復活祭(パスハ)~ギリシャ最大の宗教行事~ 

09 5月
2011年5月9日

ギリシャはキリスト教国として宗教に関するイベントがたくさん
ありますが、ギリシャ正教においての最大の宗教行事が復活祭
(パスハ)です。毎年、日付が変動するパスハですが、ことしは
4月24日。この時期は学校は2週間ほど休みになりますし、暦上、
22日から25日までは大半の会社や商業施設、銀行、郵便局など
がクローズ。ことしはパスハの休暇をギリシャ国内で過ごしませ
んでしたが、ここ数年のパスハの様子を思い起こしながら、ご紹
介したいと思います。

直前の1週間は聖なる1週間となり、この週の金曜日(ことしは
22日)は聖なる金曜日(メガリ・パラスケヴィ)と呼ばれ、十字
架にかけられ亡くなったキリストが降ろされて、棺に納められ埋葬
された日となります。教会では朝からミサが行われ、普段、そんな
に宗教的ではない人々も、この週は何度か教会に足を運びます。
下の画像はキリストの棺を模した四角い枠に花々がびっしりと飾
られたもので、「エピタフィオス」と呼ばれます。教会で人々が祈
りを捧げ、夜になると更に多くの人が集まってきて、エピタフィ
オスを担いで辺りを練り歩きます。人々は沿道でそれを迎えたり、
後について歩いたりします。

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キリストの復活は日曜日。よって日付の変わる瞬間を目指し、土
曜日の夜は老若男女、皆、教会へと向かいます。日本の大晦日に
皆が神社に向かうのと似たような光景です。下の画像は、例年出
かけるパレオ・プシヒコのアギオス・ディミトゥリオス教会。教
会の内外には多くの人々が集まり、23時45分くらいに司祭たちが
聖火を外へ運んできます。皆、手に持ったキャンドルに火を灯し、
次々に隣の人から人へと炎を移していきます。

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皆のキャンドルに火が灯され、日付が変わった瞬間、声高らかに
「フロニャ ポラ!(おめでとう)」、「フリストス アネスティ!
(キリスト復活)」と言いながら祝福し合います。花火も盛大に打
ち上げられ、爆竹がならされ、かなり盛り上がったお祝いムードに。
この様子は日本でもたまにニュースなどでとりあげられたりします。
この際に使用するキャンドルに 灯した聖火は、火を絶やさず大切
に持ち帰り、玄関の前でドアの上の部分に十字をを3度描く慣習が
あります。でも実際にすると痕が黒く残ってしまうので、 マネを
したりする程度ですが…。
また赤く染めたゆで卵を、お互いに手に持って軽くぶつけて割って
から食べます。国によってカラフルにいろいろな色に染めたり、絵
を描いたりしますが、ギリシャでは赤が正統派のカラーです。

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教会から家に帰り着くとマギリッツァというスープをいただきます。
パスハにはラム肉(アルニ)を食べるのが習慣ですが、今日ではあ
まり守られていないとはいえ、パスハの前の節食期間に肉などのたん
ぱく質を食べていないため、突然、ごちそうを食べると胃に負担が
かかります。それで、まず羊のレバーをアニソスという香草やお米
などと一緒にコトコトと煮込んだこのスープを食し、胃を落ち着け
る目的があったということです。好き嫌いが分かれる味ですが、滋
味にあふれたなかなか美味しいスープです。

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そして日曜の朝は、どこの家もラムの料理にとりかかるので、バル
コニーに出るとお肉を調理するにおいが漂ってきます。丸焼きにす
る場合も多いですが、オーブンで長い時間をかけて焼いたものも
よく食されます。我が家はこの調理法でポテトとともにいただくこ
とが多いです。他にもいろいろな旬の野菜料理を準備して、家族が
集まっていただきます。

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羊の内臓を巻きつけて焼き上げるココレツィもクセのある味ですが、
ほろ苦い旨みがあり、好きな人が多いです。この日はワインもたく
さん飲み、田舎の方では家族だけでなく親戚一同が集まり、夜通し
踊り明かしたりします。

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都会から生まれ故郷の田舎に帰る人々も多いので、アテネには人が
少なくなります。パスハの翌日の月曜日も休みです。ギリシャでは
1年の年中行事の中で、とても大事な意味を持ち、お祭りのような
状態になる時期なのです。

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