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アマテ紙の村を訪ねて その1

25 11月
2007年11月25日

また、この紙を使い、昔から、そして、今なお、この紙で切り紙し、神の造形を作り、神といて祭る先住民もいる。

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写真説明:この写真のものは、額に入れて装飾にしてあるが、このような切り紙の造形をつくり神として祭る。

今現在、もっぱら、この紙はゲレロ州の先住民の人々よって、絵が描かれ、メキシコの民芸品のひとつとして売られている。

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アマテ紙は、昔々からと同じ方法で、オトミー族の先住民の人々によって、村の人々の生活の糧として、
プエブラ州の山深い サン パブリート村で作り続けられている。

そこの小さな村への案内は、日本の観光本には、もちろん載っていないし、スペイン語の観光本にさえ、
ほんの数行の紹介が載っているだけである。

アマテの里、この村を前々から訪ねてみたいと思いつつ果たしてなかった。
絵を描く日本の友人がこの紙を少し多量に買いたいというので、じゃあ、是非その生産の村を訪ねてみようと行く事にした。

一等バスは、大きな町しか行かない。ローカルバスとタクシーを乗り継いで行った。

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数週間前に、雨で川の橋が落ちてしまったとかで、がたがた道を大きく迂回して、また山道は、雨で崖崩れして通りぬけられる道幅さえ
狭くなったそんな山道を、少々心細い想いをしながら、昼ご飯を食べる間も惜しんで、半日以上かかって、午後、その村へ着いた。

そこは、緑の濃い山の中腹に、小さな家々がへばり付いたような小さな村であった。

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昼ご飯を食べたくとも、レストランはなく、ビスケットで空腹をごまかし、さあ、何処で紙を買ったらいものか?と見まわしても、
紙を売っている市場もお店も何処にもない。

坂道の村を歩いていくと、トントン、トントンという音が、あっちの家、こっちの家からと響いてきた。
それが、まさに樹皮を柔らかくして、板の上で叩いて広げて紙にしている音であった。

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トントン、トントンという音は、村中の家々から、ひっきりなしに田舎の青い空と山の緑に溶け込こんでゆくように、響いていた。

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年配の女性達は、細かな手間隙かけて作った刺繍を施した彼らの民族衣装をまとい、その又何人かの人は裸足でさえ歩いている。
年配の人々はスペイン語さえ話さず、彼らの母国語オトミー語で話していた。

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私は、ふっと過去のメキシコにタイムスリップしている気がした。

骸骨は家族、友達

19 11月
2007年11月19日

愛国の月の9月が終わると、旗の色の赤、白、緑の飾りが消え、そして、10月中旬ともなると、
今度はメキシコの町中に骸骨が姿を現わす。

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そう、商店の飾り付けが、一斉に骸骨になり、教会だけでなく、色んな場所に骸骨やら捧げ物やら、
マリーゴールドのオレンジ色の花で飾られた死者を祭る祭壇が現れ、パン屋では、骸骨パンが売られ、
お菓子屋には骸骨の砂糖菓子、骸骨のチョコレートが、並ぶ。

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そして、骸骨やら、魔女やら、吸血鬼やら 鬼やらの仮装衣装や面も売られはじめる。

死者が生きてる家族や友達を訪ねてくる日、11月1、2日 死者の日には、骸骨を飾って、骸骨パンや骸骨お菓子を食べ、
子供達も、骸骨や魔女や吸血鬼や鬼などに変身し、かぼちゃや骸骨のの容器を持ち、
「私のカラベラ(骸骨)にご協力をしてください!」と言い、お菓子や小銭をもらい歩く。

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死者の日の祭りは、先住民時代からあった伝統であるらしい、それが、ハローウィンの文化と融合した。
だから、骸骨もカボチャのお化けもあっちこっとで、大活躍。

死んだら骸骨になるのだから、死者が、骸骨というのは道理。
それにしても、この骸骨達が実に楽しくしている。
音楽を奏でたり、踊ったり、酒を飲んだり、人生を謳歌しているようだ。

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いや、人生というのは、変か?

兎に角、死んで骸骨になっても、メキシコ人は楽しくやるんでしょう。

メキシコ人は、骸骨を忌み嫌わない。骸骨と遊び、骸骨を笑い、そして、骸骨をいとおしむ。
それは、自分の将来の姿、死んだ家族友達の姿なのだ。

たとえば、ユカタン半島の人々は、死んだ家族の骸骨を死者の日にお墓から取り出して、綺麗にしてあげると。
ミチュワカン州の先住民の習慣では、死者の日、墓を花で飾り、ロウソクを灯して、一晩中、死者とすごす。

メキシコの先スペイン期の文化で、人間の生贄が神にささげられたが、その骸骨は、神への奉納の証、飾っておいた。
そんな祖先の文化を受けついているのか?

兎に角、骸骨は死んだ家族や友達。

そして、なぜか、植民地初期の古い教会、修道院には、十字架といっしょに描かれた骸骨の造形があったりする。

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そして、また今、死神聖母を信仰する人が増えている。
死神聖母は、もちろん顔は、骸骨。
カトリックからは、、認められず、邪教の宗教とされているが、カトリックの聖母、聖人、キリスト像と並べて死神を飾り祭る人が多くなりつつあるらしい。
カトリックの聖母、聖人より、怖いが、ご利益が大きいとか?
大鎌を持って、私を祭らないやつは、この大鎌で首ちょん切るぞ!って言うのか?どうかは、知らないが。

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写真説明:私バス ぺセロのマイクロバスの天井に描かれていた死神聖母の絵 ぺセロの運ちゃんも死神聖母を信仰する人が多いようだ。

もちろん、骸骨は、昔から死のシンボル。
生の隣にいる身近な存在?

私の日本の生家の田舎では、お盆の初日の夕方、皆で御墓に死んだ家族を迎えに行く。
亡くなった家族を背中に背負って、家まで、連れてくる。
亡くなった家族が、迷わす我が家を訪ねてこれるように、家の入り口の庭で、かんばを燃やし、道しるべとする。
そして、背中に背負った家族を、彼らを迎え歓迎するために用意した祭壇にどっこしょと降ろして、お盆の日を亡くなった家族と過ごす。

メキシコも日本も亡くなった家族への想いは同じ。
ただ、日本は亡くなった人は目に見えない存在であるかもだが、メキシコでは骸骨人形がその死者を現しているのかもしれない。

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写真説明:メキシコシティーのソカロ広場にも、大きな骸骨が現れ、死者の日の祭壇が飾られる。

まあ、兎に角、この時期には、メキシコ中を骸骨がいっぱいあっちこっとを闊歩して、高笑いして、踊り歌い、
酒を飲み好きな食べ物を食べ、生きてる家族や友達と死者の日を楽しみ過ごしているそんな気がする。

追記
死者の日に、メキシコの田舎、ミチュワカン州のハニツォ島やオアハカ州の田舎の村、また、メキシコ市のミスキィク地区など
その他いろんな所で、伝統的な死者の日の祭りの様子が見られます。

また、そこまで行かなくっても、いたる所に死者の日の祭壇の飾りつけをみる事ができます。

壁画の国メキシコ そして、ディエゴ リベラ没後50周年記念展

07 11月
2007年11月7日

先日、観光のお客様に言われた。
「この壁画の画家は誰ですか?」

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写真の説明 :国立宮殿のリベラのメキシコの歴史を描いた壁画は、観光ルートになっている。

話を始める前にそう言われて、「ディエゴ リベラです。」と言うと、
「あー、フリーダの夫の……」
「はあ、そうですが.......」
卵が先か?ニワトリが先か?  フリーダが先か?ディエゴが先か?
どっちでもいいかあ?

生前から、壁画家、画家として最も有名かつ活躍したディエゴは、友人のピカソにも、
「フリーダの描く絵は、俺もお前も絶対に描けない。」とフリーダの才能を認め、
後世には、フリーダがきっと有名になると思っていたふしがあるようだが。。。。。。

8月まで、国立芸術院で開催されていたフリーダ展は、連日行列の大人気であの世のフリーダ自身も夫のディエゴもびっくりであっただろう。

生前から大壁画家で世界で名が知られていたディエゴが「フリーダの夫ディエゴ(そうには違いないが)と言われるとは思わなかっただろうなあ~

ディエゴの映画はないが、フリーダの生涯は何度も映画になり、映画ではフリーダが主役でディエゴは脇役だから、
映画効果で、フリーダの夫と呼ばれても。。。。。かあ?

ところで、今年は、フリーダ生誕100周年であると同時にディエゴ没後50周年記念の年であるので、今度は9月末から国立芸術院でディエゴ展が開催されている。

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メキシコはよく壁画の国と言われる。
それは、メキシコ革命後、サロンの金持ちたちのためだけの芸術でない、大衆のための芸術、大衆に訴える芸術というので、
壁画運動というのが画家達の間に興った。

それは、まさに、思想を訴える芸術であり、自分たちの歴史や現実やアイデンティティーやetcを人々に認識させ訴える芸術であると言える。

特にディエゴは、常に自分の思想、考えを壁画に描き、たとえ、作成を依頼した人がその思想に同意できずに、描きかえるように言っても、
そして、その絵が破壊されようとも、自分の意思を曲げる事のない芸術家であり思想家であり政治行動家であった。
そんな訳でディエゴのいくつもの壁画は、いくつかのスキャンダル事件になった。

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説明:この絵は、もともとロックフェラー財団に頼まれて描いた絵であるが、破壊された。
後にメキシコの国立芸術院にリベラは、同じ絵を描いた。

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説明 :もともとは、レフォルマホテルに描かれた絵であるが、絵の人物が大統領など政治家を豚などの動物の似顔絵で
皮肉いっぱいに描かれた絵であるとされ、当時スキャンダルになった。
やはり、国立芸術院にある絵。

壁画というのは、20世紀の初めに始まったのではない。壁画は太古の昔から、何かを訴えるために描かれてきた。

紀元前2万年もの昔に描かれたであろう洞窟の岩に描かれた岩絵は、まさに、壁画の始まりである。
それは、まさに、神に自分たちのより多い狩猟を願い訴える絵であるだろう。

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説明 : バッハ カルフォニア州にある世界遺産になっている洞窟の絵のメキシコ人類学博物館のコピーの絵

ティオティワカンの遺跡に描かれている壁画は、豊饒、雨を祈願して描かれている。

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説明 :ティオティワカン遺跡のジャガー宮殿の絵

マヤのボナンパック遺跡の壁画は、自分たちの戦争の勝利を祝い、人々にそれを誇示し伝える絵であろう。

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説明 : メキシコ人類学博物館にあるのボナンパック遺跡の壁画のコピー

メキシコのもっとも偉大な壁画家 ディエゴの壁画は、メキシコのあっちこっちの建物で見ることができる。
だが、個人の所有になっているものや、外国にある作品も見れるチャンスが、ただいまのディエゴ展です。
この時期に、メキシコにいらっしゃり絵に興味がある方は、是非、国立芸術院でのディエゴ展へどうぞ!

特にロシアへディエゴが寄贈し、行方不明とされていた壁画が、ロシアの博物館の倉庫にあり数年前発見され、
今回展示されているのが、「輝かしい勝利」

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説明 :「輝かしい勝利」リベラ展で写真は禁止なので、本からの写真。

それは、アメリカのグアテマラ介入を批判して描いたものであると。
そして、フリーダも病気の身で車椅子で、亡くなる少し前、そのアメリカのグアテマラ介入抗議デモに参加したと。

デイエゴのいろんな壁画から、彼の思想、メキシコの歴史、そしてまた、ちょっと皮肉を込めたメキシコの現実を知る事ができるかもしれない。

F1が、メキシコのメインストリートで!

02 11月
2007年11月2日

F1とはそう、車レースである。 車に詳しくない私であるが、有名なF1の名前くらいは知っている。 F1の最後のメキシコでのレースは1992年だそうで、それ以来メキシコでは開催 されていない。 F1がメインストリートで!って書いたけど、まさかレースを町の道でやる訳ないかあ? いや、いや、メキシコだったら、それも不思議ではないかも?だけど。 デモンストレーション、つまりロードショーレースである。

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デモンストレーションといえども、実際現在のチャンピオン、ルノーのmonoplaza R26を その王者のスペイン人Fernando Alonsoがたった2.7キロの距離だけど 時速250キロで走ってみせるというんだから、車好きな人にはたまんないだろう。

しかも、レフォルマメインストリートでするイベントは何時だってタダさ。 主催者のルノーとING(保険会社)は、資金100ドルかけてるらしいが。 まあ、企業さんは、人々からお金稼がせてもらってんでしょうから、いいでしょう。 庶民にタダのイベントしてあげてもさ。 もちろん見返りだってありだからやるんでしょう。

クラシックカーやスポーツカーのデモンストレーションのショーもあった。

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タダは決まって、ものすごい人が押しかけるんだけど。。。。 2日間で、30万の人が見に来たと。

道の両側、いっぱいの人、みんないろいろ苦労して見ようってんだけど。 電話ボックスやゴミ箱の上に乗る子供、木によじ登ってる人、近くの止めてあったゴミ車に乗って見る人などなど。

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少しでも高いところからって苦労してます。

でも、ショーの始まる早朝ずーと早く来て、前の席取りにでもしないと、見えるなんてもんじゃあない。 私は、わーすごい!って言ってもらえる写真を撮りたいものだと思ったが、とても、とても不可能でした。 折り返し点で、結構前の場所みっけ!だったけど、そのタダ席の前には特別席があって、その階段式の席の下から覗く方式。 しかも、なんせ200キロくらいで走る車の写真なんて、素人の私の腕では、なんともなりません。

この私の努力の写真、わかるかなあ?何処に車が映ってんだ!って?そうなんですよ。 何を撮ったかさえわからにという。。。。。トホホです。

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姿はあまり見えずですが、車が疾走する爆音は、すごい。 スポーツカーはマフラー改造してるとか? それにしてもすごい爆音ですねえ。 そういえば、こんな時は、何でも商売で、いろんな物も売られていたけど、耳栓売ってる人もいたよ。 いい商売になったふうでもないけど。

まあ、親子、家族連れ、F1のレースなんて、あっても、庶民は見られないけど、いいじゃあありませんかねえ。 日曜日の一日、あまり姿はみられずとも、皆、F1楽しんでるようでした。

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