カテゴリー: 生活

アテネの新しいショッピングモール Athens Metro Mall

07 2月
2011年2月7日

アテネ周辺には幾つかのショッピングモールがありま
すが、大規模なものとしては、04年アテネ五輪スタジ
アム近くにあるザ・モール(最寄駅は、イサプ=メト
ロ路線図で緑のラインの「ネラズィオティサ」)やザ・
モールから送迎バスが出ているゴールデン・ホールで、
2つともアテネの都心から見ると、北側にあります。 続きを読む →

アテネの若者スポット 「ガジ」エリア

26 1月
2010年1月26日

アテネの若者が集まる場所として、最近、脚光を浴びているのが「ガジ」エリアです。
シンタグマからたったの二駅、地下鉄青ラインの新しい駅「ケラミコス」を降りた場所が再開発され、芝生の片側にはカフェがずらっと並び、反対側にはレストラン等が並んでいます。昼も良いですが、夜はまた違った雰囲気になり、活気が出てくるナイトスポットです。

レストラン「Mamacas」は、ミコノス島にも支店がある、おしゃれなギリシャ料理レストラン。白で統一した店構え、店内の内装もおしゃれです。ビュッフェのように、料理された実物を見て注文できるのも便利で、おつまみ系も充実していますが、メインの肉料理などは、かなり値段は高め。
住所:ペルセフォニス 41、ガジ    TEL:210-3464984
www.mamacas.gr

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その並びにある「BUCHER SHOP」は、肉料理専門店。炭火焼きの肉、ソーセージなど、がっつり肉を堪能したい時にお勧めです。
住所:ペルセフォニス 19、ガジ    TEL:210―3413440

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お隣は、同じ系列のシーフードレストラン「SARDELLES」。素材の味を生かしたシンプルな味付けで、その名の示すとおり、いわし料理や、イカなどがお勧めですが、どれも新鮮でおいしいです。
住所:ペルセフォニス 19、ガジ    TEL:210―3478050
www.sardelles.gr

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このシーフードレストランの斜め前にあるのが、アテネ市の施設である「テフノポリス」と呼ばれるイベントエリア。ここは、1857年からガス工場だったところで、その工場の設備や建物をそのまま残したまま再建され、1999年に、広大な敷地を持つ展示場、イベント会場に生まれ変わりました。「ガジ(ギリシャ語でガスの意味)」という街の名前も、この工場に由来しており、そのガス製造施設である煙突や黒いオブジェ風の建物が、この地区のランドマークにもなっています。

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ここでは、絵や彫刻の展覧会、セミナー、ダンス、ファッションショー、コンサート、映画、講演会、などいつも何かのイベントが行われており、最新の文化・情報発信地として、目が離せません。
また、今後、この敷地の中に、ギリシャが誇るソプラノ歌手「マリア・カラス」の記念博物館もできる予定です。

「テフノポリス」
住所:ピレオス 100、ガジ    tel:210-3460981,210-3461589
http://www.cityofathens.gr/en/node/7520

アクロポリスの夜景を楽しめるレストラン

09 7月
2009年7月9日

ギリシャの夏といえば、やはり、屋外で食事がギリシャ風。ギリシャ人は外が大好き。レストランもカフェも、外の席から埋まります。個人的には、冷房のきいた屋内席も捨てがたいと思いますが・・

 

言わずと知れたアテネのランドマーク、世界遺産にもなっているアクロポリスのパルテノン神殿を眺めながら食事というのは、アテネならではの贅沢です。今日紹介するレストランは、あまりガイドブックにも載っていませんが、眺めが最高なのでお勧めです。

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電車Line1のティシオ駅から、アクロポリスの丘の方に向かって続く坂道(Apostolou Pavlou通り)は、2004年のオリンピックの時にできた素晴らしい遊歩道です。昼間も良いですが、夕涼みがてらのそぞろ歩きも最高です。大道芸人や屋台の店を冷やかしつつ、左手に古代アゴラやアクロポリスの遺跡を眺めながらのぼっていくと、遊歩道沿いには、歩道に椅子やテーブルを出した洒落たカフェやレストランが並び、人々のくつろいだ姿が見られ、「ああ、ギリシャっていいなあ!」と思えるはず。

 

5-6分歩けば、右側に見えてくるこのレストラン。1階席と、2階のテラス席があります。テラス席には、店の横にある外階段から直接入ります。夏場は、予約しないとなかなか入れませんが、ギリシャの食事時間は遅いので、早目の時間なら、入れることもあります。

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料理はちょっとアレンジされたギリシャ料理。夕暮れから夜にかけて、夜のとばりが降りる頃、リカヴィトスの丘、アクロポリスを眺めつつ、空の色の変化を楽しみながら、ギリシャワインを片手に過ごす一時は、忘れられない思い出になることでしょう。アクロポリスは、ライトアップされると昼とは違った別の美しさです。私の行った時は、調度満月で、絵はがきのような風景を味わうことが出来ました。

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Filistron (フィリストロン) Apostolou Pavlou 23, Thisio

tel: 210-3467554

 

アクロポリスと言えば、最近、念願のアクロポリス・ミュージアムがオープンしました!

そちらの方も、是非お見逃し無く!この話題は、また、後日、アップします。

ギリシャの春、花のある風景

25 5月
2009年5月25日

ギリシャの春は、美しく、短い季節です。天候は不安定ですが、雨も良く降るので新緑は美しく、野草の種類の多さで有名なこともあり、色とりどりの花を、そこかしこで見かけます。

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復活祭の頃から、市場に出回る花の種類も急に増え始め、アテネでも、少し郊外に行くと、都会とは思えない場所もあるんですよ。5月も中旬に入るともう夏の日差しで、ああ、今年も、大好きな春が終わってしまったと、ちょっと残念です。

マルーシの森と私が呼んでいる場所は、アテネ中心地の北部、1時間もかからないマルーシという閑静な住宅街にありますが、あのアテネの喧噪とはかけ離れた楽園です。ここは、アンドレアス・シグロスという個人から寄贈された広大な自然公園で、遊具などは何もありませんが、オリーブ、モモ、ピスタチオ、ブドウ、松などの木がたくさんある自然豊かな森です。電車のLine1のKAT駅を降りて、KAT病院の横の道を10分も歩くと、キフィシアス通りという大通りに行き当たります。そこを渡った真ん前が入り口なのですが、本当に入っていいのかな?と思うほど地味で、一般公開している場所とはとても思えない(サービスがあまり行き届いていない)ところがギリシャらしいです。でも、中に入ると、こんな風景が・・・!!

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この赤い花(ポピー)はギリシャ語ではパパルーナと呼ばれ、私の大好きな花です。復活祭の頃に咲くことから、「キリストの血」の象徴とも言われ、なるほど、その色は、あまりにも印象的で心を打つ濃い赤色です。それが、ギリシャのシンボルとも言えるオリーブの木の下に群生し、蝶が舞い飛んでいる様は、もう、夢のような世界。息を呑むほどの美しさです。
(「SYGROU ESTATE」182 KIFISSIAS AVE., MAROUSSI TEL:210-8011146)

また、この下の写真の可憐な花たちは、「Veikou Park」という、アテネ市内の公園で咲いていたもの。色とりどりの小さな花が群生し、このままのデザインと色合いで、子供のワンピースを作ったらどんなに可愛いでしょう!でも、花の命は短く、2週間もすると、また全く違う風景になり、草茫々、花は枯れて種になり・・・という移ろいの早さです。

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5月1日はメーデーでギリシャはお休み。ギリシャでは、この日には、野山にでかけて花を摘み、リースを作るという習慣があります。子供も学校に1輪ずつ花を持ち寄り、全員で大きなリースを作ったと喜んでいました。工作では花の冠を作って頭にかぶり、ご満悦。うちの周りには、野山もないし、貴重な花を摘んでしまうのも気がひけるので、花屋で購入した日持ちするカーネーションとスターチスでリースを作りました。これは自己流の方法ですが、輪型の発泡スチロールにたくさん穴をあけて、そこに短く切った花を挿していくだけ。簡単なので子供も大喜び。これを、水をはった大皿の上に浮かせておけば長持ちもするし、真ん中にキャンドルでも浮かせれば、立派なデコレーションになります。普通は、ギリシャでは、バルコニーやドアのところにリースを飾ります。

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先日、公園に行った帰りのタクシーでのハプニング。この時期、美しい野の花を摘んで帰る人が多いのですが、タクシーに相乗りした(ギリシャでは、タクシーの相乗りは当たり前)女性が摘んできた野の花の中に、蜂が潜んでいたらしく、なんと、タクシーの中で蜂がブンブン飛び出して大騒ぎ!窓から出そうとしても、なぜか出てくれず、しまいには私の背中の後ろの方に入って行方不明になってしまいました。後部座席に旦那と子供2人と4人で乗っていたので身動きがとれず、刺されやしないかと冷や汗をかきながら、蜂を刺激しないように、じっとしていましたが、全く、生きた心地がしませんでした・・・途中でやっと出てきて、窓から飛び去ってくれた時は、本当にホッとしましたが・・・これも、ギリシャ、この時期ならではの経験です。

メガリ・サラコスティ(四旬節)のギリシャ

21 3月
2009年3月21日

ギリシャでは、生活のリズムは、ギリシャ正教のカレンダーによって決められているといっても良いでしょう。

カーニバル(アポクリエス)の季節が終わり、渡り鳥の燕が帰ってくると、ギリシャでは本格的に春の到来です。先日3月2日は、カサリ・デフテラ(清浄な月曜日)と呼ばれる祝日でした。この日を境に、今年は4月19日に当たるパスハ(復活祭)まで、メガリ・サラコスティ(四旬節)という期間に突入します。四旬節は、動物系の食事を制限する節食期間で、キリストの死を悼み、復活祭を静かに待ち望む期間です。現在では、忠実に守っている人は少なくなっていますが、肉、魚はもちろん、牛乳、卵なども基本的には禁止です。

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四旬節の最初の日、カサリ・デフテラには、ラガーナと呼ばれる細長く、平べったいパンを食べ、イカ・タコ・エビなどの甲殻類はOKなので、シーフードを食べます。

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また、豆料理やゴマで作った濃厚なお菓子・ハルヴァスも名物です。今年のカサリ・デフテラにアクロポリス周辺に散歩に出掛けたら、暖かい陽気だったので、レストランの野外席は満員。みんな、おいしいシーフードに舌鼓を打っていました。こういう風景を見ると、節食・・・というイメージはないですね。シーフードは値段が高いので、節食というよりは、かえって贅沢な食卓です。この日は、凧を飛ばす習慣もあるので、アクロポリスの上空に、小さく凧も見えていました。

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タベルナ(食堂)やファーストフードの店、パン屋にいたるまで、この四旬節には「ニスティシモ」と呼ばれる、節食中の人向けの限定メニューができます。うちの旦那さんも、早速、チーズ抜きのピザや、肉抜きのポテトピロシキなどのパンを買って食べていました。お菓子屋さんでさえ、クリームやバターを使わないこの期間限定のお菓子を用意します。ちなみに、この期間、私も旦那専用のメニューを考えるのが大変なのですが・・・例えば、我が家では、豆のスープ・サラダ、スパナコリゾ(ほうれん草のリゾット)、プラソリゾ(ネギのリゾット)、ゆで野菜のサラダ、野菜のオーブン焼き、貝のスープ、タコやエビのパスタ・・・などを作ったりしますが、健康的でダイエットにもなるし、一年に一回位は、こういう期間があっても良いものですね。

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長女が幼稚園で作ってきたこの紙人形は、「サラコスティ婦人」と呼ばれ、7本の足を持っています。1本の足は、1週間を表しています。節食を象徴するように、口は描かれず、カサリ・デフテラから毎週土曜日に1本ずつ、足を切り取ることになっています。そして、復活祭前日の土曜日に最後の7本目の足を切り取って、晴れてパスハ(復活祭)を迎え、この紙人形をイコン(聖人を描いた絵)の祭壇の下に飾るという習慣が、ヒオス島にはあるそうです。空腹のためにお腹を押さえ(?)、しんみりした感じがする可愛らしい人形です。

抗議するギリシャ人

22 2月
2009年2月22日

ギリシャに住んでいると、抗議する人にたくさん出会います。
ギリシャは民主主義の発祥地。誰でも、言いたいことを自由に主張するのが当然と思っているので、政治、体制、法律、社会福祉、待遇・・・など、何でも抗議したいことがあるとストライキ、抗議行動、デモです。これはもう、日常茶飯事なので、最近では「あーまたか」という諦めモードです。

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良くあるのが交通機関のストライキ。バス、電車、トローリーなどは良くストを行うので、旦那は高いタクシー代を払って会社に行き、文句タラタラ。それでもタクシーが見つかればラッキーで、そんな日は皆がタクシーやマイカーで移動するので、タクシーを見つけるも大変。道は大混雑で、クラクションや罵声の嵐です。このクラクションがうるさいのもギリシャ人の特徴で、抗議や主張の一種なんでしょう。航空会社や船会社のストもあるので、旅行者の方も要注意です。

ゴミ収集者のストも頻繁なので閉口します。夏場は、ゴミがたまって悪臭を放ち、衛生面でも大問題。路上にあるゴミ箱に入りきらず、街全体がゴミの山と化し、本当に見るにたえない光景です。また、子供を持つ親にとっての頭痛の種は、公立学校の先生のスト。1ヶ月以上の長期間にわたることもあり、勉強の遅れはどうするんだ??共働きの場合、子供の面倒は誰が見るんだ??と憤慨してしまいます。

記憶に新しい去年の暴動も、人民の抗議です。人命を守るべき警察の誤発砲で、15歳の少年が死亡してしまったという事件が発端となり、ギリシャ中が怒って体制に抗議。アナーキスト達や覆面の若者が、街や店、公共の物を無差別に破壊し、放火したりして大暴れ。大変な騒ぎになりました。幸い、今は落ち着いていますが、世界的にギリシャの印象を落としたのではないかと、とても残念です。

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これは、先日、家の近所で見かけた光景。大きな木がはえていた公園の地下を駐車場にするという市の計画で、木が伐採されてしまったことに対する抗議集会。整地された公園の中に、抗議者が陣取り、テント生活をしたり、ビラを配ったり、横断幕をはったり。地下に駐車場を作った後は、また、地上は公園にするらしいのですが、「木を伐採した。自然を破壊した。」ということに抗議する人々が集会。

こんな感じで、集会、抗議活動、デモ、などはギリシャの日常です。

テレビをつければ、パネルディスカッションで、大勢の識者や政治家が、同時に大声で主張しあって、どの人の意見も聞こえない・・・という場面が良くあります。あまりにも聞き苦しいので、私はすぐ消してしまうのですが・・・その反面、以心伝心など存在しないギリシャに住んでいると、大声で主張する訓練は必要だな・・・と実感しています。

アテネでも人気のH&Mとハローキティ

28 1月
2009年1月28日

最近、日本に一時帰国した時に驚いたのがスウェーデンのブランド、H&Mの人気度。
銀座の1号店では、いつも長蛇の列。友人も1時間待ちでやっと入場できたとか。
日本では、今後も新店舗が続々と出来る予定みたいですが、アテネのH&Mは、上陸して間もない人気店にもかかわらず、行列なしで普通に入れます!

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また、ギリシャでは1月中旬から2月末頃まではバーゲンシーズン。価格は通常の3割引~半額になるので、まとめ買いして日本のお友達に差をつけるチャンスです。日本には入っていないデザインも発掘できるかも?もう春物も入ってきています。

私がH&Mと初めて出会ったのは、友人から譲り受けたお古の子供服。頂く物で、可愛いなと思うのが、すべてH&Mだったので、どこのブランドだろうと思っていたのですが、日本でこんなに人気だとは思ってもいませんでした。バーゲンも始まったので、私も早速行ってみましたが、自分の服は、ちょっと趣味やサイズが合わなくて買わず、子供の服を購入しました。下記の品、どれも半額で、1000円台です。

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そして、特に、H&Mの中で私のお気に入りは、ハローキティ柄の服やグッズ。何を隠そう、私は数十年来のキティファン。ここアテネでも、最近はキティの人気が上昇中。本物、偽物問わず、あの親しみのある柄の商品を街中で見かけることが、本当に多くなりました。異国で旧友に再会したようで、私も嬉しいです!日本はどうか知りませんが、アテネのH&Mでは、サンリオとの提携で、本物のハローキティ柄の製品が多く置かれており、子供服ならず、大人用のパジャマ、ソックス、下着などもあって、思わず、年甲斐もなく惹かれてしまいます。
ちなみに、今回購入した物は、こんなものです。価格もリーズナブルですね。特に、バレエシューズ、キティ子供用ショーツの7枚セットはお気に入りです。

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アテネでは6店舗ありますが、旅行者の方が行きやすいアテネ中心部の店をご紹介します。
日曜日は定休日です。

H&M エオルー通り店 (婦人服、インナー、子供服、雑貨)
Aiolou (Eolou) 89 (エオルー通りは、オモニアとモナスティラキを結ぶ、歩行者天国の通り。店は、地下鉄オモニア駅より徒歩5分)
Tel: 210-3223052

混雑した店内では、スリがうようよしています。お気を付けて買い物をなさって下さいね!

ギリシャのツァイ(お茶)

03 12月
2008年12月3日

前に、ギリシャのコーヒーの記事を書きましたが、今回はお茶についての話題です。ギリシャ語でお茶のことを「ツァイ」と言いますが、「茶」、「ティー」と発音が似ていますから、これも同じ語源なのでしょうね。
お茶というと、日本では嗜好品の色彩が強いかと思いますが、ギリシャでは、体調が悪いときに、薬草を煮出して飲むハーブティーの意味合いが強いようです。ですから、友人の家を訪問してお茶を頼むと、「何処か悪いの?」と聞かれたりします。それもそのはず、医学の祖と呼ばれるギリシャの医学者ヒポクラテス(紀元前4世紀)は、古代から薬草を煎じて飲む処方箋を多く使用し、その数は何百種類にもなるそうです。

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上の写真のような、薬用のハーブティー専門店もありますが、今日は、スーパーや土産物屋さんでも見かける、ギリシャでポピュラーなお茶をご紹介しましょう。

まずはギリシャ語で「ハモミリ」と呼ばれるカモミールティー。これは、カモミールの花を乾燥させたお茶で、日本でもあるかと思いますが、こちらでは病気の時の万能薬として有名です。抗菌、殺菌、整腸作用(便秘・下痢の改善)、鎮静、神経痛・風邪・肥満の改善などが主な効能ですが、とにかくお腹の調子の悪い時に良く登場します。また、赤ちゃんの水分補給として飲ませたり、傷口や肌、目の消毒、腫れをひかせるための湿布などにも使われます。カモミールは、ギリシャのような、暑くて太陽光線の強い気候に適した植物で、アテネのような都会でも、春に公園や遺跡に行くと、黄色と白のコントラストが可憐なカモミールが群生していて、とても綺麗です。

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次は、ギリシャ語で「ツァイ・ツゥ・ブヌ(山のお茶)」と呼ばれるもの。これは、多分日本にはないのではないでしょうか。なんだか埃っぽい感じの草なんですが、これがまた万能薬。風邪気味の時にも良いようです。

次はセージ。ギリシャ語では「ファスコミロ」と呼ばれ、血糖値を下げ、風邪、喉頭炎、胃のもたれにも効用があるそうです。

それから、クレタ島で取れる「ディクタモ」という貴重なお茶。これは、残念ながら、スーパーでは売っていないかも知れませんが・・・有名なのでご紹介しておきましょう。このお茶は、殺菌作用、防腐作用に優れ、消化を促進し、頭痛、生理痛、神経痛を和らげ、低血圧、お腹の調子が悪い時も最適です。

下記写真の上がツァイ・トゥ・ブヌ、左下がハモミリ、右下がディクタモです。

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これらは、ビニール袋に入ったドライフラワーみたいな形で売っているものと、お手軽なところではティーバッグもあります。飲み方は、鍋の沸騰したお湯に一つまみのお茶を入れて数分煮出し、漉して飲んだり、カップの中にスプーン一杯のお茶を入れ、熱湯を入れて10分ほどむらして漉して飲みます。ティーバッグなら、カップの中でむらして飲むだけです。お茶の効能を知っていれば、その日の気分や体調に合わせて、自分でブレンドして作ったりもできるので、それも楽しいですね。飲みにくければ、蜂蜜を入れて飲んでも良いです。

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もっとも、カフェで置いているお茶は、リプトンに代表される紅茶です。紅茶は、もちろん嗜好品としても飲みますが、下痢をした時などレモンティーにして飲むと良いと言われています。

ギリシャ神話とオリーブ

22 11月
2008年11月22日

ギリシャでは、11月になると、たわわに実ったオリーブの実の収穫が始まります。農家では、低い枝の実は手摘みで、高い枝の実は棒で叩いて下に敷いたマットの上に実を落とし、収穫します。家族総出、臨時作業員を雇ったりして行う大変な作業です。

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ギリシャにとってオリーブは、なくてはならない存在。日本の醤油、味噌、梅干し、米に匹敵するような主要食材です。ギリシャの各地にオリーブ畑が見られ、その種類は100種類以上、国民一人当たりのオリーブ油の消費量はなんと世界一です。ギリシャ料理には、おたまで何杯分ものオリーブ油を使ったりしますし、食用の他、美容や医療、燃料などにも古代から珍重されてきました。教会の聖油として使われるオリーブ油は「光」を象徴し、ギリシャ正教の洗礼式には、体にふりかけたりもします。

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オリーブの記述はギリシャ神話の中にも多く見られ、歴史的にもその関わりの深さが伺われます。今日は、ギリシャ神話の中のオリーブにまつわるお話をご紹介しましょう。
一番有名なのは、アテネの守護神であるアテナ女神のエピソードでしょう。その昔、アテナイの守護権をめぐり、海の神ポセイドンと知恵の女神アテナが争った時に、人民に、より多くの恵みを与えた方を勝利者とすることになりました。ポセイドンは塩水の泉を進呈し、一方知性の女神アテネは、聖なるオリーブの樹を創り出し、アクロポリスの丘に植えて、食料、燃料、美容、医療の糧となる豊饒なる富(オリーブの収穫)をもたらしました。その結果、人々に実質的な利益を与えたと評価されたアテナが勝利者となり、アテナ神を守護神としたアテネは、現在のギリシャの首都として栄えています。アクロポリスの丘に立つ壮大なパルテノン神殿は、その女神アテナを祀った神殿で、世界遺産にも認定されています。そのアテナが植えた聖なるオリーブの木は、ペルシャ兵が侵攻してきて木を燃やした時も、次の日には蘇って葉を茂らせ、アテナ神の力を示したと伝えられます。

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ギリシャ神話は様々な伝承があることから、矛盾や違うバージョンもあります。アテナ神はクレタ島から来て、ミノア人に聖なるオリーブの木を与えたという話や、最初の聖なるオリーブの木は、ペロポネソス地方が起源とする話もあります。また、ヘラクレスの逸話では、彼がダニューブ河の岸にはえていたオリーブの木を最初にオリンピアに持ってきたとか、彼が敵を倒すために使っていた棍棒は、オリーブの幹で作られていたとか伝えられています。
また、アルテミスとアポロンの母であるリトが、デロス島で出産場所を探していた時に、聖なるオリーブの木の木陰で休み、安産の神の去来を待ち望んでいたという逸話もあります。そのアポロンの息子であるアリステウスは、初めて抽出したオリーブ油によって疫病を治療したと伝えられており、オリンポスの女神達は、オリーブ油と他のアロマオイルをブレンドして、美容用のクリームとして使用していたという逸話もあり、昔から、医療用・美容用としても、オリーブが珍重されていたことが分かります。
どれも、ギリシャにおけるオリーブの重要性を示す逸話ばかりで、興味がそそられるところです。
個人的には、私の中でも、今ではオリーブはなくてはならない食材になってしまい、いつもスーパーで、どのオリーブにしようか迷ってしまいます。(でも、味見をさせてくれるのが嬉しいです。)

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2004年のアテネオリンピックでは、オリーブの枝の冠がオリンピックの勝利者に与えられ、平和の象徴として、オリーブは国連の旗のデザインにも使われています。樹齢が何千年と言われる古木もあり、夏は40近い炎天下に半年くらい雨の降らないこともあるギリシャの気候も耐える、本当に貴重で強靱な、まさに神の恵みを象徴した木だと思います。去年の夏の山火事で、そのオリーブの木がたくさん失われてしまったことを、本当に残念に思います。

ギリシャのカフェでコーヒーを

10 10月
2008年10月10日

ギリシャ人は、カフェ大好き人間が多いです。というか、おしゃべり好きというべきか・・・カフェはいつも人で一杯です。
夏はもちろんアウトドアカフェ。冬でも、周囲をビニールシートで覆って寒さや風よけし、暖房器具をおくカフェもあり、そこまでして外でお茶している人を良く見かけます。そして、かなりの確率で片手にはタバコが・・・本当に喫煙人口が多い国でもあります。タバコが苦手な方は、アメリカ系の禁煙カフェに逃げ込みましょう。

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日本人は、コーヒーと共にお茶も大好きだと思いますが、ギリシャでお茶というと、なんだか病人用、体の調子が悪いときの飲み物・・・といった印象があります。うちの義母も、下痢をしたらレモンティー、病み上がりや胃の調子の悪い時は、ハモミールティー、山のお茶(チャイ・トゥ・ブヌ)・・・といった感じです。まあ、最近では、ペットボトル入りの紅茶なども随分出回ってきたし、カフェのメニューにもありますが、依然として、カフェでは「やっぱりコーヒー!」なんですよね。

ギリシャのカフェでメニューを見ると、結構な種類のコーヒーがあって迷ってしまうと思います。
フィルター・コーヒーは別名ガリコ・カフェと呼ばれるフランス風、カプチーノ、エスプレッソはイタリア風というのはまあ良いとして、カフェなのに、堂々とインスタントコーヒーを出しているところが笑えます。「ネス」というコーヒーは、ご存じネスカフェの粉を溶かしたものです。そんなもの、わざわざお金を出して飲む気もしませんが、まあ、場所と雰囲気なんでしょうね。
夏の定番ではフラッペというアイスコーヒーもあります。といっても、日本のアイスコーヒーとは違い、撹拌して泡をたくさん立たせるのが特徴。砂糖とミルクはどうするか聞かれるので、砂糖を入れるのなら「メ・ザハリ(with sugar)」、ミルクを入れるのなら「メ・ガラ(with milk)」と言って頼みましょう。

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これに対し、昔からあるギリシャコーヒーはエリニコカフェと呼ばれ、年齢層の上の人に人気です。トルコ・コーヒーと同じものですが、トルコ占領の辛い過去を持つギリシャ人はそれを認めず「ギリシャコーヒー」と呼んでいます。これは、コーヒーの粉(写真上)を専用の小さい鍋に入れて、水と好みで砂糖を入れて沸かして溶かし、泡が立ってきたら吹きこぼれる直前で火を止め、ちょっと粉が沈殿するのを待ってから頂きます。濃いので、エスプレッソのような小さなカップで出てきます。ご想像がつくかと思いますが、これは結構粉っぽいザラザラした味わいですが、慣れるとなかなかおいしいものなんです。くれぐれもかき混ぜないように・・・余計に粉っぽくなりますから。初心者は、「メトリオ」と言って、砂糖をちょっと入れて貰った方が飲みやすいと思います。飲み終わった後、カップに沈殿したコーヒーの粉の形で「コーヒー占い」をする人もいるそうです。

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そして、このコーヒーの良いところは、どこに行っても、メニューの中で一番値段の安いコーヒーだということです。ヨーロッパ中で、一番コーヒーの値段が高い国だと言われているギリシャ、これだけは適正価格かも知れません。エリニコカフェは、カフェニオンと呼ばれる、おじいさん専用(?)の渋いカフェでは定番です。カフェニオンは、客層を見ればすぐ分かると思うのですが、若者はもちろん、女性も寄せつけない雰囲気を持っています。昔の、男性の社交場の名残です。こちらは、遠くからそっと見守るだけにしておきましょう。

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