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ギリシャの病人食

10 11月
2007年11月10日

ギリシャは太陽や夏のイメージが強いところですが、冬は日本と同じくらい寒くなり、雨も降ります。やはり、季節の変わり目や冬は体調を崩しやすいのはどこも同じ。ギリシャ人が風邪をひいたり、お腹の状態が悪いときは、どんな食事をするのでしょうか?こういう病人食にもお国柄が表れていておもしろいです。今日は、ギリシャ人の義母のアドバイスを皆さんにもお届けします。でも、あくまでも、彼女の意見なので、ギリシャで一般的なものかどうかは、保証できませんけどね(笑)。

お腹の調子が悪い時はこれです!

1) ラパス:ギリシャ風おかゆ。米を洗わずに適量の水と一緒におかゆ状になるまで煮る。最後に塩とレモン汁で味をととのえる。この時、米を洗わないのがポイント。この米汁の中に良い成分が含まれているのだとか。
2) オリーブ :オリーブなら何でもいいようですが・・・あの塩辛さで、失われた塩分を補うんでしょうね。梅干に通じるものがあります。
3) レモンティー:普通の紅茶にレモン汁をたらすだけ。
4) ギリシャ(トルコ)コーヒー&レモン汁:これは、アフリカに住んだときに、現地の人から教わったやり方らしいです。ギリシャ(トルコ)コーヒー(粉状)スプーン一杯をカップに入れ、お湯を注いで溶かし、最後にレモン汁を入れるだけ。これは、まずいそうですが(まずそうですよね)、良く効くらしいです。日本のインスタントコーヒーだと、どうなんでしょう???だめかしら。コーヒーはお腹に良くないと思っていたので、これにはびっくり。

とにかく、レモンは自然の薬なのだと義母は力説しています。

foods
(ラスク、ギリシャコーヒー、レモン、ハモミールティー)

この他に、下痢に限らず、病気や病み上がりには、フリガニエスと呼ばれるラスクと、ハモミールティーなどのハーブティーは定番です。ちょっと食べられるようになったら、チキンと色んな野菜を煮込んだスープ(これもレモン汁入り)も良く登場します。これは、離乳食としても、良く作りました。自分が妊娠中に下痢が治らず困って内科医にみてもらった時には、なんと、コカコーラに塩を入れて飲むように言われてびっくりしました。これは、試していません・・・

世界の民間療法みたいなものって興味深いです。それぞれの土地、生活、食べ物、習慣にあった古くから伝わる先人の知恵・・知っていて損はないと思います。薬は副作用があるけれど、食品ならば安心ですしね(食品にもアレルギーはありますが・・)。薬をなるべく使わずに、病気は自然に治れば一番良いですよね。あと、ギリシャの山には色んな種類の貴重なハーブが生息していて、それで作るハーブティーも効果があります。

herbshop
(様々な効用のハーブを売る店)

ギリシャのオレンジ

10 11月
2007年11月10日

ギリシャの気候は、地中海性気候。夏の間、太陽の恵みを存分に受けて、素晴らしいオレンジが産出されます。これは、オリーブと並んで、とってもギリシャらしくて、大切な産品です。もちろん1年中オレンジは売っていますが、輸入物だったり、貯蔵品だったりして、フレッシュなギリシャ産オレンジには冬の時期に出会えます。形はまん丸、色は少し薄めのオレンジ、皮の感触はすべすべで、青空マーケットでは、新鮮な葉っぱや枝つきで売っています。もちろん八百屋さんやスーパーでも。

orange

はるか昔、私が学生だった頃、はじめてのヨーロッパ旅行でギリシャを訪れたのは寒い冬。私はひどい風邪をひいていて熱もあり、フラフラで声も出ない状態でした。同行の友達はひとりで観光にでかけ、私はアテネに3日位の滞在中、ほとんどホテルで寝て過ごすことが多かったのです。でも、そんな中で感動したのが、ホテルの朝食に出る生オレンジジュース。こんなにおいしい飲み物、初めて!って感じの感動を覚えました。実際、初めてのギリシャで一番印象に残った食べ物(飲み物ですが)が、このオレンジジュースだったんです。まあ、風邪で体がビタミンを欲していたこともあるのですが。爽やかな香り、ほど良い甘みと酸味(この酸味がいいんです!)、あー美味しい!我が家では、毎日絞って飲んでいます。日本から見ると贅沢なことですよね。

アテネの街では、路上の街路樹として、このような木を方々で見かけます。ちょうど今、少し固めの実をつけていて、かわいいですよね。私もギリシャに来たばかりの頃は「街の中にもオレンジがある!やっぱり地中海だわー!!」なんて感動して、これをバックに一緒に写真を撮ったりしたのを思い出します。

nerajia2
(アテネ国会議事堂前のネラジア)

でも、この木、後で知ったのですが、オレンジではないんです。食べないでくださいね!こちらでは「ネラジア」と呼ばれていて、ギリシャのマーマレードのようなお菓子(グリコ・クタリウ)にされたりはするようですが、生では食べられません。実がなかなか落ちないで代々ずっとついたままなので、日本では代々―ダイダイと呼ばれています。ちょっと試しに一つとって、果肉をなめてみましたが、生では酸っぱくて食べる気はしませんね。柿で言うと「渋柿」みたいな感じ・・・。確かに、おいしければ、みんな夜の間に取られて、売られちゃいますよね。だから、これは鑑賞用ということで!

これにまつわる義父の話。昔、義父が子供の頃、北部ギリシャに住んでいた時のこと。ドイツ軍が侵攻してきた時、このネラジアの木をオレンジと勘違いして、何も知らないドイツ人兵士たちが喜び勇んで食べているのを、クスクス笑いながら見ていたのを思い出すと言っていました。アテネの街に、地中海らしい彩と装いを与えてくれるネラジア、ギリシャにとてもふさわしい街路樹です。

ギリシャと日本の友好関係

10 11月
2007年11月10日

日本とギリシャの関係は、1989年に日希就航通商航海条約を締結した時から始まりましたが、経済的、文化的、政治的にも2国間が友好関係にあることは、ギリシャに住んでいても感じるところです。いけばなの支部、囲碁倶楽部、空手、柔道、合気道の教室、日本語のスピーチコンテストや着物のショーがあったり、色々な交流も行われています。日本文化や日本食、日本人に対してのイメージも良いようなので、旅行をしても、住んでいても、気分的に楽です。(やはり、偏見を持たれている国出身の人たちは、住みにくいようですから)

yukata
(浴衣の着付け実演会)

日本からギリシャへの輸出品としては、圧倒的に自動車が多いのですが、それが、アテネの交通渋滞や大気汚染の原因の一因になっているかと思うと、ちょっと複雑な思いです。

また、日本とギリシャには、以下の通り、9つも姉妹都市(通り)があります。
1.岡山県瀬戸内市とレスボス島ミティリーニ 市
2.鹿児島県与論町とミコノス 島
3.富山県南砺市とデルフィ市
4.愛知県稲沢市とオリンピア市
5.福島県棚倉町とスパルタ市
6.兵庫県篠山市とエピダウロス
7.横浜市大倉山通りとアテネ市エルム通り
8.香川県小豆島3町 (池田町・内海町・土庄町)とミロス島
9.東京都新宿区とレフカダ島
アテネ国際マラソンと長野マラソンも提携関係にあります。

newspaper

この夏、ギリシャの山火事のニュースは日本でも大きく報道されていたようですが、先日、ギリシャの新聞「カシメリニ」にオリンピア市と姉妹都市である愛知県の稲沢市が、山火事で大きな被害を受けたオリンピア市に対し、100万円を寄付したという記事がありました。また、ギリシャを描いた絵画展をとおし、ギリシャの森林再生支援のための募金活動を行っている日本女性画家の方の記事ものっていました。(かわまさしょうこ原画展 10月31日まで、銀座コア6階、ブックファースト内にて開催、ポストカードの売上代金をギリシャに募金)こういう日本の善意を伝える記事をギリシャで見るのは、とてもうれしい限りです。
このように、友好関係にある日本とギリシャ・・・なのに、直行便がありません。要人の相互訪問も活発化する中、直行便が復活してほしいというのが、ギリシャファン、ギリシャ在住者皆の切なる願いです。

アテネ国際マラソンは11月4日

10 11月
2007年11月10日

第25回アテネ国際マラソンが、下記の通り、11月4日(日)午前9時から開催されます。
<スタート地点>
フルマラソン  : マラトン
10キロ ロードレース  : アテネ、オリンピック(パナシナイコ) スタジアム
5 キロ ロードレース : アテネ、オリンピック(パナシナイコ) スタジアム
< ゴール地点 > アテネ、オリンピック(パナシナイコ) スタジアム

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( 1896年の第一回近代オリンピックの会場であったパナシナイコ スタジアム)

アテネマラソンは、アテネにおいて毎年秋に行われる国際マラソン競技のことで、2004年のアテネオリンピックのコースと同じです。このコースはマラソンの語源である紀元前490年の「マラトン」の戦いで、戦士フィディアスがアテネに勝利を告げるため走った道といわれています。ギリシャはマラソンの発祥地なのです。
さて、このコースですが、世界的にも稀に見る高低差の激しい、厳しいコースになっています。コース地図を見るところ、マラソン村のスタート地点は海抜40m位で始まり、最初の20kmは平坦なコースですが、その後次々と坂道が。港町ラフィーナの当たりからコースは西に向かい、登り坂が始まります。パリーニ(25km)を過ぎた当たりから坂は急になり、12kmで 200mも坂を登ることになるのです! 32km地点のスタヴロスあたりが最高点で230m。 ここからはゴールのアテネまで、下り坂が続き、ゴールのパナシナイコ・スタジアムは海抜75mになります。

アテネマラソンのコースは、第一回オリンピックのマラソン・コースとほぼ同じで、現在のコースは「マラソン戦士の墓」と呼ばれる記念碑に寄ってから、再度従来のコースに戻り、結果的に42.195kmの距離になっているようです。

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(アテネ、オリンピック(パナシナイコ)スタジアムー2004年オリンピックの際のゴール地点の夕景)

2004年のアテネオリンピックの時、私は女子マラソンを観戦に行き、数ある競合をおさえ、野口みずき選手が優勝した瞬間を、パナシナイコスタジアムで見ることができて、感動でした。あの華奢なゴールで体が崩れ落ちるように倒れ、まさに、力のすべてを出し切って手にした栄冠・・・日の丸の旗を振りながら、鳥肌がたった体験でした。アテネマラソンでは、日本の選手は良い成績を残しており、過去には優勝者も出しています。アテネと日本のマラソン選手とは、相性が良いのでしょうか?

また、1998年に日本とギリシャが修好100周年を迎えたことをきっかけに、1998年の長野冬季オリンピック開催を記念して始まった長野マラソンと、アテネマラソンとが姉妹提携することになりました。この姉妹提携によって、二国間でそれぞれマラソンの成績優秀者を相互に派遣することになり、選手団と地元市民や小学校との交流会など、日本とギリシャの、心温まる国際交流の場ともなっています。

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