月別アーカイブ: 5月, 2007

ポーランド料理~メインディッシュ編

26 5月
2007年5月26日

ポーランド料理は、ドイツ料理などと同じく、中央ヨーロッパの料理。
ジャガイモを中心に、各種の肉料理がおいしいことで知られています。
森と平原の国ポーランドは、ヨーロッパ有数の農業・畜産国で、
とりわけ豚肉・鶏肉の生産量が豊富です。
そのため、肉料理にもおいしいものが沢山あるのです。

コトレトと呼ばれる、ポーランド風カツはその代表例。
豚肉または鶏肉を薄く切り、衣をつけてカツにしたものです。
これにブルベリーやフランボワーズなどのジャムをそえ、
付け合せのジャガイモをのせて、コペルの葉でトッピングします。

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肉料理の付け合せのジャガイモは、ゆでてマッシュポテトにしたり、
ベークドポテトやフライドポテトにして、肉料理に添えます。
肉料理の付け合せとしては、マカロニやリゾット、オートミールなども食べられていますが、
やはりジャガイモが一番のご馳走とされています。
日本人が一週間も白米を食べないとお米が恋しくなるように、
ポーランド人も、ジャガイモを食べないでいると恋しくなるのだそうです。

ビゴスは、キャベツやサワークラフトに、たっぷりの豚肉・牛を、
きのこやたまねぎ、プルーンなどと一緒に煮込み、香辛料で味付けした料理です。
その昔、森の猟師たちが、獲得した肉を森でおいしく食べる方法として、編み出しました。
弱火でじっくり煮込んでは、火からおろして雪の中でさまし、翌日再び煮込みます。
じっくりことこと煮込んだものほどおいしくなるので、カレーと同じように、
ビゴスも「二日目からがおいしい」といわれています。

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ピエロギは、中国の餃子が、ロシアを経て伝わったものといわれています。
餃子に比べると、幾分皮の部分が厚く、中身が少ないのですが、
基本的に味は餃子と一緒で、日本人にも大変親しみやすい料理です。
ピエロギの具にはいろいろな種類があって、無難なところでは、
きのこやサワークラフト、肉のピエロギなどがお勧め。
ゆでたピエロギに、油でいためたたまねぎを添え、醤油をかけると、まさに餃子に変身します。
逆に「餃子」のイメージで食べてしまうとびっくりするのが、
イチゴのピエロギや、ブルーベリーのピエロギ。
こちらはどんなに醤油をかけても、もちろん餃子の味にはなりません!
ポーランド人は、砂糖を混ぜた生クリームをかけて食べます。

またフラキというのは、内臓の煮込み料理で、ポーランド人のお袋の味です。
ポーランドでも、豚は捨てる部分がないといわれており、
肉の部分をフィレットやハムにしたあと、内臓はなべ料理にします。
このフラキは、日本のもつ煮込み見たいな感じです。
ただやはり独特のにおいと味があるため、ポーランド人でも、
フラキは好きな人と嫌いな人に分かれるそうです。

そのほか、チェコ料理のクネドレや、ハンガリー料理のレチョなども、
ポーランドでも国境を越えて広く食べられています。

ポーランド料理は、一般に味がはっきりして癖もないことから、日本人の口に大変よくあいます。
昨年愛知で開催された、愛・地球博でも、ポーランド館のレストランにて、
ビゴス、ピエロギなど各種のポーランド料理を出して、大変好評だったそうです。

ポーランド料理~スープ編

17 5月
2007年5月17日

ポーランドは寒い国なので、芯まで冷えた体を温める、
各種のスープ類が大変おいしいことで知られています。

通常の昼ごはんでは、まずスープを前菜としてとったあとに、
メインディッシュの肉料理(か魚料理)を食べるのが普通です。

ポーランド料理に数あるスープの中で、一番格式高いものとされているのが、
赤ビートを摩り下ろしてせんじたスープ、バルシチです。
クリスマスや年越しなど、重要な年中行事の席で出される、上品なスープです。
赤ビートの身を千切りにしてお酢や砂糖、生クリームで味付けするのが普通ですが、
ウシュカと呼ばれる水餃子のようなものが入っていることもあります。
そのほかにも、白豆や沢山の野菜を入れたウクライナ風バルシチ、
冷たくしてのむリトアニア風バルシチなど、各家庭や地方により異なります。

そして各種あるスープの中で、一番のお勧めが、ジューレック。
発酵させたライ麦を水にといて作ったスープで、その中に、
ゆでたまご、ジャガイモ、ハム、ソーセージなどの具がたっぷり入っています。
同じく発酵食品である、日本の味噌汁に似た味がして、とても親しみやすい料理です。
というわけで、ポーランドに出かけたら、まずはこのジューレックを試してみましょう!

ただこのジューレック、食べる場所によってだいぶ味が違います。
おいしいと評判のレストランで注文するジューレックは、本当においしいのですが、
Barなどの安いお店で注文すると、しょっぱすぎたり、すっぱすぎたり、
ただの「まずい」エスニック料理にすぎないものをだされることもあります。。
ちょっとした匙加減で、だいぶ味が変わってしまう料理なので、
できるかぎりちゃんとしたお店で注文するのがいいと思います。

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一方、ズーパ・グジボーヴァは、森のきのこをふんだんに使ったスープ。
生クリームで味付けをし、オートミールをたっぷり加えた具沢山なスープです。
味に癖がなく、比較的味わいやすいスープです。

また鶏がらベースのあっさりコンソメ味スープ、ロスウなども、
比較的癖がなくて、誰にでも好まれています。

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そしてズーパ・ポミドローヴァは、旬のトマトをたっぷり使ったスープ。
リゾットやマカロニなどの具を大目にいれ、バジルと生クリームで味を調整します。
スープにスプーンが立つくらい具が大目なのがおいしいとされています。

そのほかにも、ピクルスをベースにしたきゅうりのスープ、ズーパ・オグルコーヴァ、
マッシュルームのスープ、ズーパ・ピエチャルコーヴァなど、様々なスープがあります。
なにせ毎日の昼食で前菜として飲むものですので、
とてもバラエティに富んでおり、どれも大変おいしいものです。

そして一般にポーランドのスープは大変具沢山なことで知られており、
小食の人であれば、このスープとパンだけで、おなかが一杯になってしまうほどです。

旅行者の方でも、ポーランドのスープがすっかり気に入って、
日本の家族や友人にもぜひ味わってもらいたい、と絶賛される方もいらっしゃいます。
そんな方はぜひ、お土産に「粉末スープの素」をどうぞ!
即席料理ですが、作り方どうりにちゃんと作れば、それなりの味の物ができます。
ただ作り方の説明文がポーランド語オンリーなのがネックですが。。。

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クラクフのヤゲウォ大学

05 5月
2007年5月5日

クラクフ旧市街南のヤゲウォ大学は、プラハのカレル大学についで、
中央ヨーロッパで二番目に古い歴史と伝統を誇る、ヨーロッパの名門大学です。
14世紀、時の大王カジミエジュ三世によって、官僚を養育する目的で創立されると、
16世紀には南欧で発生したルネッサンスをいち早く取り入れ、東欧ルネッサンス文化の担い手となりました。

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地動説を唱えたコペルニクス、作家のスタニスワフ・レム、詩人でノーベル文学賞受賞者の
ヴィスワヴァ・シンボルスカ、先代ローマ法王ヨハネ・パウロ二世など、ポーランドの歴代の著名人がこの大学で学んでいます。

現在でも、ワルシャワ大学とともに、ポーランド国内トップレベルの教育水準を誇り、
とりわけレベルが高いことで知られる医学部では、北欧やアメリカなどから大勢の留学生が学んでいます。
また日本語学科があることでも知られ、毎年20名ほどの卒業生を輩出しています。

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コレギウム・マイウス(Collegium Maius)

コレギウム・マイウス(Collegium Maius)は、ヤゲウォ大学最古の校舎です。
中世から残るクラクフの街並みの中でも、ひときわ歴史を感じさせるゴシック様式のレンガのファサード、
そしてルネッサンス建築の傑作であるアーケード回廊が特徴です。

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聖アンナ通りにある入り口を入ると、ルネッサンス様式のアーケード回廊に囲まれた中庭にでます。

コレギウム・マイウスの構内には、自然科学博物館、歴史博物館、古図書館などがあり、
コペルニクスが天体観測に使った天球技も展示されています。

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中庭の中央にはかつてコペルニクスの像が立っていましたが、
現在は、校舎脇の緑地帯(プランティ)の方に移されています。

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このコレギウム・マイウスの中庭で、とりわけ変わっているのが、2階部分にある仕掛け時計です。
毎日9時、11時、13時、15時、17時になると、時計の文字盤の下の緑の小扉が開いて、
中からヤドヴィガ王女、ヤゲウォ王など、ポーランド史における6人の偉人が、音楽にあわせて行進します。

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この仕掛け時計は、これまでに火事などでたびたび修復、交換されており、現在のものは4台めです。
2000年に修復工事が完了し、再び、訪れる観光客の目を楽しませてくれるようになりました。

ポーランドと、もう一カ国を周る

01 5月
2007年5月1日

「せっかく日本から一万キロの遠路はるばるヨーロッパ旅行に行くのだから、
一ヶ国だけでなく、二・三ヶ国見て周りたい!!」
誰もが思うことだと思います。

ではヨーロッパ旅行では、どの国とどの国の組み合わせがよいのでしょうか?
例えばポーランド旅行の場合、仮にここで、ポーランド訪問はもう決めているとして、
それではあともう一カ国は、どこを選んだらよいのでしょうか?

というわけで今日は、ヨーロッパ内でポーランドともう一カ国を周る、
というテーマで、お勧めの旅のプランをご紹介します。

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1. ショパンの足跡をたどる旅

-ポーランドの首都ワルシャワと、フランスの首都パリを訪ねる旅-

ピアノの詩人ショパンは、ご存知、ヨーロッパを代表する作曲家・ピアニストです。
ショパンは1810年ポーランド人の母とフランス人の父の間に生まれ、
ワルシャワ郊外にて幼少時代・青年時代を過ごしました。しかし1830年、ショパン20歳の時、
演奏活動でパリに向かった際、ポーランドで革命が起こったため(ワルシャワ十一月蜂起)、
ポーランドに帰れなくなり、その後二度とポーランドの土を踏むことはありませんでした。

ショパンのお墓はパリ郊外のペール・ラシェーズ墓地にありますが、その心臓だけは、
遺言により、ポーランドに持ち帰られ、ワルシャワの聖十字架教会に収められました。

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[写真] ショパンの生家のあるワルシャワ郊外の村、ジェラゾヴァ・ヴォラ

ショパンは、父方のフランス語の姓を名乗り、パリで活躍したものの、
ポロネーズやマズルカなど、その作品には絶えず祖国ポーランドへの思いが込められていました。

ショパンの二つの祖国、ポーランドとフランスにて、ショパンの足跡をたずねる旅です。
夏のシーズン中は、はワルシャワのワジェンキ宮殿ほか各地にて、ショパンコンサートもお楽しみいただけます。

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2. レオナルド・ダヴィンチの作品を見て周る

クラクフ旧市街北、チャルトリスキ美術館所蔵の 『白テンを抱く貴婦人』 という油彩画は、
「モナ・リザ」、「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」とあわせ、ダ・ヴィンチが描いた三つの女性肖像画のひとつです。
ダ・ヴィンチの絵画は未完のものも多い中で、数少ない完成作品といわれています。

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[写真] ダ・ヴィンチ作 「白テンを抱く貴婦人」

『ダ・ヴィンチ・コード』のヒットの影響で、世界中でレオナルド・ダ・ヴィンチの作品が再び注目されていますが、
ミラノ・フィレンツェ・パリなど、いわゆる「有名どころ」と並んで、実はポーランドでも、ダヴィンチの作品が見られるのです。
ミラノやパリで、長い行列に並んで見た後、クラクフ入りし、ゆっくり『白テンを抱く貴婦人』 を見るのはどうでしょうか?
「ダヴィンチ鑑賞~イタリア・フランス・ポーランドを周る旅」なんて、とても意外で面白いと思います。
チャルトリスキ美術館では、ダヴィンチの作品のコーナーも込んでおらず、しかも木曜日は入館無料!
無料でダ・ヴィンチの作品が見られるのは、世界中探してもクラクフくらいです!

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3. ポーランドのクラクフ・ワルシャワ、ドイツのベルリン・ポツダムを訪れる旅

映画「シンドラーのリスト」の舞台クラクフと郊外のアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所、
「戦場のピアニスト」の舞台ワルシャワ、ドイツのベルリンとポツダムを訪れる旅です。
被害者となったポーランドと、加害者となったドイツの両方を訪れ、戦争の残した傷跡について考えます。
ポツダム会談が行われたツェツィリエンホーフ宮殿は、日本の戦後史とも大変関係の深い場所です。

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[写真] ワルシャワ、ワルシャワ蜂起記念碑

このプランでは、航空機でクラクフ入りし、クラクフ(アウシュビッツ)→ワルシャワ→ベルリンと周るのが、一番効率的です。
クラクフ→ワルシャワ、ワルシャワ→ベルリンの移動は、特急列車で3~5時間ほどです。

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4. アンネ・フランクの足跡をたどる旅

アンネ・フランクは、1929年、ドイツのユダヤ人の家系に生まれました。しかし第二次世界大戦が始まったため、
一家は戦火を逃れて、オランダへ移住し、逃亡生活に入りました。そのときに記したとされる作品、
『アンネの日記』は、各言語に翻訳され、世界中でベストセラーとなっています。

アンネ一家は隠れ家で2年間の逃亡生活をおくりますが、ついにゲシュタポに逮捕され、
ポーランド・クラクフ郊外のアウシュビッツ=ビルケナウ収容所に送られました。
アンネはさらに、姉のマルゴーと共にドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所に送られ、そこで短い一生を終えました。

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[写真] ポーランド・クラクフ郊外、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所

アムステルダム・プリンセンフラハト263番地にあるアンネ・フランクの隠れ家、
そしてクラクフ郊外のアウシュビッツ=ビルケナウ収容所を訪ね、
実際にアンネが辿った道を、もう一度自ら辿ることで、戦争の悲劇が、
アンネという幼い少女の一生をどのように変えてしまったのかについて、考える旅です。

この旅のプランでは、KLMオランダ航空の利用が便利です。
アムステルダム経由ワルシャワまでの飛行機を買い、
クラクフへはワルシャワから電車で往復するのがいいでしょう。

また時間があれば、ドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所もあわせて訪れるのがよいでしょう。

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