トラクアチェ(Tlacuache)あんた何者?あんたに会いたい!

17 9月
2008年9月17日

メキシコの先住民語で、トラクアチェと言う動物がいる。
実は、メキシコシティーの人類学博物館の展示物の中にいくつかのユニークなこの動物の陶器や造形がある。
これは、日本語はオポッサムと言うのだそうだ。和名は袋ネズミ。

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写真の説明:メキシコ国立人類学博物館展示物 先古典期室
農業村落時代、お墓の奉納物として多くの陶器や土偶が出てきている。そのひとつ。

私は、いつもトラクアチェと呼んでいた。観光のお客様、私の説明不足、分からなかったでしょうね、御免なさい。
有袋動物、つまり、カンガルーのように袋があって、その袋の中に赤ちゃんを入れて育てる動物なのだ。
だが、和名で袋ネズミというように、ネズミそっくりという訳だ。

最近、何かトラクアチェの話をたまたましばしば聞いたので、トラクアチェにむしょうに出会いたい気分だ。

メキシコには、トラクアチェは、姿は見せずとも(夜行性なので)、結構いるらしい。

我が家の近くがメキシコシティーの南西の山の森林公園なので、うちのダンナは、そこへ、犬の散歩やジョキングに行く。
多分、この自然の中には、トラクアチェはいっぱいいるかもしれないが、なんせ夜行性だから、二十数年、散歩していても、
お目にかかった事がなかったが、一度だけ、死んでいるのか?死んだふりをしているのか?のトラクアチェに出っくわしたと。
なんせ、こやつ死んだふりがうまいやつらしいから、やっぱり死んだふりしていたに違いないが。
私「見たかった!」と言ったら、
ダンナ「死んだ振りしてたから、捕まえられただろうに、捕まえてきたらよかったかな?」と
でも、やっぱり、トラクアチェ、ペットにしても、我が家には猫も犬もいるから、トラクアチェ、死んだ振りしても、
大変な事になっただろうから、仕方ないねえ。残念だったけど。

私の友人はモレロス州の山の町テポソトランの、またその山奥に別荘を持っているが、彼女の話
車で走っていたら、多分、他の車に轢かれたらしいトラクアチェがふらふら歩いていたので、別荘まで連れてきたけど、助からずに死んでしまった。
お腹に赤ちゃんを抱えていたよ。との事。
可哀想にトラクアチェも、現代の車社会の被害者である事よ。

友人の言う事に、トラクアチェは姿は見せないけど、しばしば別荘の広い庭にやって来て、フルーツなどを失敬しているらしいと。
そして、置き土産を置いてゆくと。

その話を聞いて、あっ!そうなんだ、あれだ!と疑問が解けた。
そう、まえに「ネツァルコヨトル王の偉業」という記事で、ネツアルコヨトル王のお風呂のある遺跡についての書いたけど、
あの遺跡の石の水路などの建造物のあっちこっちに何かの動物の糞がそこにわざわざ置いたようにあったのだ。

なんの糞なんだろう?野うさぎでも、馬でもロバでもないし。。。。と思ったのだった。あれは、トラクアチェの置き土産だったのだ。
糞の中には消化してない何かの種やらが、めったやたらと目立って見えた。

今考えると、お姿には、お目にかかれないけど、皆さんにあの糞だけでもお見せしたかった。残念!糞の写真撮ってなかった。

ティオティワカンの近くの村を村のタクシーに乗っていた時、運転手さんに聞いた。
「この辺でも、トラクアチェいる?」
そしたら、彼、言いました。「あー、いるよ、捕らえて食べるよ!」
えっ!?本当!

人間って、何でも食うのですねえ。あれって、ネズミそっくりらしいけど。。。。

インターネットで検索したら、オポッサムの毛皮の製品というのがあった。
そうか、毛皮にもされてるのかあ。特に赤ちゃんいれる袋の部分の毛皮が柔らかでいいとか?
だってオポッサムのママの赤ちゃんのおくるみだものねえ。

それにしても、トラクアチェ、カンガルーやコアラのように赤ちゃん育てる袋持ってるし、コアラのように、背中に子供何匹も背負って走り回るし、
ネズミの様相で、ネズミのように、人間の残飯もあさるとかだそうだし、その上、狸だが狐のように、人をだますんですって?死んだ真似がうまいそうだね。
スカンクのように、その時、悪臭も出すとか?その上、象の鼻のように器用に尻尾を使って物を持てるって?
サルのように木登りもうまいらしいし、仲間によっては、半水生で泳ぎも上手って?

トラクアチェ あんた何者? それにしても、貴方にお会いしたいものです!

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写真の説明:メキシコ国立人類学博物館 オアハカ室 サポテカ文化 お墓の骨つぼ
トラクアチェ神 トラクアチェは物を取るのに長けているところから、メソアメリカ文明で、神の国から人間のために火やトウモロコシを盗んでくれた神の属性を持つとされた。

それで、メキシコシティーのチャプルテペック動物園に行って見ました。
パンダも、メキシコウサギ(小さくって、耳が短いウサギ)も、毛のないメキシコ犬も、メキシコ狼も、日本猿も、sikaという名の鹿も(日本の鹿のようです)いたけど、トラクアチェには会えませんでした。
動物園で働いている掃除のお兄ちゃんに聞いたら、「前はあそこにいたんだけどねえ、どうしたんだろうねえ?」

そこで、今度は、ソノラ市場というメキシコシティーで、何でもあり市場として有名な市場へ行ってみました。
この市場は、動物もいろんな動物が売られている事で有名なのです。販売が禁止されているような動物でも。
でもでも、やっぱりいませんでした。
今は保護動物の監視が厳しいようで、捕獲禁止、販売禁止の動物はさすがこの市場でも売られなくなったようです。
お店の人に訊ねたら、「トラコアチェはいない、禁止されてる。」と怒ったように言われた。

トラクアチェも、種類がいろいろいるが、種類によっては、絶滅危惧動物の仲間入りをしてしまい保護動物になっているものもいるようです。

それにしても、トラクアチェ!あなたに会いたい!

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写真の説明:メキシコ国立人類学博物館 北部地区室
容器 北部地区の陶器の特徴的模様絵

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