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綿あめ

20 4月
2008年4月20日

ポーランドで子供たちに人気のあるお菓子のひとつに綿あめがあります。

綿あめというと、私たち日本人は夏祭りや盆踊り会場などに並んでいる
屋台を思い出します。
頭にタオルを巻いたおじさんが、汗をかきながら割り箸をくるくる回し、
大きい綿あめを作ってくれているイメージです。
よくキャラクターが描かれているビニール袋に入れて売っています。

このイメージがあまりにつよく、ポーランドで綿あめを見かけるまで私は
綿あめは日本の伝統的なお菓子だと思っていました。

しかし、実際の綿あめの発祥地はアメリカです。
本場アメリカでは12月7日の「綿菓子の日」(National Cotton Candy Day)
というのまであるそうです。

ポーランドでは冬が終わり暖かくなってくると町の広場などで
綿あめの屋台がでます。

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ポーランドの子供たちも 綿あめ=夏、屋台 という日本人と同じイメージ
があるんですね。

見かけが雲のようで、口に入れるとふわっとし、甘くて美味しい!!
ということでポーランド人の子供も大好きです。

ポーランド語で綿あめはヴァタ・ツクローヴァ(Wata cukrowa)といいます。
面白いことにポーランド語で綿はWataと綴ります。
ポーランド語ではWは英語のVの音で発音しますので、読み方はヴァタとなります。

ちなみに、フランスでは綿あめは「バルバパパ」と呼ばれています。
つまり日本でもお馴染みのキャラクター「バーバパパ」のことです。
何だか妙に納得のいく呼び方です。

今からの時期、観光地に行けば綿あめの屋台がいたるところにありますので、
みなさんもポーランドの綿あめをぜひ味わってみてください。

ポーランド・ザコパネ

14 4月
2008年4月14日

日本では4月というと桜や入学式などの季節ですね。
4月に入ると気候もだいぶ穏やかになり、厚手のコートなどは
クリーニングに出せることでしょう。

こちらヨーロッパではこの時期、気候の変化が非常に激しいのが難点です。
青空が広がり、太陽が輝くと昼間は半袖で過ごせるような日もあれば、
次の日にいきなり雪が降り始めたりします。
今年も例外ではなく、先週は雪が降りましたが、昨日は半袖で散歩をしても
気持ちのいい気温でした。
ダウンジャケットやマフラー、手袋といった防寒着はまだまだ活躍しそうです。

謝肉祭や復活祭など、「春の訪れを祝うお祭り」とされていながら、
これらのお祭り以降も雪が降るのは別段驚くことでもありません。

ヨーロッパでは9月後半ともなるとだいぶ冷え込み、セーターを
あわててクローゼットから引っ張り出すような気候になります。
つまり、日本に比べ非常に冬が長く夏が短いのです。

日本人は、特に女性は紫外線などの関係から
太陽を嫌うまではいかなくても避ける傾向があります。
もうそろそろ日焼け止めクリームが店頭に並びはじめることでしょう。

東欧では夏が短いということもあり、老若男女問わず皆
太陽を求めています。
夏の間はもちろんですが、5月や9月くらいでも
少しでも太陽が顔を出せば家の庭や河岸などで水着で寝そべります。

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写真は6月のポーランド・ザコパネの様子です。
ザコパネにあるクバウフカ山という山肌には太陽を求めている
水着姿の人たちで溢れていました。
日焼けした肌は金持ちの象徴という考え方が未だあるようで、
日焼けクリームを体中に塗り、水着で一日をすごすのです。

今年も東欧の人たちは夏の到来を今か今かと待ちわびています。

復活祭で最も重要な「聖週間」 - 「聖土曜日」「復活の主日

03 4月
2008年4月3日

聖土曜日  聖土曜日(ポーランド語でWielka Sobota)は、
亡くなったキリストを墓に葬った日とされ、四旬節最後の日、そして復活祭前の聖なる三日間の最終日です。

この日ポーランドでは、きれいにかざったイースターバスケットを持って教会に出かけ、
聖水でお清めしてもらいます。
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このイースターバスケットは、籐かごに白いレース布を敷いて、そこに ピサンカ(pisanka)
と呼ばれる模様を描いたゆで卵や、イースターブレッド、塩、砂糖でできた羊、
チョコレートのウサギ、チーズ、バターなどを入れます。
もちろん中に入れるものは各家庭によってさまざまで、
最近は出来合いのものも売られているようです。
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そしてこの聖土曜日には、翌日の復活の主日を迎えるための、復活徹夜祭が行われます。

そしてもう一つ、ポーランドでは、この聖土曜日は非常に大切な日です。
というのは、この日はポーランドがキリスト教国になった記念日でもあるからです。
966年、時のミェシコ一世が洗礼式を受けてポーランドはキリスト教国になったのですが、
この洗礼式が行われたのが、966年の復活祭の聖土曜日、
計算によると966年4月14日であったといわれています。

復活祭の日曜日はイエス・キリストが復活した日。
この日ポーランドの各家庭では盛大なお祝いをします。
食卓には数々の卵料理が並べられます。卵は復活のシンボル。
お清めをしてもらったゆで卵をみなで分け合い、イエス・キリストの復活を祝います。

ところで復活祭が近づくにつれ、「復活祭を誰と過ごすか」がみな気になりだします。
復活祭やクリスマスなど、キリスト教の伝統行事は、家族一同そろってとり行うのが
伝統的なスタイルです。
しかし相方に先立たれた高齢者、離婚してまったく身寄りのない人、
若い世代が国外に出稼ぎに出たために一人とり残されてしまった年配者など、
さまざまな事情から復活祭をともにすごす人がいない人も多いのです。

それゆえ祝日を前にしたこの時期に一人ぼっちの人は「祝日恐怖症」になってしまうこともあるのだそうです。
テレビドラマでも、登場人物が「私は身寄りがまったくない。復活祭を迎えるのが怖い」と告白し、
それを見かねた友達らが、復活祭のパーティの席に誘ってあげるシーンがたびたび登場します。

日本ではクリスマスの時期になると若い世代の人たちは「クリスマスを誰と過ごすか」を気にしますが、
ポーランド人にとっては、日本人が想像する「(恋人のいない)一人で過ごすクリスマス」以上に
一人で過ごす復活祭(やクリスマス)は、わびしく、切なく感じるもののようです。
キリスト教への信仰心が強ければ強いほど、そのわびしさも大きなものでしょう。

復活祭で最も重要な「聖週間」 - 「枝の主日」「聖木曜日」「聖金曜日」

01 4月
2008年4月1日

復活祭の始まりは、四旬節からです。
復活祭前の日曜を除いた40日間を四旬節(ポーランド語でヴィエルキポストWielki Post)といい、
カトリックの教えでは、この四旬節の間は、節制の日々を送る習慣があります。
この間は肉食や酒を控えたり、パーティや結婚式も避けられます。

復活祭前の1週間は「聖週間」と呼ばれ非常に重要です。
特に「聖木曜日」からの3日間は「聖なる3日間」と呼ばれ特に尊重されています。

復活祭前の日曜日、つまり聖週間の初日は「枝の主日」という祝日です。
教派によって呼び名が異なり、カトリック教会では「枝の主日」の他に「受難の主日」とも呼びます。
プロテスタント教会では「棕櫚の主日」と呼びます。
その他、「主のエルサレム入城」「枝の祭り」「枝の主日」「花の主日」など地方によっても呼び名がたくさんあります。
ポーランド語では 棕櫚の日曜日-Niedziela Palmowa と呼ばれています。

この枝の主日は、キリストがロバに乗ってエルサレムに入城した際、
出迎えた民衆がナツメヤシ(日本語訳聖書では棕櫚と訳されている)の枝を道に敷いたり、手に持って歓迎したことに由来しています。
主日とは主の復活した日です。

「枝の主日」の数日前から町の広場などではきれいに飾り付けをした
棕櫚(シュロ)の枝-パルマ(palma)の店が軒を並べます。
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「枝の主日」にはこのパルマを持って教会へ行きます。

聖週間の木曜日は「聖木曜日」(ポーランド語でWielki Czwartek) と呼ばれています。
イエス・キリストが、弟子達と最後の晩餐を行ったことを記念する日です。
ヨハネ福音書13章に 「イエスはこの最後の晩餐で弟子の足を洗った」 とあることから、
「洗足木曜日」 とも呼ばれており、
この日教会では、水で足を清める「洗足式」が行われます。
また夕方、日没以降に「主の晩餐のミサ」が執り行われます。

翌日の金曜日「聖金曜日」(ポーランド語でWielki Piatek)は、「受難日」、「受苦日」などとも呼ばれ、イエス・キリストの受難と死を記念する日です。
聖金曜日は一年間で唯一ミサが執り行われない日でもあります。
この日は各地で「キリストの受難」を描いた野外劇や、記念の祈りが行われます。
この「キリストの受難」を描いた野外劇は、「ヨハネによる福音書」などの記述をもとに、
実際にイエスが磔になったエルサレム郊外の ゴルゴタの丘(ポーランド語:カルヴァリア Kalwaria )
を模した地形で行われることになっています。
ポーランドにはこのゴルゴダの丘を模した地形がいくつもあり、
とりわけクラクフ西郊外の カルヴァリア・ゼブジドフスカ( Kalwaria Zebrzydowska ) は、
ゴルゴダの丘をそっくり真似たつくりになっていることから、
世界的に有名なカトリックの巡礼地となっており、
1999年にはユネスコ世界遺産にも指定されています。

ヨーロッパの国の多くでは、この聖金曜日も休日とされています。
ポーランドでは休日ではありませんが、週末の復活祭に向けて、
全国で一斉に帰省ラッシュが始まります。

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