月別アーカイブ: 5月, 2010

職人芸が勢揃い、手工芸展

29 5月
2010年5月29日
Pocket

フィレンツェ中央駅から徒歩10分ほどのところにFortezzaという展示会場があり、ファッションショーや大きな見本市などはほとんどすべてここで行われています。

今回このFortezzaで私が見てきたのは、’Mostra dell’Artigianato’という、手工芸を主にした展示即売会。
イタリアだけでなく世界各地の職人芸が集結し、繊細な手工芸品、各地の特産品など、様々なものを見ることができる大イベントです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

会場に入るとすぐ、テラコッタの一群がお出迎え。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらがイタリア館への入り口です。
外はあいにくのお天気でしたが、会場内は沢山の人と熱気に満ちあふれていました。

IT_0502_0203

イタリア館の中は州ごとにブースが分けられていて、まるでイタリアを旅して回っているような気分!

主な出品内容は絵画、陶芸、アクセサリー、革製品、服などでしょうか。
職人さんたちがその場で作業しているブースもあり、作品がどうやって作られるのかを知る良い機会にもなります。

私が行ったのは最終日、しかも閉館間際だったので、どのブースも値引きを始めていました。
いつもなら現地に行かないと手に入らない個性的な作品たちが、お手頃価格で手に入るチャンス!
買い物心に火がついた主婦たちが、大きな袋を下げて各ブースを練り歩いています。

IT_0502_0204

閉館時間が迫っていたので、大急ぎで食べ物館へと移動しました。
こちらではイタリア中の美味しいものが、ずらりと並んでいます。

量り売りのオリーブやチーズ、サラミ、各地の名産菓子など。
どのお店も試食をさせてくれるので、自分の気に入ったものを選ぶことができます。

IT_0502_0205

私が買ったのはこちら。
シチリアのお菓子カンノーリと、同じくシチリアのライスコロッケ(アランチーノ)、そしていつも買っているカラブリア州産の激辛ペーストです。

このペーストはパスタに使ってもいいし、お米や和食にも合うスグレモノ。
南イタリアに位置するカラブリア州は、どの食べ物も辛いことで有名なんですよ。

閉館間際に駆け込んだので、お買いものは結局いつも通りのラインナップに落ち着いてしまいました。
来年はもっと早くに行って、リベンジです!

古代ローマ劇場の町と奇跡の水

18 5月
2010年5月18日
Pocket

ウンブリア州、モンテファルコから北北西7kmのところに、品良くまとまった可愛らしい中世の町、「ベバーニャ」があります。

ウンブリア旅行の際に泊まったホテルのオーナーに、古代ローマの劇場跡に作られた町があるから見ておいでと勧められ、少し足を伸ばして見学してきました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

春先だったので町の至る所でミモザの花が咲き、グリーンの窓や扉に映えています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらがかつてベバーニャにあった、古代ローマ劇場の再現図です。

かなり大きな劇場で周囲から多くの人々が集まったそうですが、現在はわずかにエントランス部分が残るだけで、その面影は消えてしまいました。
なんと、ベバーニャの人々はローマ劇場をそのまま利用して、小さな家を沢山建ててしまったんです。

この町の航空写真などを見ると、今でもくっきりと劇場の半円を見つけることができます。

ベバーニャには劇場跡の他にも、中世の生活様式を再現した小さな博物館があります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらは中世の台所。
沢山のスパイス、穀物類などが雑然と並べられています。
今とあんまり変わらないなぁと思える部分もあり、ずいぶん違うと思う部分もあり。

柵や説明パネルなどが何もないので、まるで知り合いの家にお邪魔しているような気分。
今にも中世の住民たちがやってきて食事を始めそうな臨場感です。

ベバーニャの博物館では入場チケットの代わりにアルミで出来たネックレスを買うことになってるんですよ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

太陽の紋が刻まれたこのネックレス、良い旅の記念になりそうです。

旅行中、宿のオーナーに是非にと勧められた場所がもう一つありました。
奇跡の水で知られるキリスト教の聖地です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「ここの水は健康や美容にも効くから是非飲んで行きなさい。」と宿のオーナー。
美容にも効くと言われれば、行かないわけにはいきません(笑)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらが、奇跡の水が湧き出している水道です。
まだようやく50周年を迎えたばかりの聖地で、どの建物も新しいのであまり有り難みはありませんでしたが、土地の人々にとってはとても大切な場所なんだとか。

なぜなら当時この地には水がなく、住民たちは近隣の町からトラックで水を運ばなければなりませんでした。
それがある日、スペインに住む女性が夢で神の啓示を受け、この土地に沸く水を探すようにと聖母マリアから指示を受けます。
夢で教えられた土地にたどり着き、岩盤を掘ってみたところ水が湧き出して土地が潤ったのだとか。
人々は聖母マリアが水をもたらしてくれたことに感謝して、この土地を聖地として教会を建てたのだそうです。

まだ新しいイタリアのミラクル・スポット。
美容にも効くという効果のほどはわかりませんが、ペットボトルに水を汲んでフィレンツェへと帰る道中にいただきました。

ワインの街、モンテファルコ

06 5月
2010年5月6日
Pocket

今回はトスカーナ地方から少し離れて、お隣ウンブリア州の小都市を紹介したいと思います。

ウンブリア州は緑のハートと呼ばれているくらい、山と緑の豊かな土地。
ローマやヴェネツィア、ミラノやフィレンツェなど、日本人がよく訪れる大都市がないのでまだ日本では知名度が低いんですが、かつてサッカーの中田選手がプレーしていた「ペルージャ」など、魅力的な都市が沢山あります。

周囲を他の州に囲まれているので海がなく、そのためキノコや肉料理など、山の食べ物が豊富なことでも有名です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらは私が週末を利用して旅行してきた、モンテファルコという町の名産ワインです。
ちょっと格好つけて、背景の山と一緒に写真を撮ってみました(笑)

この写真でわかるでしょうか、ウンブリア州の多くの町は丘の上に築かれていて、とても見晴らしがいいんです。

距離はほんのちょっとしか離れていないのに、もうトスカーナとはだいぶ景色が違います。
なだらかで牧歌的な丘の風景が続くトスカーナに比べ、ウンブリアの自然はもう少し野性的。
ダイナミックな山の緑を見たいなら、断然ウンブリアがおすすめです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらはモンテファルコの中心にある広場。
この小さな広場を中心に幾つかのお店と劇場がある、たったそれだけの小さな町ですが、ワインを買い求めに訪れる観光客も少なくないようです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

田舎の町はどの建物も古く、ちょっとした細道を散歩しているだけで中世にタイムトリップしたような気分を味わうことができます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

お目当てのワインを手に入れ、駐車場へと帰る坂道の途中に、こんな可愛い入り口のレストランを見つけました。
サングラス姿のシェフが「Guida poco che devi BERE!(運転はちょっとにしとけよ、飲まなきゃならんからな!)」と書かれた看板を掲げています。

じゃあついでにお昼ご飯も食べていこうかなと中に入ってみて、びっくり!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

中はこんな装飾になっていました。
これ、天地が逆になっているわけではないですよ。
天井一面に楽器がデコレーションされてるんです。

天井以外にもありとあらゆる種類の楽器が置かれていて、見ているだけで楽しい気分になってしまいます。
きっとお店のオーナーのコレクションなのかな?

席に着くとすぐに「アペリティーボ(食前酒)のサービスです。」と言って、発砲ワインと小さなおつまみが出てきたのにも二度びっくり。
おつまみはお皿に盛りつけるのではなく、切ったそのままという感じで木のまな板にのって出てきました。

さて、親切な店員さんにおすすめ料理を聞いて、注文したのがこちら。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

じゃん。
イノシシ肉のグリル焼きです。
お肉の上には一緒にグリルされたキノコとハーブが、たっぷりと盛られています。

ウンブリアの料理は飾り気がなく粗野なイメージの物が多いですが、素材の味が活きていているのでとっても美味。
私はごちゃごちゃと凝った料理よりも、作り方がシンプルで親しみやすいこういう料理が好きです。

こちらはもちろん、地元産のワインと一緒にいただきました。
土地のワインと一緒に食べるとお肉の獣臭さが消えて、コクと味わいだけが残ります。

一本のワインを買うために田舎の小さな町を訪ねる。
イタリアで過ごす休日の、ちょっとした贅沢です。

フィレンツェの眠らない夜

01 5月
2010年5月1日
Pocket

4月30日、フィレンツェでは街全体を使った大きなイベント「Notte Bianca(ノッテ・ビアンカ)」が開催されました。
ノッテ・ビアンカとは直訳すると白夜ですが、北欧などに見られるあの自然現象のことではありません。
まるで太陽が沈んでいないかのように、朝まで続くお祭りのことを指して白夜と言い、春から夏にかけてイタリア各地で様々な白夜祭りが企画されます。

「最近のフィレンツェは、元気がなくなっているんじゃないか?」
そんな声が囁かれるようになり、じゃあ元気にしようじゃないかと現在様々な計画が進行中です。
ノッテ・ビアンカもそんな中で生まれたフィレンツェ再生計画の一つ。

まずは昨年六月に街の一部分を使って試験的に開催され、今年ついに、フィレンツェ全体(一部郊外も含む)を使った大規模なお祭り騒ぎとなったのです。

IT_0502_0101

こちらが公式パンフレット。

オレンジ色のドゥオモの上に、INSONNIA CREATIVA(芸術的不眠)と書いてあります。
そう、フィレンツェのノッテ・ビアンカは、音楽や映画、美術などのアートをメインにしたクリエイティブなお祭りなのです。

街の広場や映画館など至る所に特設イベント会場が作られ、美術館のほとんどは深夜遅くまで無料で開放されました。

IT_0502_0102

こちらの広場では、建物に銀幕を張ってフランス映画の上映をしています。
私が訪れた時は、諏訪敦彦監督も参加したオムニバス映画、「パリ・ジュテーム」の上映中でした。

さて、次に向かったのはヴェッキオ宮殿。
何とヴェッキオ宮殿は朝6時まで、無料で開館していたんです。
普段は昼間しか入ることのできない美術館に、深夜12時を越えてから入るなんて、なかなかできない体験です。

IT_0502_0103

宮殿内にはこんな特設ライブ会場も作られ、ギタリストが物静かにバッハのメロディを奏でていました。

今私が立っているこの場所を、かつてはあのメディチ家の人々が歩いていたのか。
彼らもこんな風に、音楽に耳を傾けたりしたんだろうなぁ・・・。
夜の雰囲気も手伝って、この場所で暮らしていた歴史的人物たちの息吹を間近に感じます。

IT_0502_0104

街は夜の散歩を楽しむ人々でいっぱい!

観光客が多く見られたパスクワに比べ、ノッテ・ビアンカは地元フィレンツェの人々で賑わっている様子です。
みんないつもより陽気になって、中には酔っぱらって大声で歌い出す人も。

通りのあちこちでライブが行われているので、少し歩くだけですぐに様々なジャンルの音楽に出会うことができます。

IT_0502_0105

歩き回って疲れた後は、夜食で元気を回復です。
私が注文したのは、ソーセージとチーズをのせたトースト。それに、赤ワインを少し。
夜食にしてはボリュームがありますが、今夜は気にせずモリモリ食べます!
お店は満員御礼の大繁盛で、陽気な店員さんが次々と美味しそうな料理を運んでいきました。

フィレンツェ中がアートに染まり、多くの市民が寝不足になった夜。
この素敵なイベントが来年も無事に継続され、さらに発展していくことを祈っています。
がんばれ、フィレンツェ市!

公式ウェブサイト
www.insonniacreativa.it

Copyright© 2017 イタリアトレンドナビ All Rights Reserved.