アテネ中心部のクリスマス風景

05 1月
2010年1月5日

今回は、アテネの中心部で見られる、クリスマスの雰囲気をお伝えしましょう。
去年の年末は、暴動が起こってシンタグマ広場のツリーが放火されたり、街中が破壊されたりしたことが嘘のような、今年は穏やかなクリスマスです。本当に、平和のありがたみを実感します。
家族そろって、のんびり街を散歩できることが、「当たり前ではない」幸せなのだということが、分かりました。

さて、今年のシンタグマのクリスマスツリーは、ちょっと色彩的に地味な印象ですが、本物の樹木からできています。小さいツリーをたくさん集めてつなげ、大きなツリーを作ってあり、噂によると、クリスマス後は、どこかに植林する予定だとか・・・夏の山火事で沢山の木を失ったギリシャなので、エコや自然保護の観点からもとても良い案ですね。

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シンタグマ広場は、また去年のような騒ぎが起こるのを警戒してか、他に何もありませんが、近くの国立庭園には、こんな可愛いクリスマスの家が建っていて、ギリシャのクリスマスにつきものの、カリカンザロスと呼ばれる木の妖精や、サンタにも出会えます。

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入り口で地図をもらい、スタンプを押してもらいながら、お伽の国の森を散歩してみて下さいね。それぞれの家で、子供が顔にボディーペインティングしてもらったり、クリスマスの工作をしたり、サンタの家を訪れてサンタと一緒に写真を撮ったり、願い事を書いてカードを作ったり、クリスマスの劇を見たり・・・と、子供連れの方にはお勧めです。

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この庭園は、昔はギリシャ王室の庭だったところで、世界各国から色々な植物や木が集められており、緑がとても豊か。今では一般開放され、市民の憩いの場となっています。小さい動物園やカメ池、遊具の充実した公園、子供用の図書館、カフェなんかもありますよ。(1/6まで  10:00~17:00)

さて、そのすぐ隣にあるザピオン庭園では、メリーゴーランドが無料で乗れます!白いツリーの両側には、エスキモーの家のようなドームが二つあり、クリスマスの劇や、音楽を楽しむことができます。楽器のドームに入ってみましたが、色んな楽器を子供達が自由に触れられ、音楽と楽器を楽しむイベントが行われています。(1/6まで 10:00~21:00、イベントは、ほぼ30分ごと)

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また、この時期に旅行される方のために、一般のお店などの営業日ですが、下記の日は休みとなります。
12/25(金)、26(土)、27(日)、 1/1(金)、2(土)、3(日)、6(水)休業

ギリシャ クリスマスの御菓子

22 12月
2009年12月22日

クリスマスはキリスト教の行事ですが、ヨーロッパのキリスト教国でも、国ごとに、祝う週間が違うようです。そして、クリスマスの御菓子も、それぞれに特徴があるようですね。

ギリシャの御菓子は、一般的に甘―――いのが特徴ですが、クリスマスの御菓子として有名なのは、「メロマカロナ」と「クラヴィエデス」です。
メロマカロナは、オリーブ油、オレンジジュース、オレンジの皮、シナモン、蜂蜜などを入れて焼いたクッキーを、蜂蜜と砂糖で作ったシロップにつけ、砕いたくるみをたっぷりかけた、しっとりした御菓子。クラヴィエデスは、バターとアーモンドの粉をたっぷり使って焼いた砕けやすいクッキーに白い粉砂糖を雪のように振りかけた、さくさくした食感の御菓子です。

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ギリシャではケーキ屋さん、チョコレート屋さんが至る所にあり、ギリシャ人は圧倒的に甘党!
この季節は、一斉にクリスマスの御菓子を売り出しますし、スーパーでも安価で購入することができます。また、チョコレート屋さんでは、可愛いクリスマス柄の缶や、クリスマスデザインのチョコレートがあり、食べてしまうのがもったいないほど。スーパーでも、ツリーの飾りになるチョコレートや、子供が喜びそうなサンタのチョコレートなどが目白押し。数ユーロで買えるので、この時期のお土産としても喜ばれそうです。また、新年になると、バシロピタという新年に切り分けるケーキ(ラッキーコイン入り)が店先に並びます。

アテネのセンターで、お勧めの御菓子屋さんをご紹介しますので、機会があったら試してみて下さいね。
「Alea」 Tsakalof 6 (アーケード内), Kolonaki tel:210-3625528 個人的には、ここのメロマカロナが小振りで甘さ控えめで、一番好きです。夏なら、アイスクリームもお勧め。
「Aristokratikon」 Kar.Serbias 9, Syntagma tel:210-3220546 マリア・カラスやグレース・ケリーも通ったという老舗チョコレート屋さん マロングラッセもおいしい。

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「Le chocolat」 Voulis 14 & Kar.Serbias tel:210-3245516 ベルギーチョコですが、サンタ・トナカイ・ツリーなどの形のチョコレートが本当に可愛い!

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「Leonidas」もベルギーチョコですが、創始者はギリシャ人。日本の店舗で買うよりずっと安いのでお勧め。上記Aristokratikonの横や、空港にも支店あり。
「Fresh」 Kriezotou 12, Kolonaki tel:210-3642948 甘さも大きさも控えめで、日本人のテーストにぴったり。
「Asimakopouloi」 Halilaou Trikouri, Exarhia tel:210-3610092 100年近くの歴史を持つ老舗。メロマカロナ、ガラクトブレコ、シュークリームなどがお勧めですが、何を買っても、だいたいはずれなし!

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今年のアテネのクリスマスは?

20 12月
2009年12月20日

12月も中旬に入り、いよいよ、クリスマスシーズンもたけなわですね。アテネの街にも、チカチカとライトがともり、ショーウィンドーにもクリスマス賞品が並び、華やかな雰囲気になってきました。店ごとに違う、ツリーの飾りを見て回るのも楽しみです。

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ギリシャのクリスマスイベントは、日本と違って、1/6の「主顕現祭」頃まで続きます。
例年のことながら、この時期になると待遇向上を求めて、ゴミ回収の人たちがストライキをするので、今は街がゴミだらけ・・・本当に困ったものです。(わざと困らせるためにやっているのですが。)
去年の今頃は、警察の流れ弾で若者が死亡した事件がきっかけになって暴動が発生し、センターの店や公共物が破壊されたり、シンタグマ広場のクリスマスツリーが放火されたりして、大変な騒ぎになりました。今年は、どうなるのかと思っていたら、先日、シンタグマ広場に大きなクリスマスツリーが立てられ、飾りはまだでしたが、準備中でした。周囲を厳重に囲って、中に入れないようになっていましたが・・どうなるのか楽しみです。

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今年、アテネ市が主催するクリスマスイベントは下記の通りです。
1)シンタグマ広場のクリスマスツリー 点灯
12/11 19:30
2)ザピオン庭園(シンタグマ広場から徒歩5分 入り口Amarias通り沿い):
12/18 ~ 1/6  10:00~21:00
2つのドームが建ち、映像ドームではクリスマスのおとぎ話の映像ショー、音楽のドームでは、様々な楽器に触れたり、デジタル音楽を楽しむことができる。メリーゴーランドもあり。
3)国立庭園(シンタグマ広場斜め前 入り口Amarias通り沿い):
12/18 ~ 1/6 10:00~17:00
子供向けのイベント(入り口で地図を渡され、要所要所でスタンプを押して貰いながら、サンタの家、カリカンザロス(クリスマスの時期に地下から出てくると言われるいたずらな妖精)の家、クリスマス音楽の家、など、クリスマスのおとぎの森の中を探険する。「希望の森」というショーは毎日10:30から16:30まで7回の上演、他、フォトスポットなど)
4)コジア広場 (オモニア広場より3分 Athinas通り沿い):
12/31 23:00~ 年越しイベント(花火、DJ、スクリーン映像)
5)ストリートライブ
12/30 まで、エルムー通り、コーライ広場、モナスティラキ、ティシオ、などで、ライブの演奏があったり、クリスマスの御菓子の無料配布があったりしますので、もし、偶然出会うことができたらラッキーですね。
www.christmasinathens.gr (ギリシャ語ですが、写真で雰囲気が分かると思います。)

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この写真は、おととしのシンタグマ広場の夜景です。

また、バドミントンシアターという劇場のすぐ隣でも、クリスマスマーケットをやっています。場所的にアクセスが悪いのが玉に瑕ですが、こちらでは、スケートリンク、クリスマスグッズを売る出店、子供用のイベント、トランポリン、子供用クリスマストレイン、メリーゴーランド、ライブショーなどがあり、親子連れが楽しめる内容となっています。

「Christmas magic world」11/21 ~1/10  バドミントンシアター横
(地下鉄Line3 カテハキ駅下車徒歩10分 )
www.christmasmagicworld.gr

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ギリシャ 新型インフルエンザ情報

10 12月
2009年12月10日

ギリシャの保健省は、1週間ごとに、新型インフルエンザの情報をまとめて発表していますが、11月25日発行の最新情報によれば、11月16日から22日までの1週間だけで、新型インフルエンザ感染確認者(検査で陽性と確認されたケース)は、1883名にものぼり、ギリシャ全土総計で、感染確認者は6120名、死亡者(他の疾患を併せ持つ患者も含む)は12名となりました。これは、検査を受けた人だけのデータなので、実際の感染者は、もっと多いということになります。傾向として、子供や若者の感染者が多く、11月に入ってからは感染者数も急増、検査数全体に対する、新型インフルエンザの陽性割合も激増しているので、旅行者の方も注意が必要です。
最近では、学級閉鎖や学校閉鎖のニュースも毎日のように聞きますし、私の友人の子供の小学校も閉鎖になりました。保健省では、学校からの生徒欠席数報告をまとめていますが、この1週間では、小学生の欠席率が急増しており、特に欠席増加が顕著なのは、寒さも厳しい北部となっています。冬休みも、例年より早く始まるのではという噂も。今まで、あまり真剣でなかった人たちも、冬に向けて大流行の兆しがあるため、慎重になっています。

そんな状況の中、最近、必須となっているのが消毒・殺菌用のジェル。この数ヶ月で、雨後のたけのこのように、あちこちの会社から、色んな商品が出回っています。これは、薬局や、ホンドス・センターのようなデパートの、パーソナルケア用品・化粧品売り場等でも扱っています。この殺菌ジェルの持参を義務づけている学校もあり、公共の場には、入り口に設置してあったりするのも良く見かけます。そういえば、クルーズ船のレストランにも設置してありました。石けんによる手洗いは基本中の基本ですが、手が洗えない状態の時は、このジェルを手に塗りたくり、殺菌します。
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また、台所用品や家具、テーブル、浴室、トイレ、オモチャなどを殺菌するスプレーも必須。我が家も、そこかしこにシュッシュッと振り掛けています。例えば、この英国メーカーから出ている「Dettol」という商品群は、液体洗剤、スプレー、石けん、ウェットティッシュ、など色々な殺菌・消毒商品を扱っており、殺菌力がかなり強いので、我が家では愛用しています。ただ、他の洗剤と同様、子供などの手の届かないところにおき、取り扱いには注意が必要です。

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一方、日本では基本とも言えるマスクは、ギリシャではほとんど見られません。私が道で見かけたのは、今までで一人のみ。多分、この国では、マスクをするのは医療関係者と清掃人だけ、という固定観念があるのでしょう。普通の人が外でマスクをしていたら、変人(あるいは強盗?)扱いされるかもしれません。それから、日本では基本中の基本と思われている「ガラガラうがい」も、あまり行われません。医師から推奨されたこともなければ、やっている人を見たこともなく、うちの旦那などは、多分、やり方さえ知りません。国によって、随分、意識が違うものですよね。
娘の幼稚園では、例年のクリスマスイベントは中止され、誕生会など、閉所に多人数が集まることは自粛するよう呼びかけを行っています。ワクチン接種も段階的に始まりました。医療関係者や、持病があってハイリスクであると医師に診断された人が優先で、今後、段階的に、乳児の世話をしている人、妊婦、年齢別、などに分けて、順次、実施される予定です。

そんなさなか、うちの長女が高熱を出し、もしや?と恐れて小児科に相談したら、「自宅療養、解熱剤を飲ませて2日以内に熱が下がったら、特に、高額の新型インフルエンザ検査をする必要はない」ということでした。小児科の先生によれば、新型インフルは恐れられているけれど、他のインフルエンザの方がもっと危険性が高かったりするので、熱さえ下がればパニックになる必要はないとのこと。ただ、他の人にうつさないように自宅療養し、普通の風邪と同じく、睡眠、栄養、水分をとっていれば良いということでした。知らないうちに感染して、治ってしまっている人も多くいるだろうと言われています。

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ちなみにギリシャでは、子供が病気になり、熱と痛みがある場合、とにかく「DEPON」という解熱剤・鎮痛剤のシロップが基本です。思えば、子供が生まれてからこれまで、この薬に、何度助けられたことでしょう!おまけに、驚くほど安く(数百円)、どこの薬屋さんでも医師の処方箋なしに買えるので、本当にありがたい限りです。うちの長女も、これで熱が下がり、また元気に学校に通っています。

というわけで、冬場にギリシャ旅行を計画されている方は、充分注意して下さい。人混みはなるべく避け、手洗いとうがいの励行、疲れをためず、栄養を良くとって免疫力を高めましょう。

アテネ 冬の日曜日は無料で遺跡や博物館へ!

03 12月
2009年12月3日

ギリシャの日曜日は、観光地を除き、ほとんどの店が閉まってしまうので、ショッピングはできません。日本のように、いつでも夜遅くまで店が開いている便利さに慣れてしまうと、不便に思えますが、日曜日位はリラックスして、ちょっと別の物に目を向ける良い機会かもしれません。

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アクロポリスのパルテノン神殿

ギリシャで冬場(11月~3月)の日曜日のメリットは、主要遺跡や博物館が無料になること!
特に、アクロポリスの共通チケットは通常12ユーロ、国立考古学博物館のチケットは7ユーロですから、かなりのお得感があり、お勧めです。古代アゴラ、ゼウス神殿、ケラミコス、ローマンアゴラなどの遺跡も無料なので、散策すると楽しいですよ。また、冬場の日曜日以外にも、下記のように入場無料の日が色々ありますので、利用してみて下さいね。
(私設の博物館など、例外もありますので、ご注意下さい。)

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国立考古学博物館の展示

主要博物館・遺跡入場無料の日
<冬場の日曜日>
11/1~3/31の毎週日曜

<春・秋の第1日曜日>
4、5、6、10月の第1日曜日(第1が法定祝祭日の場合は第2日曜)

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ゼウス神殿

<各種記念日・祝日>3/6 メリナ・メルクーリ(前文化大臣)記念日
4/18 世界遺跡の日
5/18 世界博物館の日
6/5  世界環境の日
9/27 世界観光の日
9月最後の土・日曜日: ヨーロッパ文化遺産の日
その他 ギリシャ法定祝日

アテネ・コンサートホールにて「Japan Week」開催

25 11月
2009年11月25日

今年、2009年は、日本とギリシャが1899年(明治32年)に修好通商条約を結んでから、110周年目にあたります。日本とギリシャは、それ以来、第2次世界大戦時の外交断絶があったものの良好な関係を保ち、特に、最近の10年間では両国の首脳会談が4回も行われ、ますます日本とギリシャの友好関係は深まっています。
二国間関係の更なる発展と相互理解を目指して、この1年間、日希修好110周年を記念し、日本の伝統、芸術、映画、書籍、音楽、文化などに関し、様々な行事が行われました。私も、10月の、日本画家による展覧会に行って感銘を受けました。
この一年にわたる記念行事も終わりに近づき、11月は、アテネ・コンサートホール(メガロ・ムシキス)に於いて、11月22日から28日まで「日本週間“Japan Week”」というイベントが開かれます。建築、音楽、食、踊り、ビジネス、本、生け花など、日本を紹介する行事が目白押し。このようなイベントで日本とギリシャの交流が深くなり、私の悲願である「直行便復活!」が実現すると良いなあと思っています。

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<11月22日(日)-28 日(土) 日本週間“ Japan Week ” イベント>
22(日)-28(土) 隈 研吾氏(上の写真、右側)建築 作品展
22(月) 18:00 講演会 24(火)-28(土) 10:00-18:00日本・ギリシャ学生参加ワークショップ
22 (日) 20:30 音楽公演  服部譲二氏率いる 室内管弦楽団「東京アンサンブル」
(上の写真、左側)
22(日) – 28(土) 木戸修氏 彫刻作品展示
23(月) – 28(土) バーチャルリアリティ上映(凸版印刷株式会社が先端映像技術を駆使して、幻の城郭「江戸城-本丸御殿と天守」を再現)
23(月) – 28(土) 日本関連ブックフェア
(アテネ・コンサートホールのブックストアに日本関連の書籍コーナー設置)
23(月) 20:30  エルゴン・アンサンブルによる日本・ギリシャ現代音楽公演
24(火) 11:30 日本・ギリシャ交流シンポジウム
24(火) 19:00 作曲家 松平頼暁氏による講演会
24(火)・25(水)  現代音楽に関するワークショップ (ギリシャ現代音楽グループが現代作曲家の作品を演奏)
25(水) 17:00  和菓子作りのデモンストレーション
25(水) 18:30  現代日本演劇講演会
25(水)・26(木) 現代ダンス (日本のダンスグループ『Damp Type』 による『Voyage』の公演)
26(木) 11:00  日本ビジネス戦略に関する講演会
26(木) 20:30  ギリシャ現代音楽グループによる演奏会 (武満徹や松平頼暁などの現代作曲家による作品を演奏)
27(金) 19:00  日本酒紹介
27(金) 20:30  江戸の新内浄瑠璃と八王子車人形
(下の写真は、コンサートホールのプログラムパンフレットより)

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28(土) 19:00  生け花展示・デモンストレーション

詳しいイベント内容は、下記の在ギリシャ日本大使館のページをご参照下さい。
http://www.gr.emb-japan.go.jp/portal/jp/friendship/schedule.htm#nov

場所:アテネ・コンサートホール (メガロ・ムシキス)
住所: Vasilissis Sofias Ave.&Kokkali st., Athens  地下鉄Line3「メガロ・ムシキス」駅前主催:メガロ・ムシキス/日希商工会議所/大使館
チケットお問い合わせ:アテネ・コンサートホール Tel.210 7282333www.megaron.gr

ちなみに、このコンサートホールは、各種コンサート、オペラ、ダンス、演劇などの公演会場としてとても有名で、最近できたオペラハウスも素晴らしいです。

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アテネ・マラソン女子部門で日本人選手が優勝!

21 11月
2009年11月21日

毎年、秋に行われるアテネ・クラシックマラソン。マラソンの発祥地・ギリシャで、マラソンの起源となった史実を元にしたコースを走るレースで、世界各国からランナーが集まる華やかなイベントです。
マラソンの起源は、ペルシア戦争の際の「マラトンの戦い」。紀元前490年に、アテネ軍が、圧倒的優位にあったペルシア軍をマラトンの戦場で破って、奇跡の勝利を収めました。そのニュースを伝えるために、ある兵士がマラトンからアテネまで伝令のため必死に走り、勝利を伝えた後に息絶えたという武勇伝が、マラソン競技誕生の起源となったわけです。コースとしては、東部のマラトン市をスタート地点、アテネ競技場(パナティナイコ・スタジアム)をゴールとし、高低差が激しく、かなり難易度が高いと言われています。

11月8日(日)、あいにく雨模様の中でのスタートでしたが、今年は、ゴールとなるアテネ競技場(パナティナイコ・スタジアム)まで観戦に行ってきました。去年のアテネ・マラソンでは日本人女性が優勝、また、9月に行われたスパルタスロン(アテネ・スパルタ間の246キロを走り抜く苛酷なレース)でも、日本人が優勝したこともあり、今回も?と、期待を胸に会場へと急ぎました。異国に住む者にとって、祖国の人の活躍というものは、とても励みになるのです。今年は、世界中から、3600名以上の参加があったそうです。

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当日は、走路となる主要道路が閉鎖になってしまいますが、シンタグマ広場から歩いても、ゴールのスタジアムまで10分程度。路上の応援者もたくさんいますが、スタジアム内にも、無料で入場できます。このスタジアムは、1896年、近代オリンピックの第1回大会が開かれた場所で、総大理石の客席は、約5万人の観客を収容できます。普段は中に入れないので、入場できるだけでもラッキー!雨だったせいか、観客はあまり多くありませんでした。

さて、結果は、男性部門は1位から3位まで、すべてケニアの選手で、圧倒的な強さです。優勝タイムは2時間13分44秒でした。上位10位までの選手のうち、なんと8名がケニア勢、1名がエチオピアの選手という顔ぶれの中、日本から参加の高見沢勝選手が、2時間17分24秒で7位にくいこみ、大健闘!!そして、それから待つこと22分、なんと、日本の尾崎朱美選手が、女性選手のトップで、スタジアムに入場してきました。そして、大きな拍手に迎えられて堂々の優勝!!本当におめでとうございます!

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悪天候の雨の中、2位を大きく引き離して、記録は2時間39分56秒。ゴール後もほとんど疲れを見せず、にこやかな笑顔が印象的でした。調度、この優勝が決まった頃から雨もやんで青空がのぞいたと思ったら薄日が差し始め、まるで、選手達を祝福しているようでした。それにしても、努力の末に大仕事をなし遂げた人たちの表情というのは、なんとも清々しくて良いものですね。

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アテネ・マラソンは、約42キロの通常のフルマラソンの他に、気軽に誰でも参加できる10キロコースと、5キロコースというのがあります。フルマラソンのスタート地点は、マラソン発祥の起源となったアテネ東部の街マラトンですが、10キロ・5キロコースのスタート地点は、ゴールと同じアテネ競技場のアベロフ像の前。この人は、1896年、オリンピック発祥の地ギリシャで、近代オリンピックの第1回大会を開こうとした時に、莫大な資金提供をして貢献した大富豪です。
5キロコースは、シンタグマ、国会議事堂、ゼウス神殿、アクロポリスなどの観光名所を縫ってのコース。無理に走らなくても制限時間内にゴールできそうで、参加費もリーズナブルなので、体力に自信がない人にもお勧めです。来年は、アテネの思い出にいかがですか?

下の写真は、尾崎選手の表彰式の様子です。ギリシャの民族衣装も綺麗ですね。

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栄養たっぷりお袋の味、ギリシャの豆料理

15 11月
2009年11月15日

ギリシャも10月25日から冬時間となり、本格的に冬に向かいます。
日も短くなり、寒い日が続くと恋しくなるのが、暖かいスープや煮込み料理。ギリシャ料理というと、ムサカやスブラキ、タラモサラダなどが有名ですが、お袋の味である豆料理は、あまり知られていないかもしれませんね。私は、豆類というと、日本に居た時は納豆くらいしか食べていませんでしたが、ギリシャに来てからは大好物になりました。豆料理は質素な家庭料理なので、あまりレストランではお目にかかれないのが残念ですが、テイクアウトのできるレストランなどでは時々見かけます。なんといっても種類が豊富で安いし、栄養があって健康食品ときたら、見逃す手はないですよね。写真は、左からレヴィシア(ひよこ豆)、ファケス(レンズ豆)、ファソーリャ(白インゲン豆)

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私の一番のお勧めはファケス(レンズ豆またはレンティル豆)のスープ。緑色っぽい、平たい丸形のファケスは、鉄分、ビタミンB群、葉酸、レシチンなどを多く含み、その栄養価の高さに脱帽!免疫力アップ・疲労回復・美肌効果などがあります。数年前、世界の5大健康食品に選ばれた実績もあり(インドのレンズ豆でしたが)、その他には、スペインのオリーブ油、ギリシャのヨーグルト、日本の大豆、韓国のキムチなども選ばれたので、「全部私の好きな身近な食品だ!」と喜んだ記憶があります。他の豆と違って、一晩水につける必要もないのが便利。食べたいと思ったらすぐ作れます。作り方も材料を放り込むだけで簡単、圧力鍋があれば、もっと時間短縮できます。日本にある食材でできるので、レシピをご紹介しましょう。
「ファケス・スーパ(レンズ豆のスープ)」
レンズ豆 250g
タマネギ 1個
にんじん 1本
セロリ 2枚
トマト(ピューレやトマト缶でも可) 2個
にんにく 3片
オリーブ油 100g
塩・コショウ 適量
ワインビネガー 適量
月桂樹の葉 1枚
1.レンズ豆は洗い、一度ゆでこぼす。
2.にんにく、タマネギは微塵切り、にんじんは薄切り、トマト・セロリは粗微塵切りにする。
3.厚手の鍋に豆、にんにく、タマネギ、セロリ、にんじん、月桂樹の葉、水をかぶる位に入れ中火にかける。
4.沸騰したらオリーブ油、トマト、塩コショウを入れ、中火で30―40分位煮る。
5.食べるときにワインビネガーをたっぷりかける。
(注:下の写真は、上とは具が違うバージョンで、赤ピーマンとチーズ入りです。)

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レンズ豆の他にお勧めなのは、レヴィシア(ひよこ豆)。こちらは、一晩塩水につけておいたあと、重曹に30分位つけ、良く水ですすいだ後、鍋に入れ、あくをとりながら沸騰させ、オリーブ油、塩、コショウを入れ、ゆっくり2時間ほど弱火で煮るだけ。火を止める直前に、レモン汁と水溶き小麦粉をくわえます。単純ですが、豆はほくほくとして、汁はとろみがついてとってもおいしいです。ゆでたレヴィシアをつぶして、塩コショウ、卵、タマネギの微塵切り、小麦粉等を加えて揚げるレヴィソケフテデスも、おつまみなどにぴったり。ファケスもそうですが、下の写真のように、ゆでた豆をサラダ風に食べるのもおいしいです。

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ファソーリャ(白いんげん豆)は色々な大きさがあり、トマト煮込みにするのが主流。

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ギガンデス(巨人)と呼ばれる豆は、その名の通りかなり大きく、食べ応えがどっしりとしています。
また、アラカス(グリーンピース)は、日本ではちょっとした彩りや飾りのような役目としか考えていませんでしたが、ギリシャの煮込み料理を見てショックを受けました。これもトマト煮込みなのですが、とにかく主役がグリーンピース。ざくざく食べるので、1回で食べる量が、私が今まで日本で食べたグリーンピースの総量よりも多いかもしれません(笑)。

豆料理は、口にする度に、体に良いことしてるなあ、と実感できて、元気が湧いてきます。また、ギリシャには、宗教上、肉や魚などの動物系の食事を制限する期間がありますので、その時期には、豆料理は重宝するメニューです。

青と白の国、ギリシャの国旗

07 11月
2009年11月7日

日本の「日の丸」も大変分かりやすいデザインですが、ギリシャの青と白の旗も、この国のイメージにぴったり!鮮やかで特徴が一目で分かる、素晴らしい色とデザインだと思います。他国と紛らわしい柄の国旗も多い中、ギリシャの旗は他の国と間違うことは、まず皆無でしょう。

10月28日の国家記念日(オヒ・デー)や、3月25日の独立記念日には、必ずこの国旗が町中にたなびきます。ギリシャ政府観光局の資料から引用すると、「青色は澄みきった空と海を象徴し、白色は独立の純正性、十字はキリスト教の信仰を意味します。青白9本の縞模様は、1821年の独立戦争時のスローガンであるギリシャ語の9音節を表しています。」キリスト教とは、この場合、ギリシャ人のアイデンティティーとも言えるギリシャ正教であり、独立戦争時のスローガンとは「エレフセリア・イ・サナトス(自由か、さもなければ死を)」のことです。トルコからの独立戦争時に、パトラ主教のゲルマノスによって軍旗として使用されたデザインが元になり、現在の国旗は1978年に正式制定されたものです。

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10月28日は国家記念日(祝日)で、別名「オヒ・デー(NO!の日)」と呼ばれます。ムッソリーニ率いるイタリア軍が1940年にギリシャ国内に侵攻してきた際、戦況は劣勢にも関わらず「オヒ!(否!)」と拒否して退け勇敢に戦ったという史実に対し、ギリシャの誇り高き精神と勇姿を称える記念日なのです。

この日は、ギリシャ中が「青と白」で染まる日です。我が家の子供達も、学校の工作で紙の国旗を作り、青と白に塗り分けて来ました。(左端の赤い十字架は飾りで、実際の国旗にはありません。)

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この祝日につきものである、学校イベントやパレードでは、女の子は白いシャツに青いスカート、白いタイツ、と服装も決められており、色彩は青と白に統一されます。学年が上の方になると、クラスの主席がギリシャの大きい旗を持って行進したりする習慣になっています。といっても、最近は、都心の方では移民が多く、クラスの主席がアルバニア人だったりすることが多いと聞きますが・・
ちなみに、次女が幼稚園のイベントで暗唱する詩の内容は次のようなもの。「戦いのあった山々には、多くの石の十字架がある。手にした土くれは、英雄的な勇士達の亡骸だ。」幼稚園児の台詞にしては、かなり難しいですね。

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そして、ギリシャ人なら誰でも知っている国旗の歌。学校のイベントでは、必ずと言って良いほど歌われます。
「私たちの心の奥底に、あなた(国旗)に対する熱い思いが、いつも宿っている。
あなたは、我が祖国を意味し、また、自由をも象徴する。
その青と白の模様を目にすると、海の波や、空の微笑みが脳裏に浮かぶ。」
正に、その通り!と感慨にふけってしまう歌詞です。

28日当日は、センターの方でも大規模なパレードが行われ、民族衣装のパレードなどは、とても華やかで見応えがあります。民族衣装は、下記のような仮設店舗で気軽にレンタルできます。

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お土産物屋さんに行けば、ギリシャ国旗模様のグッズやTシャツもありますし、青と白の「縞」・・・ならぬ「島」の写真やカレンダーは、ギリシャ旅行の記念やお土産にぴったり。
ギリシャは、青と白の国なんだなあ、と実感します。

ギリシャ料理に飽きたらアポロノス通りへ

26 10月
2009年10月26日

ギリシャ料理はどれもおいしく、比較的、日本人の口に合うようですが、オリーブ油と塩を多用することが多いので、続けて食べると「ちょっと胃に重い・・・」と感じられることがあるかもしれません。

そんな時の救世主が、シンタグマ広場近くにある「アポロノス通り」。細い道ですが、日本料理、アジア料理、麺類のファーストフード店、日本食材店、などが揃っていますので、旅行中、ちょっとアジアの味が恋しくなった時にお勧めです。また、季節の果物などが買える八百屋さん、ちょっとした日用品やお土産、ワインなどを買える店もあるので、重宝です。

シンタグマ広場の郵便局の角を曲がってすぐのアポロノス通りに入って、まず右側にあるのが「GOLDEN CHOPSTICKS」。ここは、中華、タイ、インド料理など、色々なアジアの味が楽しめます。テイクアウトも可。
APOLLONOS 2, SYNTAGMA TEL:210-3232120

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その隣にあるのが「風林火山」。こちらは、最近リニューアルして広くなった人気の日本料理店。ガイドブックにも必ずのっていますが、味の方も確かで、何をとっても美味。寿司、刺身、てんぷら、やきそばなど、正統派の和食が味わえます。現地在住の日本人にも評判が良いばかりか、ローカルのギリシャ人にも人気が高く、夜遅くには行列のできる店となっています。テイクアウトも可。

APOLLONOS 2, SYNTAGMA TEL:210-3229170
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次に右側に出てくるのは、アポロノス通りとブリス通りの角にある、韓国/日本料理の店「DOSIRAK(ドシラク)」。日本料理よりも、韓国料理の方が得意です。各種セット弁当もあって便利ですが、ビビンバ・ちぢみ・冷麺などもお勧め。2階にはなんと座敷もあって、落ち着けます。
VOULIS 33, SYNTAGMA TEL: 210-3233330

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ブリス通りを渡って、八百屋さんで季節の果物を買うのも良し。今なら、ブドウがお勧めです。
ギリシャの果物は安くておいしいので、さくらんぼ、モモ、イチジク、ブドウ、など何でも旬の物を見つけたら、買って試してみて下さい。

それから左側には、「NOODLE BAR(ヌードルバー)」。一人でも気軽に入れる麺類のファーストフード店ですが、値段は決して安くありません。メニューを見せてもらってから決めた方が良いでしょう。

そのすぐ横にあるのが、日本食材店の「素屋」。こちらは、小さいながらも、かなり品揃えも豊富で、基本的な日本食材ならほとんどのものがそろいます。梅干、おせんべいや和菓子、カップ麺などもありますし、ちょっと日本の食べ物が恋しくなった時に、知っていると重宝です。
APOLLONOS 15, SYNTAGMA TEL: 210-3310385

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