げるもの。
それはスペインの三大祭のひとつに数えられているサン・ホセの火祭りです。
クライマックスは3月19日の夜ですが、開幕式は2月最後の週末。
火祭りについては、次回じっくり書きたいと思っていますので、どうぞお楽しみに。

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