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暑~い夏の飲み物

23 7月
2010年7月23日

今年は涼しい夏かしら・・・なんて思っていたら、
6月末から急に気温が上がり本格的な夏がやって来ました。
私が住むハティバは盆地の端に位置するため、
海沿いのバレンシア市よりも気温が高く、40度を超えることも珍しくありません。
300年前の町の焼き打ちとこの暑さをかけて、バレンシア語でsocarrat(お焦げ)と呼ばれています。

さて、今回はこの暑い季節にスペインでポピュラーな飲み物を紹介したいと思います。

日本で知られているスペインの夏の飲み物といえば、
赤ワインをジュースで割り、スライスしたオレンジやリンゴを漬けて作るサングリアでしょうか。サングリア・ブランカ(ホワイト・サグリア)と呼ばれる白ワインバージョンもあります。

ほかに赤ワインを使った飲み物では、“夏の赤ワイン”という意味の
tinto de verano(ティント・デ・ベラーノ)がポピュラーです。
私が初めてスペインに来た当時、暑いアンダルシアの空の下でよく飲んだ
思い出の飲み物で、赤ワインを炭酸やファンタ・レモンで割ったもの。
喉ごしがいいので、ごくごく飲むことができます。
サングリアもそうですが、通常ティント・デ・ベラーノにも安い赤ワインを使います。
(こちらでは1本100円もしないワインが売っています)。
高くておいしい赤ワインはそのまま味わうべきなので、お使いにならぬようご注意を(^^)
最近では、瓶やペットボトル入りのものも市販されています。

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私は試す気にならないのですが、calimocho(カリモチョ)という
赤ワインを使った飲み物もあるのですが、何だと思いますか?
なんと赤ワインのコーラ割り。学生等、若い人に人気のようです。
意外にもコーラ消費量の多いスペイン。
ナイトシーンでは、ウィスキーのコーラ割りもポピュラーなんですよ。

ほかに、ビールを炭酸やファンタ・レモンで割った
clara de cerveza(クラーラ・デ・セルベッサ)という飲み物もあります。
これは、夏に限らずビールの苦さが苦手だと人オススメの飲み方。
私が日本でいろいろ試したところ、三ツ矢サイダーで割るクラーラがおいしかったですね。

日本では夏になるとアイスコーヒーを飲む人が急増しますが、
スペインには日本のようなアイスコーヒーは存在しません(スターバックスにはあるようです)。
Café con hielo(カフェ・コン・イエロ=コーヒーと氷)を注文すると、
熱いコーヒーの入ったカップとは別に、氷の入ったグラスが出てきます。
コーヒーに砂糖を入れた後、自分でグラスに移して飲むのです。
日本のアイスコーヒーのように喉ごしのいいものではないので
初めの頃は違和感を覚えましたが、今ではすっかり慣れました。

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ここにご紹介した飲み物は日本でも作れますので、
当分スペインに来るご予定のない方はぜひこの夏に試してみてください。

バレンシア州一の創作料理レストラン El Poblet

22 7月
2010年7月22日

かの有名なレストランの「ミシュランガイド」東京版では、
最上級の三つ星レストランの数がパリを上回ったそうですね。
スペインレストランもここのところがんばっています。
シェフやレストラン評論家、レストラン経営者など、世界の食の専門家806人が選ぶ
『サンペレグリーノ・世界のベストレストラン』2010年ランキングでは、
4軒のスペインレストランがトップ10入りしました。
世界一予約が取りにくいと言われた『El Bulli』(スペイン)は、
2009年まで4年連続1位だったんですよ(今年は2位)。

ここバレンシア州にはミシュラン3つ星に輝くレストランは存在しないものの、
2つ星が一軒だけあります。アリカンテ県の北端、
デニアという港町の外れにあるEl Pobletです。 http://www.elpoblet.com/

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オーナーシェフのキケ・ダコスタは世界でも注目されている若手料理人。
料理学校に通った経験はなく、全て独学で研究に研究を重ね、今の地位を築いたそうです。

El Pobletにはアラカルト以外に、
デザートまで入れて全13皿112ユーロのNuevas Tradiciones(New Traditions)と
全16皿で135ユーロのUniverso Local (Local Universe)の2種類のコースメニューがあります。
両コースとも、とにかくスペイン料理を超えたオリジナリティあふれる創作料理!
ここではそのいくつかをご紹介したいと思います。

お皿が素敵な、春というタイトルの前菜。お花もみんな食べられます。

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青臭さがおいしかったムース。半生のグリーンピースも美味。

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8種類の葉にそれぞれ味がついています。
説明書きを見ながら、どれがどの葉は当てながら食べるのが楽しい。
おいしいとは言い難いのですが、長いコースの合間の余興ということで。

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もやというタイトルの通り、ドライアイスを使った一品。もやの中から現れたのはキノコ料理でした。

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灰というタイトルの料理。黒い“灰”の下にはキノコ料理が隠れていました。

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いたってシンプルな赤エビ料理は、絶妙な火加減と臭みのないクリーミーなエビ味噌に感動。
ほかのエビに比べて深海に生息するデニア産の赤エビは、世界でも特においしいことで有名だそうです。

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磯の香りが漂い、磯の味がするサンゴという一品。これ、欧米人でもおいしく食べられるのかしら???

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花ざかりの桜と銘打ったデザートはチェリー風味でした。

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どうですか? 創作的な料理ですよね。
全体的に海の産物が多く、またキノコもよく使われており、日本人の口に合う料理だと思います。
一流店だけあって接客も良く、ワインの種類もとても豊富です。

食後はガラス張りのテラスルームに移動し、ソファでくつろぎながらコーヒーを楽しみます。

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不便な場所にあるにもかかわらず、評判を聞いて日本から食べに来る人が絶えないEl Poblet。
機会があったら、キケ・ダコスタの創作ワールドを訪れてみませんか?

El Poblet
Ctra. Las Marinas, km. 3,
Carrer Rascassa, 1,
03700 Denia Spain
Tel: +34-96-578-4179

市場へ行こう!

16 7月
2010年7月16日

海外の旅先でスーパーマーケットをのぞくのが好きだという話をよく耳にします。
その国の人がどんなものを食べているのか。興味がありますよね。

スペインに来たら、ぜひオススメしたいのが市場です。
大きな都市や町にはたいてい市場があり、新鮮な食品を求める人で賑わっています。
市場に行くと、その国の、その地域の食生活を垣間見ることができます。

バレンシア市の中心には、20世紀の初めに建てられた
モダニズム様式の建物を使った中央市場があります。
その広さは8100平方メートルあまりで、毎日5万の人が訪れるとか。
観光モニュメントが集まる旧市街に位置するので、ぜひ訪れたいポイントです。

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建物の外で大小さまざまなパエージャ鍋が売られているのは、バレンシアならでは。

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海の幸に恵まれ、米や野菜、果物の産地でもあるバレンシア。
建物の中には果物、野菜、肉類、魚介類、カタツムリ、パン、スパイス、卵、チーズ、
ドライフルーツ、保存食等々、約300もの店が並んでいます。

魚介類の種類が豊富なことはとくに有名で、まぐろのトロやうなぎ、
日本でも珍しい“亀の手”、加工食品ではカラスミも売っています。

アリ・ペブレというウナギとじゃがいもの煮込みは、バレンシアの郷土料理。
(私はぶつ切りウナギの生臭さと皮や骨の食感が気になって苦手です・・・)

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各種エビが揃うエビ屋さん。

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この日マグロのトロは1キロ48ユーロ(約5300円)なり。
在住の日本人には、この市場で新鮮なまぐろを買ってまぐろ丼を楽しむ人もいます。

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カタツムリはパエージャに入れたり、煮込み料理にしたり。

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ブタは血に至るまで残さず利用します。食いしん坊の私が唯一試せないでいる
スペイン料理が凝固させたブタの血を使ったサングレ・フリタです。

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ウサギが顔つきで売られているのは、
昔ウサギの肉だと偽って猫の肉が売られることがあったからだとか。

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スペインならではの生ハム屋。その場で少し切ってもらい、
パン屋さんで買ったバゲットにはさめば、生ハムボカディージョの出来上がり。

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卵屋さんもあります。

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珍しい果物を見つけたら、1つでも売ってくれ、その場で食べられるのも市場のいいところ。
ただいまの旬は、さくらんぼに小さな洋ナシ、桃。スイカやメロンもおいしい季節です。

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市場はたいていどこでもお昼ご飯前で営業終了。
1時頃に行くと店じまいをしているところもあるので、早めに行くことをオススメします。

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