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ボルネオ島(2)

15 1月
2008年1月15日

「普通の旅ではもう物足りない。」という人にはこんな旅はどうだろうか。

コタキナバル(KK)から国内線でサバ州内の移動。行き先はサンダカン。

サンダカンは山崎朋子の「サンダカン八番娼館」が有名だが、昔、貿易で栄えたこの
街も今はひっそりとした感じで、正直、街自体はあまり見るところもない。

ならば、どこへ?ここから更に奥地へ行くのだ。

おっと、その前に、サンダカン近郊にセピロック・オランウータン・リハビリテーショ
ン・センターというのがあるので、折角サンダカンに来たのなら、寄ってみるといい。

オランウータンというのは、6~7歳まで母親が育てるのだが、ここでは、親を亡くした
り山火事などで行き場を失ったり、違法に人間にペットとして飼われていた子供のオラ
ンウータンが、野生生活に順応できるように、保護、トレーニングされているセンター。

1日2回、餌付けの時になると敷地内にいる子供のオランウータン(3~9歳くらい?)が
あちこちからやって来て、食事の様子を見ることが出来る。(自分達が餌を与えたり、
オランウータンに触れることはできない)その時間意外でも、敷地内にオランウータン
がいるので、木にいるオランウータンなども見ることができる。資料室もあり、オラン
ウータンの事を色々知る事も可能だ。

さて、サンダカンから目指すのは、サバ州で2番目に長い(私の間違えでなければ)、
キナバタンガン川流域にある、スカウ村。

サンダカンからボートで海洋に出て、河口から上って行く事もできるし、陸路で移動す
る事もできる。どちらかと言えば、油ヤシ農園を延々と移動する陸路よりも、ボートで
移動する方がガタガタ揺れる事もなく楽に移動できるし、マングローブ林に寄ることも
でき、楽しいので、ボートで行く事をお勧めする。

スカウ村では、ジャングル・クルーズをしながら野生動物、様々な野鳥を観察する事が
できるエコ・ツーリズムの村なのだ。運がよければ、野生の象にも出会うことができる。

02_01 ぞう1

02_02 ぞう2

02_03 ぞう3

この象たちは『ボルネオ象』といい、通常のアジア象(インド象)よりも少し小型。
やはり仕事で4度行っているのだが、ラッキーな事に私は4度とも象に遭遇している。

Orang Utan Research Siteという野生のオランウータンの生態・生息状況を観察・研究
しているセンターがあり、観測域である森の中を歩きながらオランウータンの事を知る
事ができる。(入場有料。運営資金を集めているので結構高い。)

野生の動物というのは、本当は健康なジャングルではそうそう遭遇できるものではない。
なぜここで野生動物を見ることができるか・・・というと「森が小さくなっているから」
という理由に他ならない。ただ、動物を見るだけでなく、そんな事も考えるきっかけにな
るはずである。

02_04ロッジ
宿泊施設は結構あり、ちゃんとお湯のシャワーが出る、綺麗なリゾートもあるので行って
みたいけれどボロボロのロッジは・・・という人でも安心していい。

さて、もう1箇所お勧めを。ダナンバレー(Danum Valley)自然保護区。
02_05 ダナム1

サンダカンから陸路でも行かれるが(5時間くらいか?)、KKから飛行機でラハ・ダトゥへ
行くのが楽だろう。なぜなら、ラハ・ダトゥの保護区事務所(旅行代理店だった)で登録
した後、更に車で約2時間全身マッサージを受けながら(でこぼこ道)の移動になるからだ。

02_06 ダナム2

ダナンバレーは、自然の研究目的で保護されており、壊されていない自然を観察すること
ができる。鳥類が約280種類、オランウータンなど哺乳類が約120種類、爬虫類約70種類、
昆虫は毎年新種が見つかっている・・・というような所。
大型哺乳類にはそうそう会えないが、フィールド・センターの方は、オランウータンには
比較的遭遇しやすいと思う。

Borneo Rainforest Lodgeが一般のツーリストが泊まる、リゾートで綺麗で快適な宿泊施設
だが、車で30分くらい離れたDanum Valley Field Centerでも宿泊する事が可能。
ここは主に学生や研究者用に解放されている物なので、予約は早めに入れないと泊まる事
ができない(最低でも1ヶ月前に。ピークシーズンはもっと前から。)。

私はどちらかというと、ジャングルの自然よりも、ショッピングやリゾート・ホテルでのん
びり派なのだけれど、スカウ村、ダナム・バレーは非常に興味深かった。仕事でじゃなけれ
ば、行く機会は無かっただろうと思うけれど、ここは是非勧めたい。
(マレー半島側では、タマン・ネガラがやはり手付かずのジャングルで、ここも素晴らしか
った。)

またスカウ村、セピロクのオランウータン・リハビリテーション・センターは、子供を連れ
て行き、自然と人間の事を考えるのにとってもいい場所の一つだと思う。

深い森に囲まれ、巨大なアリや植物、木を見る、ゆったりとした時間を過ごすと、
「人間は自然の一部でしかないのだ。」そんな事を感じるだろう。

02_07 ダナム3

今回で、私のレポートは最終回です。14年のKL生活にピリオドを打ち、近く日本に帰国する事に
なりました。「マレーシアに行ってみたいな・・・。」そんな風に思ってくださる人が一人でも
増えていたらいいな・・・と思いながら書いていました。長らく愛読ありがとうございました。

私もネットの住民でもありますので(笑)、気が向いたら探してみてください。
では、またいつか、どこかで。

02_08 ダナム4
Be happy, always. From KLクミコ

ボルネオ島(1) 

15 1月
2008年1月15日

マレーシアは西マレーシア(マレー半島)と東マレーシア(ボルネオ島)に別れおり、
東マレーシアにはサラワク州とサバ州がある。あまり東マレーシアの事を書いたことが
ないので、今回はザックリと紹介。

ボルネオ島は世界で3番目に大きな島で面積は日本の2倍。ブルネイ、インドネシア
(カリマンタン島とインドネシアでは呼ぶ。)、マレーシアの3国がここにある。
動物や自然の宝庫といわれているが、その通りで、「熱帯」のイメージがそのまま当て
はまる所だろう。多様な土着民族が多く住み、クリスチャンも多いので東マレーシアは
西マレーシアとはちょっと違った雰囲気を持つ。

サラワク州の州都“クチン”は「猫」という意味で、街の中にネコの銅像や石像などを
良く見かけ、長く白人の王が統治していたせいか、街の雰囲気もスッキリとして綺麗な
印象を受ける。

土着民族が作った木彫りや民芸品はデザインもユニークで見ているだけで楽しい。以前
木彫りのテーブルを買ったのだが、日本人と分かると、値段が高かったのだが、
「え~~高いよぉ。私ローカルだよ。クアラ・ルンプールに住んでるんだもん。」と
いうと、いきなりローカル値段になって驚いた(笑)。

毎年7月にサラワクでは、Rainforest World Music Festival というワールド・ミュー
ジックの祭典がある。カルチャーセンターで行われる3日間のイベントだが、夜のジャ
ングルでのコンサートは独特のシチューエーションと相まって、もの凄い盛り上がりを
みせる。月が出ていたりしたら、魔法を掛けられたようにグルービーになってしまうよ。
チャンスがあったら是非一度足を運んでもらいたい。

勿論、国立自然公園など、ネイチャーを楽しむ事もできるし、奥地へ行けばイバン族の
ロング・ハウス泊まるツアーなんかもあったりする。クチンから小型機で移動すると、
世界遺産にも登録されたムル洞窟があり、インディー・ジョーンズ的な冒険?が出来て
面白いかも。

私は3度、サラワクを訪れたことがあるが、また行ってみたい場所の一つだ。まだまだ
見ていない所が沢山ある。サラワクの方はアップできる写真が今手元に無いので、ここ
からはサバ州の方の事を書こう。

州都コタキナバル(KK)へは東京・大阪から直行便もあり、6時間を切る程度のフラ
イトで行けるので、穴場的な旅先なのではないだろうか。

01_01 KK 1

01_02 KK 2

州都と言っても都市部人口は53万人なので、そんなに大きくはないが、マレーシアで6番
目に大きな都市である。ここのいいな・・・と思う所は、『ショッピング・センターや
都市のインフラもまぁ整っていて、すぐ近くに豪華なリゾートホテルや山や海の大自然
がある。』という点だ。長く滞在しても退屈する事はない。

海辺の街で、中華系の人も多いだけあって、海鮮料理はかなり美味しい。

マレー半島の沿岸ビーチは砂浜も海水もあまり綺麗ではないが、KK付近は極上とはいかな
いが、結構いけている。しかし、綺麗な海水の白い砂浜のあるマリーン・パーク(トゥン
ク・アブドゥル・ラーマン公園5つの島からなる)にはKKからスピードボートで約30分
程度なので、沿岸リゾートから日帰りで行く事も可能。(シャレーなど宿泊施設がある島
もある。)

01_03 島

KKの街に近いリゾートのお勧めをいくつか。
シャングリラ・タンジュン・アル・リゾート(Shangri-La’s Tanjung Aru Resort)。
老舗ホテル。広大な敷地を誇り、マリーン・スポーツは勿論、託児所(2~12歳)まで
完備しているので、子連れでも大人だけでアクティビティを楽しむこともできる。
ここのサンセット・バーでの夕陽は絶品!

ステラ・ハーバー・リゾート&SPA(Sutera Harbour Resort & SPA)。
00年にオープンした大型リゾートホテル。リゾート型(マゼラン)とシティ型(パシフ
ィック)に棟が別れているが、どちらの部屋も悪くない。マゼラン・ウィングの方が
部屋の雰囲気はいいが・・・。ホテル内の施設はかなり充実していて、とっても綺麗。
マリーナもあり、クルーズも楽しめる。ゴルフ場もある。

車でKKから40分くらい離れるが、トゥアランにもお勧めのリゾートがある。
ネクサス・リゾート・カランブナイ(Nexus Resort Karambunai)。
ロッジ型の部屋(スイート)とビルディング型の部屋があり、ロッジ型の方はゴージャス
感もありいい。ゴルフ場を所有し、海もきれいだし(マリーン・スポーツOK!)、
裏に自然公園がありジャングル・トレッキングも出来る。

シャングリラ・ラサ・リア・リゾート(Shangri-La’s Rasa Ria Resort)。
ホテルの敷地隣接した自然公園にいるオランウータンに会うことができ、近くの水上村
へのツアーもあり、マリン・スポーツは勿論、色々なことを体験できる面白いリゾート
だと思う。

01_04 KK サンセット

KK郊外で触れないわけにはいかないな。サバっ子自慢の東南アジアで最高峰のキナバル山
(標高4,095m:Low’s Peak)。付近はキナバル公園と呼ばれている。

01_05 キナバル山

空港から車で1時間半から2時間くらいかかるだろうか。この山の付近では野菜が作られ、
沿道に野菜やフルーツの露店を沢山みることができる。山のふもとには(公園内)植物園
もあり、熱帯の高原植物を見ることが出来る。

さて、登山だが、頂上までは通常、登り始めてから途中のロッジで1泊し、2日かけての
行程になる。入山は朝になるので、キナバル公園の近くに前日から宿泊すると、疲れも少
なくていいと思う。登山者は入り口で登録が必要で、ガイトと共に登る。重い荷物を背負
って登る自信のない人はポーターを雇うのもいいだろう。彼らは若いが、山育ちだけあっ
て、私達が心配になる程の荷物を抱えても、全然大丈夫なのだ。

登山ゲートは既に標高1866mあり、山道は階段上になっているので登りやすいのだが、標高
2200mくらいを過ぎると空気が薄くなり登るのが非常に辛くなる・・・。

私が登った時は、仕事で・・・だったのだが、体はそんなに疲れていなくて「オカシイ・・・
体は動くはずなのに・・・」と思っても、息が出来なくてキツイなんてものではなかった。
ロッジ(標高3272m)までガス・ボンベを背負ってスイスイとカモシカのように登って行く
おばちゃんを横目に、「なんでこんな仕事を請けてしまったんだろう・・・。」と大後悔。

しかし、メンバーの一人が体調を崩し、私はその人とロッジへ辿り着く前に下山したのだけ
れど、内心「やった~~!」と思ったのは言うまでも無い。空気が戻ってくると、体が本当
に楽になり、人間にとって「酸素」がいかに大事か良く分かった。
(ちなみにウチのパーティーは8時間もかかってロッジに着いたそうだ・・・。)ロッジは
そんなに期待しないで欲しい。良くはなっているらしいが、何しろ山の上なので、標高0m
に近い海岸のリゾートのような施設は望めない。

通常はロッジまで5~6時間かけて登り、翌日午前3時くらいから山頂を目指す。岩肌の山を
登っていくのはかなり大変なようだ。(ここから写真は山頂へ行った友人の物を拝借。)

山肌はかなり急斜面で、ロープを使って標高を稼いでゆく。

01_06 下山

01_07 登山

実は登りは写真を撮る余裕がなかったそうで、これらは下山。下山も厳しそうだ。

気になる山頂は・・・。ローズ・ピークLow’s Peakがどの写真か分からなかったので割愛
した(ごめん。)。

01_08 StJohns peak
セント・ジョーンズ・ピーク(4,090.7m)

01_09South peak
サウス・ピーク(3,921m)

晴れていて、こんな風景がみれたら、「やった!」と思うのだろうな。
暫しその風景をエンジョイして・・・と思うが、友人はそんな余裕はなかったらしい。
そして、一気に麓まで下山。

ガイド・ブックには「初心者にはきつい」などと書かれていていないが、ハイキング気分で
行くととんでもない。また、熱帯とはいえ、標高が高いので上の方はかなり寒い。ちゃんと
した準備必要だ。素人のハイキングではない事を頭に置いておいて欲しい。かなり脅してい
るけれど(?)初登山で登っている人も結構おり、13歳くらいでチャレンジする子もいる。
(要は自分の体力と相談しながら・・・。)
山を登る途中、珍しい植物や昆虫を見ることもでき、体験し
た事のない登山を楽しむことができるだろう。

ちなみに、毎年キナバル山国際登山レースというのがあるのだが、いったいどんなツワモノ
達が参加するのだろうか。その記録も山頂までの往復21Kmを3時間くらいで走るらしい。
信じられない・・・。

便利で安いドビー

09 1月
2008年1月9日

旅が2~3日程度なら日数分の服をスーツケースに詰めてもそんな量にもならない
けれど、1週間くらいになると数も増えてかさ張るし、マレーシアは暑い国なので
汗臭い物をそのままにしておくのもちょっと・・・。

ホテルでは、クラブ・フロアー(エグゼクティブ・フロアー)に泊まったりすると
1日2枚までランドリー無料サービスなんていうのもある場合もありますが、下着
や靴下は手で洗うにしても、普通に泊まると困るのがホテルのランドリー料金が高
い・・・ということ。

KLやペナンは、コインランドリーが殆どありません(KL、ペナンにないってこ
とは他の地方都市でも同じです。)。でも商店街になっている所にはクリーニング
屋さんというよりも「洗濯屋さん」という感じのお店があります。「Doby (Dobi)」
(ドビー)というのですが、かなり安いです。

02_01 ドビー1

02_02 ドビー2

ビニール袋でもなんでもいいのですが、その中に洗濯物を入れて持っていくと、店
員さんが重さを測ります。料金は場所やお店によってまちまちですが、2.5Kgか
3Kgまでは同一料金でRM7~8(250円くらい)です。
(それ以降1Kgごと追加料理金があります。)

お店に大きな洗濯機、乾燥機、アイロンくらいのシンプルな感じですが、出すと、
翌日ないし翌々日には仕上がります。(必ずいつ出来るか確認を。)急ぎの場合は
別料金を払うと言い、特急の交渉余地アリです。アイロンが必要な物はアイロンも
追加料金でお願いできます。

○ ドライクリーニングが必要なものは一緒に出してはダメ、
○ 色落ちが気になる物もやめた方がいい、
○ 手洗いしないといけない物も避ける

値段が値段ですから、持って行った袋の中身はそのまま洗濯機へドボンなので、色
分けや質分けなんてしません。ですからこのくらいの事は注意して、クリーニング
屋さんから受け取る洗濯物のレベルまでは期待しないで欲しいかな・・・。でも、
ちゃんと綺麗になってきますよ!
ドライクリーニングもやっている所もあり、料金も安いですが仕上がりが不安なの
で私は頼んだ事がありません・・・。

02_03 ドビー3

場所が分からない時は、ホテルのコンシェルジュで聞いたり、商店街で聞いたりす
ると分かると思います。

余談ですが私は長旅でしかも忙しい時は、ドラッグストアで「Disposable underwear
・使い捨てパンツ(紙パンツ)」を買っていく事が結構あります。これまた7つくら
いパックになっていて300円程度ですから安いです。

旅先で毎晩洗濯するのは、疲れるし時間がもったいないですから、ドビーや紙パン
は結構便利だと思いますよ!

『犠牲祭』

05 1月
2008年1月5日

12月20日はイスラム教の祝日でお休みでした。マレーシアではHari Raya Haji
と言われていて、「犠牲祭」(イード・ル・アドハー)のことです。イスラム暦の
12月(ズ・ル・ヒッジャ月)10日。メッカへの巡礼(ハジになる)の終わりに
あります。

ユダヤ経-キリスト教-イスラム教という流れがあって、ユダヤ教は旧約聖書、
キリスト教は新約聖書、イスラムはコーランを啓典としていて、旧約聖書は3つの
宗教の経典でもあります。イスラム教の人と話をすると「この3つの宗教は兄弟な
んだよ。コーランは第三の聖書なんだ。」といいます。

中の悪い兄弟ですが、元々は同じ流れを汲んでいる、そういう風に皆思っているよ
うです。イスラム教ではキリストも神からの言葉を伝える預言者として扱われ、神
の子とすることを批判しており、神は唯一アッラー。偶像崇拝することは禁止され
ています。

「犠牲祭」は、子供の頃ジャカルタに住んでいた時に見に行ったのですが、儀式自
体は終了していてちゃんと見たことがありませんでした。どこのモスクでもやって
いる事なので、今年は近所のモスクへ見に行ってきました。

01_01 モスク

イスラム教はモハメッドを含めて、預言者が124人(数字は聞いた話なので正確
かはわかりません。)いて、そこにはアダム、イブ、キリストも含まれます。この
犠牲祭はその預言者のイブラーヒーム(アブラハム)にまつわる行事。

モスクにいた人が話をしてくれました。

『イブラーヒームは80歳すぎになるまで子供に恵まれず、やっと恵まれた息子イ
スマイルが大きくなった時に、イスマイルを犠牲として捧げるという夢を3回も見
た。これは神からの命に違いないと、イスマイルにその話をすると、イスマイルは
犠牲になることを同意します。

その儀式の時、イブラーヒームは神に送られた天使によって、「イブラーヒームは
神からの命令に従い、神への忠誠が証明された。」というメッセージを受け、イス
マイルを犠牲にすることは避ける事ができました。イスマイルの代わりにヤギ
(羊?)が神によって犠牲にするものとして贈られたとされ、以来この行事は、自
分の欲望を犠牲にしてもアッラーに帰依するという意味の表現として続いています。
そういう行事なので罪滅ぼしの犠牲式ではありません。』

「他の宗教の人には、動物を殺して・・・という人もいますが、そういうものでは
ないんですよ。」と話してくれた人は言っていました。

貧しい人たちに肉を分けることはイスラム教の行の一つ寄付にも繋がり、「シェア」
するという意味があるのです。

この行事自体はメッカ巡礼の終わりにあるのですが、巡礼していない人も、イスラ
ム教徒はそれぞれの国で行事を行います。

このモスクでは8頭の牛が犠牲になっていた。

牛は大勢の男の人に囲まれて、押し倒される。大勢の人にかこまれ、牛の抵抗はかな
り続きました。

01_02 牛

01_03 牛

押さえつけられると、全員が祈り捧げながら、首を一気に切ります。
(出来るだけ痛みの少ない方法なのだそうです。)

01_04 牛

形は違いますが、イスラム教徒はこのようにお祈り、行程を踏んで処理された肉以外
は普段からも口にすることが出来ません。

7人の寄付で1頭を買い、その7人は3Kgずつの肉をもらい(モスクによって違う
のかどうかは分からない。)、残りは一部モスクで料理してみんなに配られ、一部は
貧しい人たちに分けられます。
01_05 牛

犠牲になるのは牛、ヤギ、なんだけれど、このモスクにはヤギはいませんでした。
友人の話だと、その寄付をした7人はその牛の背中に乗って天国へ行くのだとか。

オフィスで同僚に聞いたはなしですが、この犠牲祭の犠牲になるはずだったラクダが
逃げて大騒ぎになった・・・というニュースがあったそうです。「ラクダも犠牲にな
るとは知らなかった。アラブからわざわざやって来たのかな?お肉美味しいのかな?
動物くさそうだ・・・。」っと初めて聞くへぇ~~な話でした。

しかし、『ラクダのコブはどうするんだろう・・・』っと素朴な疑問・・・。
やっぱり食べるのだろうか?

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