月別アーカイブ: 8月, 2008

ハンガリー料理

24 8月
2008年8月24日

引き続きハンガリー料理をご紹介します。

ハンガリーといえばワインも有名です。
ハンガリー旅行中にはワインを飲む機会もたくさんあると思いますが、
ワインと一緒にぜひ味わってもらいたいのがジーロシュ・ケニェール(zsíroskenyér)というラードパンです。
薄くきったパンにラードを塗りたまねぎやパプリカなどをのせたとってもシンプルなものです。
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とってもシンプルなんですが、これがとっても美味しいんです。
ラードと聞き、カロリーなどが気になる私は最初はあまり食べる気がしませんでしたが、
一口食べてみたらすごく美味しい!!
上の写真のパンを結構大きかったにもかかわらず見事に完食してしまいました。

なぜワインと一緒に食べるかというと、実はラードの脂がアルコールから
胃を守ってくれるのだそうです。
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体にはいいし、美味しいし、しかも安い上に結構お腹一杯にもなるので、
経済的にも嬉しいメニューです。

ハンガリーでぜひ味わってもらいたいデザートにパラチンタ(palacsinta)というものがあります。
ハンガリー風パンケーキですが、薄く焼くのでクレープのような感覚です。
チェコレートやジャム、カッテージチーズなどを包んで食べます。
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さて、このパラチンタ。
デザートとして紹介しましたが、実は甘いバージョンばかりではありません。
肉などを包んで主食としても堂々と登場します。
レストランでpalacsintaという文字を見つけてデザートのつもりで注文したら
肉料理が運ばれてきた!! なんてハプニングのないよう気をつけて下さい。
観光地のレストランでは大体ドイツ語や英語のメニューも用意してあるので安心です。
店によってはきれいに盛り付けられ、アイスやクリームなどが添えられて出てくる場合もあります。

ハンガリーのグヤーシュ

14 8月
2008年8月14日

外国旅行にいくと、気になるのがその土地の料理ですね。

ハンガリー料理ときいて一番に思い浮かべるのは何ですか?
やはりグヤーシュでしょうか?

グヤーシュ(Gulyás)とはハンガリー料理の中で最も有名なパプリカで味付けをした牛肉と野菜のスープです。
オーストリアやドイツ、チェコ、ポーランド、ルーマニア、クロアチアなどでも
グーラッシュという名で広まっており、大変人気がありますが、
これらのグーラッシュはハンガリーのオリジナルのグヤーシュとは少しスタイルが違い、
スープというよりはシチューのような感覚でしかも肉が主体になっています。

ハンガリーのグヤーシュは牛肉のほかにジャガイモやにんじん、たまねぎなどが入っておりパンと一緒にいただくととっても美味しいです。
グヤーシュは各レストランや家庭ごとにも味付けが異なるので、色々と食べ比べてみるのも楽しいですよ。
牛肉ではなく豚肉や羊の肉で作っている場合もあります。

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写真はある家庭の庭でみんなでグヤーシュを囲い夏の夜を楽しんだときのものですが、
グヤーシュの起源はかつて牛飼いが自宅で昼食の料理をする時間を省くため
戸外に釜をつくり大きな鍋をつるしてグヤーシュを作ったことにあります。

最初に庭につるしてある大鍋にグヤーシュが入っているのを見たときは驚きましたが、
むしろ本格的なグヤーシュを楽しんだということでした。

ファーストフード的な食べ物でお薦めなのはランゴシュ(Lángos)というものです。
揚げパンをイメージしてもらえばいいと思いますが、生地にはジャガイモも含まれています。
揚げたてのあつあつランゴシュに好みで味付けをして食べます。
ニンニクのペーストを塗り、サワークリームをのせて食べるのが一番一般的です。

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写真はひとつがチーズをのせたもの、もうひとつはチーズとサワークリームをのせたものです。
(写真を撮る前にうっかりかじっちゃいました)

他にも店によってはジャムやチョコレートなどを選べます。
味付けが選べるので子供から大人まで楽しめるお手軽な食べ物です。
観光の途中に小腹が空いたときなどにぜひ食べてみてください。

「お土産に琥珀はいかが」

08 8月
2008年8月8日

ポーランド旅行の楽しみのひとつに琥珀があります。
琥珀の名産地、ポーランドでは、日本では考えられないような破格のお値段で、
良質の琥珀が購入可能です。
そのため、バルト産琥珀はポーランドのお土産として大変人気があり、
琥珀を買いに来るのが目的で、ポーランドへ旅行される方も沢山います。

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(クラクフ 織物会館のお土産屋)

琥珀アクセサリーの値段は、色と形、重さで決まります。
形が丸型やひし形などに整えられているもの、重さの重いもの(形の大きいもの)ほど
高価とされています。また色は、透明な黄色のものや蜂蜜色のものが比較的安く
、逆に乳白色のものがもっとも価値が高いとされています。
バルト海沿岸産の琥珀は、非常に色のバラエティーに富んでいることで知られていて、
薄い黄色、 はちみつ色、黄金色、乳白色、青、緑、無色、黒、赤など様々な色があり、
まれですが透明な琥珀や蛍光色の琥珀も存在します。

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この色の違いは、樹木の種類、琥珀が生成されたときの温度や湿度、
琥珀が埋もれた周囲の土壌成 、樹液分泌部位の日照度などによってきまるのだそうです。
とりわけ、ブルーアンバーと呼ばれる青色の琥珀は、南米ドミニカ共和国で産出されている、
非常に珍しいものです。また琥珀は、その透明度も実にさまざまです。
琥珀の透明度は、気泡や有機物の含有率によって決まり、
透明なものから完全に不透明なものまでは、実に様々な琥珀があります。

またインクルージョン物と呼ばれる、内部にハチ、ハエ、チョウ、ガ、などが入っているものは、
非常に高価になります。通常宝石鑑別においては、内包物があると価値が低下するのが常ですが、
琥珀においては逆で、昆虫などインクルージョンがあるほうが、価値が高いとされます。

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インクルージョンには、虫や蝶などの有機物のほかにも、
サンスパングル(sun spangle) と呼ばれるものも頻繁に認められます。
サンスパングル とは琥珀の中に見られる丸い円盤状のもので、
このインクルージョンの表面が光を反射する事からのその名がつきました。
サンスパングルが出来るのは、琥珀が化石化する過程で内部に含まれるガス成分が、
地熱や圧力で分離分解されることにより、生成されます。
そのキラキラと光る美しい模様は、琥珀の魅力とされています。

ただ琥珀を買うときに厄介なのは、本物の琥珀に混じって、偽物も相当流通している点です。
例えばクラクフでは、フロリアンスカ通り、中央広場の織物会館、
そして中央広場からヴァヴェル城へ続くグロツカ通りが、琥珀専門店が並ぶ場所ですが、
織物会館の一階に並ぶ店では、売り物に一部偽物が混じっているという話も聞きました。
ですので、買うときはよくよくの注意が必要になります。

琥珀の偽物は、コーパル、ガラス、セルロイド、プラスティックなどが出回っています。
このうちコーパルとは、琥珀になる一歩手前の半化石の琥珀とも言うべきもので、
外見が琥珀に非常によく似ています。しかも琥珀より融点が低いため熱処理して
中に虫や蝶などの内包物を詰め込むことが可能とあって、インクルージョンの偽物
としてかなりの量が出回っています。インクルージョン・アクセサリーで、
値段が割と安いものは、このコーパル製の偽物の可能性が高くなります。

本物の琥珀と偽物の琥珀の見極め方はいくつかあります。
まず、本物の琥珀は綿の布でこすると静電気を発する性質があります。
琥珀を意味するギリシャ語のelektron が、欧州言語の電気を意味する単語(electricity など)
の語源となっていることからもわかるように、琥珀が静電気を発するという性質は
古代から知られているものです。
琥珀として売られているアクセサリーを、綿の布でこすってみて
静電気が発生しなかったら、まず偽物です。

また飽和食塩水に入れて、浮いたら本物、沈んだら偽物です。
ただこの方法でも、コーパルだとやはり本物同様海水に浮くので見分けが付きません。
このほかにも、針で傷がつくか、アルコールをかけるとネバネバするか、
熱した針金を当てて樹脂の匂いがするかなどの方法があります。
ただどの方法も買うときにわかないのが致命的ですが・・

一流の琥珀アクセサリー専門店では、琥珀アクセサリーの購入の際に鑑定書を発行しています。
この鑑定書があれば、購入後にもし商品が偽物と判明した場合に、購入代金を返金するシステムです。高価な琥珀アクセサリーを買うときには、心配ならばこのような鑑定書を出してくれるお店で買うのがよいでしょう。

ポーランドの名産品「琥珀」

01 8月
2008年8月1日

ポーランドは、世界的な琥珀の名産地として知られています。
グダニスク、グディニアなどバルト海沿岸のポモージェ地方、
ロシアのカリーニングラード、そしてリトアニアのバルト海沿岸地方は、
世界的な琥珀の名産地として知られ、世界で生産される琥珀の8割以上を産出しています。

琥珀(こはく)とは、コハク杉などの樹液が、長い年月を経て固まり宝石化したものです。
琥珀には、古くから身体を癒す不思議な力があると信じられており、
「不死身」「永遠」のシンボルとして大切にされ、
ペンダントやイヤリング、ブローチ、ブレスレットなどの装飾品として愛用されてきました。

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(琥珀のブレスレット、ネックレス)

かつてポーランドには、『シルクロード』ならぬ、『琥珀ロード』がありました。
ポーランドが最も繁栄したヤゲウォ王朝の栄光の時代、バルト海沿岸で産出された良質の琥珀は、
グダニスク、トルン、ワルシャワ、カジミエジュ、サンドミエジュと南下して、
クラクフ・ヴァヴェル城の王族の元へと献上されました。
沿道の街をむすぶ道は、『琥珀ロード』と呼ばれ、ヴィスワ川を使った琥珀の貿易で大いに栄えました。

ポーランド琥珀工芸は最も古い民芸のうちの一つで、
ポーランド沿岸地域において中世の時期になされた民族工芸です。
何世紀にも渡るグダニスクの琥珀職人の技術は世界でも最も高い水準に達しています。

1477年、時のポーランド王カジミエジュ4世はグダニスクに琥珀製作のためのギルド創設を認めました。
この琥珀ギルドは、1480年にはスウプスキに、1539年にはエルブロングとクニングスベルグに創設されました。
ギルド制度によって認定された職人の数は厳しく決められており、
レベルの高い琥珀工芸が代々受け継がれていきました。
またユネスコ世界遺産に指定されているマルボルクの古城には、
スタニスフワフ・ポニャトフスキ王のものといわれる、18世紀の木製キャビネットが展示されています。
このバロック調キャビネットの琥珀細工は大変美しく、現在までに世界中作られた琥珀細工の中で、
もっとも美しい作品と絶賛されているほどです。

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ヨーロッパでは、古代より琥珀にまつわる様々な伝説が伝わっています。

古代ローマ人は、琥珀のことを「オオヤマネコの尿(lyncurium)」と呼んでいました。
一風変わった呼び名ですが、オオヤマネコの尿が金色の化石になるという伝説に由来しています。
ローマ時代において、琥珀は宝石としてだけでなく、厄よけの道具として、
またその粉末が飲み薬や塗り薬としても使用されていました。

古代ギリシャでは、水平線に沈んだ太陽の光が、海の中で固まって琥珀になったと信じられていました。英語で琥珀のことを「アンバー(AMBER)」というのは、ギリシャ語の「アンバール~漂うもの」が
語源となっています。そして琥珀には物を引き付ける「摩訶不思議な力」があることが知られており、
この「摩訶不思議な力」が不運や不幸を人から引き離し、幸運をもたらすと考えたからです。
そのため、琥珀は愛を叶える宝石として愛されてきました。
この「摩訶不思議な力」とは、静電気のことです。古代ギリシャ人は、琥珀を綿などの布でこすると、
静電気が発することを知っていました。琥珀を意味するギリシャ語の elektron が西欧語の電気
(electrum など)の語源となっています。

イギリスでは、結婚10年目の夫婦がお互いに琥珀のアクセサリーを送るという「琥珀婚」の習慣があります。
「幸せをよぶ宝石」である琥珀をプレゼントすることにより、お互いに幸せが訪れ、愛が花開くとされていています。

琥珀ひとつをめぐって、民族や時代によって様々な言い伝えがあり面白いですね。

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