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おもちゃが一番売れる日

28 1月
2008年1月28日

一年中で一番おもちゃが売れる日、それは1月6日の三賢人の日。
メキシコ中の子供の親は、1月6日の朝までに、三賢人になって、子供におもちゃをプレゼントする義務があるらしい。
たとえ今日の食べる物にも不自由するような貧しい家庭の子供でも、この日は一番嬉しい日だろう。
何故って、一年一度、贅沢なおもちゃがもらえる日であるから。

クリスマスのプレゼントというと、子供にとってサンタさんがやってくるという。
メキシコではサンタはお金の余裕のある家庭の子供のところにしか来ない。
だが、三賢人は、どんなに貧しい家庭の子供のところにも必ずやってくる。

日本の子供にとったら、一番の期待できる楽しみは、お年玉か?

三賢人さん、お金の余裕がなかったら、おもちゃの代わりにもっと生活の必需品の洋服とか靴とか学用品とか持ってくればいいのに。。。と
私なんぞは、そう思ってしまうのだが、そんな実質的な低俗な考えはないらしい。

おもちゃ!玩具!である。しかも、家庭のレベル以上に高いおもちゃ。
今、金がなかったら、借金してでも、質入に行ってでも、三賢人さんはおもちゃを買う。

三賢人とは、東方の三人の王とか?賢人?とか占い師とか?
彼らは、星の導きで、イエスの誕生を知り、プレゼントを持って、馬と象とらくだにそれぞれ乗ってイエスを訪ねて来ると。
そのプレゼントは金と香と薬だとか。

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写真説明:ナシミエントというキリスト誕生の様子を描いた飾り物
そこに、三賢人が描かれている。東方の王達というので王冠をかぶっている人。

まあ、兎に角イエス キリストさんにプレゼントを持って来たというので、メキシコ中の子供も、キリストさんにあやかれるってとこ。

まあ、それにしても、この日の玩具売り商売はただ事ではありません。
道の物売りも、露天商も、商店もスーパーもデパートも、この日に一年分のおもちゃを売ろうと必死で商売。

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山積みの玩具、おもちゃ! 5日の夜は、朝まで寝ずの商売ですねえ。

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さてさて、6日の朝、子供達は、三賢人様にお願いしたおもちゃをもらえるか?
メキシコ経済も厳しい故、期待よりちょっとエコノミーな玩具になったりするかもだけど、
それでも、子供達にとって6日の朝は、最高に嬉しい日だろうね。

ソカロ広場のアイススケート場

26 1月
2008年1月26日

メキシコも、今は冬です。 冬というと、冬のスポーツ スキー スケートというイメージが浮かぶ。 メキシコの北部地区では、雪も降るし、氷点下何度にもなる。 だが、南の地区や海岸地方は、冬でも南国だ。

メキシコの中心地 メキシコシティーは、標高が高いため朝は寒いが、氷点下になる事はめったにない。 雪は、何年に一度くらいは、盆地を囲む3000m級の山で降る事がある。(今年の正月は寒くそうなった)

山に雪が降った!というと子供連れの家族が、子供に雪を見せようと、雪で遊ばせようと、車で山道に、わーと出かける。

だが、雪を知らないメキシコシティーの車は、結構事故にあうので、近年は、政府の禁止令が出、山道の交通止めになる。

ところで、メキシコシティー政府は、奇想天外な発想をする政府というか?市民サービスのある政府というか? 夏の間は、標高2230mの地のメキシコシティーの公園や文化施設に、偽装ビーチを作って本物のビーチに行けない市民にサービスした。

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それは、ベラクルスの海の砂を何トンも運び込み、椰子の木を植え、パラソル、ビーチチェアを置き、砂浜に見立て、プールある施設はそれを海とし、ない施設は、大きめのビニールプールを置き偽装の海にしたて、無料サービス。 これが、本物の海にバケーションに行けない家族に、大人気、連日長蛇の列。 大の大人まで、2~3mのビニールプールで喜んで、泳いでいるのには、ちょっと笑えると同時に、自分の手に届く幸せを満喫する事を知ってる人々かあ?と思わせられた。

そして、今は冬。 ソカロ広場に40m×70m位の人工アイススケート場を作った。

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スケートなどやった事のないメキシコシティーの子供達に、無料サービス。 スケート靴も揃え、無料貸し出し。

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写真説明 :無料で靴の貸し出しサービスを受ける人々

これは、12月~1月中旬だけのサービス。 連日、早朝から整理券を得るために長い長い行列。

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45分間の制限時間だが、初めてのアイススケートを楽しむ子供達。 見ると、みんな、スー、スー 上手にすべってる!すべってる!

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私の子供の頃の思い出は、地区の田んぼに水を張ってのスケート場や、学校の運動場に作られたスケート場である。 しかも、下駄スケート。 運動オンチの私は、転んでばかりいた記憶で、スースーすべったという記憶がないという。。。。。。。。情けなや。

クリスマス前パーティー、ポサーダとピニャータとは!?

19 1月
2008年1月19日

クリスマスの月12月。12月になると、メキシコ中がクリスマス一色。
どこもかしこもクリスマスの飾りつけで、否でも応でもクリスマス気分にさせられる。

あのクリスマスの飾りつけ、家の建物全部をピカピカとイルミネーションで飾る飾りつけは、
メキシコ人の得意技かと思ったら、最近日本へ里帰りして、日本でも家をピカピカの飾りつけする家もあってびっくり。

他の国でのクリスマスの祝い方はどうか分かりませんが、
たぶんメキシコ独特の祝い方がポサーダというクリスマス前のパーティーと
そのパーティーで欠かせないピニャータだろうと想像する。

12月は兎に角クリスマス一色な訳だが、そのたけなわは12月16日に始まる。
それはポサーダ(宿という意味)というキリスト生誕日前の前奏だ。

それは故事によると、王が救世主が生まれてくるという噂を聞き、
2歳以下の子供と生まれてくるすべての子供を皆殺しせよという命令をだした、
その難を逃れるために、妊娠していたマリアと夫のヨセフが、放浪の旅にでた。
そして、ベツレヘムにやって来た。
そこでイエスを馬小屋で生む。

その間、日々宿を請い旅したと。その宿請いがポサーダである。
妊娠9ヶ月を9日にたとえ、ポサーダは24日までの9日間続く。

だから、ポサーダのパーティーが始まる前に必ずしなければならない儀式が、宿請い問答歌である。
マリアとヨセフの放浪の旅を真似、道を練り歩く、マリアやヨセフの仮装をしたり、その人形をもったりして。
そして、ポサーダのパーティーをする家にやってきて、家の前で問答歌を歌う。

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(写真説明:ロウソクをともして家の前でポサーダの問答歌を歌う人々)

「一夜の宿を貸してください」
「何処の誰とも分からない人に宿は貸せられません」

。。。。。。。。。。。などなど。そして最後は、

「是非 貸してください。私の妻が神の子を宿しているのです。」
「それでは、どうぞ、お入りください」

となり、ポサーダのパーティーの始まりです。

さて、そのポサーダに絶対欠かせないのが、子供が大好きなピニャータである。
ピニャータのルーツをたどると中国の豊饒祈願に辿り着くという説もある、
メキシコでは、植民地の初め、カトリック布教のために使われたのが始まりだと言われる。
伝統的なピニャータは、土鍋というか土壷に色紙を貼り付け、7つの角をつけたもの。
この7つの角は、人間の7つの大罪を表しているとか。

この壷の中にフルーツやピーナツを入れ、紐でつるし、ゆらゆら動かす。
それを、目隠しをして棒でたたいて、くすだま割のように割る。
ピニャータが割れると、みんなで、フルーツやピーナツを拾う。

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(写真説明:クリスマスの季節になるといたるところでピニャータが売られている。
子供はピニャータが大好き。
最近のピニャータは角が少なくなったようです。
殆どのピニャータが5個くらいしか角がありません。
人間の罪が少なくなった訳ではないのでしょうが。。。。)

これは、罪、悪を、信仰の棒(信仰とは、目隠ししたようにただ信じる事である)で叩き壊す事により、
その報酬として、神の恵みをもらえるというもの。

そんな、ポサーダやピニャータの屁理屈は、みんなが考えてる訳ではないでしょうが、
みんなメキシコ人は、兎に角、ポサーダを楽しみ、子供はみんなピニャータ大好きで、
今夜も、ポサーダのパーティーの声が、町中に響いているようです。

インカ マヤ アステカ展 in Japan

06 1月
2008年1月6日

たまたま 日本へ里帰りしていて、神戸に近いところにいたので、日本で開催されているインカ マヤ アステカ展を見に行った。

私としては、わざわざ日本で、メキシコの考古学の展示会を見なくても。。。。。。という気もしないでもなかったが、
どんなものが来ているのだろうか?そして、インカも興味があったので、足を運んだ。

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会場は平日というのにいっぱいの人で、行列で見学。
展示品も思った以上に多かった。

マヤ文明の出品はほとんどがグアテマラのものであったが、
メキシコからは、カンペチェ州博物館出品のカラクルム遺跡(世界遺産)から出土したヒスイの仮面が3つも展示されているのには驚き感動した。
これは、地方博物館所蔵なので、私も未見で、貴重なものが見れてよかった。

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(写真の説明:ヒスイの仮面の参考例として、写真がよくないが、メキシコ人類学博物館のパレンケのパカル王の仮面。)

カラクルムは、ティカル(グアテマラ) コパン(ホンジョラス) パレンケ(メキシコ チャパス州)と並ぶ
マヤ文明繁栄期の古典期の4大都市であった重要な遺跡である。

だが、まだ発掘一般公開されて、年月が経っていないのと、交通アクセスがまだあまりよくないので、観光客もあまり行っていない遺跡である。
ここから重要な王墓が発掘され、そのデスマスクという訳だ。

その他、メキシコからの出品は、テレビサ財団の個人所蔵品、テンプロ マジョール博物館からのもの。

テレビサのものは個人所有品だから、メキシコで一般公開されている訳ではないから、未見(似たものは多くメキシコの博物館の展示物にあるが)

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(写真の説明:これはテンプロ マジョール博物館展示品の 雨の神トラッロクの壷日本での展示会で、テレビサ出品のこれによく似たトラロック神の壷がある。)

テンプル マジョール博物館出品物は、似たものは博物館に展示されているが、たぶん博物館の倉庫から出品しているものがほとんどであると想像する。

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(写真説明:テンプロ マジョール遺跡の鷲の戦士の館の場所から、この鷲の戦士と死の神ミクトランクティの像がそれぞれ2体づつ発見された。
この写真は、テンプロ マジョール博物館に展示されているもの。
この同じ他の一体ずつが、日本での展示会に出品されている。)

神戸市立博物館においては、写真はいっさい禁止であるので、この記事を書くにあたって写真不足の気分で、
メキシコの博物館に写真を撮りに行ったが、テンプロ マジョール博物館の展示物の中で、
ただいま貸し出し中の名札は何処にもないし、一年も他に所蔵品を貸して出ししても、少しも困らないのは、
倉庫に、展示しきれない遺品がどっさりあるからだと思う。

実のところ、メキシコ国立人類学博物館などの倉庫には、ふだん公開されていないものすごい量の遺品が眠っているはずと思う。
何年か前、人類学博物館オープン(1964年)以来初めての大規模展示変更があった。
確かに、1964年以来43年の間に、多くの発掘も行われ、多くの新しい発見もあり、また、それにより考古学研究の学説も変わってきているはずと思う。

それと同時に発掘物も膨大な量になってあの大きな人類学博物館でも展示しきれないのは当然である。
昔の展示にあったのに、今の展示からは消えてしまっているが、重要なあれは是非展示してほしいのに。。。。
というものも多くあったりするのだが。。。。

専門家のする事に文句をいうつもりはないが、私見で言うと、新しく改装された国立人類学博物館には、
大きなピラミッドの実物大に近い模型なんぞ作ってる部屋があるが
あんなのはやめてその空間にもっと貴重な本物の遺品を展示してほしいものだと思う。
現物は倉庫にあるんだから、しまっておかないで。。。。

少しでもメソアメリカ文明やインカ文明などの先コロンブス期の文化に興味があれば、日本で開催のインカ マヤ アステカ展 是非見てもいい展示会である。

失われた文明の過去には誰も戻れないが、その遺品の実物を見る事は、そして、それからその文化を想像する事は、実に楽しく面白い事かもしれない。

追記
日本での今後のインカ マヤ アステカ展は 神戸の後、岡山 福岡で開催されます。

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