世界一美しい丘上都市オルビエート

27 7月
2011年7月27日
Pocket

トスカーナ州の南隣、美しい山と緑に囲まれたウンブリア州に、「世界一美しい丘上都市」とも評されている街があります。
その名はオルビエート。
切り立った崖の上に立つこの街は、遠くから見ると丘上都市というより「天空都市」とも呼びたくなるような特徴的な形状をしています。
古い城壁で囲まれた旧市街に向かうには、登山電車で急な凝灰岩を登っていかなければなりません。
赤茶けた崖を登って市内に入ると、地上世界から何世紀にも渡って遮断され、築き上げられてきたこの街独自の雰囲気を感じることができます。

IT_0702_0201

オルビエートは人口わずか2万人ほどの小さな街ですが、美しい自然や凝灰岩によって作られた特異な外観、そして荘厳なドゥオモなど見所は多く、世界中からこの土地に魅了された人々がやってきます。
私も初めてのイタリア旅行でこの街を訪れて以来、もう何度通ったかわからないほどです。
手工芸の職人が集まっている街であることも有名で、職人通りには革製品や木工細工など様々な工芸品のお店が軒を連ねます。

IT_0702_0202

街のシンボル、ドゥオモ。
街のサイズからは想像できないほど巨大で、荘厳なたたずまいです。
このドゥオモは1290年、「ボルセーナの奇跡」の聖遺物を奉納するために建築が始められました。
ボルセーナとはオルビエートから10kmほど離れた、湖がある町。
1263年、その町の教会で司祭がミサを行っていたところ、パンから血が流れ出して聖体布を赤く染めたという伝説が「ボルセーナの奇跡」と呼ばれているものです。

IT_0702_0203

完成は1600年。
なんと三世紀以上もかかって、数多の建築家、彫刻家、モザイク職人らの手によって、この美しいドゥオモは作られました。
遠くからでも一際目を引く豪華なファザードは、トスカーナ州シエナという町出身のロレンツォ・マイターニ。
彼はシエナのドゥオモ建築にも携わっていたそうで、確かに言われてみるとシエナのドゥオモとオルビエートのドゥオモはよく似ています。

IT_0702_0204

中に入ると、内部の広さと天井の高さにまず驚きます。
以前は教会への入場は無料でしたが、今回再訪してみたら入り口にて2ユーロの拝観料が必要になっていました。
外観と同じく、白と黒の石を交互に組み合わせたデザイン。
教会内は夏でも空気がひんやりとしていて、観光に疲れた体を癒してくれます。

IT_0702_0205

正面向かって左の礼拝堂には、「ボルセーナの奇跡」で血に染まった聖遺物が収められています。
その反対側にあるもう一つの礼拝堂、サン・ブリーツィオ礼拝堂では、ルカ・シニョレッリの手による有名なフレスコ画を見ることができます。
この礼拝堂内部については、悪魔や地獄の絵が苦手な方はご注意を。
小さな部屋一面に地獄をテーマにした恐ろしい絵が描かれていて、胸が苦しくなるほどです。
面白いのは、ルネサンス期の大作家ダンテの「神曲」をベースにした地獄図が描かれているところ。
壁画の中にダンテ本人を見つけることもできます。

IT_0702_0206

内部をゆっくりと観覧してドゥオモから外に出ると、広場に涼しい山の風が吹き渡っていました。
治安が良いので、夜の町歩きも比較的安心なオルビエート。
オレンジ色の街灯に導かれて、ぷらりぷらりと街歩きを楽しみます。

フィレンツェ発オルビエート観光ツアー
http://coccolo.jimdo.com/other-service/

この記事のコメント

0 replies

Leave a Reply

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 2017 イタリアトレンドナビ All Rights Reserved.