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脂肪肝を食べるフランス人

26 1月
2011年1月26日

日本人にとって、フランス料理といえば高級なフォアグラのソテーなどが思い浮かびますよね。フォアグラは、やはりフランスでも高級な食材ではあるのですが、スーパーでも一年中気軽に購入できる食材で、ノエル(クリスマス)や大晦日など、特別な日にはフランス人は必ず食べるほど身近な食材です。
ちなみにフォアグラのソテーは、主にレストランで食べる調理方法で、ノエルなどにはたいていそのままパンと一緒に食します。

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このように、イチジクの実の入ったパンと食べるととても相性がいいようです。

個人的には、まさに油の塊を食べているようで好きではないのですが、フォアグラ好きはフランス人である証拠、といってもいいほど、フォアグラはフランス人が大好きな、そして特別な食べ物です。
フォアグラとは、まさに「脂肪の多い肝臓」という意味です。フランスに来たばかりの頃は、特にあまり考えずに食していたのですが、後ほど街なかでフォアグラやガチョウの写真を掲げた動物保護団体を見て、実はこのフォアグラとはガチョウに強制的に餌を与えて肝臓を肥大化させた食材で、この強制的に餌を与えるというガヴァージュというフォアグラの生産方法が動物虐待にあたると世界中で物議を醸しだしていること、そして、フランス以外のたくさんの欧米諸国では生産は禁止されているものであることが後でわかりました。どうやら、フランスはフォアグラのことに関しては、世界中から批判を受けているようです。それに対してフランス政府は、「フォアグラはフランスの伝統的な食材でフランスの文化の一つである。」とフォアグラの生産を中止する意向は全くなさそうです。

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フォアグラの専門店もあります。

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フォアグラにピッタリのワインも一緒に売っています。

フォアグラを世界で一番生産しているのも、消費しているのもフランスである。だからフォアグラはこれからもフランスの食材であって、誰もそれに対して批判はできない…ということですね。しかし、フォアグラのことを考えていて、一つ思い出したのですが、日本の捕鯨問題のこと。フランス人の義父に言われたことを思い出しました。
「日本の文化は大好きだ。でも一つ嫌なことは、鯨を殺すことだ。」
フランス人…ちょっと勝手ではないでしょうか?(笑)

エピファニー

18 1月
2011年1月18日

ノエル(クリスマス)が終わって年が明けると、1月6日には子供だちが大好きなガレット・デ・ロワでおなじみのエピファニー(日本語で公現祭)が待っています。日本ではちょうど七草粥の頃ですよね。
エピファニーとは、キリストが東方の3人の王様(東方の三博士)によって神の子だと認められた日を祝う日で、本来は1月6日なのですがフランスでは祝日ではないため、その前後の日曜日に祝うことが多いようです。祝うとはいっても、エピファニーはフランスでは特に宗教的なイベントをやることは少なく、またノエルのように大きなイベントではないのですが、ただほとんどのフランス人がこの時期には家族や友達で集まると必ずガレット・デ・ロワを食べます。

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店頭に並べられたガレット・デ・ロワ

ガレット・デ・ロワとはアーモンドクリームの入ったパイのことです。
このガレット・デ・ロワは、たいてい大きな4人分から8人分ぐらいの大きさで売られています。一人分の小さなものもありますが、一人で買って食べると実はあまり意味がないのです。ガレット・デ・ロワは、その「王様のガレット」という名のとおり、ちょっとした王様ゲームをするものなのです。
まず、ガレットを買うとたいてい金色の紙でできた王冠がついてきます。
この王冠をかぶることができるのは、このガレットの中に入ったフェーヴ(かつてはそら豆、今は小さな陶器の人形)を当てた人だけ。
そこにいる人のなかで一番年の若い人が、切り分けたガレットを誰に分けるかを決めます。
食べたガレットの中に小さな陶器の人形が入っていたら、その男性は王様に、女性なら王妃様になります。さらにその王様、もしくは王妃様は、そのなかで自分の好きな人(異性)を王様、もしくは王妃様を選ぶのです。ちょっとロマンチックですよね。
とにかく、王様になるとその一年は素晴らしい一年になるそうです。

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こんな四角いガレット・デ・ロワも。

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なんと、最近では日本でもこの時期にガレット・デ・ロワが売られているところがあると聞きました。皆さんも、王様になって素敵な一年を。

フランスの駄菓子

08 1月
2011年1月8日

フランス人はとにかく甘いものが大好き。イギリス人も甘いものは好きですが、フランスではとにかくいたるところで甘いものが売っています。最初にパリに来たときは、とにかくそのパティスリ(ケーキ屋さん)やショコラティリ(チョコレート屋さん)の数に驚きました。それはロンドンとは比べものにならない数だと思います。そういう意味ではパリに暮らすことは幸せなことですが、太りやすい国であるのも確かです。
ただ、フランスの子供たちが学校帰りに食べるおやつは、チョコレートやケーキ、パンオショコラだけとは限りません。それは、日本の子供たちがいつもまんじゅうやようかんを食べているのではないのと同じことです。フランスにも子供の頃はみんな食べたなと懐かしむ駄菓子というものがあるのです。

最近ではめっきり見かけなくなったようですが、今でもボンボヌリ(駄菓子屋さん)はときどき街で見かけます。
チョコレートやマロングラッセ、砂糖でコーティングされたフルーツのコンフィ、グミ、グルグル巻いた棒キャンディーや、マシュマロなどがだいたい量り売りで売られています。
好きなものを好きなだけとって、最後にレジで量って会計をします。

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フランスの駄菓子の特徴は、とにかく健康に悪そうなほど(笑)色が鮮やか。日本のものに比べて着色料や顔料の基準が低いのでしょうか?味のほうもとにかく甘いだけ。日本の子供はグルメなのか(?)駄菓子といっても、甘いものだけではなく塩味や酸っぱいものなどとにかく味にもバラエティがありますが、フランスのものは全て甘いものです。

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フランスに来て、一番見て衝撃を受けた駄菓子はこれ。真っ黒なレグリース(甘草)のグミです。お隣のドイツやイギリスにもあります。

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有名なビストロ「Chez Paul」のすぐお隣にある同じ系列のエピスリーです。懐かしい雰囲気の駄菓子屋さんです。

Maison Karrenbauer(メゾン・カレンボォエー)13,rue de Charonne75011 ParisTel:01.48.05.83.76
メトロ:Ledru-Rollin

フランスのノエル、日本のクリスマス

03 1月
2011年1月3日

フランスのノエル(クリスマス)が日本のクリスマスと決定的に違うところは、まず誰と過ごすかということです。
日本では、クリスマスは恋人と過ごしますよね。
子供のときはもちろん家族で過ごしますが、子供も成長して恋人ができたりすると悲しいかな家族でクリスマスを過ごすことはほとんどなくなります。
日本はもともとキリスト教の国ではないですから、戦後に日本に輸入(?)されてきたクリスマスなんていうものは、恋人たちのロマンチックなイベントの一つでしかないのです。

一方、大半がカトリック教徒であるフランス人にとってノエルは一年のうちで新年よりも大事なイベントです。
ノエルが近づくと、家にはツリーを飾ります。もちろんプラスチックのニセモノなんかではなく、本物の大きなモミの木を買ってきて飾るのです。
子供たちは、サントン人形というイエスの生誕を再現した小さな人形を飾ったりします。

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サントン人形

大都会パリで働く若者たちも、ノエルのバカンスに入ると、みんな自分の両親の住む実家に帰ります。実家のお母さんは、ノエルのこの時期にだけ出るマルシェに行ってツリーの飾りやリースを買ったり、たくさんの甘いものやノエル用のチーズなどをたくさん買って、子供たちの帰りを待っています。

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シャンゼリゼ大通りのノエルのマルシェ

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つまり、たとえ恋人同士でもお互いそれぞれの実家でノエルを過ごすので、日本のように恋人同士が一緒にノエルを過ごすことはないのです。
例えば、私の知っている日本人女性が最近フランス人男性と交際を始めました。
共通の友人のフランス人は言います。彼女が彼の実家に一緒に帰ってノエルを過ごすことはないだろうと。日本人にとっては少し残酷に聞こえますが、フランス人にとってノエルはそれほど大事なものであって、一年にたった一度家族や親戚が一同に会するものなのです。ただ、逆にその彼女がいつか彼の家族とノエルを過ごすときは、彼が家族に将来この彼女と結婚するのだと紹介しているのと同じことを意味するのだそうです。
フランス人にとって、ノエルはそれほど大事なものなんですね。

皆様も素敵なクリスマスを!

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