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ギリシャ独立戦争の英雄コロコトロニスと国立歴史博物館

25 3月
2009年3月25日

3月25日はギリシャの独立記念日で、毎年、ギリシャ全土で盛大に祝われます。

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アテネのセンターでは、青と白の国旗がたなびき、戦車や戦闘機なども動員した大がかりな軍隊のパレードが行われます。学校でも、民族衣装に身を包み、生徒達が詩を暗唱したり、独立記念日にちなんだ歌を歌ったりして、お祭りが催されます。

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この記念日は、1821年の独立戦争をへて、ギリシャが自由を勝ち得た特別な記念日です。
この独立戦争で活躍した武将の銅像が、スタディウ通りにある国立歴史博物館の前に飾られていて、目を引きます。この武将は、ペロポネス半島出身のテオドロス・コロコトロニス(1770-1843)です。馬にまたがり、遠くを指さして指揮する様は、とても雄々しく、勇ましい姿です。

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彼は、イギリスの統治時代は、イオニア諸島で軍に属していましたが、1821年に独立戦争が勃発すると本土に戻り指導的地位につき、新露派の中枢として活躍し、ギリシャを独立へと導きました。ギリシャ王国成立後は反逆罪で死刑を宣告されましたが、恩赦により命は助かった強運の持ち主です。

この騎馬像がある国立歴史博物館は、1871年に建てられ、1875年から1935年までは国会議事堂だったところです。今でも、中には、当時の通りの会議場がそのまま残っていて展示されています。その他、この博物館には独立戦争時代の資料が充実しており、軍旗、軍人の肖像画、服装、勲章、地図、書簡、写真などが展示されていて、当時の様子を偲ぶことができます。

National Historical Museum
住所:13 Stadiou(シンタグマ広場より徒歩2分)
tel:210-3237617 月曜休館

メガリ・サラコスティ(四旬節)のギリシャ

21 3月
2009年3月21日

ギリシャでは、生活のリズムは、ギリシャ正教のカレンダーによって決められているといっても良いでしょう。

カーニバル(アポクリエス)の季節が終わり、渡り鳥の燕が帰ってくると、ギリシャでは本格的に春の到来です。先日3月2日は、カサリ・デフテラ(清浄な月曜日)と呼ばれる祝日でした。この日を境に、今年は4月19日に当たるパスハ(復活祭)まで、メガリ・サラコスティ(四旬節)という期間に突入します。四旬節は、動物系の食事を制限する節食期間で、キリストの死を悼み、復活祭を静かに待ち望む期間です。現在では、忠実に守っている人は少なくなっていますが、肉、魚はもちろん、牛乳、卵なども基本的には禁止です。

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四旬節の最初の日、カサリ・デフテラには、ラガーナと呼ばれる細長く、平べったいパンを食べ、イカ・タコ・エビなどの甲殻類はOKなので、シーフードを食べます。

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また、豆料理やゴマで作った濃厚なお菓子・ハルヴァスも名物です。今年のカサリ・デフテラにアクロポリス周辺に散歩に出掛けたら、暖かい陽気だったので、レストランの野外席は満員。みんな、おいしいシーフードに舌鼓を打っていました。こういう風景を見ると、節食・・・というイメージはないですね。シーフードは値段が高いので、節食というよりは、かえって贅沢な食卓です。この日は、凧を飛ばす習慣もあるので、アクロポリスの上空に、小さく凧も見えていました。

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タベルナ(食堂)やファーストフードの店、パン屋にいたるまで、この四旬節には「ニスティシモ」と呼ばれる、節食中の人向けの限定メニューができます。うちの旦那さんも、早速、チーズ抜きのピザや、肉抜きのポテトピロシキなどのパンを買って食べていました。お菓子屋さんでさえ、クリームやバターを使わないこの期間限定のお菓子を用意します。ちなみに、この期間、私も旦那専用のメニューを考えるのが大変なのですが・・・例えば、我が家では、豆のスープ・サラダ、スパナコリゾ(ほうれん草のリゾット)、プラソリゾ(ネギのリゾット)、ゆで野菜のサラダ、野菜のオーブン焼き、貝のスープ、タコやエビのパスタ・・・などを作ったりしますが、健康的でダイエットにもなるし、一年に一回位は、こういう期間があっても良いものですね。

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長女が幼稚園で作ってきたこの紙人形は、「サラコスティ婦人」と呼ばれ、7本の足を持っています。1本の足は、1週間を表しています。節食を象徴するように、口は描かれず、カサリ・デフテラから毎週土曜日に1本ずつ、足を切り取ることになっています。そして、復活祭前日の土曜日に最後の7本目の足を切り取って、晴れてパスハ(復活祭)を迎え、この紙人形をイコン(聖人を描いた絵)の祭壇の下に飾るという習慣が、ヒオス島にはあるそうです。空腹のためにお腹を押さえ(?)、しんみりした感じがする可愛らしい人形です。

チクノペンプティの肉料理

19 3月
2009年3月19日

ギリシャでは、2月末はカーニバルの期間にあたりますが、カーニバルといえば、日本語では「謝肉祭」ですね。ギリシャでは、カーニバルの期間内に、「チクノペンプティ(肉を焼く匂いのする木曜日)」と呼ばれる肉を食べる日があり、今年は2月19日でした。

この日は、ギリシャ人は皆こぞって、肉を食べに出掛けます。肉専門のレストランは「プシスタリア」と呼ばれ、炭火を使った肉料理が本当においしいので、肉を食べたい時にはお勧めです。
まずは、羊肉の内臓を串にグルグル巻き付けてあぶった「ココレッチ」。ほろ苦いレバーの味が絶品ですが、ちょっと好き嫌いが分かれる味で、店によって、当たりはずれが大きいです。

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ギロと呼ばれるものは、初心者向け。下の写真のような肉をナイフでこそげとって細かくしたものです。

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かなり塩味が強いのですが、ピタ(薄いパン)やトマト、オニオンなどと一緒に食べるとなんともおいしい一品です。ピタを油なし(ホリス・ラディ)で焼いてもらうと、さっぱりして香ばしく、日本人の好みに合うと思います。街角では、ピタの中にギロと野菜などを一緒に巻き込んだ物がファーストフードとして良く売っていますが、これは結構お腹にもたまるし、安いので小腹がすいた時にお勧めです。

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パイダキャと呼ばれるのは、羊のリブ肉です。あばら骨ごとかぶりつき、肉を歯ではがしながら食べる姿はちょっとワイルドで、手も口の周りもベタベタ・・・自分が野獣のようになった気分ですが、これがまた美味。レモンをかけて食べれば、それほど気になりませんが、ちょっと、油っぽいので、後で胃がもたれる可能性も・・・

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日本では、羊肉は匂いが気になると敬遠される方も多いですが、ギリシャの羊肉(アルニ)は全く臭みがなくおいしいので、是非、試して頂きたいと思います。カチカキと呼ばれる山羊の肉も、おいしいです。

プシスタリアは、あまりおしゃれな雰囲気ではないところが多いので、とにかく、味と値段優先で。
ワインも比較的安く、一人20ユーロ位で、充分楽しめると思います。

アテネのダブルデッカーバス

14 3月
2009年3月14日

ダブルデッカーの観光バスというと、ロンドンを思い出しますが、最近、アテネでも登場しました。
赤い派手な車体に色とりどりの楽しげな絵が描かれ、遠くからでもすぐ見つけられます。アテネの観光スポットを効率良く回るのに便利です。

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他に、狭い路地をぬっていく遊園地のような観光電車もありますが、このダブルデッカーバスの良いところは、1階は室内、2階は青天井なので、冬の寒い日は避難できるところがあり、夏は開放的で見晴らしの良い2階で、360度のパノラマ風景を楽しむことができることです。写真を撮る時だけ、2階に上がっても良いですね。(ただ、アテネはかなり交通が激しいので、空気は良くないです。)そして、8ヶ国語によるイヤホンガイドがあり、もちろん日本語や英語もあるので、重宝です。

ルートと主な停留所は、シンタグマ広場、アクロポリス博物館、アクロポリス(パルテノン神殿)、ゼウス神殿、ベナキ博物館、パナシナイコスタジアム、国立庭園、アカデミア、国立考古学博物館、オモニア広場、カライスカキ広場、ティシオ駅、コジア広場で、一周すると1時間半ほどです。ただ、アテネは交通渋滞がひどいので、多少のスケジュールの遅れは考慮に入れておいた方が良さそうです。

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料金は、ちょっと高めで大人は18ユーロ、子供は8ユーロ。チケットは、乗り降り自由の24時間有効です。バスの頻度は30分おきなので、気に入ったところで途中下車、次のバスに乗ればOKです。
夏場は9:00~18:10まで、冬場は9:00~17:00までの運行となります。(シンタグマ広場発の時間。スケジュールは変更する可能性がありますので、乗車の際ご確認下さい。)

City Sightseeing Athens by Somaco Tours SA
Tel: 210-9220604
www.citysightseeing.gr

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