カテゴリー: グルメ

ポントレーモリに息づく伝統

14 7月
2011年7月14日
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本の街として有名なポントレーモリ。
しかしここで培われてきた伝統や歴史は、本だけではありません。 続きを読む →

イスキア島の見所いろいろ

20 5月
2011年5月20日
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南イタリア、ナポリ湾に浮かぶ島イスキア。

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島中で温泉が湧き出るリゾート地として有名なこの島ですが、別名「緑の島」とも言われるこの島の魅力は、海と温泉だけではありません。
今回は温泉以外のイスキアの見所を紹介したいと思います。

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まずは、ナポリから船でイスキアへと向かう途中でもすぐに目にすることができる、このアラゴン城。
島の東側に位置するこの巨大なお城は、一本の橋で本島と繋がっています。
歴史はとても古く、1400年代半ばにナポリの支配者アラゴン家によって建てられたものだとか。
橋の手前は南イタリアらしい素敵なお店が軒を連ねる町になっていますから、気温が涼しくなった夕方に徒歩でゆっくりと、ウインドーショッピングをしながら城まで散歩するというのが、地元の人たちの粋な楽しみ方です。
もちろん、橋を渡って城内を観覧することもできますよ。

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旅の合間に美しい教会を訪れるのはイタリア旅行の醍醐味ですが、このソッコルソ教会はイタリア国内でもかなり有名な物の一つで、是非訪れておきたい教会です。
フォリオという町から徒歩で数分。
海を終点にした道の果てに、凛と立つ教会の姿を見つけることができます。
残念ながら私が行った時には天気が悪かったのですが、もし晴天ならば青い空にこの白いファザードが栄えることでしょう。
数々の画家がこの教会をモデルに絵を描き、多くの有名人たちがここで結婚式を挙げるというソッコルソ教会。
フォリオの住民だけでなく、イスキア島民みんなの誇りとも言える象徴的な教会です。

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有名な観光地に埋もれながらも、ひっそりと地元の人々に愛されている隠れた名所も沢山あります。
この泉もまた、そんな小さな名所の一つ。
森の中の小さな小道を海に向かってどんどん下っていくと、突然幾つかのお店と人々の集まりが。
ここは地元では有名な泉で、数々の体の不調、特に肌の病気やトラブルに効くと言われる特別な水が湧き出しています。
私が訪れた時にはニキビが沢山できてしまった若い島の女の子たちが、何度も何度も交代で、この泉の水で顔を洗っていました。

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イスキアは島ですから、海の幸が美味しいことは言うまでもありません。
でも魚の他に、もう一つ意外な名物料理があります。
それは、ウサギ。
島の中央に大きな山を持つイスキア島では、実は山の幸や料理にも恵まれています。
この写真は、山の麓の家族経営レストランで食べた、美味しいウサギの煮込み。
じっくりと煮込んだウサギには臭みがなく、肉も柔らかくてジューシーです。
イスキアを訪れた時には是非、魚だけでなく地元のウサギ料理にもチャレンジしてみてくださいね。

ジェラート作りを見学してきました

26 4月
2011年4月26日
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前にも一度紹介したことがある、フィレンツェのジェラテリア「サンタクローチェ」で、ジェラートを作る所を見せてくれることになりました。
イタリアに住んでいても、ジェラテリアの作業を見せてもらえるなんて、滅多にないチャンス!!
早速カメラを抱えて、興味津々で出かけてきました。

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こちらが店のオーナーの、ヴィエリ氏です。
今日はヴィエリ氏直々に、レモンジェラートの仕込みを見せてくれるそう。
「これがうちの秘密のレシピなんだ」と言いながら大きなバインダーを持ってきたヴィエリ氏。
残念ながら、店のすべてのジェラートについて細かく書かれたこのバインダーは門外不出で、中を見せるわけにはいかないとのこと。
お店で手作りしているジェラテリアでは、きっとそれぞれのお店にこういう秘密のレシピ集があるんでしょうね。

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まずはレモンを搾ります。
作る直前に自分の手で絞った果汁を使うというのも、大切なポイント。
最近のジェラテリアではたとえ店で製品を作っていても、果汁の代わりにもっと手軽な粉末を使うことが多いんだとか。
「粉末なんか使ったら、せっかくのジェラートが台無しだよ!やっぱり手で絞った新鮮な果汁に敵うものなんかないのさ!」と語りながら、慣れた手つきでどんどんレモンを搾っていきます。
砂糖の代わりに化学甘味料を使うお店も増えているんだそう。
「化学甘味料は、ベタベタに甘くなるからダメ。自然な砂糖が一番!」とのこと。
ジェラート作りも奥が深いんですね。

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すべての材料を計りながらカップに入れたら、一気に冷やしてジェラートを作る機械に入れます。
業務用のジェラート機なんて初めて見ました。
ゴオンゴオンと轟音を立てながら中の材料がかき混ぜられていく様子は、ちょっぴりドラム式の洗濯機にも似ています。
最初のうちはみぞれのようにシャリシャリしていたものが、時間が経つにつれて舌触りなめらかなクリーム状になっていきます。
一度機械に入れてしまったら、後はほんの数分で出来上がりです。

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おぉー!出てきました!出来たてフレッシュなジェラートです。
これを容器に入れて、すぐにお店に並べます。
「サンタクローチェ」の作業場は店舗からガラス一枚で仕切ったキッチンスペースですから、作りたてのジェラートはほんの3秒ほどですぐにショーケースに並びます。

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それではお待ちかね、試食タイム。
出来上がりはとってもなめらかで、見た目はまるで生クリームのようです。
お味は・・・レモンの風味がさっぱりしていて、これからの季節にぴったり。
このお店のレモンジェラートのこだわりは、氷の粒がきめ細かく、ふわふわしていることなんだそう。

化学調味料に頼る時代の波に流されない、素材にこだわったジェラート作り。
ヴィエリ氏はまだ若いオーナーで、「サンタクローチェ」は店の歴史も浅いですが、こうやって情熱を持ったジェラテリアが新しく生まれてきてくれるのは嬉しいことです。

Gelateria Santa Croce(ジェラテリア サンタクローチェ)
Via Magliabechi,17/R
Tel: +39 055 244302
アクセス:サンタクローチェ広場から徒歩2分。教会正面を向いて右側にある道をまっすぐ。

フィレンツェで老舗店のパニーニを味わう

25 4月
2011年4月25日
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食の国、イタリア。
美味しい物は山のようにありますが、レストランだけじゃなく地元民が普段食べているような安くて気軽な物だって、食べてみたい!という日本人旅行者の方は多いはず。
今回は気軽さをテーマに、地元イタリア人も通っているオススメのお店を紹介します。

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パニーニと言えば地元の人なら誰でも知っている老舗店、「フラテッリーニ」です。
「イタリアで本場のパニーニを食べたけど、高いばかりでまずかった」という声をよく聞くんですが、その多くは駅構内のチェーン店や、観光客用の店などで食べたことが原因なんじゃないかなと思います。
確かに、本当に美味しいパニーニに出会うのは、観光客には少しハードルが高いのも事実です。

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この写真はフィレンツェ駅構内のBarの、パニーニ売り場です。
値段も高めだし、メニューは全国一緒だし、お手軽ではあるけれどこれでは「本場のパニーニを食べた!」とは言えません。
観光客がよく訪れる場所の物は美味しくない。
でも、地元の人が通う屋台では自分の欲しい物をハッキリと、イタリア語で話さないといけません。
うーん、ハードル高い!!

その点、フラテッリーニは大人気店なので観光客にも慣れていますが、地元フィレンツェ人たちも愛用するパニーニとワインの専門店。
パニーニって不味い!と思い込む前に、是非試してもらいたいお店です。

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フラテッリーニに席はありません。
みんな、立ったまま食べるのがお約束。
これぞ、究極のファーストフード!安く、早く、美味いの三拍子ちゃんと揃ってます。

パンの中に挟める物は店の横に書いてあるので、好きな物を選びます。
日本語表記もあるので、選ぶのは簡単ですよ。
値段は、トリュフを使った物以外は一律で、2.5ユーロ。
ワインもグラスで1ユーロ程度からありますから、合計しても4ユーロに満たない手軽さです。

私のイチオシは、アンチョビとバター。
夏の暑い日など、これにキリっと冷えた白ワインを合わせると、相性抜群です。
固めの丸パンをほどよく温めて出してくれるので、バターが溶け出してアンチョビに絡み、絶品!
赤ワインに合わせるなら、トリュフ入りの羊のチーズにルッコラを合わせたパニーニ(これは3ユーロ)もオススメです。

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フラテッリーニの面白い所は、このワイングラス置きです。
立ち飲み&立ち食いですから、グラスを一時どこかに置きたい時や、飲み終わって空になったグラスなどは、この木の棚に置きます。

フラテッリーニ(兄弟)という店名の通り、代々兄弟でこの店を守ってきた陽気なスタッフたちの冗談に耳を傾けながら、美味しいパニーノとワインを堪能できる。
そんなイタリアの下町を感じる、「本物」ファーストフードです。

本場イタリアン・ジェラートの楽しみ

22 3月
2011年3月22日
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日本はもうすぐ桜が咲き始める頃でしょうか。
イタリアもゆっくりと春の気配を感じるようになり、陽も少しずつ長くなってきました。
暖かくなってくると恋しくなるのは・・・そう、ジェラート。
イタリア人は真冬でも平気で食べていますが、寒がりの私にとってはこれからがジェラートの季節の始まりです。

今日はフィレンツェで最近見つけた美味しいジェラテリア(ジェラート屋)と、美味しいお店の見分け方を紹介しましょう。

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場所はサンタ・クローチェ広場のすぐ近く。
教会を正面に見ながらすぐ前の道を右へ。
サンタ・クローチェはツアーで訪れる人も多い有名な教会ですが、広場からたった一本横道に入っただけで観光客の姿がめっきり少なくなります。

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ここがそのお店の入り口、その名もズバリ「Gelateria Santa Croce(ジェラテリア・サンタ・クローチェ)」です。
ふんだんに鏡が使われた可愛い内装が目印。なんと天井も全面鏡張りなんですよ。

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イタリアを旅したらジェラートを食べ歩きしたい!という人も多いと思います。
でも実は、地元の客も通う美味しいジェラートに出会うのは結構難しかったりします。
さすが本場イタリア、ジェラテリアの数は数限りなくあれど、ちゃんとお店で手作りしている場所を探すのは意外と難しいのが現実。
ましてやフィレンツェほどの観光都市ともなれば、工場から買った製品しか扱っていないというお店も多いんです。

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手作りしているお店を見つけるコツは、「ARTIGIANALE」もしくは「PRODUZIONE PROPRIA」と店頭に書かれていること。
どちらも「手作り」という意味ですが、これが書かれていないお店は自分たちで製品を作っていないということ。
当然フレッシュでもないし、季節感やオリジナリティもなく、スーパーで買うのと変わりありません。

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もう一つ、これは看板から見分けるのは難しいですが、素材にこだわっているというのも大切なポイント。
実は最近のジェラテリアは生のフルーツを使わず、フルーツ味の粉末を使っている所も多く、これを使うとベトベト甘くなって台無し。
私はピスタチオ味のジェラートがお気に入りなので、「サンタ・クローチェ」のジェラートは100%シチリア産と聞いたのも高得点でした。
ピスタチオは国内でもシチリアが本場!

他にも、このお店オリジナルの「Miele e Noci(蜂蜜とクルミ)」や、「Ricotta e Fig(リコッタチーズとイチジク)」なんていうのもオススメです。
私はもともとチョコレートなどの甘みの強い味よりも素朴な物が好みなので、土地の素材をシンプルに活かしたこの二種類にハマリました。
どちらも他のお店ではなかなか味わえないので、ここに来たら是非試してもらいたい味です。

教会広場でゆっくり食べるジェラート、というのもイタリア観光の醍醐味の一つ。
これからの季節、街歩きがますます楽しくなりそうです。

隠れた名物料理、パニガッチ

19 2月
2011年2月19日
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イタリア料理の面白いところは、地方によってまったく異なる郷土料理があり、現在でも地域によってまるで違う食文化を守り続けていることです。
「ミラノ風カツレツ」や「ヴェネツィアのイカスミリゾット」などのように、他国から観光客がやってきたことで全国的に有名になった郷土料理もありますが、基本的に家庭で食べられている物は地方によって大きく異なります。
そのため、イタリア人同士でも「え、そんな料理聞いたことない!」「俺の出身地ではそんな食べ方はしなかった!」なんて驚きがしょっちゅうあるんです。

そんな地方色豊かな郷土料理の中でも、これを知っている人はかなり珍しいと言える料理、「パニガッチ」専門のレストランに行ってきました。

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こちらがレストランの外観です。
山の頂上付近に立つ一軒家のような建物で、目の前には絶景パノラマがあります。
レストランの人に口止めされてしまったので、残念ながら店名は秘密。
地元の人には有名なお店ですが、くねくねと山道をひたすら登り続けないと辿り着けないという、かなり不便な場所にあります。

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これが、パニガッチ(単数形の時はパニガッチョと言いますが、通常は複数形で使われます)。
フィレンツェからおよそ110km北上した、マッサ・カッラーラ県にあるポデンツァーナという地域の郷土料理です。

この15cmほどの薄いパンのような物に、地元のサラミやチーズをたっぷりと挟んで食べる素朴な料理。
あっという間に全部食べられてしまったので写真では一枚しか写っていませんが、「パニガッチ4人前!」というように注文すると、カゴいっぱいに焼きたてのパニガッチが積まれてやってきます。
食べ終わるとまた追加がどんどんやってくるところは、まるで日本のわんこそばのよう。

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挟む物も多種多様で、クリームチーズが好きな人もいれば、ゴルゴンゾーラが良いという人もいるし、プロシュット(生ハム)や様々な種類のサラミ、更にはチョコレートを挟んでデザートにすることもあって、テーブルの上には所狭しと具が並びます。
せっかくだから大人数でワイワイと騒ぎながら食べたい、そんなところは手巻き寿司にも似ているかもしれませんね。
ただ挟むだけじゃなく、茹でてから食べるという方法もあって、私はこちらの方が好み。
茹でる場合はジェノバペーストをたっぷりとかけるか、シンプルにパルメジャーノチーズとオリーブオイルを振りかて食べるのお決まりです。

パニガッチの他にも野菜や煮込み料理などが次々とやってきて、ワインも頼んだ上で一人15ユーロ程度と格安値段だったので、お店の人が「これ以上お客さんが増えても困る!」と言うのも納得できます。

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ではパニガッチはどうやって作っているのか、台所にお邪魔してみましょう。
まずは、大きな暖炉で丸いテッラコッタのお皿を焼きます。
暖炉の中には次々と素焼きのお皿が投げ込まれていきます。

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熱々にお皿が熱せられたら暖炉から取り出し、小麦粉を水で練った素朴な生地を流し込みます。
生地を入れたら別のお皿を載せ、また生地を入れ、お皿、生地・・・の繰り返し。
暖炉で暖められたお皿で上からも下からも一気に加熱された生地は、先ほどの写真のような丸くうすべったいパンのようになるのです。

古くは農民たちが家の暖炉で作っていた食べ物で、今でもこの地域の人たちは家にパニガッチ用のテッラコッタのお皿を持っていることが多いようです。
家庭で、地域のお祭りで、そしてレストランで、何百年も受け継がれてきた伝統の味。
これからも大切にしていきたい、イタリアの無名の宝物です。

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