月別アーカイブ: 6月, 2010

クレープ

22 6月
2010年6月22日

以前まだ語学学校に通っていた頃、昔日本に半年ほど住んでいたことがあるという同じクラスの韓国人の女の子が、原宿にたくさんあるクレープ屋さんを見て、クレープはずっと日本発祥の食べ物だと思っていたと言っていました。
クレープは、もちろんフランスのブルターニュ地方で生まれた料理で、元はいわゆるそば粉のクレープ「ガレット」でした。
日本では、クレープといえばデザートというイメージが強いですが、フランスでは一般的に小麦粉の白い「クレープ」はデザート、そば粉の黒い「ガレット」は食事とされています。また、クレープとガレットなどを総称してクレープと呼びます。
ガレットが生まれたブルターニュという場所は、土地が肥えていないためにワインのブドウや小麦が採れないので、地元の人はシードル(りんごのお酒)やそば粉のガレットを食していたのだそうです。
だから今もクレープリー(クレープ専門のレストラン)でクレープを食べるときには、飲み物はシードルと決まっています。パリでもたくさんのクレープリーがあるし、屋台でもクレープは食べられますが、日本のようにホイップクリームやチョコ、フルーツで豪華にデコレーションされたクレープは残念ながら(?)見たことがありません。

RF_0602_0201
街の屋台のクレープ屋さん。だいたいナッツクリームのnutellaを塗ったものが定番です。

ガレットを家庭で食す場合は、もちろんそば粉から本格的に焼いてもいいですが、スーパーでは出来合いのガレットがこのように売っているので便利です。

RF_0602_0202

フライパンで暖めて、あとはハムや卵、チーズ、サラダなどを入れたり、他にも貝柱とチーズの組み合わせや、ヤギのチーズを入れても美味しいです。
同様にデザート用のクレープも売っているので、そこに砂糖をたっぷりと入れレモンをかけたり、nutellaを塗ったり。
とても簡単ですし、誰でもできるので、私もときどき夕食で手抜きをしたい時はガレットにしてしまいます。

RF_0602_0203
街のクレープリー

ちなみに、ブルターニュの人の食べるクレープの量は半端ではないそうです。
通常私もクレープリーに行って、具がドッサリのったガレットを一枚食べるだけでもかなりの量で、その後のデザートのクレープを食べるかどうかはいつも迷うところなのですが、ブルターニュの家庭では、みんな一枚二枚とガレットを食べ、その後必ずデザートのクレープも食べるのだそうです。

ロジエ通り

12 6月
2010年6月12日

たくさんのお店が閉まって静まり返る日曜日に、パリで唯一人が溢れる場所がマレ地区です。最近では「ゲイの街」として有名なマレですが、実はかつてユダヤ系移民が多く定住した「ユダヤ人街」でもあるのです。
安息日が異なるユダヤ人街のお店は、昔から日曜日も営業していたというわけなんですね。
そんなユダヤ人街の中心とも呼べるロジエ通り(Rue des Rosiers)には、おなじみのファラフェル屋が並んでいます。ファラフェルは日本ではあまり馴染みがない食べ物ですが、ヒヨコ豆のコロッケ(?)と野菜のピタサンド。肉を一切使っていないとは思えないほど、ジューシーで美味しいのです。

RF_0602_0101

RF_0602_0102
日曜日ともなると、さすがに行列が。観光客にも大人気です。

パリにおけるユダヤ人移民の歴史は古いそうですが、とりわけユダヤ人移民の数が増加したのは、やはり19世紀末にヨーロッパ各地で起こったユダヤ人排斥運動の時だったそうです。ナチスの占領下では、パリから遠くアウシュビッツまで移送されたユダヤ人移民も多かったとか。
今やおしゃれな洋服やアクセサリーのお店が並ぶこのユダヤ人街が、そんなユダヤ民族の悲劇の舞台になっていたとは今じゃ考えられません。

もう一つ、日本人も大好きなユダヤ名物といえば、ベーグル。
ユダヤ人がアメリカで流行させ、日本でも大人気だったベーグル。
イギリスにももちろんあったし、フランスに行ってもきっとあるだろうと思いきや、私がフランスに来た当時はスーパーでもほとんど見かけることなく、探すのにとても苦労したのを覚えています。

RF_0602_0103
実は、ここに来ればこんなにたくさんあるんですよね。

そうでした。ここは、バゲットとクロワッサンの国。
ドーナツだって流行らないんですから、ベーグルなんてもってのほか!なんですね(笑)
他にも、お店の看板にはユダヤ民族を象徴する「ダビデの星」がついていたり、ユダヤ教の帽子を被ったユダヤ人が闊歩しているところも見られます。

RF_0602_0104

 

RF_0602_0105

ロジエ通り(Rue des Rosiers)は、地下鉄1番線St-Paul駅から徒歩3~4分。日曜日、パリ中心部のお店が閉まっていて困ったら、是非訪れてみて下さい。

ファッションの街

08 6月
2010年6月8日

パリは、パリコレで有名なファッションの街。女性の服も色鮮やか…と思いきや、そうでもないのです。パリを訪れる日本人観光客の皆さんのほうが、よっぽど色鮮やかな服装をしていらっしゃいます。「フランス人は、黒い服が好きですよね。」と、日本人観光客の方は言います。そう、フランス人はなぜか黒い服を大変よく好むのです。
さすがにこの初夏の時期になると、だいぶ色も鮮やかになってきますが、冬にパリの街を歩いていると、コートの色から靴まで何もかも真っ黒です。
パリにいると慣れてしまって気づかないのですが、ときどき日本に帰ってみると、日本人のファッションの方がいかに色合いが豊富で、デザインのバラエティも豊かであることが改めてわかります。
日本のように凝ったデザインのファッションが欲しいと思ったら、フランスではきっと日本のそれの2倍のお金を出さなければ探すことは難しいでしょう。
フランスは、日本よりも手頃な値段のファッションブランドの数が断然少ないのだろうと思います。それは、フランスでは今でも世界中にファンがいるシャネルやイヴ・サンローラン、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドの人気が根強いからなのでしょうか。
個人的にはいわゆるおなじみの高級ブランドグッズを集める趣味はないのですが、高級ブランド通りの一つ、フォーブル・サントノレ通りは定番の散歩コースです。

RF_0601_0201
フォーブル・サントノレ通りにあるエリゼ宮。大統領とカーラ・ブルーニ夫人のお住まいです。

RF_0601_0202
エリゼ宮の前には、なぜか子供服のブティックが何軒か並んでいます。

RF_0601_0203

RF_0601_0204

休日はもちろん観光客でいっぱいなのですが、平日の朝に歩くと人通りも少なく、たくさんのブティックの凝ったウィンドーを見ながら歩くのも楽しいものです。
さらに運がよければ、大統領にも会えます。(笑)

アペリティフ

03 6月
2010年6月3日

日本人観光客の方がフランスに来て、夕食時にレストランに入ると店内がガラガラ…ということがよくあります。
それはフランスの夕食の時間が遅いからなのです。
フランス人がだいたい夕食を食べ始める時間は20~21時、ときには22時を過ぎることもあります。ただ、だいたい18時頃からアペリティフ(食前酒)が始まります。
フランスに来たばかりの外国人は、まずこのフランス人の夕食前のアペリティフの長さに頭を抱えます。アペリティフとは、そもそも食欲を増進させたり、その場にいる人との会話を弾ませるきっかけに飲む酒のことをいうらしいのですが、話好きなフランス人は、パーティーなど人が集まる場でのアペリティフがどうしても長くなってしまいがちです。
アペリティフ初心者の外国人は、このアペリティフのつまみでお腹をふくらせてしまったり、またはお酒の弱い日本人は、ここですでに酔ってしまうんですね。
アペリティフには、シャンパンやラム酒など、ちょっと強めのお酒を飲みます。おつまみには、スナックからソシソン(フランスのサラミ)、ピーナッツ類や、カナッペなどがでます。

RF_0601_0101
これは近くのスーパーで最近出回っている、日本から来た(?)ワサビ味のグリーンピースのおつまみ。アペリティフにと書いてあります。もちろんフランス産です。

RF_0601_0102
こちらはある親戚の誕生日パーティーのアペリティフ風景。

RF_0601_0103
今日のシャンパンのおつまみは、ワサビ豆、チーズにラディッシュです。

特にフランス語が全く分からない当時は、この夕食の時間を待つだけの長いアペリティフがとても苦痛でした。今ではこのアペリティフのおかげで、実際初めて会う人とも打ち解けられているのです。
フランス人の家にお呼ばれすることがあれば、夕食までの時間の長さをじれったいとは思わずに、その後に出てくる食事への期待に胸を弾ませながら、アペリティフを楽しみましょう。
ちなみに、フランス農水省は2004年からで毎年6月の第1木曜日を「アペリティフの日」として、世界規模でイベントを行っているそうです。
http://www.franceshoku.com/aperitif/

Copyright© 2018 フランス情報 All Rights Reserved.