月別アーカイブ: 8月, 2009

ハッピートレインでアテネ観光

29 8月
2009年8月29日

夏のアテネは日差しが強く、湿気はないのですが、とても暑いです。

アテネの観光スポットは結構コンパクトにまとまっているので、徒歩でも回れるのですが、何しろ、夏は40度近くまで気温が上がることもあり、すぐに体力を消耗してしまいます。疲れてしまっては観光も楽しめないので、そんな時は、とりあえずハッピートレインでアテネの街を車窓から眺めてみるのも良いかもしれません。遊園地の観覧電車のようなものですが、6ユーロ(子供は4ユーロ)で効率よくアテネの見所を回ってくれるので、土地勘を得たり、気に入った場所を見つけるのに便利。車窓からでも、結構写真もとれますし、大型バスや路線バスが通れないプラカの細い路地なども縫って走るのが魅力。話題のアクロポリス博物館前も通ります。シンタグマのエルムー通りから出発。1周1時間程度で、モナスティラキ広場とアクロポリスでは停車するので、途中下車し、次の電車に乗ることも可能です。(有効は1周のみ)

DSCF1982

ルートは次の通り。

1)エルムー通り(シンタグマのマクドナルド横から出発。おしゃれな店が建ち並ぶアテネの目抜き通り。)

2)国会議事堂前 (無名戦士の碑と、伝統的な制服を身につけた衛兵(エブゾネス)の交代が見られる。)

DSCF1976

3)首相官邸

4)パナシナイコ・スタジアム(1896年 第一回近代オリンピックが開かれた場所。現在でもマラソンなどのゴールとなる。)

DSCF1664

5)ザピオン(近代オリンピックの開催に尽力した、ザパスの出資によって建てられた。国際会議や展示場として使用される、国立庭園横のネオクラシック様式の美しい建物。)

6)ハドリアヌスの門(2世紀に、ローマ皇帝のハドリアヌス皇帝のために建てられた。当時の旧市街と新市街を分ける境界の門。)

7)プラカ (迷路のような昔の町並み保存地区。土産物屋やタベルナ、カフェが並び、散策に最適。)

8)ローマン・アゴラ

9)モナスティラキ広場 (電車Line1のモナスティラキ駅前広場。活気のある下町の雰囲気。)

10)古代アゴラ(アタロスの回廊、保存状態の良いヘファイストス神殿など、見所も多い。)

11)ティシオ(駅前からアクロポリスに向かう坂道はカフェやタベルナ、屋台が立ち並び、景色も良く散策に最適。)

12)アクロポリス (世界遺産にも指定されているパルテノン神殿がある丘。アテネのハイライト。

完成したばかりの、丘の下の新博物館も必見。入り口と入場料は別。)

DSCF1672

13)旧国会議事堂(現在、国立歴史博物館になっている。)

14)エルムー通り(シンタグマ)

 

Happy Train (Joseph Vardakis S.A.  tel:210-7255400~2)

 

余談ですが、アテネの夏は、なんといっても果物が豊富で安い!八百屋さん、スーパーだけでなく、トラックの屋台で売っていることもあります。モモ、ネクタリン、ブドウ、スイカ・・など、どれもおいしいのですが、何と言っても、8月の一番のお勧めはイチジク!黄緑色のイチジクを街で見つけたら、是非買って試してみて下さい!この時期限定で、ギリシャならではの濃厚なおいしさを楽しめ、栄養満点でお勧めです。ホテルの冷蔵庫で冷やして、ギリシャの夏の味を堪能して下さい。

 

 

エギナ島 日帰りの旅

22 8月
2009年8月22日

ギリシャには、数え切れないほどの島がありますが、アテネから日帰りで行くとしたら、サロニコス諸島の一つ、エギナ島がお勧め。風光明媚でビーチや遺跡もあり、船の便数が多くて便利。何より、高速船でピレウス港から40分という近さで、ギリシャの島の雰囲気を満喫できるのが魅力です。エギナは、古代、貨幣を早くから鋳造して繁栄を極め、本土のポリス・アテナイにとって宿敵とも言うべき力を持っていました。また、この島は近代ギリシャ独立の際、最初に首都が置かれたところでもあります。

アテネ中心地からLine1の電車に30分ほど乗って、終点のピレウス駅で下車。降りたところから斜め左側にエギナ島行きの乗船ゲートがあります。夏場の金・土・日曜日は混むので、チケットは事前に買っておいたが無難ですが、平日なら、港に着いてからの購入で大丈夫。チケット売り場がたくさん並んでいるので、そこで一番早い船のチケットを購入すればOK。フライングドルフィンという高速船なら40分、大型船なら1時間半ほどで到着です。

DSCF1846

多くのクルーザーが停泊している港と可愛らしい街並が船から見えてくると、心もウキウキ。着いてすぐのエギナタウンには、港に沿って、カフェやお土産物屋さんが軒を連ねています。この島は、ピスタチオナッツが名産で屋台でも売っています。値段は高いのですが、他のと食べて比べてみると、エギナ島産ピスタチオのおいしさを実感します。うちの子供達も、「全然違うねー!」と言って、病みつきです(笑)。色々店はあるのですが、粗悪品もあるので要注意。ナッツの横ではなく、頭の方がぱっくりと大きく開いているのを選んで買って下さいね。このピスタチオを使った薄緑色のアイスクリームも、なかなかおいしいです。

エギナタウンを右側の方に歩いていくと、小さな魚市場があり、そこには朝捕れた新鮮な魚が並び、まわりには、シーフードのレストランが並んでいます。エギナ島に来たら、必ず食べて欲しいのがタコ。シンプルな炭火焼き、ゆでてビネガーとオレガノ、オリーブオイルで食べるのも、本当においしいです。お酒は、ギリシャの蒸留酒「ウゾ」がとっても良く合いますが、かなり強いので、後で泳ぐ時や、日中は避けた方が良いかも知れません。
港から一本内側に入った通りにも、かわいらしい店やレストランが並び、散策も楽しいです。

港を降りて左側に行くと、コロナビーチという小さなビーチがあるので、時間がない時に、ちょっとだけ海水浴を楽しみたい人にお勧め。観光用の馬車も、子供は喜ぶかも知れませんね。コロナビーチの手前にあるバス停から、エギナ島の見所、「聖ネクタリオス修道院」「アフェア神殿」「アギア・マリーナビーチ」へのバスが出ます。このバスは、かなり老朽化しており乗り心地も良くありませんが・・・15分ほどで聖ネクタリオス修道院、30分ほどでアフェア神殿、40分ほどで終点のアギア・マリーナビーチに着きます。

DSCF3186

聖ネクタリオス修道院は、寄付だけで建てられた立派な教会で、アギオス(聖)・ネクタリオスを祀っています。彼は、20世紀初頭に亡くなったばかりの最近の人で、死後、遺骸がいつまでも腐敗しないで残っていたそうで、後にギリシャ正教会によって聖人と認められました。中には、彼の遺骸の一部が安置されていて参拝者が後をたちませんが、観光地ではないので静粛に・・・ちなみに、エギナ島の特産・ピスタチオナッツは、外国生活も長かったこの聖人が国外より持ち帰り、エギナ島に根付かせたと言われています。

DSCF1860

アフェア女神を祀るアフェア神殿は、紀元前5世紀頃に建てられた、保存状態の良いドーリス式の神殿。アギア・マリーナビーチからピレウス港まで見渡せる、眺めの良い小高い丘に建っているので、気持ちが良いです。大理石ではなくエギナ島産の石灰岩でできており、現在でも、24本の柱が残っています。この神殿と、アテネのパルテノン神殿、スニオン岬のポセイドン神殿は“holy triangle(聖なる正三角形)”を構成しており、この場所に建てられたのは偶然ではないと考えられています。ここからの重要な発掘物・彫刻は、ドイツ(ミュンヘン)の彫刻館と、エギナ島内の博物館に納められています。

この丘の急斜面を下ったあたりに、エギナ島では一番有名なビーチ、アギア・マリーナがあります。遠浅の砂浜に沿って、カフェやレストラン建ち並び、リゾート地の雰囲気です。カフェに席をとって、海に行ったり来たりできるのが便利です。ただし、あまりビジター用の設備は整っていません。
ビーチだけが目的なら、ピレウス港から、アギア・マリーナビーチ直行の船も出ています。

DSCF3213

バスで移動する場合は、帰りの時間、乗り場を必ず確認して下さい。アギア・マリーナは、時刻表どころか、バス停の表示さえないので・・・また、席取りのために、早めに並んだ方が良いでしょう。炎天下、冷房もない古いバスで悪路を行くので、立っているとかなり疲れますが、バスの車窓からは、ピスタチオ、オリーブの木が豊かな田園風景が広がり、のどかなギリシャの田舎の風景が楽しめます。

アテネの喧噪とは全くかけ離れた、ギリシャの島、田舎を満喫できる日帰りの旅。
エギナ島の他に、ポロス島、イドラ島も周遊するワンデークルーズもありますが、とにかく慌ただしいのが玉に瑕。1日、同じ島でゆっくりするのも良いですよ。

オリンピック発祥の地、オリンピア

17 8月
2009年8月17日

ギリシャのオリンピアと言えば、オリンピック発祥の地として有名です。オリンピックは、現在は全世界のトップアスリートが集い、4年に一度開かれている平和の祭典ですが、古代ギリシャでは、オリンピアの神域にて行われた、最高神ゼウスに捧げるための祭典でした。4年ごとに多くのポリス(都市国家)から参加者が集まり、例え戦争中であっても休戦協定が結ばれて、オリンピア競技会が行われていました。当時は、参加者も観戦者も、男性に限定されていたんですよ。

DSCF2754

オリンピアは、ギリシャの西側、ペロポネス半島に位置していますが、ペロポネソスという地名は、オリンピア競技会の創始者とも言われる、「ペロプス」という当時の英雄の名前に由来しています。最初のオリンピア競技会は、紀元前8世紀頃に開かれたと考えられています。紀元前5世紀頃から、この競技会の名はギリシャ全土に知れ渡り、各地から力自慢・技自慢が集まり、腕を競い合い、神域内は奉納品であふれていました。寄贈された建造物、神殿跡、スタジアム、練習場、宿舎、工房、教会、など多くの遺跡が今に残っています。周囲の緑豊かな自然、川も素晴らしく、春には濃いピンク色の花ズオウが遺跡を彩り、悠久の歴史と自然の美しさを存分に味わうことができます。この地は、数年前、大規模な山火事にみまわれ、周囲の森のかなりの部分が失われてしまいました。樹齢100年以上のオリーブの木もたくさん被害に遭い、オリーブの産地としても大打撃を被りました。今でも、道端に焦げた枯れ木が残されている風景に出会い、胸が痛みます。でも、幸い、神域内と博物館はほとんど無傷で、周辺の山でも植林がされ、現在ではかなり状況は良くなっています。

オリンピア競技会は、紀元前4世紀頃に、ローマのテシオドス帝の異教禁止令によって中止になるまで続きました。そして、古代オリンピックの精神を引き継ぐ近代オリンピックは、19世紀末、フランスのクーベルタン男爵によって提唱され、復活することになります。
オリンピアは、紀元前1世紀にローマによる略奪があったり、再建されたり、という歴史を繰り返しましたが、神域内には、今でも、次のような多くの遺跡が残り、世界中の人々を魅了しています。
・パレストラ(遺跡の入り口近くにあり、格闘技の競技場として使用された。隣に、競技者が、トレーニングを行う体育場や、浴場もあった。)
・フィリピオン(マケドニア王フィリポス2世と、息子のアレクサンドロス王によって寄贈された円形の建物)

DSCF2639

・ヘラ神殿(紀元前6世紀頃のドーリス式神殿。ヘラはゼウス神の妻。)
・ニンフェオン(山の湧き水を飲料水として使用していた泉。富豪ヘロディス・アティコスが寄贈。)
・スタジアム(元は神域内にあったが、紀元前4世紀から現在の場所に移動された。通路にあるアーチ型の入り口が有名。収容人数は約一万五千人。ここで現在も、オリンピックの採火式が行われる。)
・ゼウス神殿(紀元前5世紀頃のドーリス様式の神殿で、アクロポリスのパルテノン神殿に匹敵する規模。中には、フィディアス作のゼウス像が安置されていた。6世紀に、地震により倒壊。)

DSCF2613

・フィディアスの工房(ゼウス神の座像が作られた工房)
・レオニダイオン(神域内最大の四角い建物で、宿泊施設として使用された。)

ゼウス神殿の破風、彫刻などが見られる、隣接の博物館にも是非お寄り下さい。特に、ヘラ神殿で発見された、男性でありながら優美な「ディオニュソスを抱くヘルメス像」は必見です。

DSCF2782

一人旅でも楽しめるレストラン(アテネ)

02 8月
2009年8月2日

日本では当然で、ギリシャではあまり見かけないもの。たくさんありますが、レストランで不便だなと思うのは、ランチメニューなどの一人用のセット料理、コース料理が少ないこと。日本なら一人でも、お昼時、かなりお得な料金で、デザート・コーヒーまでついた充実ランチをリーズナブルに楽しめますよね。旅行中、一人でレストランで食事をする時、ジレンマに陥るのが、色々試したいのだけれど、量が多いし高くつく。ほとんど残すことになるのに、最近のアテネの物価高では料金は20ユーロ以上・・なんてこともあります。でも、毎日ファーストフードばっかりじゃな・・・と思う一人旅の方にお勧めなレストランを紹介します。

DSCF1688

プラカの坂を上って奥の方にある「SCHOLARHIO OUZERI KOUKLIS (スホラリオ・ウゼリ・ククリス)」は1935年からやっている老舗ですが、その点、本当に便利。外見は、ちょっと山小屋風で、色とりどりのゼラニウムの鉢植えがバルコニーにかかっていて可愛い印象。女性一人でも、気軽に入れます。ギリシャで「ウゼリ」というのは、レストランよりもちょっとカジュアルで、小皿のおつまみと一緒にお酒(ウゾ)を楽しむ食堂、といった意味合いがあります。
一人の場合、18種類もの料理サンプルの中から2皿メインを選び、ミネラルウォーター、パン、飲み物、デザートまでついて、14ユーロ。実物を目で確かめられ、説明も聞けるのが安心です。
2人の場合5皿、3人の場合7皿、4人の場合10皿、5人の場合12皿、6人の場合14皿で、いずれも一人当たり料金は14ユーロですが、人数が多くなると、かなりの種類の料理がちょっとずつ楽しめるのがお得です。

DSCF1683

料理は、大きなお盆に載せてサンプルを持ってきてくれます。家庭料理風のもの、肉料理、シーフード、サラダ、ディップ、豆料理、オーブン料理、など、目移りして大変。出来合いのものがほとんどですが、揚げ物などは、その時に料理してくれます。飲み物は、250MLのワイン・ビール・ウゾ・ソフトドリンク・コーヒーの中から1品自由に選べます。

アクロポリスにとても近いのですが、残念ながら、パルテノン神殿は見えません。
「SCHOLARHIO OUZERI KOUKLIS (スホラリオ・ウゼリ・ククリス)」
Tripodon 14, Plaka tel: 210-3247605
HP: www.scholarhio.gr

ファーストフードでも良い、という場合は、モナスティラキの「O Thanasis (オ・サナシス)」がお勧め。モナスティラキ駅前にあるのでとても便利。いつも大変な人出で混んでいますが、広いので大丈夫。街の雰囲気も楽しめるカジュアルな屋外席も良いですが、落ち着いた室内も、ゆっくりできてGood。

DSCF2049

ここのシシケバブは絶品で、誰でもリピーターになってしまう癖になる味。ギリシャ料理・・・というよりは、中東の方から伝わった肉をローストした料理ですが、すっかりギリシャのファーストフードとして根付いています。独特の香辛料と香ばしい炭火焼きの香りが食欲をそそり、腹持ちも良いのでお勧めです。一方、ギリシャのファーストフードの代表であるスブラキは、豚肉や鶏肉などを焼き鳥のように串に刺して焼き、塩とオレガノ、レモンで食べるものですが、この店のスブラキは、他店と違って巨大サイズ。普通の2倍位はありますので注文される場合はご注意を。肉が大きい分、味がしみにくいので、普通よりより淡泊な印象です。個人的には、ここではスブラキより、ケバブ(写真下)の方をお勧めします。

DSCF2037

歩きながら食べられるタイプの、ピタパンでぐるっと巻いたものは小腹がすいた時に最適、ピタパンと一緒に数本のケバブが一皿で出てくる、メリーダと呼ばれる一人前の料理は、ボリュームたっぷりです。
「O Thanasis (Ο θανασης オ・サナシス)」
Mitropoleos 69, Monastiraki, Athens (モナスティラキ駅前)
Tel: 210-3244705

Copyright© 2017 ギリシャ情報 All Rights Reserved.