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常識と水害

30 8月
2010年8月30日

世界のあっちでもこっちで水害が起こっている。
メキシコでも、そして、ついには我が家でも。
日本もゲリラ豪雨とか。

メキシコもこの7月、過去最高降雨量を記録しているという。まだ8月はもっと降るだろうとの予測だそうだ。
メキシコシティは大都会である、その大都会に降る雨は道路のあっちこっちに作られた排水溝から下水溝に流れてゆくのであるが、
やはり、すごい集中的豪雨には、間に合わないというのもあり、またゴミが詰まって排水溝を蓋してしまうのいう事もあり、道の低いところ水が溜まって川や池ができる状態。
そして、時には浸水の家もあったりする訳。
そして、もちろん車が動かなくなったりしてラッシュ状態。

時には、今日はすごい雨が降りそうだからと、メキシコ市政府は、どうしても出かけなくてはならない人意外は出かけるな!指令をだしたり。。。
メキシコ人の常識 「ゴミは道に捨ててもいい!」のメキシコ人の常識を何とかこの機会に変えようと、
「ゴミを捨てると水害になる!ゴミを道に捨てるな!」と、広告で宣伝。

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写真の説明:地下鉄の駅の「何千と言う人が水害で全てを失っている。水害の50%はゴミを道に捨てるのが原因」という教育宣伝。

昔に比べ、メキシコの町のあっちこっちにゴミ箱が設置されるようになり、昔より良くなっていると思うが、「ゴミは道に捨ててもいい、道を掃除する人がいるのだから」は、
まだまだ、メキシコ人の常識のようだ。

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写真の説明:最近は結構道に設置されたゴミ箱

道で、ホームレスの若者が、女の人に物乞いをした、女の人は、小銭を渡してあげた。
その後、女の人は、手に持っていたペトルボトルの空き瓶をポーンと道に投げて捨てた。

ふっと考えてしまった。私だったら、多分ホームレスの若者に小銭をあげないだろう。でも、ゴミは道に捨てられない。

日本でも今は若い女の子が、電車の中で化粧をする姿を見かける。
私くらいの年代の者はそれを見て、非常識な!と思う人も多いだろう。

メキシコでは昔も今も、朝の地下鉄に乗ったら、女性の5人中3人くらいは化粧をしている。
だが、誰も、非常識とは思っていないだろう。

博物館で、小学校の子供の社会見学の引率で来ていた若い男の先生が髪の毛を紫色に染めているのを、日本からいらっしゃった観光客の方が見て、
「メキシコって自由なんですねえ。日本だったら、学校の先生が髪の毛あんな色に染めていられないけど。」と。

そうなのかもですね。常識、非常識のものさしがちょっと違ってるかも?

それにしても、「ゴミは道に捨ててもいい」のメキシコ人の常識を、この機会にメキシコ市政府は、なんとか水害を防ぐためにも、変えないと。

我が家の浸水の原因はゴミではなかったけど、強風の落とした木の葉と、ゲリラ豪雨、あっ!と言う間に地面よりやや低い応接間を浸水してしまった。
まだ、雨季は続く、気をつけなくちゃあ。

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写真の説明:我が家、浸水被害。

カテドラル教会の鐘楼に登る。

21 8月
2010年8月21日

鐘というと、日本だと、お寺の鐘で、除夜の鐘を思う。
お寺の鐘だと、ゴーン ゴーンという低い長い音で厳かな響きというイメージである。

キリスト教の国だとやっぱり教会の鐘である。
教会の鐘はカン カン カンというイメージで、私などは、子供の頃聞いた村の火事を知らせた火の見やぐらの鐘の音を連想してしまっていた。
だが、カテドラル教会の屋根の上からいくつもの鐘の音をメロディーのように聞いて、うーん教会の鐘もなかなかだと思った。

教会の鐘は、昔から、人々にミサの始まりを知らせたり、時を知らせたりの役割を果たしてきたのだろう。
そう、メキシコの独立運動を起したイダルゴ神父も、1810年の9月16日の朝、教会の鐘を鳴らし、人々をミサに集め、そこで独立戦争を訴えた。

メキシコの首都、メキシコシティのソカロ広場にあるカテドラル教会は、メキシコのカトリックの総本山の教会である。
メキシコ一立派な歴史ある大きな教会である。
もちろん、メキシコ市内観光では、このカテドラル教会を見学して、おーすごい教会だ!と感嘆する。
(メキシコシティの地盤沈下のため、大分傾いているのにも、感嘆するが)

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写真の説明:カテドラル教会 二つの鐘楼の高さは67m

教会というのは、教会内へは拝観料というのは取られないで、誰でも入れる。

もし、ちょっと時間の余裕があって、そして、ちょっとのエキストラの拝観料(15ペソ)も払ってもいいやであったら、カテドラル教会の屋根の上の鐘楼まで登って、鐘の音をまじかに聞いてみるのもいいかもです。
カテドラル教会正面の右入り口から入ってすぐ右のところでカテドラルの鐘楼へ登るため受付をやっています。

教会の正面にいつも閉じられている小さなドアから階段を上って教会の屋根の上まで登ります。

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写真の説明:ちょっと狭い階段を上っていきます。

ちょっと、高い教会の屋根の上から下界やソカロ広場を眺めてみるのもいい。

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二つの鐘楼には、それぞれ28個の鐘を備え付ける場所があり、合計56個の鐘を付けらるそうだが、現在大小30個の鐘が付けられていると。

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写真の説明:この沢山ある綱がそれぞれの鐘を叩くためのもの。

それぞれの鐘は大きさや重さも異なり、それぞれ音色が違う。
それをいろいろの順序で叩く事で、色んなメロディーを生み出し、なかなかよろしいようだ。
時間に寄って、違ったメロディーを鳴らすらしい。私が聞いた12時の鐘のメロディは、天使の鐘と言うのそうだ。

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もっとも古い鐘は、1578年作の7トンのマリアの鐘。もっとも大きな鐘は1791作の13トンのグアダルーペの鐘だそうだ。

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写真の説明:写真では良くわからないが、手前の小さな鐘(ファン ディエゴの鐘)の後ろにあるの一番大きな鐘グアダルーペの鐘。
鐘楼の屋根の形も鐘の形。

旅の一こまに、ちょっとメキシコシティの町をカテドラルの屋根の上から眺めながら、教会の鐘の音に耳をすましてみるのも、いいかも。

村田箕史雄氏の生誕100年展覧会 in ドローレス オルメド博物館

18 8月
2010年8月18日

ドローレス オルメド博物館というと、今人気のメキシコ女流画家フリーダの作品を最も多く持っている博物館、
また、デイエゴ リベラの作品や収集家ドローレス オルメドの世界の美術品、メキシコの考古学の出土品の収集品が、数多く展示され、
美術に興味ある人は、メキシコに来たら是非行きたい美術館であるだろう。
荘園舘であった美術館の広い庭には、美しい羽を広げて見せる孔雀が闊歩していてそれを眺めて、庭を散歩するだけでも、満足!満足!の気分になれる博物館である。

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だが、もし、フリーダの作品を見る目的で、美術館に行く予定を立てているとしたら、残念ながら、今年いっぱいは、フリーダの作品は一枚も展示されていない。
フリーダの作品は、世界でのあまりの人気で、海外公演の旅に出ている。

だが、7月から9月26日まで、美術好きの人には是非お勧めが、日本人画家で、人生の後半期をメキシコに永住した村田箕史雄氏の生誕100周年展覧会。
彼の作品40点が一堂に展示されている特別展である。

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彼の作品は色が繊細で美しいハーモニーを奏でているような抽象画である。
本当のところ抽象画というのは、今まで苦手で、作者本人にしか分からない作品じゃあないか?と、敬遠したい気分であったが、
村田箕史雄の作品は、癒されるという風の絵だと思った。

本人の生い立ちによると、子供の頃、音楽に大変興味を持ったが、家族に禁止された。
偶然青年期に絵の具箱を貰ったのをきっかけに、絵の世界にのめり込んで行き、画家となったという経緯があると。

美しい音楽の快い響きが、美しい色の平面、線によって抽象的な絵となって表現されているのだろう。
かってな言い方でいうと詩的な絵なのではないだろうか?

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1964年、収集家でもあったAlvaro Carrillo Gilの招待で、メキシコにやってきた後、その後半生をメキシコの地で絵を描き、メキシコの地でなくなった。

そんな村田箕史雄の作品を一同に見る機会は、そうないかもしれない。
芸術、美術、絵の好き人、メキシコにこの期間に来るチャンスがあったら、是非、ドローレス オルメド博物館へ足を延すのもお勧め!

庭を走り回る珍しい毛のないメキシコ犬も見れるし、孔雀も羽を広げて歓迎してくれるだろう。

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(作品を写真に撮る事はできないので写真の写真であまりよくないのですが、ご勘弁ください。)

2500年昔の神を祭った都は、今はカトリック信仰の地 (ソチテカトル遺跡)

02 8月
2010年8月2日

前回、カカストラ遺跡について書いたが今回はその隣にあって、カカストラ遺跡と同じ入場券で入れるから、一度で2度美味しい?であるから、
行かなきゃ損!のソチテカトル遺跡。

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写真の説明:ソチテカトル遺跡はソチテカトルという丘の上に作られた都の跡、ピラミッドは花のピラミッド。
ソチテカトルの意味は、花の家系の場所。

本当のところは、ついでに行くというには、もたいない、重要な遺跡であると思う。
なぜなら、この遺跡は本当に古い都の跡であるのだ。

ソチテカトル遺跡の古い部分は紀元前1000年頃に作られた都。つまり先古典期のメキシコでも村落から都市に発展した、最も古い都の跡である。
それは、メキシコシティの南部にあるクイクルコ遺跡と同時代である。
クイクルコはメキシコでも珍しい丸型ミラミッドであるが、このソチテカトルの古いピラミッドはらせん状ピラミッドと呼ばれ、形がやはり丸型である。
らせん状ピラミッドは、その名そのままにらせん状で、他にはない唯一のピラミッドでなかなか面白いと思う。

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写真の説明:らせん状ピラミッド。ピラミッドの上に十字架が立ている。

クイクルコの住民はシトレ火山の噴火の難を逃れ、北東のティオティワカンの都を作ったと言うが、ソチテカトルの住民も一部は繁栄の始まったテイオティワカンへと移住したらしい。

この都は、古い先古典期の時代と、その後の古典期後期から後古典期のカカストラと同時代に栄えている。

花のピラミッドという大きな建造物は、テイオティワカンの月のピラミッドほどの底辺の大きなピラミッドで、やはり何度も上へ上と繰り返し作りかえられている。

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写真の説明:花のピラミッド

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写真の説明:花のピラミッドの上。昔の神殿の柱か?ポポカテペトル山とイスタシワトル山が見える。

その階段の下の位置には、大きな一枚岩の水がめが2つ置かれている。一つは丸型だけど、一つはハート(?)型。
この水がめは、他の遺跡にはないもので、なかなか興味深い。
子供の生贄の骨がいくつも見つかっているが、豊穣の神を祭る神殿ピラミッドであったらしい。

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写真の説明:花のピラミッドの正面にある2つの石の水がめ。

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写真の説明:蛇の建造物のところにある水がめ。中に蛇の彫刻が入っている。

もう一つの重要なピラミッドはらせん状ピラミッド。2500年以上も昔に作られたピラミッドである。
ピラミッドの上の神殿へと通じていたであろう昔の階段は、今は分からなくなってしまっているようで、現代の観光の人が登るための階段をつけてある。
この階段が意外と怖いじゃんであるが、ピラミッドの上に上ると、そこにカトリックの十字架が立っている。

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2500年昔の神を祭った場所に、植民地時代にカトリックに強制的に改宗させられた人々は、カトリックのシンボルである十字架を立てた。
だが、それは、同時にまた、彼らの昔ながらの神が十字架という形に形を変えて、そこに存在し続けているのかもしれない。

特に、このソチテカトル遺跡にも毎年、3月21日 春分の日、この周辺の多くの人々が、巡礼にやってくる、ティオティワカンに多くの人が訪れると同様に。

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