月別アーカイブ: 11月, 2009

アテネ・コンサートホールにて「Japan Week」開催

25 11月
2009年11月25日

今年、2009年は、日本とギリシャが1899年(明治32年)に修好通商条約を結んでから、110周年目にあたります。日本とギリシャは、それ以来、第2次世界大戦時の外交断絶があったものの良好な関係を保ち、特に、最近の10年間では両国の首脳会談が4回も行われ、ますます日本とギリシャの友好関係は深まっています。
二国間関係の更なる発展と相互理解を目指して、この1年間、日希修好110周年を記念し、日本の伝統、芸術、映画、書籍、音楽、文化などに関し、様々な行事が行われました。私も、10月の、日本画家による展覧会に行って感銘を受けました。
この一年にわたる記念行事も終わりに近づき、11月は、アテネ・コンサートホール(メガロ・ムシキス)に於いて、11月22日から28日まで「日本週間“Japan Week”」というイベントが開かれます。建築、音楽、食、踊り、ビジネス、本、生け花など、日本を紹介する行事が目白押し。このようなイベントで日本とギリシャの交流が深くなり、私の悲願である「直行便復活!」が実現すると良いなあと思っています。

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<11月22日(日)-28 日(土) 日本週間“ Japan Week ” イベント>
22(日)-28(土) 隈 研吾氏(上の写真、右側)建築 作品展
22(月) 18:00 講演会 24(火)-28(土) 10:00-18:00日本・ギリシャ学生参加ワークショップ
22 (日) 20:30 音楽公演  服部譲二氏率いる 室内管弦楽団「東京アンサンブル」
(上の写真、左側)
22(日) – 28(土) 木戸修氏 彫刻作品展示
23(月) – 28(土) バーチャルリアリティ上映(凸版印刷株式会社が先端映像技術を駆使して、幻の城郭「江戸城-本丸御殿と天守」を再現)
23(月) – 28(土) 日本関連ブックフェア
(アテネ・コンサートホールのブックストアに日本関連の書籍コーナー設置)
23(月) 20:30  エルゴン・アンサンブルによる日本・ギリシャ現代音楽公演
24(火) 11:30 日本・ギリシャ交流シンポジウム
24(火) 19:00 作曲家 松平頼暁氏による講演会
24(火)・25(水)  現代音楽に関するワークショップ (ギリシャ現代音楽グループが現代作曲家の作品を演奏)
25(水) 17:00  和菓子作りのデモンストレーション
25(水) 18:30  現代日本演劇講演会
25(水)・26(木) 現代ダンス (日本のダンスグループ『Damp Type』 による『Voyage』の公演)
26(木) 11:00  日本ビジネス戦略に関する講演会
26(木) 20:30  ギリシャ現代音楽グループによる演奏会 (武満徹や松平頼暁などの現代作曲家による作品を演奏)
27(金) 19:00  日本酒紹介
27(金) 20:30  江戸の新内浄瑠璃と八王子車人形
(下の写真は、コンサートホールのプログラムパンフレットより)

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28(土) 19:00  生け花展示・デモンストレーション

詳しいイベント内容は、下記の在ギリシャ日本大使館のページをご参照下さい。
http://www.gr.emb-japan.go.jp/portal/jp/friendship/schedule.htm#nov

場所:アテネ・コンサートホール (メガロ・ムシキス)
住所: Vasilissis Sofias Ave.&Kokkali st., Athens  地下鉄Line3「メガロ・ムシキス」駅前主催:メガロ・ムシキス/日希商工会議所/大使館
チケットお問い合わせ:アテネ・コンサートホール Tel.210 7282333www.megaron.gr

ちなみに、このコンサートホールは、各種コンサート、オペラ、ダンス、演劇などの公演会場としてとても有名で、最近できたオペラハウスも素晴らしいです。

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アテネ・マラソン女子部門で日本人選手が優勝!

21 11月
2009年11月21日

毎年、秋に行われるアテネ・クラシックマラソン。マラソンの発祥地・ギリシャで、マラソンの起源となった史実を元にしたコースを走るレースで、世界各国からランナーが集まる華やかなイベントです。
マラソンの起源は、ペルシア戦争の際の「マラトンの戦い」。紀元前490年に、アテネ軍が、圧倒的優位にあったペルシア軍をマラトンの戦場で破って、奇跡の勝利を収めました。そのニュースを伝えるために、ある兵士がマラトンからアテネまで伝令のため必死に走り、勝利を伝えた後に息絶えたという武勇伝が、マラソン競技誕生の起源となったわけです。コースとしては、東部のマラトン市をスタート地点、アテネ競技場(パナティナイコ・スタジアム)をゴールとし、高低差が激しく、かなり難易度が高いと言われています。

11月8日(日)、あいにく雨模様の中でのスタートでしたが、今年は、ゴールとなるアテネ競技場(パナティナイコ・スタジアム)まで観戦に行ってきました。去年のアテネ・マラソンでは日本人女性が優勝、また、9月に行われたスパルタスロン(アテネ・スパルタ間の246キロを走り抜く苛酷なレース)でも、日本人が優勝したこともあり、今回も?と、期待を胸に会場へと急ぎました。異国に住む者にとって、祖国の人の活躍というものは、とても励みになるのです。今年は、世界中から、3600名以上の参加があったそうです。

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当日は、走路となる主要道路が閉鎖になってしまいますが、シンタグマ広場から歩いても、ゴールのスタジアムまで10分程度。路上の応援者もたくさんいますが、スタジアム内にも、無料で入場できます。このスタジアムは、1896年、近代オリンピックの第1回大会が開かれた場所で、総大理石の客席は、約5万人の観客を収容できます。普段は中に入れないので、入場できるだけでもラッキー!雨だったせいか、観客はあまり多くありませんでした。

さて、結果は、男性部門は1位から3位まで、すべてケニアの選手で、圧倒的な強さです。優勝タイムは2時間13分44秒でした。上位10位までの選手のうち、なんと8名がケニア勢、1名がエチオピアの選手という顔ぶれの中、日本から参加の高見沢勝選手が、2時間17分24秒で7位にくいこみ、大健闘!!そして、それから待つこと22分、なんと、日本の尾崎朱美選手が、女性選手のトップで、スタジアムに入場してきました。そして、大きな拍手に迎えられて堂々の優勝!!本当におめでとうございます!

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悪天候の雨の中、2位を大きく引き離して、記録は2時間39分56秒。ゴール後もほとんど疲れを見せず、にこやかな笑顔が印象的でした。調度、この優勝が決まった頃から雨もやんで青空がのぞいたと思ったら薄日が差し始め、まるで、選手達を祝福しているようでした。それにしても、努力の末に大仕事をなし遂げた人たちの表情というのは、なんとも清々しくて良いものですね。

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アテネ・マラソンは、約42キロの通常のフルマラソンの他に、気軽に誰でも参加できる10キロコースと、5キロコースというのがあります。フルマラソンのスタート地点は、マラソン発祥の起源となったアテネ東部の街マラトンですが、10キロ・5キロコースのスタート地点は、ゴールと同じアテネ競技場のアベロフ像の前。この人は、1896年、オリンピック発祥の地ギリシャで、近代オリンピックの第1回大会を開こうとした時に、莫大な資金提供をして貢献した大富豪です。
5キロコースは、シンタグマ、国会議事堂、ゼウス神殿、アクロポリスなどの観光名所を縫ってのコース。無理に走らなくても制限時間内にゴールできそうで、参加費もリーズナブルなので、体力に自信がない人にもお勧めです。来年は、アテネの思い出にいかがですか?

下の写真は、尾崎選手の表彰式の様子です。ギリシャの民族衣装も綺麗ですね。

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栄養たっぷりお袋の味、ギリシャの豆料理

15 11月
2009年11月15日

ギリシャも10月25日から冬時間となり、本格的に冬に向かいます。
日も短くなり、寒い日が続くと恋しくなるのが、暖かいスープや煮込み料理。ギリシャ料理というと、ムサカやスブラキ、タラモサラダなどが有名ですが、お袋の味である豆料理は、あまり知られていないかもしれませんね。私は、豆類というと、日本に居た時は納豆くらいしか食べていませんでしたが、ギリシャに来てからは大好物になりました。豆料理は質素な家庭料理なので、あまりレストランではお目にかかれないのが残念ですが、テイクアウトのできるレストランなどでは時々見かけます。なんといっても種類が豊富で安いし、栄養があって健康食品ときたら、見逃す手はないですよね。写真は、左からレヴィシア(ひよこ豆)、ファケス(レンズ豆)、ファソーリャ(白インゲン豆)

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私の一番のお勧めはファケス(レンズ豆またはレンティル豆)のスープ。緑色っぽい、平たい丸形のファケスは、鉄分、ビタミンB群、葉酸、レシチンなどを多く含み、その栄養価の高さに脱帽!免疫力アップ・疲労回復・美肌効果などがあります。数年前、世界の5大健康食品に選ばれた実績もあり(インドのレンズ豆でしたが)、その他には、スペインのオリーブ油、ギリシャのヨーグルト、日本の大豆、韓国のキムチなども選ばれたので、「全部私の好きな身近な食品だ!」と喜んだ記憶があります。他の豆と違って、一晩水につける必要もないのが便利。食べたいと思ったらすぐ作れます。作り方も材料を放り込むだけで簡単、圧力鍋があれば、もっと時間短縮できます。日本にある食材でできるので、レシピをご紹介しましょう。
「ファケス・スーパ(レンズ豆のスープ)」
レンズ豆 250g
タマネギ 1個
にんじん 1本
セロリ 2枚
トマト(ピューレやトマト缶でも可) 2個
にんにく 3片
オリーブ油 100g
塩・コショウ 適量
ワインビネガー 適量
月桂樹の葉 1枚
1.レンズ豆は洗い、一度ゆでこぼす。
2.にんにく、タマネギは微塵切り、にんじんは薄切り、トマト・セロリは粗微塵切りにする。
3.厚手の鍋に豆、にんにく、タマネギ、セロリ、にんじん、月桂樹の葉、水をかぶる位に入れ中火にかける。
4.沸騰したらオリーブ油、トマト、塩コショウを入れ、中火で30―40分位煮る。
5.食べるときにワインビネガーをたっぷりかける。
(注:下の写真は、上とは具が違うバージョンで、赤ピーマンとチーズ入りです。)

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レンズ豆の他にお勧めなのは、レヴィシア(ひよこ豆)。こちらは、一晩塩水につけておいたあと、重曹に30分位つけ、良く水ですすいだ後、鍋に入れ、あくをとりながら沸騰させ、オリーブ油、塩、コショウを入れ、ゆっくり2時間ほど弱火で煮るだけ。火を止める直前に、レモン汁と水溶き小麦粉をくわえます。単純ですが、豆はほくほくとして、汁はとろみがついてとってもおいしいです。ゆでたレヴィシアをつぶして、塩コショウ、卵、タマネギの微塵切り、小麦粉等を加えて揚げるレヴィソケフテデスも、おつまみなどにぴったり。ファケスもそうですが、下の写真のように、ゆでた豆をサラダ風に食べるのもおいしいです。

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ファソーリャ(白いんげん豆)は色々な大きさがあり、トマト煮込みにするのが主流。

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ギガンデス(巨人)と呼ばれる豆は、その名の通りかなり大きく、食べ応えがどっしりとしています。
また、アラカス(グリーンピース)は、日本ではちょっとした彩りや飾りのような役目としか考えていませんでしたが、ギリシャの煮込み料理を見てショックを受けました。これもトマト煮込みなのですが、とにかく主役がグリーンピース。ざくざく食べるので、1回で食べる量が、私が今まで日本で食べたグリーンピースの総量よりも多いかもしれません(笑)。

豆料理は、口にする度に、体に良いことしてるなあ、と実感できて、元気が湧いてきます。また、ギリシャには、宗教上、肉や魚などの動物系の食事を制限する期間がありますので、その時期には、豆料理は重宝するメニューです。

青と白の国、ギリシャの国旗

07 11月
2009年11月7日

日本の「日の丸」も大変分かりやすいデザインですが、ギリシャの青と白の旗も、この国のイメージにぴったり!鮮やかで特徴が一目で分かる、素晴らしい色とデザインだと思います。他国と紛らわしい柄の国旗も多い中、ギリシャの旗は他の国と間違うことは、まず皆無でしょう。

10月28日の国家記念日(オヒ・デー)や、3月25日の独立記念日には、必ずこの国旗が町中にたなびきます。ギリシャ政府観光局の資料から引用すると、「青色は澄みきった空と海を象徴し、白色は独立の純正性、十字はキリスト教の信仰を意味します。青白9本の縞模様は、1821年の独立戦争時のスローガンであるギリシャ語の9音節を表しています。」キリスト教とは、この場合、ギリシャ人のアイデンティティーとも言えるギリシャ正教であり、独立戦争時のスローガンとは「エレフセリア・イ・サナトス(自由か、さもなければ死を)」のことです。トルコからの独立戦争時に、パトラ主教のゲルマノスによって軍旗として使用されたデザインが元になり、現在の国旗は1978年に正式制定されたものです。

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10月28日は国家記念日(祝日)で、別名「オヒ・デー(NO!の日)」と呼ばれます。ムッソリーニ率いるイタリア軍が1940年にギリシャ国内に侵攻してきた際、戦況は劣勢にも関わらず「オヒ!(否!)」と拒否して退け勇敢に戦ったという史実に対し、ギリシャの誇り高き精神と勇姿を称える記念日なのです。

この日は、ギリシャ中が「青と白」で染まる日です。我が家の子供達も、学校の工作で紙の国旗を作り、青と白に塗り分けて来ました。(左端の赤い十字架は飾りで、実際の国旗にはありません。)

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この祝日につきものである、学校イベントやパレードでは、女の子は白いシャツに青いスカート、白いタイツ、と服装も決められており、色彩は青と白に統一されます。学年が上の方になると、クラスの主席がギリシャの大きい旗を持って行進したりする習慣になっています。といっても、最近は、都心の方では移民が多く、クラスの主席がアルバニア人だったりすることが多いと聞きますが・・
ちなみに、次女が幼稚園のイベントで暗唱する詩の内容は次のようなもの。「戦いのあった山々には、多くの石の十字架がある。手にした土くれは、英雄的な勇士達の亡骸だ。」幼稚園児の台詞にしては、かなり難しいですね。

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そして、ギリシャ人なら誰でも知っている国旗の歌。学校のイベントでは、必ずと言って良いほど歌われます。
「私たちの心の奥底に、あなた(国旗)に対する熱い思いが、いつも宿っている。
あなたは、我が祖国を意味し、また、自由をも象徴する。
その青と白の模様を目にすると、海の波や、空の微笑みが脳裏に浮かぶ。」
正に、その通り!と感慨にふけってしまう歌詞です。

28日当日は、センターの方でも大規模なパレードが行われ、民族衣装のパレードなどは、とても華やかで見応えがあります。民族衣装は、下記のような仮設店舗で気軽にレンタルできます。

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お土産物屋さんに行けば、ギリシャ国旗模様のグッズやTシャツもありますし、青と白の「縞」・・・ならぬ「島」の写真やカレンダーは、ギリシャ旅行の記念やお土産にぴったり。
ギリシャは、青と白の国なんだなあ、と実感します。

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