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チワワ鉄道の旅

20 9月
2007年9月20日

メキシコを旅するには、今は車(バス)と飛行機が交通手段となるが、
メキシコもかつては鉄道が唯一の交通手段という鉄道の国であったのだ。
(だいぶかつての話?いや、1980年代まで客車も運行していた。
最後の頃は、あまり乗る人が多くなかったが。)

今、唯一メキシコの客車の鉄道として運行しているのは、チワワ鉄道。
チワワ鉄道。これぞ、過去の栄光か?

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(説明:これは客車ではなく、反対方向からやって来た貨物列車)

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(説明:列車の中、ほんんどお客さんいませんねえ)

チワワと言うと、犬好きな人はチワワ!って?
そう、あの小さな小さな犬はメキシコ犬ですよ。

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(説明:チワワ市の街のあっちこっちにチワワ犬の彫刻がある。楽しいねえ!)

話がそれました。

653Kmが客車の走る距離。(本当は、全長941キロ アメリカとの国境の町オヒナガまで、
その後アメリカの鉄道へと続く鉄道。)
急行列車で15時間。鈍行だと何時間?
その上、大概 到着時間は予定どおりいかないと言うのがメキシコの鉄道列車の常識。

「へー、時速300キロという鉄道が作られるという今の時代に!」
と言う声が聞こえてきそう。

チワワ鉄道の建設は1882年に始まり、そして、山岳地帯での建設の苦悩の歴史があり、
また、メキシコの歴史の中で何度も中断され、メキシコ革命の後、また建設が再開され、
ついに、1961年に完成されたという。

チワワ鉄道は、太平洋側のほとんど海抜0mのロスモチスから、最高海抜2400mを超える土地
を、シエラ マドレー山脈という、メキシコ大陸を横断している山脈を超え、
走りぬけ、チワワ市に至る。

平原、山岳、峡谷(有名な胴峡谷の高度差は1000m以上)実に雄大な自然を満喫する。

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その間、列車はいくつもの橋を渡り、いくつものトンネルも抜け、颯爽に?ゴットン
ゴットン?兎に角、走る、走る。

まあ、のんびり汽車の旅を楽しむには最高である。

また、その山岳地帯は、タラウマラ族というメキシコ先住民のもともとの地である。

小屋や今なお洞窟に住む彼らの生活を垣間見、

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彼らの生活手段である民芸品なども買って、

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メキシコ社会の中で、また、メキシコの歴史の上で、もともとのメキシコの住民であった
メキシコ先住民のちょっと辛い想いを、ちょっとだけでも考えてみるのも、もっと別の
メキシコを知る方法かも知れない。

鐘がなる(独立記念日)

18 9月
2007年9月18日

メキシコのいたるところの広場で9月15日夜11時一斉に鐘が響く。

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(説明:国立宮殿、大統領政庁の建物の鐘、これは大統領が叩く、 ただし去年だけは、大統領選挙の後遺症でその時の大統領フォックスは叩けなかった鐘)

そして、メキシコ中の人々が叫ぶ。メキシコ 万歳! 独立 万歳!と。 独立記念日の前夜祭である。

メキシコの村、町 都市、何処にでも、その村の、その町の その都市の中央広場がある。 そこには、教会もある、そして、その村の、町の、その都市の、その州の役所がある。 その役所の中央玄関のドアの上を見ると、必ず、鐘がついている。

その鐘が、一年で一度、メキシコ中に響き渡る。 その村の村長が、その町の町長が、市長が、州知事が、そして、メキシコ大統領が一斉に叩く。

そして、広場に集まった全ての人々が叫ぶ。 メキシコ万歳! 独立万歳!イダルゴ万歳、モレロス万歳!と。

独立記念日は、全てのメキシコ人が愛国心に目覚める日かもしれない。 そして、9月はまさに愛国の月であるのだ。

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(説明:独立記念塔)

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(説明:独立記念塔の金メッキの天使の像 手に持っているのは勝利のシンボル月桂樹の冠と切られた鎖)

町中に、国中にメキシコの旗がはためく。

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(説明:街の旗売り、この時期、街にいっぱい現れる)

建物に、車に、家に、広場に。

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そして、全ての飾り付けが、メキシコの旗の色になる。 アクセサリーでも、なんでもかんでも、赤、白、緑のメキシコの旗の色で身も飾る。 料理さえ、この時期の特別料理、チレ エン ノガーダは旗の色。 01_08

多くのアメリカ大陸の国々同様、メキシコも300年という永い永い植民地時代を経験した国。 まさに、独立記念というのは、愛国の思いを高揚する日である。

イダルゴ神父が1810年9月16日早朝、自分のドローレスの教会の鐘を叩いて 独立戦争が始まったのだ。 そして、もう、少しで200年になろうとしている。

独立後、奴隷制度も廃止され、だが、アメリカの侵略戦争、フランスの侵略戦争、 そして革命戦争もあり、民主憲法も作られた、人々は歴史の中で戦ってきた。 本当の民主主義を願って。本当の独立を願って。

だが、今もメキシコは戦うべき事がある。と思う。

それは、あまりにも大きな貧富の差という大きな社会問題である。 メキシコの大統領は、メキシコの政治家は、メキシコの金持ちは、それを大きな問題と していないかも知れないけれど、メキシコに永く住む私は、独立を祝うメキシコ人を見ながら、 メキシコ社会の歪を思う。

独立後、奴隷制度は廃止されたけれど、植民地時代の社会体制は、貧しさ人と豊かな人という形で、 あまりにもの貧しさとあまりにもの豊かさという形で、今も残っている。

イダルゴ神父の叩いた鐘、それを再現して、今年も大統領、州知事、市長、町長、村長が叩く独立の鐘、 そして、´「ビバ!メヒコ!」とメキシコ中のメキシコ人が叫ぶ。

サボテンの国 メキシコ!?

09 9月
2007年9月9日

メキシコ!と言うと、大きなサボテンの木の下で、ソンブレロをかぶってポンチョを着たメキシコ人が、 昼寝をしている姿をイメージする人も多かったりするのかも?

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そのサボテン。 メキシコ、砂漠でサボテンばかり!メキシコ人サボっテンばかり。 な~んて、馬鹿にしたもんでもないのだ。 サボテンだって、役に立つ。 食べられるし、薬になるし、染料になるし、家畜の餌にだってなるし、泥棒よけの垣根にだってなるし、 建築材料にだってしたし。 お酒も。。。。

メキシコのお酒、テキーラはサボテンのお酒と思う人が多いと思う。 正確には、お酒を作る植物はアガベという。 (あまり学術的なことは知らないが)多肉植物という大家族の中に、アガベ科がいて、サボテン科もいる。 だから、テキーラはサボテンのお酒と思うのも当たらずも遠からずで、まあ、いいかあ?って事にしておきましょう。

サボテンの種類は、ものすごい多いらしい。その中で、世界に種類と量がもっとも多いと誇るメキシコ。 やっぱり、サボテンの国 メキシコだ!

メキシコの乾燥した大地に、山中、木ならぬサボテンの林が、、、、なんて所もあったりします。 だが、その自然のサボテンも種類によっては、自然破壊や、乱盗で、絶滅する種類もあるとか。

役に立つサボテンの代表 ノパル(団扇サボテン)

これは、サボテンの棘をそいで、メキシコの代表的食材。(前の記事でちょっと紹介した) そりゃ、何万年前からずーと食べられてるのです。主食のトウモロコシより、もっと昔から。メキシコ人が存在した時からかも?

ノパル、葉(本当は茎、葉は棘が正しいらしいが)は食料、果実は、前に紹介したフルーツ トゥナ、 花は地方の人はお茶にもするそうです。 このノパルの栄養、病気対策効果は、世に知られた事実。

ノパルは、糖尿病、コレステロール対策、高血圧、胃腸病、etcにいいと、 ノパルのフルーツは特に骨粗しょう症予防になると、大学の研究結果だそうだ。 それで、私も大好きなノパルとトゥナをせっせと食べてます。

それにしては、メキシコ人、糖尿病患者多いねえ。太りすぎの方も多いねえ。 メキシコ人甘い甘いお菓子の食べすぎだよ! 糖分いっぱいの炭酸飲料水の飲みすぎだよ! あー、そうそう、その甘いお菓子、サボテンの種類のビスナガから作ったお菓子もある。

ノパル効果でサブリメントもあります。

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この団扇サボテンの古い葉っぱに住居を構えるコチニール(カイガラムシ、エンジ虫)、 これは、昔ながらの赤い染料。

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メキシコがスペインの植民地時代に、インディヘナの使っていたこの虫の染料をみて、 大儲けをしたスペイン人がいると。 虫けらめと馬鹿にしたものではありません、今でも高価な自然染料です。食紅、化粧品にも使われる。

乾季、緑の牧草がない時期、メキシコの家畜は、ノパルのサボテンを食べるって。 えっ? 棘ごと? さあ? 多分ね。機会があったら、聞いてみます。

垣根にもよく、田舎に行くとサボテンが植えてあります。 柱サボテン、垣根にもってこいの材料ですよね。

団扇サボテンって、切ると、ものすごい粘液です。 この粘液が防水効果と接着効果で、昔、ティオティオワカンの太陽のピラミッドを作った人々は あの大きなピラミッドの中身の一億個以上の日干し煉瓦をつくるのに、使ったと。 やっぱり、昔からのサボテン文化でありますかあ?

さて、長くなります故、サボテンの兄弟、お酒の原料になるアガベのお話は次に続くといたします。

8月中旬は新学年の始まり

03 9月
2007年9月3日

いつからか、メキシコの新学年は8月中旬に始まるようになった。昔は9月初めだったのだが。 何故か夏休みが短くなったようだ。

新学年の始まりは、子供にとって、新しい年の始まりで、新しい環境、新しい学校、新しい友達、 新しい先生、新しい制服、新しい本やノートと、ちょっとワクワク、ちょっとドキドキの新しい生活の始まりである。

親にとっては、兎に角、出費が多くって大変な時である。 なんせ、新学年の準備にお金がかかるのだ。

これは子供が公立の学校へ行くとしても、また、小学校入学でなく、2年生になるとしても、金がかかるのだ。

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確かに公立の学校は義務教育課程では、授業料はタダである。 私立の学校では、兎に角、毎年入学金がとられる。つまり、1年から2年への同じ学校での進級でもだ。 これが馬鹿にならない金額。

子供を私立学校に入れるには、本当に金の余裕がある家庭でないとなかなかできない事である。 だが、公立より私立がいいというのがメキシコの常識であるようで、金の余裕がなくっても、無理する親も多い。

公立だからといっても、金がかからないかというとそう言う訳にはいかない。 本、ノート、かばん、文房具、制服、これを買わなければならない。 これが、新学年になると、何故か、みんな新しいものを買う事になる。 これが、結構な出費である。

それで、8月中旬、学校へ行く年齢の子供を持つ親は、お金と大変の思いをしながら新学年の準備に走り回る。

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本(教科書は、義務教育の場合政府からの配布があるが、学校によっては、その他の本も買うように指示される。)や、 ノートは買うだけでない、何故か学校は、この新しい本やノートを全て紙とビニールできれいにカバーをする事を要求する。

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これは、親にとって一人の子供につき何冊もやらなければならないのだから、大変な作業なのだ。 本の表紙は全て同じ紙の色に統一されて、本をデザインした人の努力は、紙の下。

本やノートを大切にってんだろうけど。。。。 まあ、習慣なんでしょう。私なんぞは、無駄な!と思ってしまう方なんだけど。 兎に角、学校の先生はそう要求するのだから仕方ない。

制服なども、毎年新しくするのは、もったいないと思っても、何故か、皆新しい制服を買う。 もちろん、制服なしでは、授業に参加させてくれないから、子供のため、親も必死にならざるを得ない。

なんかかんだと親も子供も新学年の始まりは大変なのである。

学業年齢の子供を持つ家庭は、この時期は、長いバケーションでお金を使い、学費その他の出費で、 ピーピーの金欠状態である。

メキシコの教育制度は?教育レベルは? これをまた語るには、メキシコの社会事情まで言い及ばないといけないので、またのチャンスに。

一言、一応、メキシコの義務教育は、幼稚園2年、小学校6年、中学3年であるが、これは建前!である。

国の発展のため、子供の将来のため、教育は基本で、もっとも重要な事であると思う。 メキシコ政府も、親も、子供も、もっともっと頑張らねば。。。。

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