月別アーカイブ: 7月, 2008

「ポーランド名産の陶器、ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)」

22 7月
2008年7月22日

ボレスワヴィエツとは、ドイツ国境に近いボレスワヴィエツという町で作らている陶器の総称です。
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青い幾何学模様が特徴のこのかわいらしい陶器は、日本ではあまり知られていませんが、
欧米ではとても有名で、毎年大勢の観光客が、このボレスワヴィエツの陶器製作工場を訪れます。
このボレスワヴィエツという地名は、ドイツ語ではブンツラウ(Bunzlau)とよばれており、
とても人気があります。

ボレスワヴィエツの街へは、ポーランド南西部のゲート都市、
ヴロツワフ(Wrocław)から鉄道で、車ならハイウェイA4でアクセスできます。
特に車の場合、ドイツ国境からボレスワヴィエツまで続く国際道路E40号沿いをドライブしてみるのがお勧めです。
この国際道路E40号沿いには、ボレスワヴィエツ社(Bolesławiec、地名と一緒)、
アルティスティチナ社(Ceramika Artystyczna)など有名な陶器製作工房がいくつも並んでいるからです。それぞれの会社によって模様や色加減などが違うので、
いくつも見比べてみると、大変面白いと思います。
ドイツの首都ベルリンからも3-4時間で到着します。

ちなみに非常に紛らわしいことに、ポーランドには、
ボレスワヴィエツ(Bolesławiec)という名前の町が二つあります。
どちらもまったく同じつづり、発音の上、両方ともヴロツワフから約100kmと非常に紛らわしいので、
レンタカーなどで出かけるときは、間違えないように、お気をつけください。
片方はドイツとの国境近く、もう片方はヴロツワフとウッヂ(Łodź)との中間あたりにあります。
(前者のドイツに近い方が、陶器の街ボレスワヴィエツです。)

ドイツのクリスマス市などでも手に入れることができます。
でも値段はそれなりにしますので、本当にボレスワヴィエツが好きという方でしたら
いくつかの工房を見学がてら買い付けの旅に出るのも面白いですね。

クラクフのオープンテラス

14 7月
2008年7月14日

7月に入り、日本では猛暑がなってきた頃でしょうか。
湿気の多いジメジメとした日々が9月まで続き、紫外線や次から次へ噴出してくる汗に悩まされることでしょう。

東欧の夏は寂しいくらいに短いです。
6月中にも何日かは30度を越える真夏日がありましたが、
基本的には7月になった今でも半袖の上に上着を一枚羽織らないと寒いような日々です。
最高気温が25度程度。

ヨーロッパ人の夏の楽しみ方のひとつにオープンカフェでのんびりする、
ということがあります。
せっかく太陽が出ているのに屋内にいるのはもったいないという考えです。

ジメジメとした日本ではみな冷房の良く効いた店内に入ると幸せを感じますが、
こちらでは店内はガラガラでほとんどお客さんがいないのに、
オープンテラス席では順番待ちの列が出来ているということもあります。

クラクフの観光中心地でもある中央広場にはテーブルやイスが所狭しと
並んでいますが、昼間には観光客で席がいっぱいになってしまうほどです。

クラクフの中央市場にあるレストランのオープンテラス席
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クラクフ中央市場にて客待ちをする馬車
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ワルシャワなら旧市街広場で美しい町並みを眺めながら、
または例えばワジェンキ公園の静寂の中で
クラクフなら中央広場で聖マリア教会を見上げたり広場を行き交う馬車を眺めながら、
はたまたヴィスワ川沿いでのんびりボートなどを眺めながら
お食事を楽しんだりコーヒーで休憩したりというのも旅の醍醐味だと思います。

またオープンテラスで飲むビールの味は格別です。
昼間からビールが飲めるというのも旅行のいいところですね。

湿気が少ない分、とても気持ちの良いオープンテラスですが、
紫外線はとても強いですので、帽子やサングラスなどの対策をとって楽しみましょう。

紅茶をめぐる文化の違い

08 7月
2008年7月8日

ポーランド人は、とてもよくお茶を飲む民族です。
紅茶と聞くと私達日本人にはイギリスの印象が強いのですが、
ポーランド人の年間紅茶消費量は、イギリスに匹敵するほどです。

面白いのはポーランドでは、紅茶といえばレモンティーを指すということ。
カフェで紅茶を注文したり、ご家庭にお邪魔してお茶をいただいたりする際、
出された紅茶には、半ば自動的にレモンが付いてきます。
お決まりのフレーズ、「レモンにしますか?それとも、ミルクにしますか?」 は、
ポーランドでは通常聞かれることはありません。

というのは、ポーランドではミルクティーは子供の飲み物と考えられているからです。
ですので、大人になったらもう飲まないし、お客様にも出しません。
当然のことながら、カフェでも注文できません。
(そもそもメニューにすらありません。)

奇遇なことに、そのミルクティーの本場イギリスには、労働移民として、
現在約100万人のポーランド人が住んでいます。
イギリスでは紅茶といったらミルクティーですが、イギリスのポーランド人は、
やはりミルクティーの本場にいても、断固レモンティーなんでしょうか?
それとも、イギリス紳士風に、ミルクティーをたしんでいるのでしょうか?

レモンティー派のポーランド人に、ミルクティー派のイギリス人。
しかもポーランドで子供の飲み物であるミルクティーを、
イギリスでは綺麗に着飾った英国紳士や貴婦人が、高級カフェで飲んでいる。
ポーランド人にとっては、これは相当なカルチャーショックだと思います。
紅茶ひとつとってもても文化の違いは面白いですね。

ロシアの一般家庭では、サモバルという大きな3リットルくらいの容器に、
紅茶を作り置きして、そこから飲むのですが、
ポーランド人は、それを見てやはりカルチャーショックを受けるようです。
(ポーランドでも昔はそうしていたみたいなんですが。)
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ポーランドを旅行する機会のある方は、カフェなどを覗き込んでみると
面白いかもしれませんよ。

4年後に向けて~ポーランドで大規模な鉄道路線・高速道路の整備

04 7月
2008年7月4日

サッカーファンの方はご存知でしょうが、今ヨーロッパでは
UEFA欧州選手権2008『EURO2008』が開催されています。
4年に一度開催され、今年の開催地はオーストリアとスイスです。
開催期間は2008年6月7日~6月29日。

東欧諸国からの参加国はオーストリア、ポーランド、クロアチア、チェコ、ルーマニア。
その中でもオーストリア、ポーランドは欧州選手権には初出場です。

5カ国のうち、クロアチアが準々決勝に出場しましたが、
残念ながらトルコに破れ東欧諸国は準決勝には進出できませんでした。

サッカーというと、フランスやイタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガルなど
西欧諸国が強いというイメージがありますが、
東欧諸国も最近は力を付け、国際大会などでもだいぶ目立つようになって来ました。

個人では結構活躍している選手もいます。
たとえば、ドイツチームに所属し今大会でもゴールを決めている
ルーカス・ポドルスキ選手や、ミロフワフ・クローゼ選手は実はポーランド出身。
今はいずれの選手もドイツの国籍を取得し、ドイツ人として活躍していますが、
ポーランド人であることに誇りを持っているポドルスキ選手はポーランドとの
試合はいつも複雑な心境だ、と語っています。
今回のEURO2008ではドイツの第1戦は対ポーランド戦でした。
結果はドイツ 2-0 ポーランドでドイツが勝利しましたが、
ドイツが獲得した2得点はいずれもポドルスキ選手が決めました。
複雑な心境の中、2得点を獲得するというのもやはりプロですね。
ポーランドにいるポドルスキ選手の親戚もポーランドの敗戦は残念なものの、
自分達の親戚が活躍している姿をみて複雑な心境だったのでしょうか。

さて、次回4年後に行われるUEFA欧州選手権2012は
ポーランドとウクライナの共同開催です。
開催地ということでポーランドとウクライナはすでに出場権を獲得しています。
ウクライナはEURO2012が初出場となります。

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ポーランド・ウクライナ共同開催が決定した時の新聞記事:Gazeta Wyborcza
(開催地は2007年4月18日に決定)

ポーランドの開催都市はポズナニ、ワルシャワ、グダニスク、ヴロツワフの4都市。
ウクライナはキエフ、リヴィウ、ドニプロペトロウシク、ドネツィクの4都市。
開幕戦はポーランドのワルシャワ、決勝戦はウクライナのキエフで開催の予定です。
世界中から大勢のサッカーファンが観戦に訪れることでしょう。
ポーランドの玄関口であるワルシャワやウクライナの玄関口であるキエフから
各開催都市への交通機関の整備が早急に必要になります。
ポーランドでは特に高速道路の新設が早急な問題です。

ポーランドでは、建築業界・土木作業業界での労働力の不足が指摘されています。
これらの業界で働く若者が、ポーランドよりも賃金の高いイギリスやアイルランドなどに
出稼ぎに出てしまい、国内では逆に深刻な労働力不足となっているためです。
EURO2012の共催決定を受けて「建築・土木作業業界での労働力の不足の問題については、
中国などアジア地方から労働者を補充する」とポーランドの首相が発言しており、
多方面からの投資計画が進められています。

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