月別アーカイブ: 4月, 2011

セビージャに来たら立ち寄りたい美術館

29 4月
2011年4月29日

スペインで有名な美術館といえば、マドリードのプラド、ソフィア王妃芸術センター、
ティッセン・ボルネミッサやバルセロナのピカソ、ビルバオのグッゲンハイムの名前があがります。
どこも素晴らしいところですが、私の一番のお気に入りはセビージャ美術館です。

1835年に絵画美術館としてスタートしたこの美術館は、所蔵する芸術品はもちろんのこと、
建物もとても魅力的。もともとは17世紀に建てられた修道院だったそうで、重厚で宗教的な
入り口にその名残を感じます。館内のあちこちには、陶器を使った古い装飾が。アンダルシアらしい
光溢れる中庭も印象的です。

<美しい彫刻が施された入り口>
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<入り口を入るとすぐに目に入る陶器のタイル画>
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<太陽の光がまぶしい中庭>
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<中庭の一角にあるポプロの聖母(上)、聖女フスタとルフィーナ(下)を描いたタイル装飾>
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所蔵されている絵画の多くは宗教画。特に、バロック期に活躍したセビージャ出身の宗教画家
ムリーリョの作品の宝庫と言われています。(ムリーリョについては以前書かせて頂きました。
http://blog.hankyu-travel.com/kaigai/00100/00108/2010/043322.php )ムリーリョ作品は、
天井画がほどこされた旧教会棟にまとめて展示してあります。ほかに、有名な宮廷画家ベラスケス、
エストレマドゥーラ出身のスルバラン、セビージャ出身のバルデス・レアル、ベラスケスの師匠であり
義父でもあったパチェーコなどの作品が収められています。

<ムリーリョの作品が集められたコーナー>
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また、私がオススメしたいのは19世紀末から20世紀前半に描かれたセビージャの風俗画。
当時の人々がとても生き生きと描かれているのです。

これは、かの有名なカルメンが働いていたタバコ工場を描いた絵。

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およそ3×4mの大作です。赤ちゃんに授乳する女性や楽しそうに働く女性たちが、明るい光の中
やさしいタッチで描かれていますね。ちなみにカルメンは実在の女性ではありませんが、
セビージャにタバコ工場があったことは事実で現在では大学として使われています。

ほかには、偉大なる闘牛士の死を扱ったもの、

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お祭りに向かう着飾った女性を描いた幻想的な作品、

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漆黒の髪と瞳が美しいアンダルシア女性の肖像などが展示されています。

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収蔵された作品や歴史ある建物の素晴らしさ以外に、大き過ぎず疲れないサイズであることも
嬉しいセビージャ美術館。セビージャに行かれる際は、ぜひ足を延ばしてみて下さいね。

Museo de Bellas Artes de Sevilla
住所:Plaza del Museo, 9 41001 Sevilla
電話:+34-95-478-6500
http://www.juntadeandalucia.es/cultura/museos/MBASE/?lng=es (スペイン語、英語のみ)

世界最大級のファッション企業Inditex社

22 4月
2011年4月22日

スペインのカジュアルファッションブランドBershka(ベルシュカ)の日本第1号店が、
4月16日渋谷にオープンします。すでに日本国内で50以上の店舗を持つZARA(日本ではザラ、
スペインではサラ)の妹ブランドで、ティーンエージャーに人気のブランドです。

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スペインがファッションの国だという認識は低いですが、実はBershkaやZARAを展開する
Inditex(インディテックス)社はH&Mに次いで世界2位の売り上げを誇るファッション企業
(第3位はGAP)。今年に入って会長職を退くことを公にした創始者のアマンシオ・オルテガは
スペイン一のお金持ちで、先月アメリカの経済誌フォーブスが発表した世界長者番付では7位に
ランクインしています。

現在Inditex社が扱うブランドは以下の8つで、あわせると世界77カ国に5000以上の店舗を
構えています。今年はさらに400~500店舗のオープンが計画されているとか。

1975年に第1号店をオープンさせたZARAはInditex社の主柱。世界中で1500店舗以上を
展開しています。流行を取り入れたバラエティ豊かなアイテムが手頃なお値段で買えることが魅力。
レディース、メンズ以外にキッズも扱っており、特に2歳までのベビー服がかわいくて人気です。
我が家でも息子が小さかった時にお世話になりました。日本語のサイトがあります→
http://www.zara.com/webapp/wcs/stores/servlet/home/jp/jp/zara-S2011

スペイン版ギャル服とも言える前述のBershka(ベルシュカ)にはメンズラインも。
安さも人気の理由のひとつでしょう。今シーズンのLOOKBOOKはこちらでどうぞ→
http://www.bershka.com/lookbook-indice.php

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日本でも一時店舗展開をしていたものの撤退してしまったPull & Bear(プル・アンド・ベア)は
若い層に向けたカジュアルなブランド。アメリカの古い青春映画を彷彿させる今シーズンの
イメージビデオから、その世界観がうかがえます→ http://www.pullbear.com/#/my20s/
最近は中国やシンガポール、香港、インドネシア、マレーシアにも出店しているので、
日本再上陸も近いかも。

日本人ウケしそうなシンプルで洗練されたレディース、メンズ、キッズ衣料を扱うのはMassimo Dutti
(マッシモ・ドゥッティ)。私も好きです。質、対象年齢、価格設定ともにZARAよりも高め。
今月のLOOKBOOKはこちら→ http://www.massimodutti.com/

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Stradivarius(ストラディバリウス)はアバンギャルドな若い女性に向けた、お手頃なカジュアル
ブランド。確か、関西地方に出店していたこともあったはず(現在日本に店舗はなし)。
ここでカタログの一部を見ることができます→
http://www.e-stradivarius.com/es/campana/theres-always-the-sun-/fotos

下着やルームウェアを扱うOysho(オイショ)は比較的新しく、2001年に産声をあげました。
立ち上げに携わった私の友人は大の日本好きなので、こんな名前になったのでしょうか^^?
今シーズンのコレクションはこちらから→ http://www.oysho.com/es/coleccion/galeria/

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お洒落なインテリアファブリックや生活雑貨を揃えているのはZARA HOME(サラ/ザラ・ホーム)。
オススメです! カタログを見るたびにこんな家に住みたいな~と思います。今のところは
ヨーロッパ内でしか店舗展開をしていませんが、いずれアジアにも進出することでしょう。
カラフルな子供部屋用グッズや子供向けの雑貨も扱っています。今シーズンのカタログ→
http://www.zarahome.com/shop/es/es/zara-home/category/CATALOGO/93851/-1/0

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革製品を中心に上質なアイテムが売り物のUterque(ウテルケ)は、Inditex社で一番新しい
ブランド。2008年に1号店をオープンして以来、既に16カ国に80店舗を展開しています。
お店のインテリアもシックで高級感があり、大人の空間を演出しています。メインはレディースですが、
メンズ商品も取り扱っています。ブランドイメージがわかる写真はここから→
http://www.uterque.com/campana/#/campana

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これら8つのブランドはスペインのあちこちに点在しています。
スペイン旅行の思い出に買い物してみてはどうでしょう?

なお、日本にも多くのファンを持つInditex社は、このたびの東北地方太平洋沖地震に関して、国際赤十字社を通じて100万ユーロを寄付することを発表しています。

蚤の市で掘り出し物を探そう

12 4月
2011年4月12日

週末になるとスペインのあちこちで蚤の市が開かれます。

一番有名なのは、毎週日曜日と祝祭日の午前中に開かれるマドリー(マドリッド)の
ラストロでしょう。公式サイトもあります。 http://www.elrastro.org/
スペイン最大の蚤の市で1000軒近い出店があり、ヨーロッパでも有数の規模だそうです。
場所はマドリー南部の古い地域で、最寄り駅は地下鉄5号線のラ・ラティーナ駅。
なんでも15世紀頃にここで開かれていた肉市場が時の流れとともに蚤の市に変わったとか。
商店が閉まってしまう日曜祝日に買い物ができるのは嬉しいですね。
ただ、スリが多いことで有名なのでご注意を。

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マドリーのラストロにはまだ行ったことがない私ですが、先日初めてバレンシアの蚤の市に
足を運んでみました。毎週日曜日の午前中に、サッカーのバレンシアC.F.のホームスタジアムである
メスタージャ横で開催されます。規模は小さいですが、いやー、面白いです。
だって、誰が買うの?というような品物ばかりなんです。見て下さい、このズタズタに破れた絵。

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通路にまで投げ出された古本。売る気あるんでしょうか?

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この瓶の価値はいかに???

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別名泥棒市と言われるのも納得。
路上に止めておいた自転車から車輪だけ盗まれることは日常茶飯事ですからね。

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古い人形をよく目にしました。このお人形は日本でも見たことがあるような・・・

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こんなお人形なら買う人がいるのも納得。お上品なアンティークちゃん達。

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でも、この子たちは無事里親が見つかるのだろうか・・・なんて心配になったり^^;
まあ、もっと哀れな子たちもいましたが。

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私の目にとまったのはアンティークのアクセサリー。ペンダントヘッドやブローチです。
まったく知らない故人の古い写真が加工されたものは少々気味が悪くて食指が動きませんが、
カメオや花模様がついた陶器のものはなかなか味があり素敵です。が、息子と一緒に行ったのもので
じっくり掘り出し物を見つけることができませんでした。唯一買ったのは(買わされたのは^^;)
ポケモンシール3シート、1ユーロなり・・・。近々リベンジに行きます!

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なお、バルセロナの蚤の市は週に4日間、月・水・金・土に開かれます。最寄駅は1号線の
グロリエス駅。マドリーのラストロ同様歴史ある市で、起源は14世紀にまで遡るとか。
夕方5時頃まで開いている所もあるものの、午前中で閉める所も多いので、行くなら午前中がオススメ。
一番出店数が多いのは土曜日だそうです。

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掘り出し物が見つかれば、旅のいい思い出になりますね。

2011年バレンシアの火祭り報告

06 4月
2011年4月6日

バレンシアがもっとも盛り上がる火祭りが終わりました。

例年のごとく15日の朝には成人の部、子供の部すべてのオブジェが揃います。17日、18日には
386の火祭りグループによる恒例の献花パレードがありました。バレンシアの豪華な民族衣装を
まとったメンバー達は、楽隊を従え、老若男女問わず誇らしげに聖母広場に向かいます。

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広場は花で埋め尽くされ、体の部分を木枠で作ったバレンシアの守護聖母デサンパラードの
巨大なレプリカは花束で覆われていきます。

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後ろ姿をご覧下さい。花束でこんな風にマントを作り上げていきます。まさに職人技。
上部には聖母への祈祷である『アヴェ・マリア』のAとMを組み合わせたマークが見えますね。

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今年はバレンシアと隣接する4つの町だけで、400近い成人の部のオブジェが立ちました。
制作費を合計すると670万ユーロ(約7億7000万円)。子供の部のオブジェも入れると、
一晩で863万ユーロ(約9億9000万円)が灰になったわけです。 これでも大不況の影響で
ずいぶん金額が低くなったんですよ。

成人の部のオブジェは制作費によって17ものカテゴリーに分けられ、各カテゴリーの中で
順位が発表されます。もっとも制作費が高い特別部門の上位2オブジェをご紹介しましょう。

昨年に続き1位に輝いたグループのオブジェは高さ20mで制作費は19万ユーロ(約2200万円)。
今年から新しいデザイナーに変わったようで、今までの作風が好きだった私はあまり魅力を
感じませんでした。(昨年のオブジェの写真は2つ前の記事にあります。)

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2位はまさに私の好み。この写真ではわかりにくいのですが、バレンシア生まれの高級
ポーセリンブランド、リヤドロを彷彿させる優美なオブジェ。テーマは『禁断の果実』。
リンゴを持った裸の女性はエバですね。高さは21m、制作費は同じく19万ユーロ。
これが燃えるところを見たかったものの、消防車の関係で夜中の1時半になると聞き、諦めました。

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3位は場所が離れていて見に行けませんでした。一昨年まで数年に渡り巨額を投じて1位に
輝き続けた成金グループですが、不況で制作費がガクッと下がり(1、2位と同額)、今年は3位に。
景気のいい頃には、60万ユーロ(約6900万円)もの制作費を使ったこともあるんですけどね。

ちなみに4位はこちら。

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<今年もキラキラと美しかったルサファ地区のイルミネーション>
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火祭り最終日19日の24時は、成人の部のオブジェを燃やす時間です(その年の1位は24時半、
市役所広場は25時)。イギリスから来た友人家族と燃やすのに立ちあったのは、このやや小ぶりの
オブジェ。17ある制作費別カテゴリーでいうと上から3番目のセクションで7位でした。

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大きなオブジェが燃えるのは迫力がありますが、混みあう上、危険なのでかなり離れて見ないと
いけませんが、小さいものは見物人も少ないこともありすぐ目の前で見ることができるのです。
時間になるとブラスバンドが音楽を奏でた後に花火が上がり、爆竹が鳴り響き、グループの女王(ミス)が
オブジェに点火。一瞬爆発したかのように燃え上がると、やがて赤い炎がオブジェを包みます。
最前列にいた私たちはあまりの熱さに何歩も後ろに下がりました。炎ってあんなに暑いんですね。
ほぼすべてが焼け落ちて灰と化す前には、グループの人達が輪を作ってオブジェを囲んでいました。

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こうして火祭りは幕を閉じましたが、どのグループも既に来年に向けて動き出しています。
これをお読みの皆さま、ぜひ来年の火祭りにはバレンシアにお越しくださいませ。

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