春の訪れを告げるアーモンドの花

10 3月
2010年3月10日

日本で春の花と言えば桜を思い浮かべる人が大勢いることと思います。
私が最後に桜を見たのは、スペインに転職する直前の2002年。
あの時は、桜がこんなに恋しくなるとは思っていませんでした。
そんな私を慰めてくれるのが、アーモンドの花。
アーモンドはバラ科サクラ属の木なので、花が咲いた様子が桜によく似ているのです。
ただ、日本の桜に比べて開花時期が早く、バレンシアでは毎年まだ風の冷たい2月の半ば頃に咲き始めます。
この時期になると日が長くなり日差しも明らかに冬とは違ってくるので、
アーモンドはまさに春の到来を告げる花なのです。

これはバレンシアの山間の小さな村。
このあたりの山道を行くと、ところどころに咲くアーモンドの花が目を楽しませてくれます。

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近くではアーモンドの実を売っていました。殻に入ったアーモンドを見たのは、これが初めて。

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アーモンドの花を見ると春の訪れを感じて嬉しくなると同時に、日本への郷愁にかられます。
首都のマドリーのとある公園にはアーモンドの木がたくさん生えているそうで、
毎年在住日本人がお弁当と敷物を持ってお花見に行くとか。
日本人の友達に会うと、「アーモンドの花が咲き始めたね」と話題にのぼり、
その後に「私はもう○年も日本の桜を見ていないわ」と話が進みます。
桜は日本人の心の花と言われますが、桜のないところではアーモンドの花が代役のようです。

私の住む町でも、ちょうど今、桜に似た何種類かの花が咲いています。
公園に1本だけポツリと植えられたアーモンドはほぼ満開。

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息子の通う幼稚園の裏にあるさびれた山にも彩りを与えてくれています。

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また、近所の広場には赤茶色い葉をつける桜に似た花が咲きます。
おそらくアーモンドの一種なのでしょう。

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スペインはアメリカ合衆国につぐ世界第2位のアーモンド生産国で、
100種以上のアーモンドが生産されています。その半分は、お菓子屋ケーキに使われるとか。
食用以外では皮膚疾患治癒用オイルや石鹸、化粧品にアーモンドオイルが使用されています。
もともとはアジアが原産ですが地中海気候に非常に向いているそうで、
カタルーニャやバレンシア、アンダルシアの地中海岸やバレアレス諸島、アラゴン州が主な産地です。

なお、スペインにも桜はあります。
ポルトガルとの国境近くにあるエストレマドゥーラ州カセレス県のヘルテ渓谷は桜の名所。
ここは有名なさくらんぼの産地で、一説によると300万本ものさくらんぼの木があるとか。
渓谷を埋め尽くす桜の写真を見て以来、いつかぜひ行ってみたいと憧れています。

さて、アーモンドの花のほかに、バレンシアに春の訪れを告げるもの。
それはスペインの三大祭のひとつに数えられているサン・ホセの火祭りです。
クライマックスは3月19日の夜ですが、開幕式は2月最後の週末。
火祭りについては、次回じっくり書きたいと思っていますので、どうぞお楽しみに。

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