ミュンヘン郊外の小さな旅

09 8月
2011年8月9日

S8番線に乗ってミュンヘンを南下すると辺りは深緑ばかり。
日帰り旅行に最適な場所がたくさんあります。今日は夏の避暑に
ぴったりな観光名所を紹介しましょう。

グルメを楽しみたい方はアンデックス修道院(Kloster Andechs)
を訪ねることをおすすめします。修道院といっても民間人には
地元のビールの方が人気です(笑)
この修道院は1392年に建てられ、17世紀に火事が原因でロココ式に
再建されました。ヘートヴィヒという守護聖人の聖遺物が埋葬されていると
伝えられていて、古くから巡礼の名所として知られていました。

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(修道院の横の教会。特に内装が派手!)

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(ビールを飲んでいる人の木像を発見!)

巡礼者が増えるためビール醸造所も構えていて、アンデックス修道院でしか
手に入らないビールがあります。
ビールが売れるためにはやはりビアガーデンも必要ですよね!
今日でもわざわざ飲みにアンデックス修道院まで来る観光客がいます。
ビアガーデンでは肉料理もたくさんあり、満腹になって帰宅できます(笑)

他に有名なのは修道院が独自に作った「医薬品リスト」。中世で使われていた
薬草などが載っていて、お土産屋さんでは自然療法の本も売っています。

アンデックス修道院へはS8番線のHerrsching駅を降りてから30分ほど歩くと
着きます。バスもありますが、簡単なハイキングもたまには気持ちが良いですよ☆
まさに遠足気分♪

近くには湖もあり、泳ぎに来る人たちが多いです。有名なのは
シュタルンベルグ湖(Starnberger See)、アマー湖(Ammersee)とヴルト湖(Wörthsee)です。シュタルンベルグ湖周辺ではドイツの有名人たちが別荘を
構えています。ボートやヨットを借りられるので水泳に興味がない方にも人気!

私はこの前ヴルト湖に遊びに行ってきました。Herrsching駅ではなく、手前の
Steinebach駅を降りて歩いて10分で着きます。車がなくても便利です。
ヴルト湖は辺りを簡単に見渡せるほどの大きさですが、水はきれい。
小魚が泳いでいる姿も見えます。芝生の部分が少ないので、あまり人が
多くなくて居心地が良かったです。夏が終わる前にもう一度行きたい場所です♪

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アンデックス修道院のホームページ:

http://www.andechs.de/kloster-andechs.html

ドイツ版シンデレラ城へようこそ!

04 8月
2011年8月4日

ドイツに来られる日本人に大人気な観光スポットといえば
何でしょうか?答えは簡単。南ドイツの国境沿いにある
ノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)!
(なんて読みづらい名前…苦笑)
ディズニーランドのモデルになったと言われているこのお城は山奥にあり
「ヘリコプターなどがなかった19世紀によく建てたものだなぁ~」
と見るたびに感銘を受けます。

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(ノイシュヴァンシュタイン城)

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(お城から見えるきれいな景色。自然に囲まれているすてきな環境です。)

先月に母が日本から遊びに来たので、五年ぶりにノイシュヴァンシュタイン城
で有名な町フュッセン(Füssen)に行ってきました。
人口1万4千人の小さな町も夏になれば観光客でとても賑わいます。
さて、私は母とフュッセンからお城のふもとへ向かいます。
まずは大行列のチケットセンターへ。周りの観光客がいろんな言語で
話すので、ノイシュヴァンシュタイン城が世界中でいかに有名か分かります。

しかしフュッセンの目玉は真っ白いノイシュヴァンシュタイン城
だけではありません。もともとこの地域に存在したのは
ホーエンシュヴァンガウ城(Schloss Hohenschwangau)です。

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ホーエンシュヴァンガウ城は12世紀に建てられ、19世紀に廃墟になっていた
お城を当時のバイエルン州王マクシミリアン2世が購入し改築しました。
シュヴァン(Schwan)とは「白鳥」という意味で、城内には白鳥が描かれた
壁画や置物が多くあります。
(撮影禁止なので画像をお見せできないのが残念です・・・)

このお城でマクシミリアン2世の長男ルートヴィヒ2世は
少年期を過ごしました。ルートヴィヒ2世は18歳で父の後を継ぎ
バイエルン州王になります。ノイシュヴァンシュタイン城の建築は
彼の希望によって1869年から始まりました。
しかし残念なことに計画された作業は未だ終わっていません。
(今日ではそんなことに気が付かずに見学できるようになっていますが。)

このお城を魅了するのはおとぎ話に出てくるような外観だけではなく、
ルートヴィヒ2世にまつわる様々な噂です。生涯独身でいた王は
政治的関心はほとんどなく、音楽作家で有名なリヒャルト・ワーグナーの
ファンであり、オペラの世界に陶酔していたことで知られています。
1886年には精神病のために廃位されミュンヘン郊外にあるシュタルンベルグ湖で
謎の死を遂げています。ルートヴィヒ2世は担当の精神科医と共に水死体として
発見され、自殺か他殺だったのかは今日まで明らかになっていません。

ホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城は近距離にあり、
各お城には30分の音声もしくは個人のガイドが付きます。
建築の特徴以外にマクシミリアン2世とルートヴィヒ2世の生い立ちに
ついても学べるのでなかなか興味深いです。
自然のおいしい空気を吸って観光を楽しんでください☆

http://www.neuschwanstein.de

http://www.hohenschwangau.de

未来都市ハンブルグ

26 7月
2011年7月26日

先月、友達と北ドイツのハンブルグに行ってきました。
ハンブルグといえば、港に魚市場。そして私が絶賛したのは近代的な
建物が並ぶ街並み。ガラス張りのビルや鉄骨建造物がとても目立ちました。
建築関係の勉強やお仕事をしていらっしゃる方におすすめの街です!

東京のお台場やみなとみらいに似ている地区がHafen-City(ハーフェン・シティ。
「港町」という意味)です。エルベ川沿いにある小さな島でハンブルグの中心街とは
橋でつながっています。

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(渡る瞬間を楽しめるかわいい橋。)

Hafen-Cityの目玉は2013年完成予定のElb-Philhamonie (エルベ・
フィルハーモニー。音楽ホール)です。近くから見るとガラスが波打っているのが
分かります。

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他にもきれいな建物はたくさんあります。Hafen-Cityには学校などの公共施設も
設備され、マンションもあります。ただレンガ造りの建物などがないので、
ハンブルグの歴史は感じません。ここだけ市内と区切られているイメージを受けます。

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ハンブルグの街並みをぐるっと見渡すには船で観光することをおすすめします。
例えば地下鉄3番線(U3)が通るBaumwall駅を降りるとエルベ川沿いに
たくさんの船が並んでいます。いろんなツアーがあり、大体15ユーロ
(約1700円)で1時間の船の旅ができます。

ドイツ第2の都市に来て見落とせないのはミュージカル「ライオン・キング」の劇場。
川沿いにあるのでとても目立ちます。港からシャトル・バスではなくシャトル船が
出ています。

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ドイツ語になりますが、一度ミュージカルを楽しみたい方は
ぜひハンブルグで「ライオン・キング」をご覧になって下さい。
チケット情報はこちら↓
www.stage-entertainment.de/musicals/koenig-der-loewen/koenig-der-loewen.html

そして中心街で食事を取りたい方へ。雨の中を彷徨っていて見つけたイタリアン・
レストラン「La Pergola Due」を紹介しましょう。ショッピング街にあるので
休憩する場所には最適です。
初めに出るパンは温かく、パプリカ入りのサワークリームが付いてきます。
食後にはグラッパもしくはサンブッカを頂けます。お値段も中心街にあるわりには
良心的でサービス精神も旺盛。もちろん肝心のお料理もおいしかったです。
偶然隣に日本からの観光客が座っていて、その人たちはピザを頬張りながら
「おいしいね。ちゃんと焼けているね。」と話していました。笑

La Pergola Due
Collonaden 72
20354 Hamburg
Tel. +49 (0)40 5770 9910
www.lapergola-due.de
開店時間: 11:00~24:00 (定休日なし)

ドイツファッション学 <その1>

13 7月
2011年7月13日

ドイツの首都ベルリンはパリやミラノと違って、歴史的な
ファッション都市ではありません。でも近年、年に2回ファッション
ウィークを行うことでヨーロッパ内で注目を浴び始めました。
もうすぐ7月6日から9日にかけて2012年の春夏コレクションが紹介されます。
その時期に合わせてBread&Butterというファッション展示会も開催されます。
この展示会には世界の有名なカジュアルブランドLevi’sなどが出展するので
7月初めのベルリンはライターやバイヤーなどファッション業界関係者で
賑わいます。観光客が興味本位でファッション・ショーなどを覗くことは
難しいですが、今回はドイツで生まれたファッションブランドをいくつか
紹介しましょう。

まずはおそらくドイツブランドとして世界で最も知られている
Hugo Boss (http://www.hugoboss.com)。ファッションウィークにもいつも参加
しています。Hugo Bossといっても5つのラインに分かれていて、ラインに
よってオフィス向き、スポーツ向きなどデザインの傾向が違います。
Boss Black、Boss Selection、HUGOはスーツ、ブレザー、イブニングドレス
などフォーマルな洋服を多くデザインしています。

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(Boss Blackのジャケットとドレス。)

変わってBoss OrangeとBoss Greenは若者向き。エレガントなデザインも
あるけれど、デニムパンツやT-シャツも販売しています。

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(Boss Orangeのワンピース。)

Hugo Bossのコレクションはドイツ各都市の高級デパートで売られています。
例えばベルリンならGaleries Lafayette、ミュンヘンならOberpollinger。
ベルリンには路面店もあり。

HUGO Store
Rosenthaler Str. 49
10178 Berlin
開店時間:月~土曜日 11:00~20:00

続いてHugo Bossと共にベルリンファッションウィークの常連ブランド
Lala Berlin (http://www.lalaberlin.com)を紹介します。2003年に
女性デザイナーLeyla Piedayeshが立ち上げたブランドです。元々編み物に
重点を置いていましたが、今ではジャージーや絹なども用いるようになり、
きれいなドレープがかかったフェミニンな婦人服を製造しています。

ベルリン中心部に路面店も構えています。
Lala Berlin Store
Mulackstr. 49
10178 Berlin

最後にドイツでとても人気があるバッグブランドについて書きましょう。
MCM(Mode Creation Munichの略。http://www.mcmworldwide.com)は
名の通りミュンヘンを中心に広まった高級バッグブランドです。
革製のボストンバッグ、手提げかばん、クラッチバッグ、お財布などの
小物まで各都市で販売されています。
とても上品な仕上がりでルイ・ヴィトンのバッグシリーズに類するところも
ありますね。男性・女性用にコレクションが分かれています。

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MCMの商品はミュンヘンではOberpollingerとLudwig Beckというデパート
で手に入ります。ベルリンには路面店もあります。

MCM Berlin Kurfuerstendamm Flagship
Kurfuerstendamm 186
10707 Berlin

旅行中に買い物を楽しむ時はぜひ国内ブランドにも目を向けて
みて下さい。これからも他のショッピングの提案をしたいと思います。
日本にはないドイツファッションが皆さんの好きなブランドになるかも!

第二次世界大戦を振り返る <ダッハウ編>

22 6月
2011年6月22日

去年の11月に皆さんにお届けした「第二次世界大戦を振り返る
<ベルリン編>」。今回は南に移ってダッハウ編をお伝えします。
ダッハウ(Dachau)は観光よりも歴史的な意味で有名です。
ドイツでダッハウと聞いて思い浮かぶキーワードはナチスが建てた
強制収容所。ポーランドのアウシュビッツ強制収容所はその巨大さで
世界的に知られていますが、ダッハウ強制収容所はナチスが
1933年に初めて建てた収容所として名を残しています。
1933年というとヒトラーが首相に任命され、ナチスの独裁政治が始まった
時期にあたります。

1944年末にダッハウ強制収容所には6万3千人の囚人がいました。
ドイツ・オーストリア系ユダヤ人、ジプシー、ポーランド人、同性愛者、
反ナチスの知識人などが収容されていた記録があります。
囚人は人体実験に使われ、ガス室で毒殺されました。
1945年4月末の米軍による解放の直前にチフスが広まり数千人が亡くなった
事件も悲しい事実です。

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(ダッハウ強制収容所 正面)

今日、この収容所はバイエルン州の学校にとっては社会科見学の場所。
ミュンヘン付近で育った人なら誰でも一度は足を踏み入れたことが
あるのではないでしょうか。
戦後、追憶の場所として開館したのは1965年。
農舎だった建物は収容所の歴史を辿る展覧会になっています。
それは歴史家とダッハウ強制収容所の囚人だったStanislav Zámecnik氏
の自伝“Das war Dachau”(直訳「これがダッハウだった」)を元に
実現しました。

更に8万5千平方メートル広い射撃場には親衛隊の監視所があり、今では
ダッハウ市がホームレスの宿泊地にして管理しています。

ダッハウ市内のJohn F. Kennedy広場には囚人を追悼する記念碑
(Todesmarsch-Mahnmal)があります。

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1945年4月米軍が攻める直前にナチス親衛隊は囚人たちを南のアルプス方面に
移動させました。その移動の際に殺害、空爆に遭うなど戦争がもうすぐ終わる
というのに命を絶った人たちもいました。この記念碑には当時の死者たちを
追悼する想いが込められています。

ダッハウにはミュンヘンから北西へ向かって電車で20分で着きます。
日帰り旅行で訪ねてみてはいかがでしょうか。

KZ-Gedenkstätte Dachau
Alte Römerstraße 75
85221 Dachau
Tel: +49 (0)8131-66997-0

http://www.kz-gedenkstaette-dachau.de/

開館日:火曜日~日曜日、祝日 9:00~17:00
休館日:月曜日、12月24日
入場料:無料(申し込み不要)

自然に触れるミュンヘンの旅

06 6月
2011年6月6日

ヨーロッパで観光するといえば教会、古城、博物館巡りにショッピング。
それが大抵の目的だと思います。
ところがミュンヘンではピクニックや川遊びも楽しめます。
この町の最大の魅力は歴史的な観光名所と並んで都内に存在する自然環境です。

今回は夏を味わえるピクニックと水浴びスポットを紹介いたします。
観光や買い物に疲れた時、なんとなくイライラしている時に一息つける場所。
ドイツの夏は30度を超えることはほとんどなく、湿気も日本に比べたら
ないに等しいので外にいても気持ちがとても良いです♪
(ドイツ人が「今日はジメジメしているね。」と言うと「この程度で不満があるなら
この人は日本に来たらどうなるのだろう。」と苦笑してしまうことが度々あります。笑)

まずご紹介するのはミュンヘンで最も有名な中世の美術館アルテ・ピナコテーク
(Alte Pinakothek)の前後に広がる野原。週末には読書をしている若者やボール蹴りを
する親子を見かけます。

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美術館の壁に寄りかかりおしゃべりをしたり、お昼寝をする人達もいます。
日差しが当たって気持ち良さそうです。

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ミュンヘンに自然が多いのは町の真ん中を流れるイーザル川(Isar)のおかげでも
あります。川沿いで寝たり、水着姿になって遊ぶことができるのでわざわざプールに行く必要がありません。イーザル川の水も大雨の後でない限りは透き通っていて綺麗です。
ただしひやっと冷たい!!

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石で作ったアート作品を発見。橋を渡る際に見かけてつい笑顔になりました。

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暖かくなるとドイツ人は電車よりも自転車を使うことが多くなります。
ミュンヘンの歩道では自転車道を設けているところが多く、自動車に
ぶつかる心配がないように工夫されています。

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自転車を持っていない人のことを思って、レンタルサービスをしているお店も
あります。一つ紹介しますと中央駅のすぐそばにあるRadius Tours&Bike Rental
というお店では1日17ユーロ(約2000円)から借りることができます。
ちなみにミュンヘンは自転車利用者にとても優しく駐留はどこでも無料です。
道端に置いて鍵さえしっかりかけておけば安心。

自転車に乗って美術館で芸術観賞。野原で一休みした後は川遊び。
こんな健康的な遊び方はミュンヘンならでは経験できることです!
私も来週末はまたピクニックに行ってきます♪

Radius Tours & Bike Rental
Arnulfstraße 3
80335 München(ミュンヘン)
tel (089) 54 34 87 77 30

http://www.radiusmunich.com

開店時間:月~金曜日9:00~18:00
土日祝日9:00~20:00
(ただし10月16日~3月31日間の開店時間は不定期です。)

ドイツの反原子力運動

20 5月
2011年5月20日

3月11日に東日本大震災が起きて以来、ドイツではいろんな団体、企業が
日本のための募金活動を始め、誰もが原子力に抵抗するようになりました。
2か月経った今では多少ほとぼりは冷めましたが、当時は
友人から電話にメール、上司や同僚には毎日のように家族の安否と
放射能の影響を聞かれ、心配してくれる周りの人の優しさに感動したものです。
(出張中の社長はわざわざ電話をくれて「家族と話したい時は
いつでも会社の電話で日本にかけていいからね!」とまで言って
くださいました・・・泣)

原子力発電所はドイツにも複数あり、中には古くて安全性が保障できない
発電所は日本の地震後すぐに運転停止になりました。
3月26日には早速ベルリン、ハンブルグ、ケルンとミュンヘンで
大規模な反原子力デモを実行。地震が起きてまだ間もないのに即座に
エネルギー政策に取り組むドイツ人の行動力に感心しました。
4大都市で集まった参加者は約210万人。反原子力デモは過去にもありましたが、
これだけの人数が集まったのは初めてだそうです。
(若者の参加が特に目立ちました。)

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(前回の記事でも紹介した反原子力運動のお日様マークです。)

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(手持ちの旗には「運転停止!すぐに&世界中で!」と書かれています。)

一般人を除いて参加したのは反原子力団体や自然保護団体の他に
自然エネルギーを推進するSPD党(=ドイツ社会民主党)や緑の党員達です。
逆に反原子力運動の「敵」とされたのはメルケル首相を含むCDU党
(=キリスト教民主同盟)やFDP党(=自由民主党)です。

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(メルケル首相などを皮肉に描いた看板。原発内の炉心溶融に掛けて
「脳内溶融は止められるのか?」と書かれています。)

これは列車に乗ってドイツの田舎を見てみると気が付くことなのですが、
光電装置が付けられている屋根をよく見かけます。ドイツが日本よりも
積極的にエネルギー政策に取り組んでいるのは確かなのですが、
福島の事件があってからその傾向が更に強まったといえるでしょう。

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その結果、今月の初めには北ドイツのバルト海岸付近にウィンドファームが
設立されました。「Baltic 1」と呼ばれるこのウィンドファームは21台の
風力発電機から成っていて、5万世帯に電気を供給できるといわれています。
2年後には新たなウィンドファーム「Baltic 2」が完成する予定です。

自然エネルギー政策は順調に進んでいるように思われますが、懸念もあります。
まず早まった反原子力運動は国内の電気代を高めてしまう可能性があります。
新たな自然エネルギー発電所の設立、古い原発の解体などは数十億ユーロ
かかると予想されています。

そして果たして自然エネルギーは人々の生活に足りるのか。
例えば屋根などに設置されている光電装置は日が照っている時にしか
働かないため、夜や曇りの日のために十分なエネルギーを蓄えられるかが
問題です。
その心配がいらない天然ガス発電所や石炭発電所の設立も考案されましたが、
これらの発電所は二酸化炭素を発生し、温暖化を急速化されることに
なってしまうという欠点があります。

ドイツでは少しずつ変化が起きていますが、これからのエネルギー政策の
方針は半年以内に固められるそうです。今後どうなるか楽しみですね。

余談:ドイツメディアの報道に興味がある方に英語の参考記事のリンクを
載せます。Spiegelオンラインは英語の記事も公表するのでおすすめです。

http://www.spiegel.de/international/germany/0,1518,751295,00.html

http://www.spiegel.de/international/germany/0,1518,759228,00.html

シュトゥットガルトのお散歩

02 5月
2011年5月2日

先日、友人に会うために南西ドイツ最大の町シュトゥットガルトに
行ってきました。ミュンヘンからライドシェア(Ride Share)をして
到着。ライドシェアとは同じ目的地に車で向かう人がいる場合、
一緒に乗せてもらう移動手段です。距離によって運転手に払う金額は
変わります。例えばミュンヘン~シュトゥットガルト間だと片道
12~15ユーロで済みます。(電車だと約100ユーロ!)
ヒッチハイクを計画して運転手がお金を稼ぐライドシェアはドイツでは
とても人気があります。利用者にとってももちろんメリットはあります!
まず支払う金額が電車賃よりだいぶ安いこと。目的地によっては電車よりも
早く着けることです。ドイツ語のサイトですが、安く旅をしたい方には
おすすめします(http://www.mitfahrgelegenheit.de/)
たまに運転手が事前にドタキャンしたり、あまり親切ではなかったりしますが、
Ride Shareをする数名の方の連絡先を常に控えていれば、ドタキャンやトラブルが
あった時にすぐに運転手を変えることができます。

さて、2時間半後にはシュトゥットガルトに到達。この町のイメージといえば
「汚い工業都市」でしょうか・・・きれいという意見はドイツ人から聞いたことが
ありません。工業都市である理由はダイムラー、ポルシェやボッシュの本社が
集まっているから。
市内を歩いてみると本当のシュトゥットガルトが見えてきました・・・

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これが市役所。ドイツにとっては珍しく近代的な建物です。
以前の投稿「好き勝手な四月」で紹介したアウグスブルグの市役所とは
まったく違いますね。

お店が集まるケーニヒ通り(Königsstraße)を歩くと新宮殿の広場に着きます。
中心街だというのにピクニックが楽しめる快適な場所です。

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デモではありませんが、原子力反発イベントも開催されていました。
ドイツでは日本の地震後このようなイベントやデモが開催されるようになりました。
(このことについては次回詳しく書く予定です。)
太陽エネルギーを推奨するお日様のマーク、そして“Atomkraft? Nein danke!“
(直訳:原子力?いいえ、結構です!)というキャッチフレーズが
よく宣伝に使われています。

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シュトゥットガルトの街は低い山や丘に囲まれています。
郊外の丘には一軒家がたくさん。裕福層が暮らす場所のようです。
そこであるカフェを発見。外観はまるでヨーロッパのお城の庭園内に
よくある小さな溜り場のようです。Teehaus(テーハウス。「お茶の家」と
いう意味。)では室内で座ることも、外で自然のおいしい空気とともに
ケーキを味わうこともできます。

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Teehausの近くからは街を眺められます。これがシュトゥットガルトです!
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この小旅行で私は「シュトゥットガルトは汚くなんかない!」という印象を受けました。
木々が並ぶ丘や山に登れるという田舎らしさもあり(ご心配なく、地下鉄でも行けますよ!)
静かな時を過ごせる場所だと感じました。でも中心街に行けば人口60万人の
大都市だというのは実感します(笑)静寂とにぎわいの両面を持つ都市です。

Teehaus
Hohenheimer Strasse 119
70184 Stuttgart(シュトゥットガルト)
営業時間:3月~10月のみ営業、11時~23時
電話:+49 (0) 711 236 736 0

http://www.teehaus-stuttgart.de

イースターの主役

23 4月
2011年4月23日

ドイツを含むキリスト教圏の春のイベントといえばイースター♪
イエス・キリストが亡くなり3日後に復活したことを祝うため「復活祭」
とも言います。教会歴の移動祝日で、春分後の最初の満月のあとの日曜日
がイースター・サンデーにあたります。今年は4月24日、来年は
4月8日がイースター・サンデーです。ドイツでは前後の金曜日と月曜日も
休日になるのでまるで日本のゴールデン・ウィークを久しぶりに経験する
気分です(笑)

祝い方としては教会のミサに参加したり、家族で祝うのが習慣になっています。
イースターの象徴は卵(イースター・エッグ)とうさぎです。
イースター・エッグは色とりどりに塗り、もしくは染めてゆで卵として
イースター・サンデーに食べるのが伝統です。
イースターと卵の関連性は定かではありませんが、卵はキリスト教の美術史で
「復活」を表しています。例えば聖母マリアの肖像画の背後に卵が写っている
ことがあります。
うさぎは多産なことからイースターの主役になったといわれています。
だけどこの場合も確かな歴史的な説明はありません。
うさぎはカラフルな卵をお庭などに隠してイースター・サンデーの朝に子供たちが
卵を探す、というおとぎ話をドイツの子供たちは小さい頃から絵本で学びます。
お店では3月からイースター・エッグやうさぎの形をしたチョコレートが
売られるようになり、各お店にイースター・コーナーができてかわいいですよ♪

さて、カラフルなイースター・エッグはお店でも買えますが、自分で作るのも可能です。工作好きなドイツ人の友達から教わった自作の、しかも永久保存ができる(!)
イースター・エッグの作り方を紹介しましょう。
前回、大人同士でわいわい楽しく描いたり塗ったりしました(笑)

まず卵の上と下に小さな穴を開けます。(細いキリでゆっくり開けて下さい。)

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そして息を思いっきり吹き込んで、黄身と白身を全て出します。
肺活量をたくさん使うので少し疲れる作業です(苦笑)
友達の顔も赤くなっているのがわかります。

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空になった殻(ダジャレではありません!)はマーカーで塗ったり、
お店で簡単に手に入る染料で染めます。

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テーブルもいろんなものでごちゃごちゃ・・・

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噴出した卵の中身はスクランブルエッグなどにすることをおすすめします。
私はその日、10個分の卵を食べました(笑)

そして出来上がったイースター・エッグ!

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大人でも和気あいあい楽しめる工作の時間です。
その間のイースターぴったりな飲み物といえば卵のリキュール!
これもまたドイツで年中簡単に手に入ります。
牛乳と混ぜるとカルーア・ミルクに似た味がしておいしいですよ♪

好き勝手な四月

07 4月
2011年4月7日

春分の日も過ぎ、桜が咲く頃の日本の四月といえばもうあたりが
春らしく変わっていますね。日本に住んでいた時の私は「春眠、暁を覚えず」
にちなみよく昼寝をしていました(笑)
だけどこの気持ち良い習慣も住んでいる国が変われば実行するのが
難しくなっていきます。なんとドイツの四月といえば晴れ続きではなく、
雨、あられ、雪まで降ってもおかしくないくらい狂っているのです!

ドイツ語でAprilwetter(直訳「四月の天気」)といえば変わりやすい天候を
意味します。そして天気の変動が激しい時期は四月にあたります。
それにまつわる格言があるくらいですからね!
April, April, der macht was er will!
(直訳「四月、四月、四月は好き勝手なことをする!」)
この格言は昔、天候に左右され農作に困った農民たちが考えたものと言われています。

今のドイツでももちろん気温は上がってきていますが、四月に雪が降るケースも
あるので油断はできません。衣替えがきちんとできない時期なのです。
私の好きな春眠も五月まで待たないとできそうにないですね(笑)

そんなドイツ国内の天気予報を見ると西側のケルン、デゥッセルドルフ、
フランクフルトがある地域が他よりも気温が2、3度高いことがよくあります。
山々しい南ドイツより標高が低く、海に近い北ドイツのように風が強くないことが
関係しているのでしょう。
例えば南ドイツのバイエルン州ではミュンヘンを少し南下しただけで街では
見られなかった大量の雪に遭遇することがあります。(オーストリアとの国境沿いに
住んでいる友達と電話していて向こうの悪天候に驚かされたことが幾度かあります。)
そのため、南ドイツにはスキー場もたくさんあり先月はスキー世界選手権が
ガルミッシュパーテンキルヘンという町で開催されたばかりです。

そんな寒い冬とおさらばできそうな暖かい日が来るとドイツ人は真っ先に外出します。
まだ肌寒くてもオープンエア・カフェはかかせない社交の場。
オープンエア・カフェは数えきれないほどあるのですが、ここでは私が
学生時代を過ごしたアウグスブルグのカフェを紹介します。
ロマンチック街道の最終点であり、フッガー家が栄えたことで有名なアウグスブルグ。
中心街にある市役所広場(Rathausplatz)にあるHenry’s Coffeeでは室内でも外でも
ゆっくりお茶ができます。種類が豊富なドリンクの他にケーキや
サンドイッチも用意されています。外ではちゃんとパラソルがテーブルに
ついているので日光が眩しすぎる心配もありません。市役所を眺めながら
一息がつける賑やかな場所です。

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(アウグスブルグの市役所広場)

春のドイツを訪れる場合は、太陽が照っている日を大いに楽しんでください。
そして念のために毎日天気予報のチェックをすることをおすすめします。

Henry’s Coffee
Philippine-Welser-Straße 4
86150 Augsburg(アウグスブルグ)
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