6カ国対抗ラグビーと「イギリス」

21 3月
2011年3月21日

毎年、2月上旬から3月半ばにかけてのこの時期、
シックス・ネイションズという6カ国対抗の国際ラグビー大会が開催されます。
参加国は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリアの6カ国。

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他の5カ国とそれぞれ一度ずつ対戦し、勝ち点の一番大きなところが優勝となるのですが、
今年は3戦目の時点でそれまでどちらも負けなしだったイングランドとフランスが対戦。
イングランドが勝利をおさめて3戦3勝となり、グランドスラム(全勝優勝)を目指しています。

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ところで、参加国の6カ国を見て、あれ?と思うかもしれません。
ラグビーの国際試合では、サッカーと同様、「イギリス」という国の参加はありません。
日本で通称、「イギリス」または「英国」と呼んでいる国、実はかなりやっかいで、
日本語での正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」といい、
あくまでもグレードブリテン島の3国(イングランド、スコットランド、ウェールズ)と、
アイルランド島北部に位置する北アイルランドという4つの異なる「国」の連合王国なのです。

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サッカーやラグビーなど、各国が単独参加するスポーツの国際大会が始まると、
それぞれの国旗があちこちで見られるようになります。
私が住んでいるロンドンは英国全体の首都かつイングランドの首都なので、
当然よく目にするのは白地に赤十字のイングランドの国旗です。

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スコットランドの国旗は青字に白のクロス(X)。
ラグビーのユニフォームにももちろん反映されています。

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北アイルランドは白地に赤のクロス。
これらが合わさってできたのが、英国の国旗のユニオン・ジャックなわけです。
また、英国旗には反映されていませんが、ウェールズには白と緑の地に赤い龍の国旗があります。

ちなみにラグビーの国際試合では、北アイルランドと南部のアイルランド共和国が
合同チームとして参加しているため、チームカラーにはアイルランドのホームカラー、
緑が採用されています。

こうした英国における「国」の観念について語りだすと、
それだけでもう論文が書けてしまうほどなので、今回はさらっと触れるだけで済ませますが、
例えばイングランドからウェールズ、スコットランドへと向かうときには、
地続きで、パスポートは要らなくても、「国境」を越えていくんだな、と思うと感慨もひとしお(?)です。
また、こちらで「英国」全体のことについて語りたい場合には、Britain や British という
単語を使った方が無難です。間違ってEngland や English という言葉で英国を語ろうとすると、
誇り高きスコットランド人やウェールズ人気分を害することもあるので、要注意です!
ただし、北アイルランドはブリテン島にあるわけではないので、
Britainではそれでも微妙なんですが・・・。

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