月別アーカイブ: 4月, 2010

パスクワとパスクエッタ

25 4月
2010年4月25日
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お祭りと食とは決して切り離すことのできないイタリア。
パスクワにも、この時だけに食べる特別なお菓子があります。

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中でも有名なのはこの卵形のチョコレート。
この時期のお菓子屋さんの店先には、様々なデザインの卵チョコが並びます。

中は空洞になっていて、小さなおもちゃやプレゼントが隠れています。
チョコレートにかじりついて中身を取り出すのが、パスクワの朝の子供たちのお楽しみなのです。

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こちらは我が家の卵チョコ。
なんと中にセンサーが入っていて、振るとひよこの鳴き声がします。
スプマンテ(発砲ワイン)の右隣に見えているのは、コロンバというお菓子。
鳩の形をした甘いパンのようなお菓子で、上に砂糖とアーモンドが散らしてあります。

今年もらった卵チョコの中には、こんな可愛いウサギのトランプが入っていました。

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残念ながら私はまだお目に掛かったことはないのですが、中に高級時計や指輪などが入っているリッチな「大人向けチョコ」もあるんだとか。
主に異性への特別な贈り物として、使われるんだそうです。
プロポーズとかでしょうか?

さて、美味しいお菓子も食べたし、楽しいパスクワもこれで終わり・・・なんて思ってはいけません。
パスクワの翌日はパスクエッタと呼ばれる祭日で、多くの人はピクニックや友人たちとの食事を楽しむ日なのです。

ワインで有名なグレーベ・イン・キャンティという街で、毎年恒例のパスクエッタ市場があるというので出かけてきました。

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この日はあいにくの雨模様。
それでも人出は多く、広場は骨董品を売る露天で埋め尽くされています。

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置物やランプ、アクセサリー、家具など、あらゆる骨董品が揃っています。

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もちろん、地元の美味しいワインやチーズを堪能できるお店もありました。

グレーベ・イン・キャンティに行くには、フィレンツェから出ているSITA社の長距離バスを使うのが便利です。
駅前のバスターミナルから乗車し、南へ一時間ほど行ったところにあります。

周囲にはオリーブやブドウの畑が広がるのどかな土地で、ヨーロッパからの観光客にも人気のスポットです。

大爆発の復活祭

15 4月
2010年4月15日
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4月4日、イタリアはパスクワ(復活祭、イースター)で盛り上がっていました。

ここフィレンツェでパスクワと言えば、ドゥオモ前で行われる「スコッピオ・デル・カッロ」というイベントと、その後のパレードが有名です。

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見てください、この人混み!!
ニュース番組の報道によると、いい場所で観覧しようと思ったら、朝7時から行列しなくてはいけなかったんだとか。

フィレンツェの住民だけでなく、イタリアやヨーロッパ全土から、かなりの数の観光客がこの日を目指してフィレンツェへとやってきました。

街は活気づき、買い物や観光にもいつもより時間がかかるので、この時期にフィレンツェを訪れる場合は少し注意が必要です。
ホテルの予約なども早めにしておくことをおすすめします。

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午前11時、煙が上がり始めました!
スコッピオ・デル・カッロ(直訳すると山車の爆発)の始まりです。

ドゥオモからワイヤーを伝って、火のついた鳩が山車へと飛んでいきます。
これが雨などに邪魔されることなく山車に辿り着き、無事に爆竹に着火して煙が上がれば、その年の農業は豊作に恵まれると言い伝えられているそうです。

バンバンバン!と大迫力で爆竹が炸裂。辺りから歓声が上がります。
どうやら今年は豊作のようです。

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爆竹の爆発の後、この山車は花で飾られた雄牛たちによって街の中を引っ張られていきます。

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こちらが、山車を牽くキアニーナ牛です。
で、でかいっ。ものすごく巨大で迫力のある牛さんです。

通りすがりのおじさんの説明によると、今年の雄牛たちはトスカーナ南部のアレッツォという街からやってきたんだとか。
きっとこの役を任されるということは、牛を育てている農家の人たちにとっても大変な名誉なんでしょうね。

パレードの後ろについて、人混みも徐々に移動していきます。

地元の人たちはこれから家に帰って、マンマの作る美味しいパスクワ料理をお腹いっぱい食べるという大仕事が待っています。
イタリアでは、宗教的な儀式のある日の昼食を、家族揃って食べる習慣があるんです。

レストラン派の家族や、観光客たちのために、街のレストランではどこもパスクワ限定コースを用意しています。

カルネヴァーレ(謝肉祭)、パスクワ(復活祭)、クリスマスなど、何かにつけてはご馳走を食べているイタリア人。
ひょっとしたらお祭りの期間中一番よく耳にするフレーズは、「明日からダイエット・・・」という誓いの言葉かもしれません(笑)

市場に集う人々

07 4月
2010年4月7日
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いつも人で賑わうカッシーネの青空市場。
長い長いお店の連なりの中で、より駅に近いところに位置しているのが、食品関係の露天です。

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新鮮な野菜や色とりどりのオリーブ、チーズやサラミの量り売りなど、どれもスーパーで買うよりも上質なものばかり。
オリーブは頼めば試食させてもらえるので、自分で気に入った物を好きな量だけ買うことができます。

生鮮食料品は、大型スーパーで売られている物に比べると少し割高です。
でも、一度市場で買い物してしまうと、スーパーの商品だけでは物足りなく感じてしまうんですよね。
種類は豊富だけど、どの野菜もまるで死んでいるように見えるし、店員さんもぶっきらぼうで、一言も会話をしないまま済んでしまうスーパー。
安くて便利ではあるけれど、たまには太陽の匂いがする旬の野菜を食べたい!
そのためには、市場で新鮮な物を手に入れるのが一番なのです。

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それに、八百屋さんも毎週通っているとすっかり顔馴染みになり、「これも持って行きなよ!」とハーブや果物をおまけしてくれたり、オススメの調理法を教えてくれたり。

そう、イタリアの人々が市場をこよなく愛するのは、こうした店と客との掛け合いがあるからでもあるのです。
誰から買うんでも同じ、じゃない。
売り手と買い手がお互いを名前で呼び合って、「じゃあ来週また会いに来るよ」と別れる。
人間味のある買い物スタイルとでも言うのか、買っただけで気持ちが温かくなるようなやり取りが、ここにはあります。

私にも、少しずつだけど顔馴染みのお店が増えてきました。

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その中の一つがこの、アルフレードおじいちゃんの蜂蜜屋。
蜂蜜ももちろん美味しいんですが、何と言っても素晴らしいのは蜂蜜を使った美容クリームなんです。
イタリアに来るまでありとあらゆる肌トラブルに悩んでいた私ですが、ここのクリームを使うようになってからは、ほとんど悩み知らず。
洗顔後はこれを塗るだけなので、化粧水やら乳液やらと幾つもつける手間もなくなりました。
アルフレードは、強いトスカーナ訛りの話し好きなおじいちゃん。
時にはお客さんと話し込んでしまって、商売を忘れてしまうことも(笑)

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こちらは、パニーノを売っているサルヴォ一家の屋台です。
南イタリア、カラブリア州から引っ越して来た家族で、南の人らしい人情味溢れる接客をしてくれます。
田舎に住む彼らはなんとオリーブオイルも家族で作っていて、毎年新オリーブができる時期になると「今年はどのくらいいる?」と、格安で譲ってくれるようになりました。
絞りたてのオリーブオイルは深い緑色をしていて風味が強く、軽くトーストしたパンに振りかけて食べると絶品!

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息子のジジ君が持っているのは、フィレンツェ名物のランプレドットです。
牛の臓物をじっくり煮込んだランプレドット、日本で言うところのモツ煮でしょうか。
これを挟んだパニーノはフィレンツェっ子のランチの定番です。とっても柔らかくて美味しいんですよ。

サルヴォ一家から買ったパニーノを頬張りながら、歩くアルノ河の風景。
いつもの顔ぶれと、いつもの挨拶。いつもの会話。
いつまでも変わらないフィレンツェの日常が、市場には息づいています。

カッシーネ公園の青空市場
毎週火曜日
早朝からだいたい13時頃まで(天候や店の種類によって閉店時間は異なる)

フィレンツェでお得に買い物するなら

02 4月
2010年4月2日
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フィレンツェに住んでいて一番幸せなことは?と聞かれたら、多分私は市場が沢山あることだと答えます。
街の広場、公園、道路、至る所で大小様々な市場が開かれていますが、中でも最大規模なのが、カッシーネ公園の青空市場です。

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何と言ってもすごいのは、お店の数と種類!!
全長2kmにも渡ってずらーっと露天が連なり、ここで手に入らない物はない!と思えるほどです。
全部を見て回るとかなり時間がかかるので、なるべく早い時間に着くか、もしくは欲しい物だけを厳選して見る強い精神力(?)が必要です。

駅や中心街から徒歩でも15分ほどで入り口に着きますが、オススメなのは17番のバスに乗って、終点「カッシーネ公園」まで行くこと。
バスは市場の端っこ辺りに着くので、そのまま駅方面に向かって歩いていけば、すべての露天を余すところなく見て、中心街へと帰ることができます。
駅から一番近い部分に食べ物の屋台が集まっていますから、買い物を楽しんだ後は美味しいパニーノでお昼ご飯、なんていうのもいいかもしれませんね。

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これはバス停からほど近くの、靴や革製品の露天が多いところ。市場の終点にあたる部分です。
イタリアの靴はやっぱりデザインが良く履きやすい!!
でも安いからとすぐに飛びつくと、メイド・イン・チャイナなんてこともあるのでご注意を。
安物でいいから沢山欲しい時もあれば、少しくらい高くても品質にこだわりたい時もある。
買い手の意思と観察眼が必要になるのも、市場のおもしろさの一つです。

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なんと、ビンテージの革バックが10ユーロ(1300円程度)均一というお店を発見!!
上質な革製品は使い込むほどに味が出て、古い物こそ魅力的。
古都フィレンツェでアンティークな革バックを買うなんて、ちょっと素敵じゃないですか?

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ありました、衣類全品なーんと1ユーロ(130円)均一!
こういうお店は市場の中に沢山あって、いつも黒山の人だかりです。
時には50セント(65円)均一なんて露天も出るんですよ。
安い分、「こんなの誰が着るんだろう?」と疑問に思うような物や、傷や汚れの激しい物もありますが、中には有名メーカーやブランドの掘り出し物が無造作に突っ込んであることも。
ちゃんとしたお店できっちり試着して買う服ももちろん必要だけど、たまにはこんな「もし上手く着られたらラッキー」な服を安く沢山買うことだって、女性には大切な楽しみですよね。
男性服も、もちろん充実しています。
ほとんどの露天はトラックの内部に簡易試着室を作っているので、試着もOKです。

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こちらは、銀製品とアンティーク風家具の露天。
他にも、家庭用品が1ユーロ均一のお店や、有名ブランドの化粧品や香水をどっさり積み上げて大安売りしている店など、数え上げたらキリがありません。

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下着とパジャマのお店では、いつもこんな可愛い看板犬がお出迎え。
ここから先は、食品コーナーです。
イタリアの美味しい物がいっぱい詰まった食品コーナーについては、次回またレポートします。

カッシーネの青空市場
毎週火曜日
早朝からだいたい13時頃まで(天候や店の種類によって閉店時間は異なる)

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