月別アーカイブ: 4月, 2011

世界一の金持ちの美術館・ソウマヤ美術館

29 4月
2011年4月29日

メキシコは貧富の激しい国で、貧しい人が多い国であるが、また、大金持ちは、桁外れの大金持ちもいる国である。 世界一の大金持ちがメキシコにいる。カルロス・スリムである。 メキシコの一社独占企業の電話会社テルメックス、サンボーズなるファミリーレストランなどの店etc.の大企業のオーナーである。

なんせ世界一のお金持ちなんだから、そのお金は、使い放題できるのだろうが。 その美術品のコレクションは半端じゃあない。 その彼の金に糸目をかけないコレクションの美術館、ソウマヤ美術館は、もともと、サン・アンヘル地区にあった。

だが、1ヶ月ほど前に、メキシコシティのポランコ地区(ブティック繁華街また高級マンションの地区として知られている)にPlaza Carsoなるものオープンした。 これは、高級マンション、オフィス、ショッピングセンター、劇場、映画館などを含む総合プラサなるものだそうだ。 Carsoはカルロス・スリムの大企業グループの名前である。

そこに、かれの美術品コレクションの美術館ソウマヤ(ソウマヤというのは彼の亡くなった奥さんの名前らしいが)も、超斬新な近代建築に移動させ、ニューオープンとなった。

MX_0402_0201

美術 芸術好きの人は、是非行くべき美術館の一つと言えるだろう。 サン・アンヘルにあった時は、あまり知られていなかったのか、知る人ぞ知るの美術館で、ほとんど来館者が少なかったけど。 今回ショッピングセンターもニューオープンで宣伝効果もあってか、メキシコ人がいっぱい、なんせ美術館の入場料はタダだし。 もっとも、高い電話料金で、がっぽり儲けているんだから、美術館タダでもいいさ。

国立美術館と比較しても、決して劣らないコレクションである。 しかもメキシコの芸術作品だけでなく、世界の有名な画家彫刻家などの貴重な作品がごっぞりあったりするのだ。 彫刻の階は、まだ準備中で見られなかったが、ロダンの作品などは世界でも、ロダン美術館に次ぐ多さなのだそうだ。

MX_0402_0202

16世紀からの宗教画・教会芸術に始まって、近代の世界の芸術作品まで、美術史の勉強にもなるかも。 世界の芸術家、ルノワール、ドガ、ゴッホ、ダリ、ミロetc.

MX_0402_0203

MX_0402_0204

MX_0402_0205

MX_0402_0206

MX_0402_0207

そして、メキシコの芸術家 Dr. Atl、ベラスコ、リベラ、シケイロス、タマヨetc. その他、工芸美術品などなど。

MX_0402_0208

MX_0402_0209

MX_0402_0210

美術好きの人なら、ゆっくり半日、一日かけてゆっくり見て回ってもいいかも。 お茶して、ショッピングセンターで買い物して。(美術館はタダだけど、またまた世界一の金持ちに金儲けさせちゃう事になるけど。。。)

MX_0402_0211

ソウマヤ美術館 http://www.soumaya.com.mx/index.html

 

ソチミルコのチィナンパ

26 4月
2011年4月26日

メキシコシティの南部のソチミルコは、メキシコシティの中心部の歴史地区と一緒に世界遺産である。
ソチミルコと言うと、ベニス的で、運河を手漕ぎの小船で舟遊びという事で観光地としてみんなが行くソチミルコである。
大都会の片隅ののんびりした雰囲気の、メキシコ的雰囲気の舟遊びというのもいい。

だが、世界遺産としてのソチミルコは、メキシコ盆地にわずかに残った湖の名残と、もともとの大きな湖の人工の浮き島で行われていたチィナンパ栽培という多収穫な農業が今も行われているという事にあるのだ。

MX_0401_0101

写真の説明:ここは、ソチミルコでも、観光舟の行かない地区。

MX_0401_0102

写真の説明:水路の周りでチィナンパ栽培が行われている。

スペインの侵略以前、今のメキシコシティの中心部ソカロの場所にアステカ王国が栄えていた。
メキシコシティのある盆地全体に5つの湖が広がり、その一つテスココ湖の小さな島テノチィティトゥランが、大アステカ王国の地であった。

MX_0401_0103

写真の説明:アステカ王国の都の想像絵 島の周りは人工の浮き島

これらの湖のあちこちで、チィナンパという浮き島の畑耕作が行われていた。
このチィナンパの浮き島の構造は、木で筏を作り、その上に湖の底の泥をのせる。
その筏の周りにahuejoteなどの木を植えた。
木を植える事で木が根を張り、浮き島がしっかりする。
湖の泥は豊かな養分を含んでいるので、豊かな農地となる。
普通の土地では、雨季の時期(半年)しか農業ができないので主食であるトウモロコシも一年に一回の収穫しかできないが、このチィナンパ方式だと、湖の水をかける事により、また、湖の豊かな泥を積む事により土地の再生を行い、一年につまり3回ものトウモロコシ栽培が可能だったというものでる。
それは多収穫な集約農業であったといえる。

MX_0401_0104

MX_0401_0105

写真の説明:今は浮き島ではないが、島の周りは木の杭がされたりや木が植えられている。

MX_0401_0106

写真の説明:今は乾季なので、畑の灌漑をソチミルコの水をポンプでかけてしている。

機会があり、ソチミルコでそのチィナンパ栽培をやっているのを、見学させてもらった。

MX_0401_0107

MX_0401_0108

実家が農家であり、また自分でも小さな家庭菜園をやっている私としては、興味深かったが、同時に今のソチミルコの抱える問題も深刻である事を知った。

ソチミルコには、もともと湧き水がでる泉があり、その湧き水がソチミルコ湖の水の元であったが、
その泉の水は、大都会メキシコシティの水道の一部として、利用されるようになり、その代わりに使用済みの水を洗浄してソチミルコ湖に返すという。
また、メキシコシティの地盤沈下もソチミルコに大きな弊害をもたらしている。

アステカ大国が栄えていた時代と今の時代では圧倒的に人口に違い(数十万の人口から2千万に近い人口の差)があるのだから、
人が住むことによる自然破壊や公害は当然おこる。

ソチミルコの湖のもともとの動物植物は瀕死や絶滅の危機であり、外来種が幅を利かせている。
世界でも唯一というサンショウウオの一種アホロテ(ウーパールーパ)は、外来の魚に食われて、もう、自然の環境では生存していないだろうといわれている。
保護のための生殖飼育が行われているのみ。

ソチミルコの木も昔はahuejoteの木が植えられていたが、今は外来種の兎に角成長が早いという理由だけでメキシコのあちこちに植えられているユーカリの木がソチミルコも幅をきかせている。
ユーカリの木は、このソチミルコの環境で害はあっても利はないのに、隣の土地で植えられているのに、人様の土地だから、迷惑だけど、文句を言えないと、訪ねたチナンパの農家の人がこぼしていた。

ソチミルコの人工の島は、かつてはもちろん浮き島であったであろうが、今は浮き島ではないが、そこに多くの人が住み、舟で出入りをして、畑も耕している訳である。
人工の島に住む人たちの下水はどうなっているの?
下水道はあるのだが、地盤沈下で、機能しなくなっていて、人々は湖に流すようになったと。湖の汚染問題である。

MX_0401_0109

写真の説明:民家の多くある地区は、水が特に濁っている。各家の前には自家用舟が止めてある。

ソチミルコでの観光の舟遊びで行くところはほんのわずかで、大体手漕ぎ舟で1時間くらいで往復するだけだが(3時間コースくらいのもあるが)、実にソチミルコの水路の長さは180キロもある。
その水路も場所によって、地盤沈下のため高さに差があり、ダム方式で水の調整を行っているそうだ。
生活使用済み水、つまり下水の水を洗浄してソチミルコ湖に給水しているわけだ、もちろん雨季の雨水もソチミルコにとって、恵みの水であるだろう。
昔メキシコ盆地にあった大きな5つの湖には、山からのいくつもの川が流れ、湖を潤していたのであろうが、その多くの川はなくなり、湖もなくなった。
そして、その湖の名残のソチミルコも水の水位がさがり、乾くかもしれない危惧。

自然破壊、環境汚染や湖が干上がるかも?の現実がある。
その真実、現実を土地の人が認識して、対処していかないと、と、案内してくれた人が言った。
そしてもちろん、ソチミルコの汚染が進んだり、ソチミルコが干上がってしまったら、世界遺産認定も取り消しだ。
個人の今日のエゴをやめて、未来を見る目を持つ事が、環境汚染のないソチミルコ、ソチミルコを永遠に残こす事でもあるのだろう。

MX_0401_0110

日本への想い

21 4月
2011年4月21日

日本での地震津波、そして原子発電所の事故による日本において過去最大の被災に、世界中の人が日本に、被災者に同情の目を向けてくれている。
お金のある人もない人も、その人ができる事をしてくれている。
本当に、嬉しい事である。

MX_0402_0101

MX_0402_0102

写真の説明:メキシコ自治大学内で行われていた「千羽鶴を作って、日本のために祈ろう。」の様子

道を歩いていたら、私が日本人と思ってか、見知らないメキシコ人が声をかけてくれた「アニモ!アニモ!(元気だして!)きっと良くなる!」

ある人が言ったとか「お金のある人はお金を出して、知恵のある人は知恵をだして、何もなくても、元気をだそう!」
ホントに、みんなが元気をだして、日本を復活させなければ、明日の日本を担っていかなければならない子供達のためにも、未来の子供達によりよい日本を引き継ぐためにも。

日本で今、地震津波の被災者救済のために、原発事故処理のために自分の心身を省みず働いてくれている人にどんだけ感謝しても感謝しきれない。

メキシコでも、色んな人が色んな活動で、義援金集めをしてくれている。
メキシコ在住のヴァイオリニスト 黒沼ユリ子さんが発起人になって、マラソンコンサートが開かれ、多くのメキシコのアーティストが参加して義援金集めをしたり、
メキシコ国立自治大学のコンサート会場、ネツアルコヨトゥルでもチャリティーコンサートが開かれた。
メキシコの歌手の人たちが協力して、CDを製作 「Voces por Japón」 その収益はすべて日本への義援金とすると。

MX_0402_0103

写真の説明:日本への義援金のために売り出されたCD

日本メキシコ学院でも、大変親日家のアルマンド・マンサネロやスサナ・サバレッタのコンサート、メキシコの日本舞踊の会の公演などを開かれる。
色んな場所で色んな人がアーティストが、チャリティーコンサートをしたり、義援金集めをして、日本の災難を救おうとしてくれている。

有名な人だけでない、個人でも今自分が、何かをしなければと思って行動してくれる人の行動力には本当に頭がさがる。
メキシコシティ、オアハカ市、グアダラハラ市と色んなところでチャリティバザーをして義援金集めをして活動している人たちがいる。
そして、それを支援手助けする多くの人。みんなみんなすごい!

MX_0402_0104

MX_0402_0105

写真の説明:日本メキシコ学院で、子供達がコインを並べて。長く長く続くコイン、一枚一枚がメキシコの子供達の日本への想い。
写真は友人にお借りしました。

MX_0402_0106

MX_0402_0107

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTUREMX_0402_0106.jpg

写真の説明:オアハカ市で行われたチャリティバザーの様子。
写真はバザーの発起人になり行動した友人にお借りしました。

世界中の人が、日本へ想いをこめて応援してくれている。
「アニモ!アニモ!」 「頑張れ! 日本!」という、世界中からの声。
私の国、日本が復興してゆくのに、原発事故を含めて、先は長い。
でも、きっと良くなる!

銀の町、山の町、絵になる町タスコ

15 4月
2011年4月15日

メキシコシティから日帰りで行けるところでお勧めの一つがタスコの町。
メキシコの植民地時代に作られたスペイン風のまたはヨーロッパ風の町を、コロニアル都市という。
そのコロニアル都市は、大体、植民地時代鉱山が見つかり、その鉱山が栄えた事により出来た町が多い。

タスコも18世紀、銀の鉱山が見つかり、栄えた町であるが、今現在もなお、メキシコ一の銀の町だ。
アカプルコが世界のリゾートとして栄えた時、コロニアルの美しい町タスコはメキシコシティからの中間点というので、観光地としても大繁栄した。
今も、もちろん山の鉱山に作られた美しい町タスコは観光の町である。
で、町のほとんどのお店が銀のお店。

MX_0401_0201

銀が好きな人、お土産に銀をという人は、お店を梯子して、買い物するのも楽しいだろう。
タスコは銀細工に関わっている人が大変多く、その工房ごとに違ったデザインなどだそうで、自分好みの物を探すのもいい。

18世紀の銀山のオーナ ホセ・デ・ラ・ボルダは、銀で大もうけしたわけだが、その儲けた金をつぎ込んで作ったというサンタ・プリスカ教会は、黄金教会で、メキシコバロック建築の最高傑作だ。

MX_0401_0202

MX_0401_0203

それは、タスコの町のあっちこっとで違った角度で眺められる。
昼ご飯を食べながら、また、一杯のコーヒーを飲みながら、美しいタスコの町やサンタ・プリスカ教会を眺めて過ごすのも、旅の最高のひと時かもしれない。

MX_0401_0204

MX_0401_0205

タスコの町は、鉱山の上に作られた町であるから、山の町である。
山の町は、坂道、細道、迷路の道である。そして、鉱山の町であるから石がいっぱいあるからだが、その道は全て石畳。
坂道を歩くのはちょっとしんどいかもだが、タスコの町を散歩するのは絶対お勧め。

タスコの町は画家に好まれる町らしいが、本当に絵になる町である。
写真好きの人だったら、町を散歩しながら、ちょっとシャッターを押したら、それはなかなか美しい絵になっていたりするかも。
赤い屋根、白い壁、南国の花、青い空、石畳の曲がりくねった坂道、道行く人。

MX_0401_0206

MX_0401_0207

MX_0401_0208

メキシコに来て、一日の余裕があったら、タスコまで足を伸ばすのはいかが?
もう一日余裕があったら、一泊してもいい町だろう。

Copyright© 2017 メキシコ情報 All Rights Reserved.