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フランス人は結婚しない?

20 2月
2011年2月20日

バレンタインも近いので、結婚の話題を。
以前もお話したように、フランスではバレンタインはあまり宗教的な意味を持つイベントではなく、恋人やカップル同士の男性が女性にプレゼントや花を贈ったり、レストランで食事をするイベントです。
ただ、バレンタインに結婚のプロポーズをするというフランス人も少なくはありません。

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ショコラティエには不思議(?)「日本風バレンタイン」と書かれたウィンドー

結婚といえば、最近の日本のウェディングスタイルは多様化していますが、特別な宗教スタイルを除き、フランスのウェディングスタイルはだいたい決まっています。まず、誰もが居住地の市町村の庁舎で市町村長による婚姻の儀式を行います。そして、どちらかがカトリック教徒であればその後はたいてい教会での挙式になります。どちらもカトリック教徒でない場合は教会では式を挙げることはできないので、お城や別荘の庭で式を挙げたりします。フランス人の結婚式は長く、たいてい昼頃から始まり、一晩中翌日の朝まで飲めや踊れやのお祭り騒ぎです。

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ただ一方、実はフランスは婚外子が多い国としても有名で、今やパリにいたっては、2人に1人が婚外子といわれています。つまり、フランス人は結婚をしたがらない国民ということになりますね。1000人に対する婚姻率は、日本が5.7%に対してフランスは4.7%だそうです。フランス人は、なぜ結婚をしたがらないのでしょうか?

その原因の一つとしてはまず、フランスでの結婚・離婚の手続きの難しさではないでしょうか。日本であれば、結婚も離婚も二人の署名がある紙切れ一枚ですみます。
フランスは、結婚する場合にはまずどちらかが一ヶ月以上居住している市町村の庁舎に、医師による健康診断書を提出し、この二人が結婚しますという「婚姻予告」というものを10日間掲示します。二人の結婚に反対する者がいなければ(たいていはいませんが(笑))、そこでやっと婚姻することが認められるのです。
その後、その庁舎にて2人から4人の証人(テモワン)を立てて、市町村長によって挙式が行われます。離婚の手続きともなれば、必ず裁判をする必要があるのでもっと複雑です。
もう一つの原因としては、フランスには結婚という形にとらわれず一生事実婚(ユニオン・リーブル)を続けるカップルや、結婚している場合と同様の社会保障を与えるPACS(パックス)法を結ぶカップルなど、日本とは違って結婚以外にもカップルとしての選択肢が多いことが挙げられます。
そのようなことから、フランス人男性は日本人男性と比べると「結婚」というものを少し重いものとして考えている傾向にあるのかもしれません。
ただ、逆に考えればフランスで結婚にいたったカップルはよく考慮した結果であるといえるので、結束が強いカップルといえるかもしれません。

一年間こちらのブログを担当させて頂きましたが、今回で私の担当ブログはおしまいです。
これまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

カフェのテラス席で…

12 2月
2011年2月12日

おしゃべり好きなフランス人が一日の多くの時間を過ごす場所、それがカフェです。最近では、日本にもおしゃれなカフェはたくさんありますが、フランスのカフェが日本のカフェと決定的に違うところは、ほとんどのカフェにテラス席がるところではないでしょうか。夏の暑い日や天気のいい日はいいですが、なぜフランス人はそんな寒い思いをしてまでも、真冬の空の下でも歩道にまでせり出したテラス席に座りたがるのだろうと、最初はかなり疑問に思っていたものです。今やそんな私も逆に店内のテーブル席に座ることのほうが珍しくなりました。
フランスのカフェでは、基本的にテラス席の上にヒーターがあったり、下のようなカフェ用のヒーターが置いてあったりするので、冬空の下でテラス席にいても寒くないようになっています。

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最近カフェの室内で喫煙することができなくなったというのも、テラス席に座る人が増えた理由でしょう。
また、日本から来た友人に言われて改めて見て気づいたのですが、そのテラス席に座っている人がみんな歩道を歩く通行人のほうを向いてイスが並べられていることも、そういえば日本ではありえない光景なんですよね。
カフェやショコラ・ショー(ココア)を飲みながら、街を歩く人の人間観察ができるというわけです。
ちなみに、フランス語のカフェ=コーヒーと訳されますが、厳密に言えば日本人が飲んでいるコーヒーのことではありません。そのため、観光エリアのうちの近所では、カフェを頼んだのに小さいカップのエスプレッソが出てきて、「あれっ?」という顔をしている日本人の方をよく見かけます。フランスでは、カフェ=エスプレッソのことなので、日本の普通のコーヒーを注文する場合は、「カフェ・アロンジェ(薄めたコーヒー)」を注文しましょう。
また、夜寝る前でカフェインは避けたいという人には「カフェ・デカフィネ(カフェイン抜きコーヒー)」というものもあります。

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ジビエ

10 2月
2011年2月10日

これだけグローバル化が進んだとはいっても、やはり日本からフランスという土地も気候も全く違うところに移り住んで、最初に困ったのは食料品。日本では簡単に手に入るものが、こちらでは手に入らない。ただ、逆に日本では全く食べる機会のないものを食べることができるのです。その一つが、ジビエ。
ジビエとは、食材として捕獲された野生の鳥獣類の総称で、本来狩猟民族であるフランス人ならではの食材です。
残念ながら、ジビエの旬である秋をだいぶ過ぎてしまったのですが、もちろんまだこの時期でも街のお肉屋さんでジビエを手に入れることができます。
フランスの代表的なジビエは、アヒル、カモ、ウズラ、鳩、野ウサギ、シカ、イノシシなどです。秋には、お肉屋さんにズラリと並ぶジビエたちの姿といったら、少しかわいそうなぐらいです。

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これがかわいそうな姿…

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フランスのお肉屋さんの前に必ず置いてある、クルクル回る肉の丸焼き機。これにつられて、みんなお肉屋さんに立ち止まる気がします。

フランスに来てとにかく最初に困ったことは、新しい食材を見て、買いたいと思っても、なかなか買えないこと。鳩やウサギなど、珍しいので食べてはみたいと何度も思ったのですが、自分も食べたこともないものを一体どうやって料理をしていいものやら….
残念ながら、私の周りにはキャリアウーマンママばかりであったため、オーブンを使って本格的にフランスの家庭料理をするお手本がいなかったのです。結局、料理本やテレビ番組に頼る結果になりました。昨年のクリスマスイブには、ちょうどテレビの料理番組で「簡単なクリスマスディナー」と称したものを取り上げていて、それが「ウズラのオーブン焼き」でした。見ていると、ただの「チキンのオーブン焼き」をウズラに置き換えただけの簡単なものでしたし、何しろその料理のウリは、チキンであれば大きなチキンを焼いてみんなに取り分けなければいけないけれど、ウズラは小さいので一人一匹。それにそのほうが見た目がかわいらしいと。
その時、初めてウズラを買ってきて料理したのですが、大変なのは料理をした私よりも、内臓を取ってキレイにしなければいけないお肉屋さんのほう、というぐらい簡単でした。お肉屋さんでは、ウズラもやっぱり毛がないだけの丸裸のそのままで売られていたのでした。皆さんも、是非一度お試し下さい。

ベビーブーム

03 2月
2011年2月3日

少子化問題に悩む日本とはうって変わって、フランスは今、ベビーブーム。
パリの街を歩いてると、あちこちで頻繁にベビーカーを押すお母さんの姿を見かけます。
フランスは、じつはEUのなかでもトップクラスの出生率を誇る国なのです。
ただ、かつてはフランスでも日本のように出生率が低下し、1994年には一人の女性が生涯に産む子供の平均数は1.65人にまで低下したそうです。
ただ、その時期に出産手当や女性への休暇制度など、出産や育児に関するあらゆる手当を改善し、かつての一人の女性の出産率1.65人から2009年には2.0人を超えたのだとか。
その手当というのは、まず妊娠した場合には7ヶ月目に出産一時金として約11万円の支給があります。そのうえ、フランスでは妊娠、出産にかかわる診察、検査は全て国の医療保険で100%カバーされます。私立のクリニックなどを除き、医療保険の基本料金しか請求しない病院で診察を受けるならばまったく費用がかからないのです。
さらに、出産する母親や父親への出産・育児休暇、その子供への幼児養育手当や、2人以上の子供を持つ家庭への手当、子供を持つ家庭への引越手当や住宅手当、子供を持つ低収入家庭への手当など、とにかくたくさんの種類の手当があります。
そんな国の対策の結果、今パリには保育所や幼稚園の数が足りないくらい子供が溢れています。街でも、子供服やおもちゃのお店をよく見かけます。

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子供服の専門店の数は、日本より確実に多いような気がします。

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子供用のパーティーのお菓子オードブル。

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こちらは、スーパーでよく見かけるミルク・ベビーフードの棚。

国が違えば、離乳食も違いますね。フランスの赤ちゃんのベビーフードは、もちろん日本のようなおかゆではなく、フルーツのコンポート。日本では、フルーツはアレルギーなどを考えて、火を通してからあげるそうですね。

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ありとあらゆる種類のフルーツのコンポートがあります。

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左は、野菜とチキンとご飯のセット。右はご飯の代わりに麦が入っていますね。

あと、日本ではあまり見かけたことはありませんが、こちらには赤ちゃん用のevianも売っています。フランスでは水道水にもミネラルウォーターにもかなりの量のミネラルが入っていますが、それが赤ちゃんにはよくないのだそうです。
あと、フランスでは赤ちゃんが生まれたら必ずフッ素を飲ませるといいます。これから一生毎日食べ続ける、バゲットを食べる歯を養成するにはいいのでしょうね(笑)
そのせいなのかはわかりませんが、そういえばフランス人は歯がキレイな人が多い気がします。

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