月別アーカイブ: 8月, 2010

絶景、絶景、絶景の山登り

23 8月
2010年8月23日
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モルヴェーノからは、その美しさから世界遺産にも登録されているドロミーティ山脈にハイキングに行くこともできます。

私は、10代の頃からスポーツとは縁のない生活を送ってきたインドア派。
旅行の数日前に慌ててスニーカーを買ったものの、「山歩きだけは絶対に嫌だ!」と宣言していました。

ところが、宿の主人に素敵なハイキングコースだからと強く薦められたのと、麓から見る山の美しさに惹かれて・・・「ちょっとだけ、試してみるだけね。すぐ引き返すからね。」と言いつつも歩き始めることに。
なんと、慣れてる人の足でも三時間から四時間はかかる(休憩時間は含まず)というコースを半日かけて歩ききってしまったのでした。

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こちらは、麓からスタート地点へと運んでくれるリフトです。
天気もいいし、リフトに乗ったらちょっと気合いが出てきました。
新しいスニーカーに麦わら帽子という出で立ちで、いざ、山登り開始です。

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最初のうちは、ごく普通のハイキング。
登りもそんなにきつくはなく、緑の間から時折のぞく湖を楽しみに、どんどん歩いていきます。

途中から少しずつ道が険しくなりましたが、その分景色もよりキレイになっていくので、特につらさを感じることもなく最初の休憩所に到着。

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休憩所では、険しい山肌を目前に見ながら絶景ランチです。

ここまで来るのにだいたい、2時間ほどかかったでしょうか。
ビールと一緒に美味しいパスタを食べて、元気回復!
ここまで登ったら引き返すつもりだったんですが、ついついその場の雰囲気で「先に進もう!」ということに決定してしまいました。

そして、道はどんどん険しく、やがて道と呼べるほどの物もほとんどなくなって・・・

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じゃん!
この写真、どこに道があるのかわかりますか?

岩肌に、細いロープのような物が打ち付けてあります。
これを手でしっかりと掴んで、わずか数センチ踏み外したら崖下へ真っ逆さまという危険な道を進んでいくのです!!

もはやこれは山登りとも、ましてやハイキングとも呼ぶことはできません。
ロッククライミングです!

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でもね、こんな道なき道を行くご褒美だって、ちゃんとあるんです。
それはこの、絶景ダイナミックパノラマ。

思わず見とれてしまうような、白く輝く山肌。
それが時刻によって微妙に変わる太陽の光に照らされて、悠然と天に向かってそびえています。

途中二回の休憩を挟み、やがて道は森の中を進む単調な下り坂になって、徐々に疲れも出てきました。

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最後の休憩所は、まるでハイジが飛び出してきそうなもみの木に囲まれた山小屋。
もう日が暮れかけていたので私は休憩せず先を急ぎましたが、ハイキングコースの途中にはこういう休憩所が幾つか用意されていて、美味しい地元産のアップルジュースや手作りケーキなどを食べることができます。

夕日に染まって赤く燃える山を見ながら、ハイキング終了。
翌日は・・・もちろん筋肉痛でした。

ハイジの世界へ避暑旅行

17 8月
2010年8月17日
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前回の記事にも書いたように、すっかりイタリアの湖リゾートが気に入った私。
またしても蒸し暑いフィレンツェから逃げ出して、今度は北イタリアの端っこにあるMolveno(モルヴェーノ)湖に行ってきました。

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モルヴェーノ湖があるのは、北イタリア・トレンティーノ州、ちょうどオーストリアとの国境近くです。
この辺りではまだかろうじてイタリア語を話しますが、隣町ではほとんどの人がドイツ語を公用語にしているんだとか。
地元の人たちが話すイタリア語にはきついドイツ訛りがあり、一瞬違う言葉を話しているのかと思うほどです。

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こちらがモルヴェーノの町並み。
家の形がその他のイタリアの地域とはかなり異なるのがわかるでしょうか?

スキーリゾートとしても有名な寒い土地なので、雪に備えた三角形の屋根。
そして、チロリアン様式とでもいうんでしょうか、おとぎ話に出てきそうな可愛らしい木造の家が並びます。

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モルヴェーノ湖は、晴れていると湖面が青く輝く美しい湖。
夏日でも灼熱のフィレンツェに比べればずっと涼しく、湿度がないので爽やかです。

ちょうど私がやって来た日からイタリア全土が寒気に襲われ、お天気に恵まれず寒い日が続いたんですが・・・まぁ、避暑に来たんだから寒いからって文句は言えないですよね。

あんまり寒かったのでここでは水着姿になることはできず、カヌーやボート体験はできずじまいでした。
普段、もう少し暖かい日なら様々な体験レッスンが開かれているようですよ。

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しかし、たとえ湖で遊ぶことができなくても、心配ご無用!!
ここは子供の天国だなぁと思うくらい、子供たちの遊び場が充実しています。

湖添いは大きな公園になっていて、芝生広場はもちろん、様々な遊具、ビーチバレーコート、卓球、ミニバスケ、キャンプ場などなど、なんでもござれ。
芝生ではフリスビーや、たこ揚げをする家族連れも見かけました。
やっぱり湖は安心して子供を遊ばせられる場所が多いからか、家族連れの姿が目立ちます。

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地方によってがらりと食が変わるイタリア。

この辺りでは、ポレンタというトウモロコシの粉で作ったおかゆのようなものを、よく主食として食べます。

写真中央の黄色い塊が、ポレンタのソースがけ。
そこから時計回りに豚の角煮、フンギポルチーニ、地元産のサラミ。
どれも塩気がきついのは、寒い冬を乗り切る知恵なのかな?
食べた後どしんとお腹に来る、ボリュームのある一皿でした。

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そして、この辺りの郷土菓子と言えばこれ。
オーストリアやドイツでもよく食べられている、ストゥルーデルです。

リンゴとレーズンを、薄いパイ生地で包んで焼いた素朴なお菓子。
自然の中をハイキングした後、湖を前にして食べるとまた格別な美味しさです。

建物や言葉もそうですが、食事の内容もイタリアよりはオーストリアに近い印象を受けたモルヴェーノ。
それもそのはず、このあたりはアルプス山脈東部チロル地方の一つなんです。

イタリアに居ながらにして、アルプスの少女ハイジの世界に飛び込んだような気持ちになれる町でした。

もう一つの夏の楽しみ方

11 8月
2010年8月11日
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イタリア人はとにかく海が大好きという話を、前回の記事で紹介しました。
でも海は日差しが強いし、砂浜からの照り返しもあって、イタリアの強烈な太陽に慣れていない身にはちょっとツライ。

そんな中、週末のフィレンツェの気温が41度(!)まで上がるという予報を聞き、「どこかに逃げ出さなくちゃ!でも海は嫌だし・・・」と困っていると、友人から一つのアイディアが。
「前に湖にサイクリングに行ったんだけど、泳ぐこともできるし、涼しいし、いい場所だったよ。」

なるほど、湖なら海より落ち着いているかもしれない。
ということで、猛暑のフィレンツェから抜け出して、エミリア・ロマーナ州、ボローニャ県にあるSuviana(スビアーナ)湖に行ってきました。

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湖に滞在するのはこれが初めてでしたが、この選択が大正解!!
山の中にあるので緑がいっぱいあって、木陰の空気はひんやりしています。
それに多くのイタリア人はこの時期海に行っているので、人が少なくとっても静か。

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Suviana湖は水力発電のために、人工的に作られた湖です。
日曜日には水力発電所の見学ツアーなんかも開催されて、人気を呼んでいるんだとか。

ここでも海にいるのと同じように、水際に寝椅子を置いて一日中太陽を浴びるのがイタリア流ですが、目の前は雄大な山。
山から気持ちの良い風が渡ってくるので、そんなに暑さを感じません。

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日曜日になると周囲の街から日帰りで遊びに来る家族連れなどがやってきて、急に賑やかになりました。
バーベキューを楽しむグループが沢山いて、あちらからもこちらからも、モクモクと美味しそうな匂いの煙が漂ってきます。

普段は駐車無料のこの地域ですが、日曜日だけは一日6ユーロの駐車料金を取ります。
このお金は、施設の整備や周囲の清掃に使っているのだとか。
どうりで、トイレなどの設備もキレイだし、ゴミもほとんど見あたりません。

人気のあるビーチではこの時期、酔っぱらった若者たちが瓶を投げ捨てたりするので、歩くときにちょっと注意が必要なんです。
でもここSuvianaでは、サンダルで歩いていても安心でした。

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湖ならではのアトラクションもあります。
こちらはイタリア語でBarca vera(本物のボート)という名前の、小さな船。
親切なインストラクターに舵の取り方や帆の操り方を教えてもらいながら、いざ水の上へ!
風の力だけで動く船なのに、驚くほどスイスイと速く進みます。

他にも是非オススメしたいのが、レンタル・カヌー。
湖面が穏やかなので危険もなく、徒歩では辿り着くことのできない小さな入り江を探検してみたり、湖の真ん中に寝そべって大空を見ながら休憩したり。

デジカメを濡らしてしまうのが怖かったので、残念ながらボートやカヌー体験中の写真は撮れなかったんですが、夏休みの子供になったような気分で、楽しく自然を満喫することができました。

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フィレンツェに残った友人からは「助けてくれ!暑すぎて冷蔵庫の中で眠りたい!」という悲鳴のようなメールが届きましたが、山の中は夕方になると上着が必要なほどの涼しさ。

夏の湖、これからお気に入りスポットの一つになりそうです。

夏だ!海の季節だ!!

05 8月
2010年8月5日
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イタリア人にとっての夏の楽しみとは、とにかく海!海!海!
みんな海が大好きで、バカンスの時期になると大勢の家族連れやカップルが次々と海へ押し寄せます。

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実は私は海が苦手・・・。
というのもイタリア人の海での過ごし方は、ひたすら日焼けを楽しむ!というもの。
暑さから身を守るような設備はほとんどありません。
ジリジリと肌が焦げそうな太陽の下、何もせずに寝ころんで一日中日焼け・・・美白大国日本で育った私には、とても耐えられません!

それでもこの季節になると「君も海に行きたいよね?海好きでしょ?海に行こうよ!!」と幾つもお誘いの声がかります。

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こちらは、私がよく行くTorre del lago(トッレ・デル・ラーゴ)という街にあるビーチです。
フィレンツェからだと車で1時間半ほどのお手軽な距離にあるので、日帰りでも十分楽しむことができます。

このビーチは比較的設備がしっかりしていて、併設レストランでパラソルや寝椅子を借りることができます。

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Torre del lagoのレストランでよく食べるのが、こちら。

魚のフライミックスと、ムール貝の蒸し焼きです。
ムール貝はレストランの店主が朝採ってきたという新鮮なもので、キリリと冷えた白ワインによく合います。
海が苦手な私にとっては、ひょっとしたら食事の時間が一番の楽しみかも!?

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今年は日帰りだけでなく、数日間ゆっくりと海に滞在する機会もありました。
トスカーナ州Follonica(フォローニカ)という海沿いの街でバカンスを過ごす友人一家が、一緒に来ないかと誘ってくれたのです。

ここFollinicaはアパートを借りて長期滞在している家族連れの利用が多く、これまで見てきた他のイタリアのビーチよりも落ち着いた雰囲気です。

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パパに大きなゴムボートを買ってもらって、大喜びのマッテオくん。
5歳の元気な男の子で、私にとっては可愛い甥っ子のような存在です。

家族のバカンスに友達を招待する、というのは日本ではあまりないことですが、ここイタリアではよくあること。

家族以外の人が家の中に居ても、客室が用意してあるとか、何か特別なことをするわけではありません。
私も滞在中はマッテオと一緒に寝ていましたが、その方がかえって気を使う必要がなくて楽なんですよね。

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フィレンツェに帰る前日の夜、みんなで海辺のレストランに行きました。
ゆっくりと沈んでいく夕日を眺めながら、海の幸と焼きたてピッツァを堪能。
至福の時間です。

彼らはフィレンツェから電車で1時間半ほどのアレッツォという街に住んでいます。
そんなに遠くはないんだけれど、頻繁に会うのはなかなか難しい距離。
だからこうやって一緒に過ごすことのできるバカンスは、とても貴重な時間です。

お互いの近況を報告し合ったり、悩みを聞いてもらったり。
いつもは海に来ると暇を持て余している私ですが、彼らと一緒にいるとあっという間に時間が過ぎていってしまいます。

普段なかなか会えない友人たちとゆっくり話すことができる、これもイタリアの夏の楽しみの一つなのかもしれません。

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