月別アーカイブ: 6月, 2010

コルプス・クリスティ(聖体祭)

28 6月
2010年6月28日

先週の日曜日にスペイン各地でコルプス・クリスティ(聖体祭)の宗教パレードがありました。
これはカトリック教会の聖体崇敬をしめす祭典で、12~13世紀頃に始まったと言われています。
移動祭日で三位一体の日曜日のすぐ次の木曜日が聖体祭にあたりますが、
一般にパレードは聖体祭直後の日曜日に行われます。

祝い方やパレードの内容はその場所によってさまざま。
私が住む小さな町では、毎年次のような宗教パレードが出ます。

まずは、巨人の登場。くるくる回転したりしながら、先頭を進んでいきます。

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お次はコミカルな頭でっかち集団。バレンシアの農民風衣装をつけた楽団が奏でる
音楽にあわせ、ところどころでカスタネットを手に踊りを披露してくれます。
沿道の子供たちに飴をくれるのですが、怖がって泣き出す子も(^^;)

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実はなぜ巨人と頭でっかちなのか、今の今まで考えたことがありませんでした。
調べてみないと・・・

それから町にある各小学校の代表が登場し、これまたダンスの披露です。
聖書のシーンなどとどれもが意味を持っているそうなのですが、
これまた信者でない私にはよくわかりません。

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以上が前座で、その後は重要な宗教パート。
先月の記事に書いたプリメラ・コムニオン(初聖体拝領式)を終えたばかりの少年少女が
道に撒かれた葉っぱの上を歩き、最後にはメインの聖体顕示台が登場します。

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バレンシア市では大聖堂近くの道々に花が飾られ、より豪華かつ厳かなパレードがあるのですが、
私は手づくり感が漂うこの田舎町のパレードが好きです。
あれ? 私もいつの間にかスペイン人のように“おらが村が世界一” になっているかも・・・(^^)

なお、聖体祭は移動祭日なので毎年日付は変わるものの、
たいてい5月半ばから6月の半ばに祝われます。
この時期にスペインに来たら、どこかで聖体祭の宗教パレードに出くわすかもしれませんね。

Spanish Wedding

21 6月
2010年6月21日

先週末遊びに行った先で小さな教会をのぞいたら、ちょうど結婚式が執り行われていました。

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ジューン・ブライドという言葉があるように、ここスペインでも6月は結婚式シーズン。
バレンシアでは結婚式の時にドレスを着た花嫁が家を出ると
(※日本と違い、通常は実家で着替える)、爆竹を派手に鳴らしフラワーシャワーを
浴びせる習慣があり、このところ週末になるとどこからともなく爆竹音が聞こえてきます。

スペインで結婚する場合、民事婚と宗教婚の2種類の方法があります。
前者は無宗教でたいていはお役所にてごく簡単に式を挙げるのですが、
この写真のように結婚式場で執り行うことも。

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後者は教会での挙式です。教会で結婚するには、事前に新郎新婦が揃って結婚講座に
通う必要があったり、場所によっては2人とも信者でないといけないこともあります。
民事婚には普段着で臨む人もウェディング衣装を着る人もいますが、
教会の式では花嫁はベールをつけ裾の長いドレスを着るのが一般的。
古い教会の豪華な祭壇に向かう新郎新婦の姿はまるで映画のワンシーンのようですね。

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<式後、教会から出てきた2人に向けたお祝いの爆竹とライスシャワー>
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結婚記念にアルバムを作るカップルも多く、
この時期は景観のいい場所で写真撮影をする姿を目にすることもあります。
<セビージャのアルカサルで撮影をしていた新郎新婦>
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結婚式後の披露宴ですが、日本と比べるとかなりの人数を招待します。
招待客100人なんていうのは少ない方で、一般庶民が300人招待することも珍しくありません。
というのも、まずカップルでの参加が基本ですし、子供がいる場合は子供も出席。
その上、愛する息子や娘の晴れ姿を見せたいと母親が友達を招待し、
その友達が家族連れで出席したりするのです。
つまり、新郎新婦ともに会ったことのない人までが披露宴に出席することになります。
これじゃ人数も増えますよね。

披露宴では形式的なスピーチも家族がお酌をしてまわることもなく、
時折「新郎新婦万歳!」「キスしろ~!」などと招待客が声を揃えて盛り上がります。
食後にはお決まりのケーキ入刀があり、
新郎新婦のファーストダンスを皮切りにダンスタイムがスタート。
ディナータイムの披露宴に行った場合、明け方まで盛り上がるのがスペイン式です。
<5つ並んだウェディングケーキ>
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気になるお祝いはプレゼントか現金で、最近は後者が多いようです。
招待状にあらかじめ銀行口座が記載されていることも。
ちょっとあつかましい気もしますが、当日に大金を保管することを考えると妥当かもしれません。
<新郎新婦からの引き出物はいたってシンプル>
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教会の結婚式は基本的に誰でも参列できるようで、
後方の席に普段着の通りすがりの人が座っていることがあります。
スペインの教会で結婚式を見かけたら、
邪魔にならないように参列させてもらうのも旅のいい思い出になりますね。

現代プリメラ・コムニオン事情

11 6月
2010年6月11日

5月の週末、お嫁さんのような白いドレスを着た少女を見かけることがあります。
これはカトリックの儀式のひとつ、プリメラ・コムニオンに参加する子です。

カトリックでは、まず子供が生まれると洗礼の儀式を行います。
昔の人は洗礼を受けていない赤ちゃんが死んだら天国に行けないと信じていたので、
なるべく早く受けさせたそうです。

続く儀式が、このプリメラ・コムニオン(初聖体拝領式)。
これは、2~3年に渡って教会に通いカテケシス(信仰教育)を受けた8~10歳の
少年少女が、自分の意志で信者になり、初めて“聖体”を頂く記念すべき日なのです。
そんな重要かつ厳粛な儀式ながら、プロのカメラマンが始終フラッシュを光らせ、
カメラやビデオを持った親がウロチョロしているのが、現代のプリメラ・コムニオン(^^;)
<最前列でビデオを手に儀式の間中ずっと立っていたママの後ろ姿が写っています>
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カトリックのミサの時に、信者達が祭壇前で神父さんから口に入れてもらう
白いお煎餅のようなものがありますね。あれがキリストの体を意味する“聖体”です。

<儀式が終わって記念撮影。これでみんな一人前の信者>
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教会での儀式が終わった後は、一人前の信者になったことを祝い、家族や親戚、
友人を招いた食事会が開かれます。招待客が100人以上なんていうことも珍しくありません。
私も出席したことがありますが、まるで結婚披露宴のように豪勢なものでした。
食後にはウェディングケーキならぬプリメラ・コムニオンケーキ入刀があり、
引き出物が配られ・・・(そういえば息子の洗礼式後の食事会でもケーキ入刀がありました^^;)。
中にはピエロや手品師、楽団まで入れる食事会もあるそうです
副業で歌手をしている私の義兄も、この季節の週末はあちこちに歌いに出かけています。

<プリメラ・コムニオン昼食会のテーブル>
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<プリメラ・コムニオンケーキ。これはかなり地味な部類>
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招待客は主人公に金品を贈るので、
これを目当てにプリメラ・コムニオンを受けたがる子供もいるとか。

バンケット費用以外にも衣装代(女の子は花嫁風、男の子はスーツ姿か、
なぜか海軍大将ルックやセーラールック。たいていは新調します)や写真代、美容院代、
招待状作成費用などなどがかかり、この儀式は結婚式に次ぐお祝いビジネスのターゲット。

3年ほど前の調査では、このプリメラ・コムニオンにかかる平均費用は3300~3500ユーロでした
(最近の為替レートで40万円弱。ちなみにスペイン人の平均年収は日本人の半分以下・・・)。
一人前のカトリック信者になるにはお金がかかるんですね~。
日本でも七五三にお金をかける家庭は多々ありますが、
スペインのプリメラ・コムニオンは商業主義に踊らされ、度が過ぎる気がします。

はい? 我が家ですか? 息子は同じ年の従妹と一緒に洗礼は受けましたが、
コムニオンに関しては、本人に信者になりたいという強い意志がない限りはしない方針です。

見るだけで楽しい陶器市

03 6月
2010年6月3日

毎年5月になると、バレンシア大聖堂に面したレイーナ広場に陶器市が立ちます。

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スペインの陶器は日本の繊細な陶器とは違い、厚みがあり温かく素朴な風合いで、
観光客にも大人気。強い日差しの下で映える鮮やかな色合いのものが目立ちます。
<パティオやベランダの壁、玄関先に飾りたい華やかな絵皿>

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前回の記事に書いたように、
イベリア半島には711年から1492年までイスラム勢力が存在しました。
そのお陰でキリスト教とイスラム教が融合した類を見ないスペイン文化が生まれたほか、
灌漑技術や新しい農産物などがもたらされました。実は陶芸技術もイスラム教徒の
置き土産のひとつで、スペインからヨーロッパ全土に広がった技術もあるそうです。

バレンシアはスペインの中でも陶器で有名な土地です。
世界中にファンがいる高級陶器人形ブランドのLLADRO(リャドロ)も、ここバレンシア生まれ。
鮮やかな色や柄が特徴のマニセス焼きは、バレンシア市に隣接するマニセスの町が発祥です。

さて、陶器市ですが、露店の数はさほど多くないものの、実にさまざまな陶器が売られています。

<キッチンの実用品を売るお店。ブタの貯金箱も大小揃っています>

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<パエージャ鍋につけて売られているのはマグネット。お土産にいいですね>

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<バレンシアの風俗を描いたタイル画>

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<バレンシアの民族衣装を着た人形がついた爪楊枝入れ>

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<フルーツやお菓子を盛りたい素敵なお皿>

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<コーヒーカップや花瓶、塩入れなど。我が家ではこの陶器スプーンをお玉置きに使用>

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<おもちゃ箱をひっくり返したようなゴチャっとしたお店には掘り出し物がありそう>

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見て回るだけで楽しい陶器市。
私は特に目的がなくとも、行くと必ず何か買ってしまいます。
我が家のベランダの植木鉢や絵皿、キッチンの果物入れに土鍋、猫の餌入れなども
ここで調達したものです。今年はベランダの壁に飾る陶器製オオトカゲを買いました♪

割れ物で重量もありますが、スペインのお土産に陶器はいかがでしょう?

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