月別アーカイブ: 5月, 2008

ギリシャ「名前の祝日(オノマスティキ・ヨルティ)」

26 5月
2008年5月26日

ギリシャでは、聖人にちなんだ名前が良くつけられます。通常、名前は、洗礼の時に、男の子は祖父の名前、女の子は祖母の名前をそのままもらうことになっているので、同じ名前が何代にも渡って継承されることになります。そして、ギリシャでは、各聖人を祝う名前の祝日(英語ではネームデー、ギリシャ語ではオノマスティキ・ヨルティ)がたくさんあり、自分の名前と同じ聖人の日は、誕生日よりも重要視されるのです。(祝日といっても休みになるわけではありません。)
親しい人のネームデーは、毎年ちゃんとカレンダーでチェックしておかねばなりません。というのは、この日には、パーティーをしたり、電話で「フロニャ・ポラ(おめでとう!)」と祝う習慣があるからです。ですから、こちらの手帳やカレンダーには、今日はどの聖人のネームデーかというのが書いてあるものが多いです。

RIMG0110

今年の4/28は聖ゲオルギオス、通称「ヨルゴス」のネームデーでした。英語風にいうと「ジョージ」ですね。ギリシャでは、ヨルゴスは、ヤニス、コスタス、などと並び、男性の名前としてはありふれたものの一つです。石を投げればヨルゴスに当たるという位の確率です!?そういえば、テレビのCMで、サッカースタジアムで誰かが「ヨルゴーーー!」と叫ぶと、10人位、パッと後ろを振り返った・・・というのがありました(笑)。女性の名前で多いのは、マリア、エレニなどでしょうか。何か予定を立てる場合でも、良くある名前のネームデーの日は、何かとイベントも重なりがちなので避けた方が無難です。聖人ではなく、神話の人物、古代ギリシャや過去の偉人にちなんだ名前もあります。ソクラテス、プラトン、などの哲学者の名前の人もいて、先人の印象が強すぎて名前負けしそう・・と人ごとながら心配になります。

このネームデーには、祝われる本人が、お菓子を皆に振舞うという習慣があります。だから、会社などでも、ありふれた名前のネームデーには、甘いものが氾濫します。祝われる人が振る舞う、というのは、日本と逆で面白いです。ギリシャのお菓子は、一般的に、日本のものよりもかなり甘いですから、ギリシャ人が太りやすいというのもうなずけますね。そして、ケーキ(甘い物)屋さんは、そういう需要があるので繁盛しているのです。

cake2

cake1

ギリシャ復活祭の料理と習慣

15 5月
2008年5月15日

パスハの当日、まず頂くのが羊の内臓と米を煮込んだスープ・マギリッツァです。内臓系は、他のヨーロッパ諸国ではあまり食べないようですが、ギリシャでは良く登場します。このスープは、レモンの風味がきいた、胃に優しい味の料理です

pasxa6

料理は、子羊(アルニ)の丸焼きや、ココレッツィ(羊の内臓の詰め物)が定番です。子羊の丸焼きは炭火の上でグルグル回しながらじっくり焼くので、大変時間のかかる重労働ですが、最近では電動の丸焼き機が大活躍です。ココレッツィは、羊の内臓を串にグルグルと巻き付けて棒状にして炭火であぶり、後で輪切りにして食べるもので、好き嫌いはあるでしょうが、ほろ苦さが絶妙です。長い間肉を我慢していた人々も、やっとおいしい肉にありつけ、舌鼓を打ちます。パスハの習慣は、田舎の方が根強く残っており、春らしい緑や花が美しい庭で、のんびりと羊を丸焼きする風景が見られ、香ばしい肉の匂いが漂ってくると、誰でも幸せな気分になります。

pasxa7

pasxa8

また、前回の記事にも書きましたが、パスハ定番のパンは、ほんのりと甘いツレーキというパンです。
これは、普段でもパンやさんで買える、お勧めのパンですが、パスハの時期は、特別に赤い卵が埋め込まれていたりします。

このパスハの食卓で行われる習慣として、赤い卵の遊びがあります。パスハ前の木曜日に赤く染色したゆで卵(今はスーパーで、色んな色に染色された卵も売っています)を、各自が一つずつ持ち、「キリストは復活せり」「真に復活せり」と言いながら、卵の頭とお尻を同席の相手の卵と順々にぶつけ合い、最後まで割れないで残った人が勝ち(幸運?)というゲームのようなものです。ちなみに、この卵の赤はキリストの血を、卵は、生命を象徴していると言われています。

ギリシャ・アテネの交通機関

06 5月
2008年5月6日

アテネの公共交通機関は、トローリー、バス、地下鉄(電車)、タクシー、トラムがあります。これを乗りこなすのには、まず、観光案内所(空港内とシンタグマ近く、Amarias St. 26 にあります)で地図と地下鉄の路線図をもらいましょう。この地図には、トローリーの番号と通る道(往復で違う場合もあり)が矢印で書いてあるので分かりやすく大変便利です。

02-01

トローリーやバスのチケットは、キオスクで1枚0.8ユーロで売っています。(以前は0.5ユーロでしたが、この5月から値上げになりました。)チケットはギリシャ語でイシティリオと呼びます。一番重要な点は、乗ったらすぐにチケットを刻印機に入れて刻印することです。混んでいる場合は、刻印機のそばの人に渡すとやってくれます。電車(メトロ)の場合も改札はノーチェックですが、入り口に刻印機がありますのでお忘れなく。これを忘れると、抜き打ちの検札がきた時に大変なことになります。チケットを持っていても、刻印されていないと有効と見なされず、チケット代の60倍もの罰金を取られてしまうのです。しかも、その場で払えなければ警察に連行されます!この5月から新しいシステムになって、刻印してから1時間半以内なら、他の交通機関もそのチケットのまま利用できるようになりました。乗り継ぎでどこかに行くには便利ですね。刻印したときに、刻印時間もプリントされますので、注意しておきましょう。

02-03

また、タクシーは相乗りが常識で、行き先が同じなら乗せてくれるので、手を上げて、人が乗っていても行き先を大声で叫んで下さい。アテネ市内の最低料金は2.5ユーロです。クリスマスシーズンなどは、追加料金を要求されます。リカヴィトスの丘に行く時のタクシー、シンタグマ広場の前で客引きをしているタクシーは、かなりの確率でぼられるので、注意して下さい。また、タクシーの運転手は、英語を解さない人も多いです。
メトロは、最近、だんだん郊外の方にものびてきて、営業時間も延長するなどして、サービスが良くなりつつあります。綺麗ですし、路線も多くないので、トローリーやバスよりも、比較的簡単でお勧めです。

02-04

トラムは、2004年アテネオリンピックの時にできましたが、シンタグマ始発で、海岸沿いに行くのには便利です。ただ、とてもスピードが遅い!行き先の表示に気を付けて、時間には余裕を持って・・そして、降りる駅の前では、必ず、バスのように降車ボタンを押さないと、通過されてしまうことがありますので、注意して下さい。

荘厳なギリシャの復活祭・パスハ

01 5月
2008年5月1日

ギリシャの復活祭・パスハは、今年は4/27に当たります。パスハは、キリストが亡くなってから3日後によみがえったという、キリストの復活を祝うギリシャ正教で最も重要視される行事で、春の訪れと共に、ギリシャ全体が華やぐ素敵なお祭りです。パスハの前の3日間は、当時のキリストの生涯をたどるように宗教行事が行われます。
パスハ前の木曜日(メガリ・ペンプティ)はキリストが十字架にかけられた日、次の日の金曜日(メガリ・パラスケヴィ)は、キリストのお葬式を再現する日で、国民全体が喪に服すような感じです。その金曜日の夜には、美しく花を飾られたエピタフィオスというキリストの墓を象徴する山車のようなものが教会から出発し、葬儀の列が街を練り歩きます。聖職者の後に、キャンドルを手にした信者が長い列をなしていく光景は、時代がタイムスリップしたかのように神秘的です。

pasxa2

パスハ前日の夜中には、人々はキャンドルを持って教会に集い、深夜12時にパパスと呼ばれる聖職者がキリストの復活を宣言すると、人々は「カリ・アナスタシ!(祝復活)」と歓声をあげて喜び、爆竹が鳴り響きます。それから、人々はパパスのキャンドルから火をもらい、それをどんどん隣の人から人へと移し灯していくのです。教会や道端でも、装飾なしの普通のキャンドルを売っていて、実際に使うのほとんどそれで、装飾された綺麗なキャンドルは、子供へのプレゼントや飾り用に用いることが多いようです。皆が火を灯したキャンドルを持ってキリストの復活を祝うパスハは、荘厳でいて喜びにあふれ、ギリシャ正教でない人でも感動するお祭りです。信者でなくても教会には入れますし、この時期にギリシャ旅行をされる方には、是非体験して頂きたいギリシャらしいお祭りです。

pasxa4

パスハの日曜日はみな華やいだ気分で、子羊(アルニ)の丸焼きやココレッツィ(羊の内臓の詰め物)という肉を炭火で焼き、パスハ前の48日間の肉断ち期間、肉を我慢していた人々も、やっと肉にありつけるのです。パスハの習慣は、田舎の方が根強く残っており、春らしい緑や花が美しい庭で、のんびりと羊を丸焼きする風景が見られ、香ばしい肉の匂いが漂ってくると、誰でも幸せな気分になります。

ただ、旅行者の方は、観光地を除き、パスハの前後はお店が閉まってしまうことが多いので、買い物は計画を立てていった方が良いかもしれません。

Copyright© 2017 ギリシャ情報 All Rights Reserved.