ポントレーモリに息づく伝統

14 7月
2011年7月14日
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本の街として有名なポントレーモリ。
しかしここで培われてきた伝統や歴史は、本だけではありません。

トスカーナの北に位置するポントレーモリですが、この地方をルニジャーナと呼ぶことは、日本人にはあまり知られていません。
ルニジャーナはかつて古い文明があった土地でもあり、ポントレーモリには遺跡から発掘された彫刻などを集めた美術館があります。

 

ルニジャーナの石碑と呼ばれ、この地域のシンボルマークにもなっているのが、この像。
私には、何度見ても宇宙人にしか見えないのですが・・・一体かつてこの土地に、どんな文化が築かれていたんでしょうか。

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ルニジャーナの石碑は、今でも土地のシンボルとして様々な材質で、作り続けられています。
この方は、遠くシチリア島からポントレーモリに移住した彫刻家、ガリアルディ・ジュゼッペ氏。
街の入り口近くに工房とお店を構え、ルニジャーナの石碑や、彼自身の作品、そして故郷シチリアをモチーフにした作品などを作っています。

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「最近のイタリア人はてんでダメだね。アートがわかってないんだ。」と、強烈なシチリア訛りで語るジュゼッペ氏。
「ここに店を構えてもう長いけどね、イタリア人の観光客は店の中に入っても来ないよ。その点、君たち日本人はすごいね。」
どうやら、ジュゼッペ氏は日本びいきのご様子。
なんでも、以前日本のテレビのクルーが街に来た時、通りを歩いていて偶然彼の工房を見つけ、興味を持って撮影していったのだとか。
残念ながら私はその番組を見ていませんが、中には「あぁ、このおじさんテレビで見た!」という方もいるかもしれませんね。

「興味を持って、見て行ってくれるというのはやっぱり嬉しいよ。素通りされるのは寂しいね。」とのこと。
皆さんもポントレーモリを訪れる際は、是非ジュゼッペ氏のお店に立ち寄って声を掛けてくださいね。

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ポントレーモリに来たら欠かせないものが、もう一つあります。
これは街の中央広場に面したお菓子屋兼Bar、「Svizzeri(ズビッツェリ)」。
創業、なんと1842年ということですから・・・軽く150年以上もこの看板を守ってきた、超老舗店です。

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ズビッツェリの名物は、なんといってもこの「amor(アモール)」です。
一番スタンダードなものは、ウエハースのような生地で、独特のコクがある黄色いクリームを挟んだもの。
この辺りでは知らぬ人はいない、有名なお菓子です。

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こちらは、アモールと同じクリームを使ったシュークリーム。
カプチーノを添えて、朝ご飯の代わりにいただきました。

歴史を感じさせてくれる、よく使い込まれた木の椅子やテーブルに座って、ゆっくりと伝統のお菓子をいただく。
ここでしか味わえない、特別贅沢な朝ご飯です。

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