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通貨から学ぶドイツ

21 1月
2011年1月21日

欧州連合EUに属しているドイツの通貨は2002年から
ユーロに変わりました。例えば隣国ドイツからフランスへ行く時に
わざわざ両替をしなくていいのはユーロの利点です。

ユーロ導入とともに物価も上がったと言われています。
だからドイツでは未だに前通貨マルクで物価の高低を測る人がいます。
ある日カフェで友達とくつろいでいたら、隣に座っていたおじいちゃんが
ウェイターにビールの値段について激怒していました。
「昔はビール一杯3マルク(=1.5ユーロ)だったのに今は
3ユーロ払わせるのか!」と。
ウェイターもこのおじいちゃんの理不尽な文句に困っていましたが、
マルク時代を経験している人にとっては今の時代についていけない
こともあるのでしょう・・・。
ちなみに今は円高、ユーロ安なので日本人にとってはEU諸国に旅行
する絶好のチャンスです!1ユーロが109円ほどに下がっています。
(私が来独した5年前には1ユーロが165円でした。トホホ・・・。)
過去にドイツに来て、まだマルクを持っている方にも良いお知らせが
あります。マルクは今でもドイツ銀行(Deutsche Bank)でユーロに両替可能です!

さて、ユーロを手にしてまず見てもらいたいのは2ユーロのコインです。
ユーロ紙幣はユーロが使われている23ヶ国でデザインは同じですが、
2ユーロのコインの裏側は各国で違います。
連邦国家であるドイツは16州から成り立ちます。そこで2006年から
州特有の2ユーロコインの製造が始まりました。
裏側のデザインが違っていても2ユーロのコインはユーロ導入国すべてで
使用できるのでご安心を。

私のお財布の中から出てきた2ユーロコインの裏にはBremen(ブレーメン)と
表記されていました。グリム童話の「ブレーメンの音楽隊」や中世で商業が栄えた
ハンザ都市として知らせている町です。その町を代表する市庁舎(Rathaus)と
ブレーマー・ローランド(Bremer Roland、ローランドは男性名で「ブレーメンの
ローランド」という意味)が写っています。

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(2ユーロコインの表。ヨーロッパの地図がうっすらと見えますね。)

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(ブレーメン版2ユーロコインの裏側。)

ブレーマー・ローランドは市庁舎がある広場に建っている石像で、これは
町の裁判権や商業の自由の象徴として最初に1404年に造られました。
(ローランド像は他のヨーロッパの国にも存在します。)
ブレーメンの市庁舎は世界遺産として記録されていることでも有名です。
実物を紹介しましょう。

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(ブレーマー・ローランド。)

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(ブレーメンの市庁舎。)

ちなみに今までブレーメン以外には港町として有名なハンブルグや
デンマークと隣り合わせのシュレースヴィヒ・ホルシュタイン州などの
コインが製造されました。2011年はどこの州のコインをつくるのでしょうか?

私は何かを集めるという趣味はないのですが、コイン集めにはまっている人に
とっては2ユーロのコインも見逃せないはず!
ドイツでは例えばMDM(www.mdm.de)というコイン専用のオンラインショップが
ユーロコインを売っています。16枚の違った2ユーロのコインが150ユーロ
程度で購入できます。

でも案外いろんな所で買い物をすると知らぬ間に多種のコインが増えてきますね。
ドイツで買い物をされる際はぜひ2ユーロコインの裏側にも注目してみてください。
観光のアイディアが隠されているかも!

ドイツ風の年越しとお正月

10 1月
2011年1月10日

皆さん、新年明けましておめでとうございます!
私は2011年も皆さんのお役に立つドイツ情報を書き続けていきたいと
思います。今年もよろしくお願いいたします。

新年第一回目の記事はもちろんドイツで過ごす年越しとお正月について
お伝えしましょう!初めに言っておくと、日本の文化と比べてドイツでは
お正月はあまり重要視されません。1月2日からは仕事を始め、家族に
会うための里帰りは大抵クリスマスに済ませるので少し地味なのが
ドイツのお正月。でも中にはおもしろい風習もあります。

まずは大晦日。どんちゃん騒ぎを行う日です。大晦日ではよく友達と
集まりパーティーをするのが主流。レストランも予約でいっぱいに
なります。飲んで騒いでいざカウントダウン、新年の幕開け!そして
同時に外では打ち上げ花火が始まります。各自が花火を道路に持ち出して
火をつけます。12時30分ぐらいまではドイツの空には大量の打ち上げ花火が
あげられ、とても綺麗です。(もちろん、素人があげる市販の花火ですから
日本の夏祭りの打ち上げ花火には負けますが。笑)

日本では新年の挨拶として年賀状をもらいますよね。ドイツではクリスマス
カードに新年のお祝いを付け足すので、お正月になってカードが届くことは
ありません。お祝いの決まり文句は
Frohes neues Jahr!
(英語のA happy new year!にあたります。)
Einen guten Rutsch ins neue Jahr!
(直訳:新年に向かって良い滑りを!)
これは相手の幸運を祈る言い回しです。

新年を幸運に導くためにドイツでは大晦日にある「ゲーム」をする習慣があります。
それはろうそくで鉛を溶かし、水に流し、表面に現れた鉛の形で将来を
占うという子供騙しのゲームです。
例えば鉛がハート型になれば恋が訪れる、などと解釈します。
このゲームはBleigiessen(ブライギーセン。「鉛を流す」という意味。)といい、
インターネットで検索するとおもしろいことに鉛の解釈の仕方が載った占いサイトを
たくさん見かけました。

ブライギーセンのセットは簡単にスーパーやデパートで手に入ります。
中にはドイツで幸運をもたらすと言われている豚や毒きのこの形をした鉛と
溶かすために使うスプーンが入っています。それに小さなろうそくと水が
入ったボールを用意すれば簡単にブライギーセンができちゃいます!

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その他のドイツ特有のラッキーアイテムは四葉のクローバー、コイン、
てんとう虫、煙突掃除人と馬の足につける蹄鉄です。
(ドイツの迷信や占いについては一度まとめて書きたいと考えています。)

ラッキーアイテムはお正月になると例えばケーキの飾りつけに使う
マジパンの形で登場したり、ポストカードに載せられたりします。

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(豚とクローバーときのこのマジパン。ケーキ屋さんで売っています。)

幸運を祈ったところで新年は始まります。
皆さんにとって2011年が素敵な年になりますように!

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