カテゴリー: 文化

鉄の三角戦跡記念館

19 8月
2011年8月19日

前回に引き続き、江原道鐵原郡(カンウォンドチョルウォングン)という地域の紹介です。

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この地域は限りなく北朝鮮に近く、過去には激戦地でありました。 現在は「鉄の三角戦跡記念館」という展示館が設けられています。 敷地内には戦車や飛行機が展示されています。

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「鉄の三角戦跡記念館」という展示館では、過去の貴重な品物が展示され、当時の北朝鮮の雰囲気がわかります。

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写真は金日成の印刷されたお札。 北朝鮮のお金って、こんな風なんですねー。 他にも当時の印刷物や、若かりし頃の金正日の写真などが!

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先にも投稿しましたが、38度線近くなので自然はそのままに保護され、広い公園と渓谷なども観光することができます。

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この地域は江原道鉄原郡鉄原邑といい、他にも点々とモニュメントなどが観光できます。 かなりレアな地域なので、できれば韓国人に案内してもらった方がいいでしょう。 奇しくも8月。 やはりこの時期はこんな観光地がオススメです。

韓国の募金活動

02 4月
2011年4月2日

韓国では続々と義援金が集まってきています。

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こちらは韓国で有名な「ダウム」というホームページ。 このサイトだけでも3月16日の時点で「8000万ウォン(約600万円)」。 上記写真の右側の青い四角の中の数字は韓国全土からの義援金。 なんと「22億ウォン(約1億6500万円)」!! なんてありがたい話でしょうか。 http://agora.media.daum.net/petition/donation/view?id=104798

他にも暖かいコメントが多数寄せられています。

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「がんばって!」「負けないで!」など、日本語で書き込んでる方もいますし本当に感動です。 個人的に知ってる日本人を名指しで「がんばれ」のコメントも(^_^;) さらにすごいのは、寄付額が入ってる! もちろん本名での書き込みではありませんが、いろんな意味で韓国はこういうところが本当にすごい。

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街頭募金も余念がありません。上記写真は仁寺洞での募金活動です。 主催は「仁寺伝統文化保存会」。 様々な場所で、様々な人ができることをできる限りやっています。

韓国という国は、昔から助け合い精神が強い国です。 自宅に誰かが訪れたらご飯を食べさせるのは当たり前。 水の一杯も差し上げなければ失礼にあたると言って訪問販売に来た人にもお茶を出すような国なのです。

日本の一大事にすぐに反応したのは、おそらく韓国が一番早かったのではないかと思います。 それは場所が近いからという理由ではなく、近しい間柄だからという意味合いが強いと感じます。 この災害のニュースを見た韓国人は口を揃えて「日本人の行動のつつましさに感動する」、「なんて冷静な国民なんだ」、「やっぱり日本は先進国だな」、「民意が高い」と賞賛しています。

私は「近くて遠い国」と言われ続けた両国が、この災害においてなぜか近くに感じられるようになった気がするのです。

光州・良洞市場-ホンオ・フェ(エイ刺し)

22 2月
2011年2月22日

今回はソウルではなく、光州(クァンジュ)良洞市場(リャンドンシジャン)のレポートです! 光州(クァンジュ)という地域は食材が豊富で人情の厚いという特性を持っています。 『韓国もてなし文化』の最たる場所と言えるでしょう。

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一般的に韓国は“おかず”が多い国ですが、ここ光州(クァンジュ)では20種以上のおかずがないと不機嫌になって、ご飯を食べないアボジ(お父さん)もいるとか。 とんだ所に嫁に来たと思っている人も多いことでしょうね(^-^;

ここ良洞市場(リャンドンシジャン)は古くからある在来市場で、農作物から海鮮物、干物などの食材から洋装品や生活雑貨まで何でもあり。

そして、この地域全羅道(チョルラド)で忘れてはないらないのが「ホンオ・フェ(エイ刺し)」です!

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発酵させた「ホンオ(エイ)」からは、恐ろしいアンモニア臭が立ちこめますが、通にはこれがたまらないらしいのです。 また一度食べたら病みつきになると言います。

この「ホンオ・フェ(エイ刺し)」をつまみにマッコリというのが通の呑み方。 最近では科学的にもその有用性が証明されているらしく、マッコリの含有するタンパク質と有機酸が、アルカリ性であるアンモニアを中和させるというのです。

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さて全羅道(チョルラド)では祝い事や祭事には、この「ホンオ・フェ(エイ刺し)」が欠かせません。 ソウルでも時々お目にかかることがありますが、ソウルの「ホンオ・フェ(エイ刺し)」は臭いを抑えてある、ただの刺身です。

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写真のアジュンマ(おばちゃん)は、日に数百匹の「ホンオ(エイ)」をさばくのだとか。 さすが本場はその量が違います。 この市場も、ここの一角だけは想像を絶する臭いではありました(;⌒▽⌒A

しかし、ホンオには数多くの栄養素が含まれ、関節炎や神経痛、精力増強など様々な効能があり、便秘にも効くため、ダイエットにも最適とされています。 何より韓国では古来から薬として扱われ、祭事にお供えされた、ありがたい食物なのです。

雲ヒョン宮(ウニョングン)「高宗・明成皇后嘉礼式」

22 10月
2010年10月22日

ソウル仁寺洞(インサドン)から少し離れた場所に、史跡第257号「雲ヒョン宮(ウニョングン)」という史跡があります。 この建造物は李朝第26代王「高宗(コジョン)」が即位する12才までを過ごした邸宅でした。

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雲ヒョン宮(ウニョングン)だけでも観光の価値は十分あるのですが、もう一つの見どころを紹介します。 毎年4月、10月に行われる「高宗・明成皇后嘉礼式」は必見。 今年は10月16日の予定です。 これから韓国旅行の計画がある方は、こちらを予定に入れることをおすすめします。

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「高宗・明成皇后嘉礼式」とは、簡単に言えば王子の結婚式。 実在した高宗・明成皇后の当時を再現した、おごそかなセレモニーです。 下の写真は王子高宗の正装。 (裏方で撮ったのでスタッフの方が邪魔ですが、近くで撮れたのでご勘弁を…。)

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下の写真は明成皇后の正装です。 この髪飾りは、なんと重さが2キロを超すそうです! 韓国歴史ドラマ主演の女優さんが「肩が凝る」などとコメントしているのを見たことがありますが、肩が凝るどころか首が折れそうですね(笑)。

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雲ヒョン宮(ウニョングン)は通常1,000ウォンほどの入場料が必要ですが、この時は無料! こちらも見逃せません。 韓国の歴史的建物と歴史的セレモニーをセットで、ぜひ韓国文化を体験してみて下さい!

(※雲ヒョン宮/ヒョンの漢字は山へんに見。漢字毎に読むとウン・ヒョン・グンとなるが続けて読むとリエゾンしてウニョングンとなります。)

韓国のお盆

17 9月
2010年9月17日

韓国は一般的に西暦のカレンダーを使いながらも、未だに旧暦の風習が強く残っています。 そして、その中でも最大の行事が「秋夕(チュソク)」というお盆です。 旧暦に合わせるので毎年日時が変わり、今年は西暦の9月23日になります。 その前後合わせて3日が韓国の祭日になるわけですが、今年は月曜と金曜を除いた飛び石連休なので、おそらく9月18日~26日まで長期の休みをとる人が多いと思います。

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おお!長期連休でうらやましい!と思うのは、韓国の事情を知らない方でしょう(^-^; 毎年この期間は民族大移動と言われるほど地方の実家に行く人が多く、3時間の道のりが6~10時間の大渋滞になります。 移動だけでもヘトヘトなのに、現地に着けば女性は秋夕(チュソク)の準備や接待で大忙し。 とにかく韓国人は、よく飲み食いしますので大所帯の家なら睡眠も満足に取れません。 秋夕(チュソク)が終わっても後片づけで、これまた大忙しと来るものですから、結婚したくない女性が増えるのもうなずけます。

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秋夕(チュソク)自体の意味は日本と同じように、ご先祖様をお迎えする日です。 供え物は地方によって多少の違いがあるようですが、基本的にはパジョンと呼ばれる衣をつけて焼いたおかずやチョギ(いしもち)、スケソウダラの干物、ナツメ、栗、果物(リンゴ、梨など)、お菓子などの縁起物を祭壇に並べます。 その祭壇に向かって、韓国式敬礼を年長者から順にしていくというものです。

この韓国式敬礼は、日本で言うなら土下座のような格好になります。 2回半の敬礼を数回、皆が順にしていくわけですから大家族であれば数時間かかります。 最近では核家族化が進み、以前のように大規模でなくなったとは言っても親族一同が会すれば、やはり数十人にはなるでしょう…(聞くだに恐ろしい)。

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拙宅などは核家族なので簡単に祭祀をしています。 ただ家族2人なので当然、縁起物をすべて揃えると毎年、同じ物が余っていくわけです。 捨てるのも勿体ないので会社のメンバーに分けたりするのですが、いつも思うのが「小家族用お供え物セット」なんていうものを作ってくれないかしらということです。

日本だったら、まずそういった商戦になるのでしょうが、韓国の祭祀はご先祖様を迎える大事な行事なので、手間暇、無駄を惜しんではいけないといったところなのでしょう。

 

お釈迦様生誕祭『燃灯祝祭(ヨンドンチュクチェ)』

07 6月
2010年6月7日

去る5月21日(旧暦4月8日)は、お釈迦様(仏陀)の生誕日。 韓国仏教界をあげての祝祭が、毎年ソウルで開かれています。

韓国と言えば、儒教かキリスト教と思っている人も多いのではないでしょうか。 14世紀末、朝鮮建国後に国教として儒教が定められたため仏教は抑圧されましたが、それまでは仏教国家だったのです。

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さて本来、仏教行事の燃灯(ヨンドン)とは灯籠に火をともし煩悩にあふれる暗い世界を明るく照らす「善業」を積むための供養の一つとされていました。

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今年は14〜23日まで様々なイベントが開かれました。 まず三成洞の奉恩寺(ポンウンサ)での伝統灯展示会を皮切りに、鐘路の曹渓寺(チョゲサ)では境内一面に提灯が飾られ、仏教文化広場という展示会では座禅、茶道試演や精進料理を味わえる体験コーナーなど、様々なイベントを開催。

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観光地としておなじみの清渓川(チョンゲチョン)にも多くの提灯や灯籠飾られています。 祝祭のメインは、清渓川(チョンゲチョン)から仁寺洞(インサドン)、東大門までの鐘路を中心とした地域。

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祭りのメインは青森のねぶた祭りのような巨大なモニュメント。 夜には明かりを灯して街路を練り歩きます。 火を噴くモニュメントに観覧客はビックリしていたようです(笑)。

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このモニュメントは毎年、思考をこらしたデザインが披露され、同じ物はないようです。 来年の行事はまた違った趣向で開催されるでしょう。 今年、残念にも見ることができなかった方々、来年の『燃灯祝祭(ヨンドンチュクチェ)』に合わせて韓国旅行の計画を立ててみて下さい。

 

李舜臣(イ・スンシン)将軍像 in 光化門広場

20 5月
2010年5月20日

2009年夏にオープンした『光化門広場』。
こちらも、そろそろ噴水が始まる、良い季節になってきました。

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しかし昔はこんな感じでした(下写真)。
当時は李舜臣(イ・スンシン)の銅像しかなく、側に近寄ることもできませんでした。
しかし韓国の王宮だった景福宮(キョンボックン)をバックに、その後ろには大統領官邸の青瓦台(チョンワデ)が控え、それらを守るように李舜臣がドンとたたずんでいる姿はとても堂々としていました。

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すでに日本でも放送されていると思いますが、ドラマ『李舜臣(イ・スンシン)』は韓国放送当時、高視聴率をキープしていました。
韓国人の歴史好きには全く驚かされることが多いのですが、うちの主人も子供の頃から何度もなんども見聞きしてきた話だそうですが、やはりまた見てしまうのだそうです。
そして数百年も前の話なのに、数年前の出来事のように話すのです。

ご存じの方もいるとは思いますが、その李舜臣(イ・スンシン)の話を要約すると。
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1592年豊臣秀吉の朝鮮出兵を日本では『文禄の役』韓国では『壬辰倭乱(イムジンウェラン)』と言います。
一度は朝鮮半島を掌握したかに見えた豊臣軍は、李舜臣率いる水軍に壊滅的な被害を受けます。
その立役者として有名なのが李舜臣考案の亀甲船(クブクソン)。
小回りの利くこの船は、豊臣水軍を圧倒します。
上陸ができない豊臣軍は徐々に弱体化し、秀吉の死後撤退せざるを得なくなります。
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日本人には耳の痛い話ではありますが、とにかく韓国では李舜臣は救国の英雄なのです。

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それでも最近は、韓国でも歴史を知らない子が増えているのも事実のようです。
光化門広場は去年、憩いのスポットとしてよみがえりました。
しかし、レジャー的な要素が強く歴史を学ぶ場所は少しずつ減ってきているようです。
写真のように光化門広場で遊ぶ子供達には、一体どんな未来が待っているのでしょうか。

三・一節(サミルジョル)

04 3月
2010年3月4日

西暦の3月1日は、三・一節(サミルジョル)と言い、韓国は祝日です。
三・一節(サミルジョル)とは、1919 年3月1日、日本の植民地支配に抵抗し韓国の独立を願って始まった独立運動記念日です。
今では1949年に祝日に制定された四大祝日の1つ。
その日、タプコル公園(ソウル市鐘路区)で独立宣言書が読まれ、独立運動が始まりました。
この運動で活躍したのが柳寛順(ユ・グァンスン)。

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『韓国のジャンヌ・ダルク』と呼ばれ17歳で西大門刑務所で獄死。その知らせを聞いた梨花学堂校長ミス・フライとミス・ウォルターは遺体の返還を要求、日帝は遺体の状態を公表しないことなどの条件をつけて、やむを得ず石油缶に入れた遺体を引き渡しますが、その遺体は頭と胴、四肢など六つの部分に切断され、鼻も耳も切りとられていたという記録が残っています。

この柳寛順(ユ・グァンスン)には1962年に建国勲章が与えられ、祝日のこの日は各家庭や街頭には太極旗が掲げられ、タプコル公園では記念行事が行われています。

タプコル公園は、三・一独立運動の発祥の地として国宝の仏塔や碑石などの貴重な文化財が残されています。
場所は、観光地の仁寺洞(インサドン)のすぐ横で、いつもはお年寄りの憩いの場となり、毎日多くのハラボジ(おじいさん)が集っています。

私が初めてこの公園に足を踏み入れた時は、独立運動のことなど全く知らない時でしたので普通に公園内を歩いて文化財などを見物していましたが、今思い返すとヒヤッとします。
とは言え、特に問題行動を起こしたわけでもありませんが、周りは皆さん、私が日本人だと言うことをわかっていたでしょうね。
今では反日感情の強い韓国人に会うのは稀ですが、この付近はデモなどが多く右翼系の方々が闊歩しているので、観光の際は時期などを考えて、行動や言動は自粛された方がいいかと思います。

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さて、今年91周年を迎える西大門刑務所歴史館では、3月1日(月曜日)午前9時から午後6時まで1日無料開館されます。
この機会に歴史体験などもオススメします。
【西大門刑務所歴史館】
http://www.sscmc.or.kr/culture2/ (韓、日、英語)

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【柳 寛順(ユ・ガンスン)記念館】
http://www.yugwansun.com/(韓国語)

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