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唐辛子なしでは、メキシコ料理は作れない

15 1月
2010年1月15日

メキシコ料理で欠かせない食材は、トウモロコシ、唐辛子、豆、トマトである。
これは、皆、紀元前7000年~5000年もの昔から、メキシコの食材として食べ続けられてきたものである。
そして今も、貧しくって高い肉は買えなくっても、この食材を使って人々はバリエーション豊かなメキシコ料理を作る事ができる。

メキシコ原産の豊かな種類を誇る唐辛子なしではメキシコ料理は作れない。
前回の記事で書いたお祭り料理、メキシコ料理の究極の料理、モーレも色々な種類の乾燥唐辛子を使っている訳だ。

唐辛子の種類は、たくさんある。
日本でも名が知れた唐辛子で最も辛いと言われるハバネロ(habaneroスペイン語ではアバネロと発音するが)も数多くある唐辛子の一種類。

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写真の説明:これが、激辛と言われるハバネロ

同じ唐辛子でもそれが、生であるものと乾燥したものかで、名前さえ違ってくる。
たとえば、よく酢漬けの唐辛子でよく使われるハラペーニョなども、これが乾燥させた唐辛子となると、チポトゥレとなる。
そして、ハラペーニョも辛いが、これがチポトゥレとなると、またまたもっと辛くなり、また違った味になるから、お料理の幅も広くなると言うわけだ。
だから、この生や乾燥した多くの唐辛子をメキシコ人はその好み、料理で使い分け、唐辛子ソースや、メキシコ料理のベースの味を作り出す。

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写真の説明:乾燥した唐辛子もいろいろ。

多くのメキシコ料理は、唐辛子を使ったソースを作り、それに、肉や野菜などを加え、煮込み料理を作る、また、肉料理でなくてもそのソースにトルティージャを絡めてチラキーレス、エンチラーダなどの料理に仕上げる。

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メキシコレストランやタコス屋にいったら、そのテーブルに必ず用意されて置かれているのは唐辛子ソース
タコス屋では少なくとも、3種くらい違った唐辛子ソースが置かれている。
その唐辛子ソースでも、生の唐辛子で作ってあるのもあれば乾燥した唐辛子を使って作ってあるものもある。

言ってみれば、日本の料理で味噌や醤油が絶対欠かせないと同様に、唐辛子はメキシコ料理に欠かせないわけである。

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写真の説明:唐辛子その他を使って作ったモーレソースなどのペスト状にしたものも売っている。

さて、唐辛子のお話の最後は、日本でも手に入る材料で最も簡単なサルサ・メヒカーナのレシピを紹介しよう。
あまり簡単で、物足りないかもだけど、お肉やお魚や卵など焼いたりしたら、ちょっとその上にかけて食べてみてください。
チップスのスナックにちょっと付けてみて。
一味違って、メキシコ味、メキシコ料理だ!って気分になります。

レシピ
材料: 唐辛子(唐辛子は大きさ、辛さの差があるので、好みで量を加減してみてください。)
トマト 1個
玉ねぎ 4分の1個
香草(コリアンダー、メキシコではシラントロと言う) 1~2本
レモン汁又は酢橘汁少々
塩 少々

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作り方:唐辛子、トマト、玉ねぎ、香草を全てみじん切りにする
レモン汁と塩を加えて、全て混ぜる。

香草が嫌いな人もいるようで、嫌いだったら、入れなくってもいいでしょう。

何故サルサ・メヒカーナと言うかというと、ほらメキシコの国旗の色です。赤白緑です。

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メキシコに来て、メキシコの唐辛子ソース、サルサに、はまる人意外に多いんですよ。
そして、お土産にサルサの缶詰や瓶詰めをいっぱい買いこんで帰えったりして。

メキシコ州への旅 その2

10 1月
2010年1月10日

前回の続編
メテッペックの「生命の樹」の町から、さらに、数十分、メキシコ州の動物園 サカンゴ
動物園というとメキシコではメキシコ市のチャプルテペックの動物園が、メキシコで最も有名なのだが、地方へ行っても動物園があると、どんな動物がいるのかな?と
ついつい覗いてみたくなる。

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写真の説明:ここは、メキシコシティよりなお標高が高いところで結構寒い。お猿さんも毛布を使ってる。

世界で本当に、絶滅しそうな動物というのが多くなってしまって、気になる。
そして、一匹狼じゃあなくって、一頭だけ、ライオンがぽつねんと、番で居なかったりすると、やっぱり気の毒になってしまう。

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写真の説明:ジャガー。
ヨーロッパの猛獣はライオン、アジアはトラ、そしてアメリカ大陸はやっぱりジャガー。
昔からメキシコでは神様の化身であったが、今やはり絶滅の危機にある。

今、世界の色んなところの動物園が、お互いに一時的にでも動物の貸しっこをしたりして、子供、子孫を残そうと努力しているそうだが。
メキシコ市のチャプルテペックの動物園のパンダも上野動物園のリンリンのところまで一時的にお嫁に行ったけど、子供が出来ずじまいだった。
なかなか難しいようですねえ。

チャプルテペックの動物園にもこのサカンゴの動物園にも「shika」と言う名の鹿がいた。日本鹿なのだろうかねえ。奈良公園からやって来たのかな?

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この辺に行く事があったら、ちょっと足を伸ばしてもいいかも。動物園って子供だけじゃあなくっても大人でも楽しいですよね。

次の目的地は、動物園から、また30分ほどで、これまたほとんど外国からの観光客は行かないけど本当は大きな都だったテオテナンゴ遺跡

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写真の説明:実に広い大きな遺跡である。この都は山の上に作られている。都は南北に2キロある。

テオテナンゴの意味は、聖なる城砦。

この都の多くの建造物が作られたのは、やはり、テオティワカン崩壊後、戦争イメージが強く現われた時代からで、メキシコ中央高原においては、いくつもの防塞的都が山の上に作られていく時代であった。
トゥーラ、ソチカルコ、カカストラ遺跡などの都同様に、山の上にその頂を平らにし、堀、要塞を作り外敵の進入を防ぐのを第一目的としたような、まさに城砦の都である。

城砦の都の主マトゥラツィンカ族の人々も1474年には当時の大帝国アステカ族によって侵略されてしまう。

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写真の説明:都の西側、山の側面に築かれた要塞。高さ10mに及ぶ。

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写真の説明:奥の建造物は球技場

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写真の説明:都の東側には、まだまだ未発掘の地区が広がっている。

太陽は大分西に傾いたが、その後、メキシコ州の南方向に向かった。つまりモレロス州との州境方面。
そこは森林の保護地区、そこには、メキシコ中央高原でわずかに残っている湖、センポアラの湖がある。

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写真の説明:夕暮れのセンポアラの湖

メキシコ州を4分の1周する旅。
ツアーがある訳ではないけど、車がチャーターできたら、こんな旅も悪くないかも?

メキシコ州への旅

07 1月
2010年1月7日

メキシコシティから、一日の旅となると、日本からの旅行者は、世界遺産のプエブラ市とチョルーラとか、やはり世界遺産の教会があるクエルナバカと銀の町でありコロニアル都市であるタスコと言うコース、または、クエルナバカ&世界遺産の遺跡ソチカルコというコースになる。

だが、もし、メキシコシティが2度目の旅だったりして、ちょっと目先を変えての人はやはりメキシコシティの隣の州、メキシコ州への旅はどうだろうか?
メキシコ州には、皆が必ず行くティオティワカンのピラミッドもあるが、それはメキシコシティから北に向かうが、メキシコ州というのはメキシコシティの北から東そして西とメキシコシティの周りを囲うように広がる州である。
メキシコ州の州都トルカに向かう、つまり西に向かう旅である。

メキシコシティは東西南北を山に囲まれた盆地であるから、西側の山越えをしてメキシコシティよりなお標高の高いトルカ市へ車で約1時間15分ほど。
途中は、メキシコシティでももっとも開発発展のすごい大ショッピングセンターと新企業のビルが立ち並ぶビルの町サンタ フェを過ぎると、緑深い森林そして、広い高原のマルケッサ公園を抜けトルカ市に着く。マルケッサ公園の道路わきにはメキシコ風ドライブインがいっぱい。そこで鱒料理などもいい。

トルカ市の中心地ソカロ広場の周辺の一番の見ものは、建物の総面がステンドガラスの植物園cosmovitral(コスモビトゥラル)である。
さすがダイナミック大好きのメキシコである。「人類と宇宙」というテーマのステンドガラスの壮大な絵には、実に圧倒される。

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もちろん植物園だから、植物好きにもお勧めだけど、このステンドガラスのすごさはやっぱり是非一見すべきである。
植物園の中には、日本人の植物学者で、メキシコに永住しメキシコの植物学に貢献した松田英二氏の胸像がある。

ソカロ広場からすぐの場所に前の記事でも書いた日系二世のルイス西沢氏の美術館がある。ここも覗きたいものである。

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写真の説明:西沢博物館にもステンドガラスの絵が。

トルカから数キロの町メテッペクへ行こう!
ここはメキシコの民芸の一つ「生命の樹」生産の町である。つまり陶芸の町である。

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カラフルな「生命の樹」は、実にメキシコチックである。

「生命の樹」については、実は、前回の記事「世界樹 聖なる樹 セイバの樹」の中でもちょっと取り上げたかったが、とりとめのない文になるようでやめた。
「生命の樹」のモチーフの本来のものは、アダムとイブが描かれ、つまりキリスト教の人間誕生の意味があるものである。
それはつまりカトリックが伝道されてからの考えであるだろうが、メキシコ本来の世界樹の考えにも何処かで通じるものがあるような気がする。

また、メキシコの遺跡から出ている香炉などの陶芸品はものすごい沢山のピースを組み合わせて作られているが、やはり沢山のピースを組み合わせて作った「生命の樹」の技術は1000年1500年の長い伝統技術が今に伝わって作られているのだろう。

「生命の樹」は細かいピース作りで、手の込んだ民芸品である故に、お値段も安くはないが、実にメキシコらしいものでやっぱりお土産に一つほしくなりそうだ。
町の中心地区は、生命の樹をはじめとして、沢山の民芸品のお店が軒を並べている。
細かな生命の樹などは結構高いが、太陽と月などの壁掛けなど実に、これがメキシコだ!風のものが多いので、お土産選びも実に楽しい。
町を散歩してみると、いたる所に陶芸の飾り物が見られてそれも楽しい。

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教会のある丘にも登ろう!
教会への階段の下に、大きな陶器の生命の樹を描いた壁画がある。これも生命の樹の町のシンボルであろうか。

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丘の上からトルカ市の町が一望できる。

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さて、時間の余裕があったら、メテペックから20分くらいで行けるメキシコ州の動物園や、テオテナンゴの遺跡へも行こう!
それについては、次の機会に。

クリスマス料理とモーレ

02 1月
2010年1月2日

クリスマスである。クリスマスのディナー料理を作らなければ。。。。である。
一般的に、クルスマス料理の世界の定番はターキー、つまり七面鳥である。アメリカなども祭り事と言うとターキーがでてくるような話であるが。
文句をいう訳ではないが、七面鳥の原産地はメキシコであるのだ!アステカの王様も食べていたのだ!メキシコでその時は、クリスマスというのはなかったが。

田舎へ行くと、庭で七面鳥が放し飼いにされている。

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その七面鳥を見ると、今年のクリスマスのお料理にされちゃうのかねえ?お前も。と、ついつい同情してしまう。
一年に一度の大振る舞いに。

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写真の説明:七面鳥もこうなり、クリスマスのご馳走に。

世界で、いつから誰がクルスマス料理に七面鳥の丸焼きと言う定番をつくったものかは知らない。
だが、七面鳥の原産地のメキシコであるが、メキシコの庶民はクルスマスにそれほど七面鳥を食べる訳ではない。
私なぞの好みを言うと、七面鳥より鶏の方が美味しいと思う、値段の差で、好みを決めているわけではないが。

各家庭で、クリスマス料理は、それぞれその家庭の習いというのもあるようである。
我が家の定番を言うと、これは我が姑が元気だった頃から、舅がボーナスのオマケで七面鳥を貰って来た年を除いては、
海老スープ、バカラオ(干しタラのトマト煮料理)、ロメリート(モーレ料理のクリスマスの時だけのバリエーション)+メキシコ飯付き、エンサラーダ デ ノチェ ブエノ(聖夜サラダ)、ポンチェ(フルーツを煮出した暖かい飲み物)と言ったところ。

姑が元気だった頃は、毎年姑が、朝からこれらの料理を作っていた。姑が寝たきりになってしまった3年間は私が姑の口頭レシピでこれらを作った。
姑の楽しみは、家族みんなが集まって自分の作った料理を堪能するのを見る事だったようだ。

その姑もいないので、私も怠けて、今年はバーベキューにする予定。
つい最近、家の屋上にバーベキュー用のコンロを備え付けたのを初下しというので。
あまりクルスマス料理にふさわしくないのだが、手間抜きなのだ。
だが、海老スープとエンサラーダ デ ノチェ ブエノとポンチェは作る予定。

ところでメキシコ料理というのは、他の国の料理を知らないから自慢して言うが、なかなか奥深いバリエーションが豊かなお料理と思う。
その究極のメキシコ料理と言えるものがモーレである。

そして、お祭り料理と言うとこのモーレ料理が必須料理のように現われる。
唐辛子もカカオもメキシコが原産で大昔からあった訳であるが、その色んな種類の唐辛子、チョコレート、ナッツ類、たまねぎ、トマト、ゴマ、色んなスパイスetcの20種類以上の材料を潰して練って時間をかけて煮込んで、カレーのルーと同じようにモーレソースを作るのである。
昔は、それぞれ自分の家庭でその気の遠くなるような作業をして、モーレソースを作ったのであろうが、今はカレーの元と同じで、市場にも、スパーにもモーレの元が山になって売っているので、いまどき、家庭でそのモーレソースを作る人はほとんどいないだろ。

モーレと言うと特にプエブラ、オアハカが有名であるが、各地方それぞれの特徴のあるモーレがあるようだ。
モーレソースは、その唐辛子とチョコレートで簡単に言うと甘辛いであり、初めて食べる人は、なんだ?こりゃあ?の料理である。
鶏肉や七面鳥の肉などにモーレソースをかけ、添えにメキシコご飯が一緒に皿にもられて出てくる。
何回か味わって食べるとモーレの虜になる人が意外と多い。それほど奥深い料理であるのだ。

是非、メキシコへいらっしゃった際には、一度お試しあれ!
ただし、お腹の調子がイマイチの時や胃腸の弱い人にはお勧めしない。

さて、そのモーレ料理が、クルスマスのディナーではロメリートとなる。
ロメリートというのは野菜で日本ではおかひじきというらしいが、メキシコではこのクリスマスの時期だけ市場に出てくる。
そのロメリートを干し海老の団子などと一緒に、モーレソースに入れ煮込んだものがクルスマスのモーレ料理、ロメリートである。

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原稿書いているうちに、やっぱりロメリートもバカラオもやっぱり食べたいなあ、と思ってしまったけど。
メキシコでは、クリスマス料理も年越し料理も似たりよったりのお料理だから、年越し料理に作る事にしよう。

それでは、フェリース ナビダ!!楽しいクリスマスを!!

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