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ワインフェアに行ってきました

15 10月
2010年10月15日

先日、アテネのヒルトンホテルで開催されたワインフェアに
行ってきました。タダで美味しいワインが飲めるとっておきの
機会です(笑)。一般に無料公開されるものと、招待状がいる
ものなどいろいろありますが、この季節、特に10、11月は
こういったイベントが多く開催される嬉しい時期です。ドライブ
がてら、郊外のワイナリーを訪ねるのにもいい季節です。

ギリシャのワインは日本であまり流通していないと思いますが、
ヨーロッパで最初にワインがつくられた国はギリシャです。
ギリシャ神話でも酒神ディオニソスが人間に伝授したのがワイン。
紀元前3世紀頃のクレタ島ではワインが盛んにつくられていま
した。ギリシャ人が貿易によってブドウの栽培法や醸造を
他のヨーロッパの国々に伝えました。よってローマ時代には
ドイツやフランス、スペイン、ポルトガルでワインづくりが
始まり、名産地となりました。ギリシャのワインは5千年以上
の歴史があると言われています。松ヤニの香りをつけたレツィーナ
ワインも有名です。

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今回のフェアはギリシャだけでなく、フランス、イタリア、
スペイン、アメリカのカリフォルニア、オーストラリア、
ニュージーランドと国際色豊かなフェアで、数え切れないほど
たくさんのワインを試しましたが、ここではギリシャのワイン
で特に女性に人気な甘口を中心に紹介しようと思います。
私はどちらかというと白の辛口が好きなのですが、サントリー
ニ島の甘口ワインはやはり美味しいですね。

ラベルはギリシャ語&英語表示が多いので、見つけやすいように
そのまま書きますが、ΚΤΗΜΑ ΑΡΓΥΡΟΥ(クティマ・アルギルー)
のVINSANTO(ヴィンサント)は有名なデザートワインです。
クティマとはブドウ畑と醸造所(ワイナリー)を所有するワインの
大農園のこと。
サントリーニ島のアルギロスさんの大農園(1903年創業)でつくら
れているとびきりスウィートなワインで、短期間、太陽の下に干した
ブドウで作られます。このワインは食後にいただくもの。美しい琥珀
色なので、色も楽しみながらゆっくりと味わいたいですね。多くの賞
を受賞しているワインです。

輸出マネージャーのイオッタさん、何度も注いでくれました
(ありがとう!)。ヴィンサントでつくったジェリー入りの
チョコもいただき、すっかりほろ酔い気分♪チョコレート
トの相性はばっちり!VINSANTO(熟成期間17年)は56
ユーロ、VINSANTO MEZZO(熟成期間5年)は27ユーロです。
ここの農園のΑΣΥΡΤΙΚΟ(アスィルティコ)という辛口白ワインも
有名なワインで、素晴らしく美味しかったです。魚介に良くあい、
和食にも相性抜群でしょう。

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次はペロポネソス半島の西部にある老舗大農園 ΚΤΗΜΑ
ΜΕΡΚΟΥΡΗ(クティマ・メルクーリ)。ここの代表的ワイン
はΚΤΗΜΑ ΜΕΡΚΟΥΡΗ CAVA(クティマ・メルクーリ
カヴァ)です。一粒、一粒選ばれたブドウを使って醸造
されており、肉料理やハードチーズに良く合います。

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現在の当主のメルクリスさんと彼の甥御さんです。とっても
気さくなおじさまで、語りだすと止まりません。クティマ・
メルクーリ・カヴァについて滔々と話し始めます。「このワイン
はチョコレート、熟したプラムの香りがするだろう」と。また
「煙や上質なレザー(革)の香りもする」そうです。この手の
表現はよくワインの批評に使われますね。私はそこまで専門的
なことはわかりませんが、こういうレクチャーはとても興味
深いです。世界で最上級とされるフランス産オークの熟成樽
からのバニラやシナモンのような芳香も含むのだと説明して
くれました。

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続いてエヴィア島のワイン農園ΚΤΗΜΑ  ΜΟΝΤΟΦΩΛΙ
クティマ・モントフォリ)。ここのデザートワインも
すごく美味しかったです。一緒に行ったギリシャ人女性は
5杯以上も試飲させてもらっていたほど(笑)。

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農園名そのままのΚΤΗΜΑ  ΜΟΝΤΟΦΩΛΙ(クティマ・
モントフォリ)は23ユーロ。きれいなハチミツ色です。
ΚΤΗΜΑ ΜΟΝΤΟΦΩΛΙ GOLD(クティマ・モントフォリ・
ゴールド)は36ユーロ。GOLDの方はより深くしっかり
した味わい。熟成期間が長いので琥珀色に輝いています。
とても美味しいのにお値段が手頃なのでお土産にもぴったり
かと思います。

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ご紹介したワインは数々の賞に輝いた代表的なものなので、
当地だけでなく、アテネ市内でもリカーショップに置いて
います。ギリシャにお越しの際はぜひ試してみてください。

完璧なアクロポリスを見るには今がチャンス?!

01 10月
2010年10月1日

ギリシャといえば、イメージするのはやはりギリシャ神話、そして
パルテノン神殿にに代表されるような遺跡でしょう。今から遡ること
約2500年前に建てられたパルテノン神殿は、今日もアテネのランド
マークとして気高くそびえたっています。黄金比とも言われる完璧な
美しさのバランスを持つこの神殿は、現代の技術を持ってしても、
同じものを建築するのは不可能と言われるくらい、綿密な計算に基づ
いて建てられています。古代の人々は現代の機械化された技術より
もっと優れた技術を持っていたと考える学者も多くいるのです。

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アクロポリスには他にもアテナ・ニケの神殿、プロピレア(前門)、
エレクティオン、イロド・アティコス音楽堂などがあります。
これらの素晴らしい古代建築物が現代に遺されたのは一種の奇跡
ですが、やはりダメージは激しいので、四六時中、修復補強工事が
行われています。

ギリシャに限らず、ヨーロッパの歴史的建造物は修復作業のテント
や足場がかけられていることが多いですよね。せっかく壮麗なその
全形をカメラに収めようとしても、クレーンや工事の足場がかかっ
てしまって「うーん、残念」ということが多いと思います。

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しかし今年の5月、パルテノンからなんと30年ぶりに修復工事の
足場がとれたというニュースが発表されました。ギリシャ政府は
アクロポリスの修復プロジェクトを1975年に着手。しかし実際に
工事が始まったのは83年(さすがギリシャですね~!)しかしそれ
以来、神殿にはいつもどこかに建築足場がかかっているという状態
でした。最近では06年などはそれでもけっこうきれいに見えましたが、
03年などはパルテノン神殿と認識できないほど、鉄骨とテントだらけ!
それが完璧に取り払われたというのです。

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これは見に行かねば!と勢いこんで出かけましたが、すっきりして
それは見事でした。でも足場のある姿ばかり見ていたので、なんだか
違和感を覚えるくらいでしたが…^^;

でもその際、アテナ・ニケの神殿はテントと足場だらけ。この神殿は
小さいですが、イオニア式の柱があって、とても美しいのです。プロ
ピレアやパルテノンはすっきりしていたのですが、他の建造物は足場
だらけなので、ちょっとがっかりしたことも覚えています。そして9月
からはまた修復工事が再スタートするので、また少なくとも10年は
美しい外観を見ることはできないと聞いていました。

ところが!!!先日ラジオを聴いていた際、アテナ・ニケの神殿からも
足場がとれたというニュースが流れてきました。5月の時も、9月から
また工事が始まるかは???だと思ったので、やはりね~という思いと、
あのテントだらけだったニケ神殿、ホントに足場とれたの~?という
疑いが…(笑)。
参道からプロピレア(前門)に向かって、右側に見えるのがニケの神殿
ですが、5月の時点でも足場だらけでした。

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なので電話でアクロポリスに確認してみたところ、係りの人は
「現時点」ではここ30年の間でアクロポリスの全ての建造物が
最もすっきりした状態であることは確かだと言います。いま見逃し
たらまた30年後悔するかもしれませんので、早速行ってきました。
補強のために鉄骨は完全には取り去れないのでところどころ見られ
ましたが、ニケの神殿、パルテノン神殿、エレクティオン、プロピレア
(前門)もクレーンや足場がほぼない状態。本当に端整で美しかったです。
古代へと誘われるアテネの聖域を堪能しました。

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係りの人は「そろそろ再工事が始まるかもとも行っていましたが、
以前「9月から再工事なので、完璧なパルテノン神殿が見れるのは
8月まで」と宣言していました。でも未だに始まってないので、再
スタートがいつになるかははっきりわかりません。「今年いっぱいは
始まらないのでは」と言う人もいましたが、いろいろな関係者に尋
ねたところ、再工事がいつスタートするかは誰にもわからないとの
こと!(ギリシャですので…)
ギリシャは長い夏が終わり、遺跡巡りにはぴったりの爽やかな秋の
到来。アクロポリスを訪ねるとっておきのシーズンです。運がよけ
れば、この秋にアテネを旅行する方々はアクロポリス建造物群の
完璧な全形を見ることができるかもしれません!

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