リマの黄色い花アマンカイと冬の花園ロマス

15 7月
2011年7月15日
LINEで送る

冬、海岸砂漠性気候のリマは太平洋から流れてくるガルーア(海霧)にすっぽりと覆われ、 空は薄いグレーの雲が街を包み込みます。 湿度は80%を超えじめっとした寒さに襲われますが、日中の気温は18度くらいあるため、 少し身体を動かすと汗をかくというなかなかやっかいな天気です。

しかしこの時期を心待ちにしているものもいます。 それは「Lomas/ロマス」の植物たち。 ロマスとは、リマを囲む標高600m前後の小高い丘に、冬の間だけ現れる美しいお花畑のこと。 夏場は何の変哲もないただの乾いた砂山や岩場に見える丘ですが、 その地面には野生植物の種がひっそりと息をひそめているのです。

そしてガルーアが大地に潤いを与え始めると、それらの種が一気に芽吹きます。 薄茶色だった大地が、ある日突然瑞々しい緑の大地に生まれ変わる・・・ 毎年繰り返されるこの自然のサイクルと植物の生命力には、本当に感動させられます。

PE_0715_01

6月ごろになると、ごつごつとした岩場に緑の絨毯が敷き詰められていきます。

PE_0715_02

ロマスの季節到来を伝える美しい花、「Amancay/アマンカイ」。 黄色いラッパ型の花は、空中に漂う水分をより多く集めることができるそうです。

PE_0715_03

イラクサ科の「Ortiga/オルティーガ」は棘だらけ。 迂闊に触らないようにしましょう。

PE_0715_04

野生種のジャガイモの花も見られます。 さすが原産国ですね。

PE_0715_05

誰が水やりすることもなく、自然が与えてくれる水分だけで大地に蘇る植物たち。

残念ながら近年の都市開発と人口増加で多くのロマスが破壊されてしまいましたが、 リマ市南部のパチャカマック地区、ケブラーダ・ベルデにある「Las Lomas de Lúcumo/ルクモのロマス」は 地元の人々によって管理・保護されており、エコツーリズムの場として人気を集めています。

SONY DSC

「ルクモ(ルクマの木)のロマス」の入口。 ガイド付きで巡ることも、自分たちでのんびり散歩することもできます。

SONY DSC

地元の学校でも、遠足や校外学習でよく訪れる場所だそうです。

冬のリマに突如として現れる幻想的な花園ロマス。 皆さんも自然豊かなロマスを散策してみてはいかがでしょうか。

★Amancay(アマンカイ)の花について★ ヒガンバナ科。複数形はAmancaes(アマンカエス)。 寒い霧の中にだけ現れるリマを象徴する花で、絶滅危惧種でもあります。 植民地時代、6月24日は「サン・ファン・バウティスタ/洗礼者ヨハネ」の祝日でした。 人々はこの時期に開花し、リマを黄色く彩る美しい花を愛で、 「Fiesta de Amancaes/アマンカエス祭り」を祝ったといいます。

この記事のコメント

0 replies

Leave a Reply

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 2017 ペルー情報 All Rights Reserved.