月別アーカイブ: 10月, 2009

ギリシャ料理に飽きたらアポロノス通りへ

26 10月
2009年10月26日

ギリシャ料理はどれもおいしく、比較的、日本人の口に合うようですが、オリーブ油と塩を多用することが多いので、続けて食べると「ちょっと胃に重い・・・」と感じられることがあるかもしれません。

そんな時の救世主が、シンタグマ広場近くにある「アポロノス通り」。細い道ですが、日本料理、アジア料理、麺類のファーストフード店、日本食材店、などが揃っていますので、旅行中、ちょっとアジアの味が恋しくなった時にお勧めです。また、季節の果物などが買える八百屋さん、ちょっとした日用品やお土産、ワインなどを買える店もあるので、重宝です。

シンタグマ広場の郵便局の角を曲がってすぐのアポロノス通りに入って、まず右側にあるのが「GOLDEN CHOPSTICKS」。ここは、中華、タイ、インド料理など、色々なアジアの味が楽しめます。テイクアウトも可。
APOLLONOS 2, SYNTAGMA TEL:210-3232120

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その隣にあるのが「風林火山」。こちらは、最近リニューアルして広くなった人気の日本料理店。ガイドブックにも必ずのっていますが、味の方も確かで、何をとっても美味。寿司、刺身、てんぷら、やきそばなど、正統派の和食が味わえます。現地在住の日本人にも評判が良いばかりか、ローカルのギリシャ人にも人気が高く、夜遅くには行列のできる店となっています。テイクアウトも可。

APOLLONOS 2, SYNTAGMA TEL:210-3229170
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次に右側に出てくるのは、アポロノス通りとブリス通りの角にある、韓国/日本料理の店「DOSIRAK(ドシラク)」。日本料理よりも、韓国料理の方が得意です。各種セット弁当もあって便利ですが、ビビンバ・ちぢみ・冷麺などもお勧め。2階にはなんと座敷もあって、落ち着けます。
VOULIS 33, SYNTAGMA TEL: 210-3233330

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ブリス通りを渡って、八百屋さんで季節の果物を買うのも良し。今なら、ブドウがお勧めです。
ギリシャの果物は安くておいしいので、さくらんぼ、モモ、イチジク、ブドウ、など何でも旬の物を見つけたら、買って試してみて下さい。

それから左側には、「NOODLE BAR(ヌードルバー)」。一人でも気軽に入れる麺類のファーストフード店ですが、値段は決して安くありません。メニューを見せてもらってから決めた方が良いでしょう。

そのすぐ横にあるのが、日本食材店の「素屋」。こちらは、小さいながらも、かなり品揃えも豊富で、基本的な日本食材ならほとんどのものがそろいます。梅干、おせんべいや和菓子、カップ麺などもありますし、ちょっと日本の食べ物が恋しくなった時に、知っていると重宝です。
APOLLONOS 15, SYNTAGMA TEL: 210-3310385

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パトモス島とトルコのクサダシ

18 10月
2009年10月18日

クルーズ船の寄港地について書いてきましたが、今回で最終回です。もう、クルーズの季節もそろそろ終わりですね。3泊4日のクルーズのうち、パトモス島は早朝の到着で停泊時間も短いため、寝過ごして見逃す人も多いかも知れませんが、せっかくの機会を逃さずにしっかり見ておきたい島です。

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ドデカニサ諸島の中で最も北にあるパトモス島は、聖書の「ヨハネの黙示録」が書かれた場所として有名です。今でもキリスト教の巡礼者が絶えない島ですが、あまり栄えているとはいえない感じの静かな島です。一番の見所は、使徒ヨハネが神の啓示を受けたとされる洞窟。ヨハネは、現在のトルコのエフェソス地方でキリスト教を広めたという理由でローマ皇帝から追放され、95年にパトモス島に住み着きました。ヨハネが当時住んでいたという隠れ家の洞窟は、狭くて天井も低く暗い印象です。ヨハネが寝起きし、執筆をしたという場所が残っていて、今では毎日のように中でミサが行われています。神の啓示を受けたという場所の岩の天井には、その衝撃のために3つに裂けた、三位一体を象徴する3本の割れ目が残っています。ユネスコの世界遺産にも登録されていて興味深い場所ですが、中の撮影は禁止されています。(下の写真は、洞窟の入り口)

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そして、その洞窟よりも上方、丘を登りきったところに、城塞のような堅牢な造りの聖ヨハネ修道院があります。この修道院は、1088年にヨハネを記念して建てられた修道院で、堅固な見かけとは違い、一歩中に入れば花の咲き乱れる中庭があり、美しく魅力のある場所となっています。ビザンティン時代の壁画やイコンが残り、資料館には、宝石、エル・グレコのオリジナル絵画、古文書、聖書原本の一部のページなど、貴重な資料が残されています。

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この修道院に登ると、パトモスの首都・ホーラと呼ばれる市街、小さな島々が浮かぶエーゲ海、複雑な入り江が見渡せ、静謐で神聖、清々しい気分になる独特の雰囲気を持っており、さすがキリスト教の聖地と言われるところだなと実感します。

パトモス島は雨が少ないため、冬場の降雨を屋根の上で集め、地下に貯蔵する仕組みの建築様式が特徴的で、シンプルな四角いマッチ箱のような家並が調和を見せています。キリスト教の聖地であることから、男性のみの神学校も設立されています。

クルーズ船最後の寄港地、トルコのクサダシは、クルーズ船の着く港の周りに繁華街があり、トルコの名産である繊細で魅惑的な手織りの絨毯、革製品、貴金属の店がそこかしこに見られ、目を奪われます。

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でも、一番の見所は、オプションツアーで別料金になりますが、バスで1時間弱のエフェソスの遺跡。そこには、女神アルテミスの神殿と共に発展した古代都市の遺跡が壮大な規模で残っており、当時の街の繁栄の様子が手に取るように分かります。中でも壮麗な図書館の建物は圧巻。

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他にも「聖母マリアの家」などの見所があります。トルコの観光地なので詳しくは書きませんが、クルーズ船に乗ったら、是非、行く価値のあるところです。

中世の街並とヨハネ騎士団の島、ロドス島

15 10月
2009年10月15日

引き続き、クルーズで行った島のご紹介をしています。
3泊4日のクルーズ船の寄港地で、一番長く滞在できるのは、ロドス島です。早朝から夕刻まで、ほぼ丸1日あるのですが、遺跡、博物館、旧市街と新市街、ビーチなど、見所が多いので、どれを優先するか迷うところです。ロドス島は、東エーゲ海に浮かぶドデカニサ諸島最大の島で、ミコノス島やサントリーニ島と並び、年間80万人以上の観光客が押し寄せる人気のリゾート地です。トルコや小アジアに近いという地理的条件があったため、古代から侵入者が入り乱れる波乱万丈の歴史を繰り返してきました。そのために、歴史的に重要かつ興味深い建築物も多く、ユネスコの世界遺産にも指定されています。美しいビーチはもちろん、歴史と自然とを、両方を満喫できる貴重な場所となっています。

島の中心部はロドス・タウンと呼ばれますが、中世の街並をそのまま残した城壁に囲まれた旧市街と、近代的なホテルや瀟洒なカジノが並び、ビーチリゾートの雰囲気を満喫できる新市街とに分かれています。新市街の港に立つ鹿の像は、ロドス島のシンボルともなっています。

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港からすぐの旧市街は、まず、その城壁の重々しさに圧倒されます。というのも、ロドス島は、昔ヨハネ騎士団の軍事拠点だったからです。ヨハネ騎士団とは、中世の時代に、聖地エルサレムへの参拝者を保護するために作られた宗教的・軍事的な団体です。騎士団が13世紀にトルコ軍により聖地から追われた後、移り住み、軍事拠点として選んだ土地がこのロドス島です。要するに、対トルコの軍事基地だったわけですから、その堅牢な要塞の雰囲気がそこかしこに残っているわけです。それにしても、城壁の窓から見える海は、一幅の絵ですね。

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歴史的な見所は、やはり城壁に囲まれた旧市街。旧市街に入るには、重厚な門がいくつもあります。
旧市街の見所はたくさんありますが、まず見逃せないのが騎士団長(グランドマスター)の宮殿です。
当時、聖ヨハネ騎士団の歴代団長が居住していた宮殿ですが、要塞としても使用されたため、外壁には銃を撃つ小窓が作られています。

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1856年の火薬倉庫爆発によって崩壊したものの、ムッソリーニなどの夏季別荘としてイタリア人によって再建されたものが現在にまで残っています。外観は、オリジナルにできるだけ忠実に再現され、中庭を囲む四角い要塞のような形。内装は、再建当時の贅を尽くしたものになっており、海外の宮殿から集められた家具や調度品、ヘレニズム期、ローマ時代のモザイクの床(ライオン狩りの場面が有名)など、どれも見応えがあります。

この宮殿の隣の通りが、中世にタイムトリップしたような気にさせる、ちょっと暗くて圧迫感のある騎士団(イポトン)通りです。

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当時のヨハネ騎士団は、出身地によって7つのグループに分けられており、それぞれの語族(プロヴァンス語族、スペイン語族、フランス語族、イタリア語族等)がこの通り沿いにそれぞれの「館」を所有していました。この「館」は15―6世紀のゴシック様式の建築で、石畳の道を歩いていくと、中世の騎士の姿が飛び出してきそう気になります。

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そして、この通りの最後が、当時は騎士団の病院だった建物。現在は島からの出土品を集めた考古学博物館となっていて、先史時代やミケーネ時代の土器、アルカイック期やヘレニズム・ローマ時代の彫刻など、優れた芸術品を鑑賞することができます。髪を持ち上げた姿の優美な「ロドス島のアフロディーテ」像は必見です。

時間があれば、古代都市の一つであるリンドス観光もお勧めです。ロドス・タウンから南に50キロほど離れた場所、車輌進入禁止になっているこの小高い丘の上に、リンドスのアクロポリスの遺跡があります。夏場に徒歩で上るにはちょっときついですが、ロバのタクシーも良い思い出になりますし、頂上からの眺めは最高!エメラルドグリーンの海の色は、息をのむほどに美しいです。このアクロポリスには、当時アテナ女神に捧げられた神殿があり、ドーリス式の円柱や台座がその名残として残っています。現在ある神殿は紀元前4世紀のもので、当時、中には金と象牙で作られたアテナ像が祀られていたそうです。

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ロドス島も、クルーズで1日立ち寄るだけでなく、是非、時間をかけてまた訪れたい場所です。

エーゲ海の真珠、ミコノス島

05 10月
2009年10月5日

今日は前回記事にしたクルーズ船の停泊地、ミコノス島の紹介です。クルーズだと、夕方から夜のほんの数時間の滞在なのですが、正にギリシャの島のイメージそのもの!とも言えるこの島は、できれば、夏なら2-3泊はしたいところ。

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エーゲ海に浮かぶミコノス島は、この数十年の間に、世界中から観光客が押し寄せる超人気の島となりました。約40程の島からなるキクラデス諸島の中の一つで、ファッショナブルな人達やゲイが集まるところとしても有名です。キクラデスという名前は、聖なる島・デロス島というミコノス島近隣の小島を中心に、島々がキクロス(円)を描いて散らばっていることに由来しています。

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照りつける太陽と透き通る紺碧の海、個性豊かな数多くの美しいビーチ、海と空に映える白い家並み、ランドマークともいえるカト・ミリの風車、センスの良いおしゃれなブティック、おいしいシーフードレストラン、若者に人気のナイトライフ・・・夏のミコノスは、昼も夜もホットな島です。
港の前に広がるミコノス・タウンは、ワクワクが一杯詰まった場所です。鮮やかなピンクのブーゲンビリアに彩られた迷路のような細道は、車は通れず、迷子になりながらブラブラ散策するのも楽しみ。おみやげ物屋さんを冷やかしたり、リゾートにぴったりな服やアクセサリーを探したり、青や赤の屋根が可愛らしい教会をのぞいたり、路上の猫と戯れたり、海辺のカフェで夕日が落ちるのを見つめたり・・・日頃の疲れがとれて、体も心もリラックスしていくのが分かるでしょう。ちなみに、夕日の名所は、リトルベニス。イタリアのベニスに似てる??ことから名付けられたのでしょうが、その真偽はさておき、ここからの夕日は最高!左側には名物の風車も見え、海辺のカフェやタベルナに座り、のんびりと暮れなずむミコノスの夕景を堪能するのも旅の醍醐味です。

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昼間は、ビーチホッピングも楽しみ。バスやボートを駆使して、アギオス・ヤニス、オルノス、プラティス・ヤロス、プサル、パラダイス、スーパーパラダイス・・・などのビーチを巡って、お気に入りのビーチを見つけるのも良いですね。ビーチによってかなり雰囲気が違い、水はあくまでも澄んで美しく、真夏でも冷たく、魚が泳ぐ姿も見られます。

夏のミコノスは、夜になると、また活気づいて、別の顔を見せます。深夜まで営業する店も多く、バーやクラブからは、若者向けの騒々しい音楽が流れ、日焼けしたおしゃれな人たちが闊歩する白い石畳の迷路は、独特のヨーロッパリゾートの雰囲気を持っています。

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また、時間があるならば、ボートに乗って小一時間で行ける、お隣の遺跡の宝庫、デロス島もお勧め。小さな無人島ですが、太陽神アポロンと月の女神アルテミス(双子)の誕生した場所とされ、古代、エーゲ海の中心地として繁栄していたので、デロスのシンボルであるライオン像を始め、島全体が遺跡とも言える、大変貴重な島です。ユネスコの世界遺産にも指定されています。

ちなみに、私がミコノを初めて訪れたのは12月の冬真っ盛り。大雨、強風で、歩くのもままならない天気で大ショック!冬場は天気も悪いことが多く、おまけに店もホテルもたいてい閉まっているので閑散としてもの寂しく・・・ですから、冬場は避けた方が良いかも知れません。また、ミコノスの象徴ともいえる白い町並みも、夏のシーズン前に毎年塗り替えられるため、シーズンオフの冬場はくすんで見えるのです。でも、この冬があるからこそ、街が息を吹き返す夏の光と賑わいが、愛おしいものに思えます。
ギリシャに滞在していた作家の村上春樹が書いた「遠い太鼓」「スプートニクの恋人」などを読むと、ギリシャの島のイメージが浮かびますので、旅の気分を盛り上げるのにお勧めです。

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