カテゴリー: 文化

ガンジス河の祈りの儀式

26 5月
2011年5月26日

ガンジス河で有名なベナレスは、ヒンドゥー教の大聖地として有名です。
巡礼者や観光客が真っ先に向かうのは、やはりガンジス河。
ガンジス河沿いには、ガートと呼ばれる階段状のスペースができていて、
巡礼者はここで沐浴をしたり、母なる河と信じられているガンジス河に祈りを捧げたりします。

ベナレスのガンジス河沿いには、約84のガートがあると言われています。
その中でも一番有名なのが、ダシャーシュワメード・ガート。

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ダシャーシュワメード・ガートはメイン・ガートとも呼ばれているのですが、
メインなだけあってここは朝から晩までたくさんの人々でにぎわっています。

このダシャーシュワメード・ガートで毎夕行われているのが
アールティーという祈りの儀式。
たくさんの巡礼者や地元のヒンドゥー教徒の人々、それに外国人観光客が
このアールティーを見にダシャーシュワメード・ガートへやってきます。

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毎夕、日の入りと同時にスタートするアールティーですが、
この時間になると、ガートは人でいっぱいに。
ボートに乗って、河から眺める人もたくさんいます。

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5人から7人のプジャリ(祈りを捧げる僧)によってアールティーは
すすめられていきます。
「祈りの儀式」と言うと、静かで厳かな感じを想像してしまいがちですが、
このガンジス河のアールティーはかなり派手でにぎやか。
儀式の間はずっとバジャン(神への賛歌)が歌われて
人々も手拍子をしたり一緒にくちずさんだり…。
ガンジス河をバックに、アールティーは華やかに執り行われていきます。

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インド人の巡礼者はインド全国からやってきているそうです。
この方々は電車で2泊もかかる南インドから。
一生に一度、このベナレスへ巡礼をするのが夢だったそうです。

約1時間ほどでアールティーは終了。
最後にはお花を買って、ガンジス河へ願いを込めて流す人がたくさんいましたよ。

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とてもダイナミックですてきなアールティーの儀式。
ベナレスへ来たら、必見です。

インドの世界遺産【タージ・マハル】

16 4月
2011年4月16日

 

世界遺産がたくさんあるインド。
見どころがたくさんあって、観光には事欠かないのですが
その中でもインド最大級、いえ、世界最大級と言えるのがタージ・マハル。
首都デリーから車で約4時間のアーグラーという町にあります。

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白大理石が美しいタージ・マハルは、実はお墓。
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、王妃ムムターズ・マハルの死を悲しんで造らせたものです。
着工から22年の歳月を経て、1653年に完成しました。

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世界各地から最高の職人を集め、巨額の費用を投じて造られたタージ・マハル。
そのせいでムガル帝国の財政がかたむいたほどだそうです。
皇帝シャー・ジャハーンの妻への偏愛がうかがえますが、
そのおかげで、ここにムガル建築最高峰の建築物ができあがりました。

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彫りの細かさに驚きます。これはまさに当時の匠の技!

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白大理石に別の色の石をはめこんで造る象がん細工。
こんな細工が壁一面にはりめぐらされています。

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正面入り口を入ると中が墓室になっています(内部は撮影禁止)。
王妃ムムターズのためのお墓なので、もちろん彼女の棺が置かれていますが、
その隣にはシャー・ジャハーン帝の棺も。
シャー・ジャハーン帝の死後、愛する妻の棺の横に安置されたそうです。

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タージ・マハルの後ろへまわると、そこにはヤムナー河が流れています。
左方面遠方を望むと、アーグラー城と呼ばれるお城が見えます。
ここはムガル帝国代々の皇帝が住んだお城。
タージ・マハルを造ったシャー・ジャハーン帝は、晩年息子のアウラングゼーブに地位を奪われ、アーグラー城の塔に幽閉されてしまいます。
シャー・ジャハーン帝は遠くアーグラー城からこのタージ・マハルを見て
愛する王妃ムムターズの思い出とともに、失意の晩年を過ごしたといわれています。

タージ・マハルは、何度見てもその壮麗さに圧倒されてしまうのですが、
そんな悲しい恋物語がいっそうタージ・マハルを美しく見せていると思うのは
私だけでしょうか?

インドの水かけ祭り【ホーリー】

07 4月
2011年4月7日

年が明けてから、お祭り続きだったインドですが、
最後の大トリともいえるのが、ホーリーというお祭り。
ホーリーは、ヒンドゥー暦のチャイトラ月の初日に行われますが、
西暦でいうと大体3月ごろ。
毎年少しずつ日にちはずれますが、今年は3月20日に行われました。

北インドでかなり熱狂的かつ盛大に祝われるホーリー。
祭りの1か月前ぐらいから、道路には焚き木用の枯れ木が積み上げられます。

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ものすごい大きさでしょう?
この枯れ木は、ホーリーの前日の夜に火をつけて燃やすもの。
ヒンドゥー教の神話に基づいて、ホーリカという女性像が木々の真ん中に置かれ、
夜中すぎに燃やされます。

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しかし何といってもホーリーのメインイベントは、
ホーリー当日の早朝から始まる色水の掛け合い。
ホーリーの数日前から色粉を売る屋台や、水をかけるための水鉄砲を売る屋台が
ずらずらと町に並びます。

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色鮮やかなホーリー用の色粉。
この粉を水にといてかけまくります!

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水鉄砲も人気のアイテム。
一つ300ルピー(約600円)ぐらいするので、決して安くないのですが
飛ぶように売れていきます。

このイベントのためにインド人は命をかけているんじゃないか…?と
思われるほどの盛り上がりを見せるホーリー。
私の住んでいるベナレスは熱狂的なホーリーで有名なのですが、
熱狂的すぎて危ないので、実は前日の夜から当日の水かけが終わる午後まで
婦女子は外に出ないのが慣習になっています。
家の屋上や庭で、家族いっしょに平和にホーリーを祝います。
男性たちは大暴れをしに町へ!
色水で真っ赤や真っピンクになった顔で「これでもか!」と
色水をかけまくっています!

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隣の家の屋上でホーリーを祝っている人たち。
もう何色なんだかさっぱりわからない色に…。
でも、楽しそうですね!

ホーリーには春の訪れを祝うという側面があるのですが、
この時期の日差しはもうすっかり夏そのもの。
どちらかというと夏の訪れを祝うというイメージです。
水をかけあうのが気持ちのいいホーリーが過ぎると、本格的な夏に突入する北インド。
これから40度を超える酷暑がやってきます……!

インド映画

22 3月
2011年3月22日

インドは年間1000本以上も映画が製作される映画大国です。
インド映画と一言にいっても、ヒンディー語映画、タミル語映画、テルグ語映画など
言語や場所によって分かれているのですが、私が見ているのはもっぱらヒンディー語の映画。
ヒンディー・ムービーはムンバイ(旧ボンベイ)で作られているので、
ハリウッドをもじって、ボリウッド・ムービーと言われています。

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最初インドに住み始めたころはインド映画に全然興味がなくて
「インド映画って、中身はあんまりなくて、唐突に歌や踊りが始まるおかしな映画でしょ」
などと失礼にも思っていました。
しかし、見始めてみたらこれがなかなかおもしろい!
しかもここ数年はあらゆる意味でインド映画の質はかなり向上していて、
いまや世界標準、いや世界標準以上と言えるほどのクオリティ(かなりひいき目入っていますけど?!)。
すっかりボリウッド・ムービーのファンになってしまいました。

インド映画の質もさることながら、映画館の質もかなり向上しました。
以前の旧式映画館はエアコンなし・座席指定なしの薄暗いホールで
婦女子は行きにくい雰囲気だったんですね。
今は日本にあるようなシネマ・コンプレックスの台頭で、
かなり快適に映画が見られるようになりました。

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ショッピング・モールに入っていることが多いシネコン。
完全座席指定で、インターネットや電話で席を予約できますし
かなり便利です。

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チケットブースに並ぶ人々。
人気の映画だとチケットをとるのが大変なことも!
ちなみにインドでは、金曜日が新しい映画の封切り日となっています。

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きれいなホール。ここでスナック類を買うことができます。
インド映画は2時間半から3時間という長い映画が多いので、
途中にインターバルという休憩が入ります。
その間にポップコーンや飲み物を買ったり、お手洗いへ行ったりします。

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町中にも大きなポスターがたくさんはってあります!
製作本数が多いので、毎週1本か2本は新しい映画が封切られる
ボリウッド・ムービー。
実は私、2011年になってから毎週必ず1本は見に行っています…!
そしてどれもこれもハズレがないんです(ひいき目入っているかもしれません!?)。

今週も新しい映画が封切られる金曜日が、楽しみです!

シヴァ神のお祭り【マハー・シヴァ・ラートリ】

11 3月
2011年3月11日

最近お祭りの記事をアップすることが多くなっていますが
今回もお祭りのご紹介です。
1月から3月にかけてインドではヒンドゥー教のお祭りが目白押し。
3月2日はマハー・シヴァ・ラートリというお祭りでした。
ヒンドゥー教の神さまシヴァ神を祭るマハー・シヴァ・ラートリ。
私の住んでいるベナレスはシヴァ信仰の強い聖地なので、
かなり盛大に祝われます。

この日は町中にあるシヴァ・リンガがきれいに飾り立てられます。
シヴァ・リンガとは男根をかたどった石柱の像。
シヴァ神の象徴として崇拝されています。

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こちらがシヴァ・リンガ。
ベナレスにはこのシヴァ・リンガが祀られた大小の祠があちこちにあります。

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清められて、きれいに飾られたシヴァ・リンガ。
ヒンドゥー教の僧が祈りを捧げます。

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見逃してしまいそうな小さな祠もこの通り華やかに飾られました。
夕方以降、人々はこのシヴァ・リンガをお参りしてまわります。

マハー・シヴァ・ラートリの日は、夜中までお参りする人でにぎわっているのですが、
この日のもう一つの見所はインド古典音楽会。
ドゥルガー寺院という有名なお寺がベナレスにあるのですが、
そのお寺の目の前でマハー・シヴァ・ラートリ前日と当日の二日間、
毎年インド古典音楽のコンサートが行われるのです。

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今年も行われたインド古典音楽会。
3・4演目行われ、終わるのは夜中過ぎになるのですが、
会場は熱心な音楽ファンでいっぱいでした。
かなりの大物アーティストが来ることもあるこのコンサート、
マハー・シヴァ・ラートリの日にシヴァ神の聖地であるベナレスで演奏することは
大変名誉なことなのだそうです。

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私が見にいった日のメインは、ガタムという打楽器の演奏。
南インドからとても有名なガタム奏者がやってきました。
ガタムは写真で見てもおわかりのように大きな丸い壺。
これを手でたたいて様々な音を出すのですから驚きです!

うれしいことにベナレスで行われるこういったコンサート、
ほとんどが無料なのです。
気楽にインド古典音楽にふれられるのがうれしいですね。

という感じのマハー・シヴァ・ラートリの夜。
ベナレスは夜中をすぎても町中がにぎわっていました!
今年のマハー・シヴァ・ラートリも、大変な盛り上がり。
陶酔感たっぷりに過ぎて行きました

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