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手軽でおいしいピンチョス

25 2月
2010年2月25日

最近ではタパスと同義で使われていますが、“ピンチョス”とはもともと
スライスしたパンにちょっとした食べ物がのったフィンガーフードのこと。
バスク州を中心に北スペインで特にポピュラーなおつまみです。
美食の町サン・セバスチャンは、ミシュランの星を持つレストランが数軒あるほかに、
旧市街にはおいしいピンチョスを食べさせるバルがひしめいていることでも知られています。

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バルによって違いはありますが、
カウンターに並んだピンチョスから好きなものをお皿に取り、
食べた後は刺さっている串(爪楊枝)の数でお会計をするスタイルが主流。
元来ピンチョというのは“串”という意味なのです。
私はピンチョスのバルに行くたびに、お皿で会計をする回転寿司を思い出します。

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パンの上にはどんなものがのっているかと言うと、
スペインオムレツ、コロッケ、ポテトサラダ、ソーセージ等シンプルなものから、
凝った料理まで実にさまざま。

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色鮮やかで見目よく、食欲をそそる外観ですよね。

私が日本で初めてピンチョスを食べたのは、今から約10年近く前。
ピンチョスを日本に紹介した料理人ホセ・バラオナ氏が東京・内幸町に開いた
小さなピンチョス・バル『ピンチョス・ベポ』でした。
その後、日本にも普及したそうですね。
オリジナリティが溢れているに違いない日本のピンチョスを食べてみたいです。

ところで、ピンチョスはあくまでも“つまみ”であって、“食事”ではありません。
が、日本人がスペインに旅行に来ると食事の量が多く胃が持たれがちなので、
そういう時はレストランに行かずピンチョスをいくつかつまむことをオススメします。
言葉がわからなくても、実際に自分の目で見て選べることも魅力ですね。

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ヨソ見ノススメ ~路地の魅力

18 2月
2010年2月18日

私がスペインの町の旧市街を歩く時の楽しみのひとつが“よそ見”です。
細い路地があると、そこをのぞいたら何があるんだろうとワクワクします。
もちろんなんてことのない風景であることが多いのですが、
思わずシャッターを押したくなるシーンに出会うことも。

これは、マジョルカ島の小さな町の路地を歩いていた時に、
ふと横を向いて見つけたお家の勝手口。レモンの木が素敵です。
私のようなよそ見好きがいることを意識しているのか、スペインらしい絵皿で飾られています。
目的地に向かってまっすぐ前だけを見て歩いていたら出会えなかった光景です。

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それから、時々後ろを振り返ることも好きです。
当たり前ですが、今通って来た道も振り返ってみるとそこには違う風景が広がっているのです。
アルテアの町で石畳の階段をのぼり後ろを振り返ると、青い地中海が光っていました。

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スペインの旧市街の道はどこも狭く迷路のようですが、
これはその昔、敵の侵入を防ぐための手段のひとつだったそうです。

町を散策しながらふとよそ見をすることで、
のんびりひなたぼっこしている野良ネコに出会ったり(ウベダ)、

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あざやかな植物に目を奪われたり(ハティバ)、

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古い教会の塔の上に巣をつくったコウノトリを見つけることだってあります(アレバロ)。

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隠れ家的なバルやレストラン、趣味のいいお店を発見する喜びもあれば、
お昼時に漂ってくるおいしそうなにおいや軒先にほした洗濯物に、
生き生きとした生活感を感じることも。

これは中世の面影が強く残るジローナの旧市街。この階段をのぼっていきたい衝動に駆られました。

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これはマルベージャの旧市街の一角。
ふとのぞいた路地の突き当たりに気になるものが見えました。

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路地に足を踏み入れて見に行ってみると、そこには美しいマリア様がたたずんでいました。

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サンルーカル・デ・バラメダの“よそ見”では、
キリストのタイル画が埋め込まれた壁のある古い教会を発見。

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パティオ祭りで有名なコルドバでは、こんな素敵なパティオ(中庭)に出会うことができました。
どんな人が住んでいるんでしょうね。

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夜の路地にも映画のワンシーンのような魅力があります。

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小さな町の旧市街を散策する時は目的地に向かってただまっすぐ歩くだけではなく、
たまによそ見をすることをオススメします。心に残る路地風景に出会えること間違いありません。

(※マドリーやバルセロナなどの大都市の中心地では、
これをやるとかえってスリや強盗に狙われることもあるので注意が必要です。)

季節・地域限定の焼きネギ料理“カルソッツ”

10 2月
2010年2月10日

地方によって食文化に特色があることは、スペインの大きな魅力のひとつです。

ちょうど今の時期にバルセロナのあるカタルーニャ州で食べることができるのが、
カルソッツという太い長ネギ。もともとは州の南に位置するタラゴナ地方の特産物だそうで、
11月末から3月にかけて人々はカルソッツの炭火焼きを食べるカルソターダとよばれる
集まりを開いて旬の味を楽しみます。本場のバイスでは、毎年1月最後の日曜日に
カルソッツ祭りを開催するほどカタルーニャ人はカルソッツ好き。
「なんだ、焼きネギか」、などと思うなかれ。
これがもう、甘くてトロトロでほっぺが落ちそうなおいしさなのです。

私も一度タラゴナ郊外の別荘で開かれたカルソタダに参加したことがあります。
寒空の下、お宅の裏に広がる空き地で薪を拾い、火を起こし、
泥がついたままのカルソッツを大量に焼きました。
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表面が真っ黒になったら、食卓へ運びます。
まっ黒けのカルソッツ、さあ、どうやって食べると思いますか?

片手で先端の青い部分をつかみ反対の手で根の部分を引っ張ると、
中身がつるんと抜きとれます。それをロメスコソースと呼ばれる
アーモンドやパプリカ、にんにくで作ったオレンジ色のソースをつけ高く持ち上げ、
上を向いて大きく開けた口に放り込むのです。
豪快な食べ方ですが、恥ずかしがってはいけません。
食べ方を紹介する動画を見つけましたので、興味のある方はこちらを:
http://www.youtube.com/watch?v=25CqYXj-Dh0&NR=1

おいしいので何本でも食べられるものの、お腹が半分くらい満たされたら
名残惜しくてストップしましょう。お次はメイン。はい、カルソッツは前菜なのです。
ブティファラと呼ばれるカタルーニャ地方のソーセージや子羊の炭火焼きに
白いんげんを添え、メインとして頂きます。デザートには、
やはりご当地もののクレマ・カタラナ(クリーム・ブリュレ)を食べたいですね。

カルソッツはマシアと呼ばれる郊外の一軒家炭火焼きレストランのほか、
バルセロナ市内でも食べられるレストランがあるようです。
冬にカタルーニャに行く方、ぜひお試しを!

バイスのカルソッツ祭り(カタルーニャ語ONLY):
http://www.firesifestes.com/Fires/F-Calcotada-Valls.htm

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