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アテネフェスティバル で芸術に浸る

10 7月
2007年7月10日

先日、アテネフェスティバルに行ってきました。
今回見たプログラムは、シルヴィ ギエムとアクラム カーンという踊り手による創作バレエ、「Sacred Monsters」。ギリシャの夏の祭典、アテネフェスティバルでは、毎年世界中から有名なアーティストやオーケストラが招聘されるので楽しみ。場所は、アクロポリスの見える野外劇場である、2世紀に建設された遺跡、ヘロデ ィス アティコス音楽堂です。

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人々は、場外の広場で飲み物を片手に、開演を待っています。後方に見えるアクロポリスも、暗くなるとともにライトアップされて、雰囲気は最高。群青色の空にパルテノン神殿の白い大理石が映えて、幻想的です。左側に見えるアーチ型の窓がある壁は、典型的なローマ時代の建築様式です。今は屋根がないのですが、当時は劇場は屋根付きで、この窓が明かり取りとして機能していたそうです。

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この日もちょうど満月で、正面上方にのぼっていくオレンジ色の月を眺めながら、風を感じながらの鑑賞です。客席は満員。チケットは開演日の3週間前から発売ですが、良い席のチケットは発売直後にすぐ売り切れて、自由席のチケットをなんとか手に入れました。半円形で階段状になった半分から上の席は自由席で、真ん中の良いところからうまっていくので、早目に行くことが大切です。私の座った端っこは、舞台装置の関係で、ダンサーが全然見えない瞬間が多々ありましたから。また、夜が深まるに連れて風が出て寒くなったりすることがあるので、上着も用意しておいた方が良いかもしれません。それから、オペラグラスも必須アイテムですね。表情の細部、手の指の先まで繊細な表情を堪能できます。

この舞台ですが、衣装やセットが日本人ということもあってか、なんだか「禅」を感じさせるようなミニマムな空間。白い皺を寄せた布を半円形に張った背景のセットと、モノトーンの胴衣のようなシンプルな衣装。前衛的でアンニュイなバイオリンと打楽器による音楽と、魂の叫びのような歌。そして、同じ人間の肉体とは思えない、このダンサーのしなやかな肉体と表現力。シルヴィーギエムの、柳のようにたおやかで、鋼のように強い肉体は変幻自在で、全くどんな形でも感情でも、指や手や足や、体の細部の動きで表現できてしまうのですね。相方のカーンとの絡みも目を離せず、ところどころにせりふやジョークを入れて観客を飽きさせません。踊りもとても自由な感じの構成で、途中で、白いタオルをもってきて自分で床の汗をふいたり、水を自由に飲んだり、練習中のように、途中で髪を自分で三編みにまとめたり、カーンと雑談をしたり・・・と存在と行動のすべてが自然で、なんだか格好いい!のです。休憩なしの1時間半、一気に観衆を魅了しました。

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今年は、ヘロデ ィス アティコス音楽堂でのプログラムは、7月中で終了のようです。アテネからちょっと遠いですが、時間があれば、エピダヴロスフェスティバルもお勧めです。エピダヴロスの古代円形劇場は周囲の自然も美しく、ここで行われるギリシャ喜劇、悲劇などの鑑賞も、ギリシャの自然、伝統、歴史をひしひしと感じられる貴重な体験です。

船上パーティーの極楽

10 7月
2007年7月10日

先日、船上パーティーに行く機会に恵まれました。
アテネから車で30分ほどの港町、ピレウス港に停泊している、3000トン、全長115メートルもある日本の大型船です。ピレウス港は、「日曜はダメよ!」という古いギリシャ映画の舞台にもなった港街で、ギリシャの島々や、海外へ行くクルーズ船などのたくさんの船がここから出入港を繰り返す、ギリシャ最大の港です。

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パーティーのあったこの船(写真の船は別の船です)は5月11日に日本を出港し、3ヶ月かけて世界一周をするそうですが、これまで東回りで、アメリカのサンフランシスコやニューヨークに停泊したそうです。ピレウス入港があの熱波の後で良かったですね。
日本人の船員さんやギリシャ人の船員さんとの交流、剣道や柔道の実演、お寿司、刺し身、たこ焼き、おでん、焼き鳥などの、貴重な和食ビュッフェ。始まりの8時はまだ明るかったですが、空と海がだんだん夕日にそまり、海風が頬をやさしくなで、夜のとばりの降りる中、ライトの点灯したデッキでなごやかに歓談する人たち。。。このゆったり流れる時間が、なんだか、夢のようです。めったにできない船内見学や船員さんたちのお話も聞けて、とても楽しい時を過ごせました。フリータイムにギリシャのビーチに行くのを楽しみにしている船員さんもたくさんいました。

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海洋国家に住むギリシャ人にとって、船は特別なものだと思います。個人で船を持つことは、すべてのギリシャ人の夢ではないでしょうか。以前、ミコノス島に旅行したとき、港に停泊している個人の船で、船上パーティーが開かれている様子が外から垣間見られました。正装した男女が生バンドの奏でるブルースにあわせて優雅にダンスする様子、蝶ネクタイをしたウェイターがワインやカクテルを運ぶ様子、煌煌と照るライトときらびやかな電飾・・・ここは別世界だなあ、と実感したものです。

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ギリシャに夏に来たら、船上パーティーとはいかなくても、やはり一度は船に乗って欲しいと思います。1週間位かけて色々な島を回るクルーズや、1日で3島を周遊する手軽な1日クルーズもありますし、きっと海の美しさに魅了され、ギリシャらしいのんびりしたリゾートを満喫できることと思います。

ギリシャ アポロ・コーストの海でリゾート気分

10 7月
2007年7月10日

テネの良いところ、それは、小規模ながら首都で都会なのに、近くに海や山があることです。特に夏は夜8時過ぎまで明るいですから、仕事が終わってから、海水浴に繰り出すことだってできます。都会にいても気軽にリゾート気分が味わえるのは、とても贅沢なことかもしれません。

アテネ市内からトラム(またはバス)で30分位海に向かって走ると、海沿いを走るPOSSIDONOS通りにぶつかります。アポロ・コーストとも呼ばれるこの海岸通り沿いは、2004年のアテネオリンピックの時にできた競技施設、公共のビーチや、サロニコス湾に沈む夕日を楽しめるカフェなども多数あり、ゴミゴミしたアテネ市内を抜けて、開放的な気分を味わえます。オリンピックの時にできたトラム(路面電車)は、速度は遅いですが冷房も良くきいて、海を眺めながらのんびりできます。(といっても、夏の土日は混んでいますが・・)

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シンタグマからトラムに乗って2-30分、海に出てすぐの「エデム」という駅前から、グリファダ(駅名は「プラティア・カトラキ」)というおしゃれな高級住宅地まで、海沿いにはいくつものビーチが見え隠れします。トラムに沿って、遊歩道も整備されています。途中の「カラマキ」という駅前のアリモス海洋公園は、素敵なカフェ(バー)、ビーチ、海沿いのプロムナード、広い児童公園があって、緑の芝生や花もとても良く手入れされた美しい公園です。

右手の方にはアリモスのマリーナに停泊するヨットも見えて、晴れた日はとても気持ちいいです。
夕日も綺麗です。

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ちなみに、アポロ・コーストで有名なビーチは、ヴーラ、ヴリヤグメニ、ヴァルキザ、などです。どんどん開発が進み、ビーチやホテルも充実してきているようです。そこまで行けば、海も透明度が高くて本当に綺麗ですが、そんな遠くまで行かなくても日本の水準から見れば十分綺麗で、ギリシャの海を楽しむことができます。

<ギリシャの夏―― 昼寝と夜更かし>
日本と違って、ギリシャでは昼寝の時間帯があります。(私企業などは、普通の9時―5時の就業形態です。)といっても、グーグー寝る人は少ないのかもしれませんが、いまだに2時頃から5時頃までは人の家を訪問したり、電話をかけたりするのは控える習慣があります。また、テレビやラジオ、ステレオの音を大きくかけたり、掃除機をかけるなんて、もってのほかです。外国人の友達が、それを知らないで2時過ぎに掃除機をかけたら、階下の人がすぐ文句を言いにきたそうです。店だって、デパートやスーパーなどを除き、その時間帯は、閉まってしまうんですよ。(火、木、金は、夕方5時から、また開きます。)

私がギリシャに引っ越してきたのも9月で、あの時は、あまりの暑さに眩暈がして、日中、10分も外にいると、暑さで歩けなくなってしまうほど軟弱でした。家具や電化製品などの買い物に出ても、すぐバテテしまって、あまりはかどりませんでした。
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最近では熱波で40度以上になることがありますから、この昼寝の習慣は、きっと理にかなったものなんですね。そんな時には外に出ず、体力を温存しろという・・・新婚時代の当時、主人が良く「今日は昼寝をしたか?」と聞くので、「日本ではそんな習慣、あんまりないから、しないよ。」というと、どうしてもした方がいい言う・・・逆に、「今日は昼寝をした。」というと「ブラボー!」と褒められるので、皮肉か、おちょくられている気がしたものです。

そして、昼間、体力を温存した人々は、夕暮れ時から1日の第2部・・という感じで外に繰り出し、過ごしやすくなった夏の夜を楽しむわけです。夜の広場(プラティア)などは、もうわんさと人が集まり、子供達も夜9時10時まで平気で遊んでいたりします。ブランコなんか、順番待ちで、なかなか回ってきません。
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そういう感じですから、夕食の時間も遅く、7時頃はまだタベルナ(食堂)もガラガラです。前に招待されたパーティーは、夜11時が始まりで、深夜にフルコースメニューで、びっくりしましたが、ギリシャではそういうことも珍しくありません。ギリシャ人は、胃袋もタフだなあと実感します。

 

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