5月1日(プロトマイヤ)は花の日
ギリシャ語で5月1日は「 プロトマイヤ」といい、春の訪れを
喜び、野山や公園にピクニックなどに出かけて、美しく咲き誇る
花々を愛でる習慣があります。メーデーでもありますが、国民の
祝日です。
この時期、花に因むイベントがいろいろあり、花の展覧会が各地で
開催されます。アテネから北へ20km、キフィシアの庭園で開催
された展覧会(ことしは4月28日から5月15日まで)には毎年、
足を運んでいます。ことしも行ってきました。
会場となるキフィシアの庭園は、イサプ(緑のライン)のキフィシ
ア駅の目の前です。2万5千㎡もある広大な緑溢れる庭園で、背の
高い木々の新緑が爽やかな風にそよぎ、初夏は特にとても気持ちの
よい場所です。この花の展覧会はことしで57回目です。
会場にはギリシャの各地からハチミツやハーブティー、果実酒、
オレンジやレモン、ベルガモットなどのグリコ・クタリウ(果物
のシロップ煮)などの名産品を売る出店もあります。果物のシロッ
プ煮は、日本人の感覚からすると大量の砂糖で煮ていきますが、
果物の色合いや風味が生きており、とろりとしたシロップで艶や
かなので、見た目もきれいなスイーツです。食後のデザートに最
適で、果物だけでなくミニトマトや小ナス、ニンジンなどの野菜
のシロップ煮もあったりします。
様々な国の庭を紹介するコーナーもあり、日本庭園はいつも出展
されています。人だかりも多く、人気があります。盆栽コーナー
もたくさんあります。
これはなんとオリーブの木の盆栽!まさに日本とギリシャの文化
の融合で、なんだか笑えました。
展覧会のチケットは1.5ユーロ。半券で何度でも出入りできます。
キフィシアはホテルやレストラン、カフェも多く、ブランドアー
ケードもルイ・ヴィトンからフォリフォリまでいろいろ充実して
いて、都心より品揃えも洗練されているので、ショッピングにも
おススメの街。
ギリシャ中から一同に会した花々は、農家の人が直接出店して
いるので、普通の花屋や植木屋、スーパーなどに比べると3割か
ら半額くらい安く、より活きのいいものを買うことができます。
各家庭では、ピクニックに出かけたりして摘んだ花々でリースを
つくって、家のドアやバルコニーに飾ったりする習慣があります。
私もこの日、帰宅したら、隣に住む小学生の姉妹がつくったリース
がアパートの入口のドアにかけられていました。
これからギリシャは日毎に暑くなって、長い夏の季節を迎えて
いきます。
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