カテゴリー: 文化

イタリアでコスプレ!?

04 12月
2010年12月4日
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11月13日、聖ザノビの奇跡を記念したイベントの一環として、ドゥオモの前が大変身しました。
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あんまり違和感がないので、見落としてしまいそうですが・・・いつもと何が違うかわかるでしょうか?
そう、ドゥオモの前にミケランジェロ作ダヴィデ像のレプリカが設置されたんです。
教会前の広場には芝生も敷かれて、沢山の人々が珍しそうに眺めていました。

フィレンツェには本家本物のアカデミア美術館所蔵のダヴィデ像の他に、レプリカが二つあります。
一つはヴェッキォ宮殿前、そしてもう一つはミケランジェロ広場です。

そして今回、四番目のダヴィデ像となったわけですが、こちらは残念ながら期間限定で、イベント終了後には取り外されてしまいました。

さて、そんなドゥオモ大変身の日、フィレンツェに日本好きのイタリア人たちが大集合するイベントも行われていました。

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11月10日から14日に開催された日本映画祭の企画の一つとして、コスプレ行列が開催されたのです。

こちらが、映画祭のパンフレット。
去年始まったばかりのイベントだと聞いていたんですが、すでに沢山の大企業がスポンサーになっているところを見ると、かなり盛況な模様です。

「土曜日に観に行こうよ!面白い物があるよ。」と友人に誘われて出かけてみると・・・。

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びっくり!フィレンツェの象徴、ヴェッキォ宮殿前に、日本アニメや有名映画のコスプレをした人たちが集結していました。
世界遺産の街を背景に、セーラームーンやナルトたちが行進していきます。

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中でも一番注目を集めていたのは、アニメ「ワンピース」のキャラクターに扮したこのグループ。
なんと彼らはイタリアで一番大きなコスプレイベントで、2010年の優勝者に輝いたチャンピオンなのです。

よく見ると服だけでなく小物までよくできていて、アニメに詳しくない私でも感心してしまいます。

背後にいる骸骨マスクにシルクハット姿のキャラクターは、背の高さを表現するためにズボンの中に竹馬を履いていました。
しかもそのままの格好で文句も言わず、三時間ほど市内を歩き回ったんですから驚きです。
コスプレって体力勝負なんですね。

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こちらはこの日のために遠方から駆けつけた、私のお友達二人組です。
コスプレ行進の行く先々にカメラ小僧がついて回り、ヴェッキォ宮殿やドゥオモ、リプブリカ広場の回転木馬など、名所に着くたびに盛大な写真撮影会が開かれます。

この二人の衣装はアニメではなく、宝塚の演目「エリザベート」のコスプレなんだとか。
日本人なのに何一つ知らない私に、「私たちは恋人同士で、これは96年のエリザベートの衣装なのよ!宝塚では二年ごとに衣装が替わるの」なんて元気に説明してくれました。

何も知らず街を歩いていたフィレンツェの住民たちは、このコスプレ集団を見てびっくり。
訳も分からないままシャッターを押す観光客も沢山いました。

コスプレを楽しむイタリア人も、日本映画を目当てにやってきた人も、共通することは「日本が大好き」ということ。
日本人として、ちょっと誇らしい気持ちになれた一日でした。

楽しい秋のイベント、ヨーロッパ市場

11 11月
2010年11月11日
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フィレンツェで暮らしていると毎日のように何かしらのイベントがあって、飽きるということがありません。
面白そうな物だけ選んでいてもすぐ多忙になってしまうので、体が二つ欲しい!と思うくらいです。

年に一度、この時期にヨーロッパ各国からの屋台が集合するヨーロッパ市場も、絶対欠かすことのできない大好きなイベントの一つ。

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昼間も多くの人で賑わいますが、夜の市場はまたひと味違って幻想的。

街の中心にあるサンタクローチェ教会広場では毎年この市場が開かれていますが、今年は例年に比べて少し規模が大きくなったようです。
教会へと続く道沿いにも、幾つかの屋台が並んでいました。

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この市場では、ヨーロッパ各国の名産品や特産品、食べ物などがずらっと一堂に会します。
お店を見てみると、フランス、ドイツ、オーストリア、スイス、オランダ、スペインなどなど、バリエーションが豊富です。

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中には、こんな風に大量のニンニクと唐辛子を並べているお店も。
ニンニクの苦手な人が見たらぎょっとしてしまいそうですね。

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こちらはオランダからやって来たという花屋さん。
植木や球根を売っています。

ゆっくりと見て回りたいのは山々なんだけれど・・・まずは腹ごしらえをしないと、あちらこちらから漂ってくる美味しい匂いに負けてしまいそう!

何を食べようかな。炭焼きの肉?それともパエリア?煮込み料理?
各国の美味しい物が集まっているんですから、決めるのもなかなか大変です。

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でも結局、去年までと同じ物をチョイスしてしまいました。
ドイツの巨大炭焼きソーセージを、豪快にパンに挟んだホットドックです。
もちろん、本場ドイツのビールも欠かせません。
来年こそは何か違う物も食べてみようと思うのですが、ソーセージとビールの組み合わせが大好きな私は、いつもドイツ屋台の誘惑に負けてしまいます。

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小さな男の子が一人、ぐるぐる回る鳥の丸焼きの前でうっとりしていました。
炎が豪快に燃え上がる様子は、確かに魅力的!

私はこの日、フランスのアクセサリーとチーズ、スパイスを少々と、オーストリアのストゥルーデル(アップルパイのようなケーキ)を購入。
途中ココナッツの焼き菓子を買って口にほおばりながら、買い物を楽しみました。

大乱闘のフィレンツェ、古式サッカー

02 7月
2010年7月2日
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サン・ジョバンニの祝日のメインイベントは、サンタクローチェ広場で行われるカルチョ・ストーリコ(古式サッカー)でしょう。
行列に参加していた友人が観覧チケットをプレゼントしてくれたので、運良く日陰の特等席で観ることができました。

この日のために広場には砂が運び込まれ、巨大な特設会場が設置されます。

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教会前の客席は、ご覧の通りの満席。
まずは古式サッカーの前に、先ほど街を歩き回っていた中世の衣装を着た人々が集まり、パフォーマンスを行います。

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パフォーマー、全員集合!
こうやって全員が一カ所に集まると、なかなか見応えがあります。
新しい集団が入場するたびにアナウンスで説明が流れ、大歓声があがります。

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旗手たちによる、旗投げのパフォーマンス。
布の部分をキュキュっと手で絞りあげ、器用に上に放り投げてキャッチ!
成功するとまたもや大歓声です。

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ついに、古式サッカーの試合が始まりました。

古式サッカーとは、ローマ時代の軍人のスポーツ。
それぞれに色分けされたフィレンツェの四つの地区、サントスピリト=白、サンタクローチェ=青、サンタマリア・ノヴェッラ=赤、サンジョバンニ=緑、がトーナメント形式で戦います。
通常なら事前に予選が行われ、サンジョバンニの祝日に決勝戦となるはずなんですが、二年前にアクシデントが起きてけが人が出たせいで、今年はサントスピリト地区とサンタクローチェ地区のみの闘いとなりました。

選手たちも、もちろん中世の衣装を着ています。
でもこの古式サッカー、サッカーという言葉から連想されるスポーツとはだいぶ中身が違うんです・・・。

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見てください、この大乱闘っぷり。
古式サッカーは、妨害や乱闘など何でもアリの、サッカーというよりラグビーに近いスポーツ。
古代ローマの軍人たちが戦っていたというのもこれで頷けます。。。

とにかく、喧嘩をふっかけて相手を組み伏せた者の勝ち!?
ボールとはまったく関係がないところでも、いたる所で取っ組み合いをしています。

せっかくの中世の衣装も、砂と汗と血(?)で、グチャグチャのズタボロです。
観客も乱闘を楽しみにしているので、「よし、やっつけろ!」「引き倒せ!」と大興奮!!
私もすっかり楽しくなって、大声で声援を送りました。

今年は、サントスピリトチームの勝利で幕を閉じました。
最後にもう一度、全員が揃ってのパフォーマンスがあって、興奮状態のまま古式サッカーは終了しました。

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6月24日と言えば、日本の皆さんもワールドカップの日本対デンマーク戦で盛り上がったんではないでしょうか?
私も古式サッカーを観戦した後大急ぎで日本の友人たちと合流し、アイリッシュパブで試合を観戦しました。

いやぁ、今思いだしても素晴らしい試合でしたね!
勝利の喜びに浸りながらパブを出ると、サンジョバンニのお祭りのフィナーレを飾る、花火が夜空を彩っていました。

フィレンツェの人々にとって、毎年22時頃から始まるこの花火は、お祭りを締めくくる大事なもの。
私にとっては、日本の勝利を一緒に祝ってもらっているような気がして、更に嬉しい気持ちになれる花火でした。

サンジョバンニの花火を見たら、長く暑いイタリアの夏の始まりです。

一年に一度の大イベント、守護聖人の祭り

01 7月
2010年7月1日
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6月24日、毎年この日はフィレンツェで守護聖人のお祭りが開催されます。

イタリアの各都市には、それぞれ守護聖人と言われる聖人がいます。
フィレンツェは、サン・ジョバンニ・バッティスタ。
暦の上でサン・ジョバンニの日とされている6月24日はフィレンツェでは祝日になっていて、盛大なお祭りが開かれるのです。
(イタリアの祝日には、国全体の祝日と、各都市によって日付けの異なる祝日の二種類があるんですよ。)

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この日は、中世の衣装を着た人々による大規模なパレードが街中を練り歩きます。
友人が兵士の一人として参加するというので、様子を見に行ってきました。

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午後16時すぎ。
上の写真の大きな扉の中が、パレードをする人たちの事務所です。
特別に中を見せてもらうと、そこはフィレンツェの歴史の宝庫!!
過去にパレードの運営をしていた人たちの記録や、旗、写真などが壁一面に張られていました。

この日はワールドカップのイタリア戦も行われていたので、バーのテレビ画面を観に集まった人も一緒になって、大混雑!!

パレードはこの事務所がある、Palazzo di parte guelfa(グエルファの建物)前から出発して、街中を練り歩きます。

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リプブリカ広場に行列がやってきました。
こちらは中世の楽隊かな?
勢いよく音楽を奏でながら行進してきます。

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こちらは、「マドンナ」たち。
この行列の中で唯一の女性集団です。
「いいなぁ、私もこんな衣装着てみたい。」と漏らしたところ、「この役はフィレンツェ中の女性がやりたがるから、採用されるのは難関なんだよ。それに滅多に新しい募集が出ないんだ。」とのこと。
一度この役に抜擢されると、みんな止めたくないので、ずっと同じメンバーのまま何年も続いていくんだそう。
いつの日か次の募集が出た時には、応募してみようかな?

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こちらは、この後行われる古式サッカーの選手団です。
彼らには群衆の中から「頑張れよ!」と力強い応援の声がかかります。

行列はフィレンツェ旧市街をゆっくりと歩いた後、サンタ・クローチェ教会前の古式サッカーの会場で終点になります。
大興奮の古式サッカーの模様は、次のレポートで!

フィレンツェの眠らない夜

01 5月
2010年5月1日
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4月30日、フィレンツェでは街全体を使った大きなイベント「Notte Bianca(ノッテ・ビアンカ)」が開催されました。
ノッテ・ビアンカとは直訳すると白夜ですが、北欧などに見られるあの自然現象のことではありません。
まるで太陽が沈んでいないかのように、朝まで続くお祭りのことを指して白夜と言い、春から夏にかけてイタリア各地で様々な白夜祭りが企画されます。

「最近のフィレンツェは、元気がなくなっているんじゃないか?」
そんな声が囁かれるようになり、じゃあ元気にしようじゃないかと現在様々な計画が進行中です。
ノッテ・ビアンカもそんな中で生まれたフィレンツェ再生計画の一つ。

まずは昨年六月に街の一部分を使って試験的に開催され、今年ついに、フィレンツェ全体(一部郊外も含む)を使った大規模なお祭り騒ぎとなったのです。

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こちらが公式パンフレット。

オレンジ色のドゥオモの上に、INSONNIA CREATIVA(芸術的不眠)と書いてあります。
そう、フィレンツェのノッテ・ビアンカは、音楽や映画、美術などのアートをメインにしたクリエイティブなお祭りなのです。

街の広場や映画館など至る所に特設イベント会場が作られ、美術館のほとんどは深夜遅くまで無料で開放されました。

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こちらの広場では、建物に銀幕を張ってフランス映画の上映をしています。
私が訪れた時は、諏訪敦彦監督も参加したオムニバス映画、「パリ・ジュテーム」の上映中でした。

さて、次に向かったのはヴェッキオ宮殿。
何とヴェッキオ宮殿は朝6時まで、無料で開館していたんです。
普段は昼間しか入ることのできない美術館に、深夜12時を越えてから入るなんて、なかなかできない体験です。

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宮殿内にはこんな特設ライブ会場も作られ、ギタリストが物静かにバッハのメロディを奏でていました。

今私が立っているこの場所を、かつてはあのメディチ家の人々が歩いていたのか。
彼らもこんな風に、音楽に耳を傾けたりしたんだろうなぁ・・・。
夜の雰囲気も手伝って、この場所で暮らしていた歴史的人物たちの息吹を間近に感じます。

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街は夜の散歩を楽しむ人々でいっぱい!

観光客が多く見られたパスクワに比べ、ノッテ・ビアンカは地元フィレンツェの人々で賑わっている様子です。
みんないつもより陽気になって、中には酔っぱらって大声で歌い出す人も。

通りのあちこちでライブが行われているので、少し歩くだけですぐに様々なジャンルの音楽に出会うことができます。

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歩き回って疲れた後は、夜食で元気を回復です。
私が注文したのは、ソーセージとチーズをのせたトースト。それに、赤ワインを少し。
夜食にしてはボリュームがありますが、今夜は気にせずモリモリ食べます!
お店は満員御礼の大繁盛で、陽気な店員さんが次々と美味しそうな料理を運んでいきました。

フィレンツェ中がアートに染まり、多くの市民が寝不足になった夜。
この素敵なイベントが来年も無事に継続され、さらに発展していくことを祈っています。
がんばれ、フィレンツェ市!

公式ウェブサイト
www.insonniacreativa.it

パスクワとパスクエッタ

25 4月
2010年4月25日
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お祭りと食とは決して切り離すことのできないイタリア。
パスクワにも、この時だけに食べる特別なお菓子があります。

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中でも有名なのはこの卵形のチョコレート。
この時期のお菓子屋さんの店先には、様々なデザインの卵チョコが並びます。

中は空洞になっていて、小さなおもちゃやプレゼントが隠れています。
チョコレートにかじりついて中身を取り出すのが、パスクワの朝の子供たちのお楽しみなのです。

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こちらは我が家の卵チョコ。
なんと中にセンサーが入っていて、振るとひよこの鳴き声がします。
スプマンテ(発砲ワイン)の右隣に見えているのは、コロンバというお菓子。
鳩の形をした甘いパンのようなお菓子で、上に砂糖とアーモンドが散らしてあります。

今年もらった卵チョコの中には、こんな可愛いウサギのトランプが入っていました。

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残念ながら私はまだお目に掛かったことはないのですが、中に高級時計や指輪などが入っているリッチな「大人向けチョコ」もあるんだとか。
主に異性への特別な贈り物として、使われるんだそうです。
プロポーズとかでしょうか?

さて、美味しいお菓子も食べたし、楽しいパスクワもこれで終わり・・・なんて思ってはいけません。
パスクワの翌日はパスクエッタと呼ばれる祭日で、多くの人はピクニックや友人たちとの食事を楽しむ日なのです。

ワインで有名なグレーベ・イン・キャンティという街で、毎年恒例のパスクエッタ市場があるというので出かけてきました。

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この日はあいにくの雨模様。
それでも人出は多く、広場は骨董品を売る露天で埋め尽くされています。

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置物やランプ、アクセサリー、家具など、あらゆる骨董品が揃っています。

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もちろん、地元の美味しいワインやチーズを堪能できるお店もありました。

グレーベ・イン・キャンティに行くには、フィレンツェから出ているSITA社の長距離バスを使うのが便利です。
駅前のバスターミナルから乗車し、南へ一時間ほど行ったところにあります。

周囲にはオリーブやブドウの畑が広がるのどかな土地で、ヨーロッパからの観光客にも人気のスポットです。

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